プラスの目で
相手を見れば

2000年5月号掲載分
 二瀬の薬局ではパートさんを二人雇っています。一人は高校を卒業したばかりのMさん(19歳、女性)です。これだけでちょっと得した気分になっているのは二瀬がヲヤジになりつつある証拠でしょう…(号泣)。

 Mさんはパソコン人間です。入力したコマンド(言った仕事)のみ実行するところがパソコンそっくり!「帰る準備をしましょう」と言ったら、素早く着替え、ルージュも引き直して「準備終わりました。」とニコニコ報告してくれます。
 でも、仕事の後片づけはしてません…。「う〜みゅ。」二瀬は唸ります。ここで「言ったことしかやらない」と減点主義に陥ってしまうと二瀬の負けです。

 減点主義の場合、完璧でなければ評価の対象となりません。99.99%の出来でも"不足"なのです。そうなれば、人は失敗しない(減点にならない)ことを目標に行動し、自発的な行動は影を潜め言われたことだけをやる人間になってしまいます。その方がまだ減点が少ないと思うから…。Mさんはこれまで減点主義教育の中で育ってきたのだと思います。

 効果的な関わりをするために、加点主義で行きましょう。

 まずは彼女の良いところを見つけます。1〜3回言えばわかってくれる、パソコンと違ってキーボードを操作しなくても"理解できるように言えば"わかってくれる、これはスゴイ。

 ならば、ひとつひとつのコマンド(仕事)を教えて、さらにそれを繋げて、一連のコマンド(1日の仕事)を実行できるようにプログラム(教え育む)すれば良いではないですか。

 コマンドをひとつずつ教えている中で、Mさんは自分でコマンドを繋ぎ始めました。「お、気が利くねぇ。ありがとう。」すかさず誉めます。失敗したら「どこがまずかったと思う?」と自分を振り返るように促し、わからなければ「ここは良かった。だから、ここをこうすれば"もっと良くなる"。」とアドバイスします。

 Mさんと関わっていると、人の良い点を見つけ、評価し、さらに芽を育ててあげられる、そんな自分を感じることができて、ちょっと得した気分(^-^)。

目次