『猫さんにゴハンをあげるために
神父様が大切にしているクリスタルグラスを使ってしまいました。
猫さんも割るつもりは無かったんです。お赦し下さい・・・。
エリカがマリア様に祈りを捧げていると、天空から天使様が降ってこられたのです。
金髪で可愛らしい美少女。
名前はそう・・・』
「何を書いているのだ、エリカ?」

「あっ、グリシーヌさん!あのですねー、
エリカ今、反省文を書いてるんですよ。
以前大神さんに美少女を出してみたら?ってアドバイスしてもらったんで
金髪の美少女を登場させたら、これが傑作になりそうなんです!」
「・・・レノ神父も、毎度気の毒なことだな」
「今回はモデルがいますから、エリカ断然、張り切っちゃいますっ」
「・・・モデル?」
グリシーヌが覗き込むと、エリカは原稿用紙の横に
雑誌を広げている。
英語で書かれた劇評誌。
そして愛らしい笑顔を振りまき、タップダンスを披露する
金髪美少女の写真と大見出し。
記事はその少女について
初々しく清楚な魅力、と概ね高い評価をしているようだ。
「これは・・・ほう、紐育星組の団員か。
知らぬ顔だが、新メンバーが入ったのか?」
「それはさぁ、あそこにいる隊長に直接聞いた方が早いんじゃないかい?」
訳知り顔に囁くロベリア。
グリシーヌはその様子にはさして気にも留めず、成る程、と頷き
「うむ、そうだな。では聞いてみるとしよう
隊長!この記事について報告してくれ!」
(いいっ!?なぜその雑誌があんなところに・・・!?)
大神が驚くのも無理はない。
なぜならば、今回大神は総司令として単身巴里に来ており
帝都に届いていたリトルリップシアターの劇評誌が
巴里にもあるとは思っていなかったからだ。
(グラン・マも、メル君・シー君も知らなかったのに、なんでだ?)
それというのも
「じゃぁみんな。俺が帝都を留守にする間のことは任せたよ」
「はい、いってらっしゃい大神さん」
「隊長、後のことはお任せ下さい」
「土産よろしゅう頼みまっせ」
などと口々に見送るメンバーのうち、
「えー、私も行きたいでーす!巴里のみんなにも会いたいですし
イタリア近いんだから一緒に行かせろです!」
「アイリスなんかフランスはこきょうなんだから!
お兄ちゃん、ねぇ、一緒に行っていいでしょー?」
「・・・・ダメだよアイリス。隊長は仕事で行くんだから」
「はぁーい」
「ほら、織姫君も分かったろう?じゃぁ俺が巴里視察の間
みんな仲良くしていてくれよ」
「・・・・・。」
(フフン、ついていけないならせめてこれを密航させてやるでーす)
こっそりと例のブツを大神のカバンに忍ばせる織姫。
さらにキネマトロンで巴里に通信を入れておく抜かりなさだ。
「あっ、ロベリアさん!一番話が分かりそうな人が出てくれたですね!」
「ん?織姫か、珍しいな・・・ふぅん、面白そうじゃないか。
久々に隊長に会えるんだし、ひとつからかってやろうかねぇ」
そんな訳で密航してきた雑誌をロベリアが掠め取って
エリカに見せてやって今に至るのだった。
「こ、これは・・・あ・・・臨時で入った子で・・・
星組メンバーではなくて・・・」
(ハッ・・・面白いねぇ隊長。まぁ、アタシは本当のことを全部知ってるけど
報酬くれるんなら、黙ってやってもいいよ)

大神に耳打ちするロベリア。
いぶかしむグリシーヌ。
執筆活動に夢中のエリカ。
向こうからやってくるコクリコと花火。
(ええーい!すまん、新次郎!)
「こっ、これは俺の甥っ子の新次郎なんだぁー!!」
思わず大音量で叫んでしまった大神一郎(アナログスティック最大)
シャノワール中に響き渡ってしまった。いかん。
時すでに遅し。
「やっぱりサムライって女装するんですね!
エリカまた一つニッポンの神秘に近づきましたっ!」
「ま、まぁ・・・そうなんですか?図書館の本には載っていませんでしたが」
「サムライだからとて、誰もが女装する訳ではあるまい。血筋であろう」
「これがイチローの親戚の子?へー、男の子なの。可愛いなー!」
「そう簡単に金はくれないか。まぁそれなりに面白かったからいいか」
この分では関係者中に広まるのもすぐだろう。
新次郎、すまん・・・と、心の中で手を合わせる大神であった。
そのころ、リトルリップシアターでは
「今日もありがとうございましたー!」
プチミント、大盛況。日に日にファンが増え、ブロマイドの売れ行きも好調だ。
そうなってくると
「なぁ、ラチェット、いくら大河君が舞台に出てるからって
オーナーがモギリってのもどうだろう?」
「あら、どうせ仕事もせずに盛大に昼寝してたのだから
余っている労働力は効率的に配置するべきでしょ?
・・・違うかしら?」
余っている労働力は先ほどフライパンで叩き起こされたところだ。
ラチェットには逆らえない。
どうも総司令というものはつくづく
女性に弱いものであるらしい。
☆☆☆
巴里花組も出したくて、無理矢理続きを書いてみたのですが、どうでしょうか・・・?
サクラ3でエリカの反省文に「美少女を出してみたら」というLIPSが出たのを妙に覚えていて
美少女、ステージに舞い降りた天使ときたらプチミントだろう〜という連想が浮かんだんですね。
中々大神らしくない選択肢だから覚えてたんだろうな・・・。
すっかりウチの脳内プチミントはステージの場数も踏み、女優としての階段を上りつつあります。
そうなるとサニーさんがモギリ(笑)案外とモギリ服、似合うかもしれないですね。
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