TNGBANER

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第63話/"Yesterday's Enterprise"『亡霊戦艦エンタープライズ』
STARDATE 43625.2

 クリンゴン帝国とのかつての中立区域内を航行中の〈エンタープライズ〉。その船内のテンフォワードの隅でウォーフが一人で瞑想していた。そこにガイナンが現われウォーフに飲み物を勧める。正体がわからずしぶしぶ飲んだウォーフだがそのジュース、地球産のプルーン・ジュースが気に入ってしまう。そしてどうして女の子とつき合わないのと聞くガイナンに、体力の劣る船の仲間を傷つけたくないという、外見には似合わないような優しい一面を見せる。
 ちょうどそのとき、〈エンタープライズ〉の前方にワーム・ホールのような物が現れる。ウォーフはブリッジに招集される。そしてガイナンはその異常現象を見つめて悪い予感に捕らわれる。
 ウォーフがブリッジに戻るとデイタ達はすでに分析に全力を投じていた。そのホールから何か物体が現われてきた。ピカードは“ウォーフ”に分析を指示する。そしてその形が明確に宇宙船と判明したとき、何かの変化が起こった。ピカードは後ろのコンソールのターシャにその船の識別番号の走査を命じる。そしてその船の識別番号を読み出した“ターシャ”の声が振えた。‘NCC−1701−C’。その船は〈エンタープライズ〉だった。そこに音声による救難信号が入る。発信者は船長のレイチェル・ギャレット。彼女はロミュランに襲われたクリンゴンの前哨基地の救助に向かい大破しているというのだ。ピカード達の記憶にも記録にもそんな事実はない。〈エンタープライズ〉‘C’はクリンゴンの全哨基地と相打ちになり沈んだのだ(船の残骸は見つかっていない)。それが正式な記録だった。そして、テンフォワードにいたガイナンだけがこのパラレル・ワールドへのスリップを察知した。
 さらにその船のスキャンをするうちに、その〈エンタープライズ〉には生存者がいることがわかる。すぐに救援を出そうとするライカーにピカードが口をはさむ「気をつけろ、我々の歴史に変化が起こるかも知れない」。そして救援活動が開始される。そして、そこにガイナンが現われ、ピカードに今いる世界が『間違っている』ことを伝える。
〈エンタープライズ〉‘C’の生存者はわずかに125 名。その中には運良く船長のレイチェル・ギャレットがいた。レイチェルは〈エンタープライズ〉‘D’に収容され、治療を受ける。そして、ピカードから22年未来の世界にタイム・スリップした事実を聞かされ、愕然となる。
〈エンタープライズ〉‘C’の生存者の中の上級士官はレイチェルの他はカスティーロ大尉だけで、船の修復は彼を中心にして進められる。しかし、カスティーロもこの世界に残っている記録が自分達が遭遇したものと違うことを知り、愕然とする。彼の時代クリンゴンと連邦は和平への道を歩んでおり、今の戦乱の世界は信じられなかった。
 一方ピカードはガイナンの謎の言葉とレイチェル達の証言で、本当に何かが間違っているのではないかと思い始めた。そして彼はこの世界と違う平和な世界があるのなら、どうすれば良いのかと考え始める。そう、そのためには〈エンタープライズ〉‘C’はロミュランとの戦闘を続け、連邦の救援がくるまで持ちこたえなければならないのだ。そして彼にはもう一つそう信じたい理由があったのだ。
 そして同じころ、テンフォワードに帰って来たガイナンはそこにいたターシャを見て不審なものを感じる。彼女はターシャを良く知っていたが、何か感覚がおかしいのだ。
 その後クリンゴン艦隊の接近が通報され、にわかに緊迫した空気が流れ始める。レイチェルはベヴァリーの静止を丸めこみ、自分の船に戻る。そしてそこで彼女はピカードから自分達の運命を聞かされる。もし本当に平和な未来が存在するなら、レイチェル達はロミュランとの戦闘に戻り死ななければならないのだ。しかも、この世界ではすでに半年前から艦隊本部との通信もとだえているのだ。彼女はピカードの真意を察知し快く死ぬことを承諾する。しかし、その時クリンゴン艦の攻撃があり、レイチェルはあっけなく他界してしまう。
 絶望的な状況に陥る2隻の〈エンタープライズ〉。そしてターシャはガイナンから本来の世界では自分は死んでいることを聞かされ、カスティーロの指揮で死へ旅へ戻る〈エンタープライズ〉‘C’への転属をピカードに申請する。困惑するピカード。だが、彼女にとって何が幸せなのか考えたピカードは彼女の申請を承諾する。
 死への旅へつく〈エンタープライズ〉‘C’。しかし、そのときクリンゴン艦隊が2隻の〈エンタープライズ〉を襲った。‘C’の盾になるためにめった打ちにされるピカードの〈エンタープライズ〉。ジョーディが死にライカーが死ぬ。炎上するブリッジでフェイザーを操作するピカード。そして〈エンタープライズ〉‘C’はワーム・ホールへ消え、振り向いたピカードに「船らしきものは消えました」と“ウォーフ”が報告する。そこにガイナンから通信が入る「元に戻った?」
 首をかしげるピカード達。
 そしてその時、テンフォワードではガイナンがジョーディに向かい言うのだった。「ねえ、ジョーディ。おしえてくれないかしら、ターシャ・ヤーのことを」
 ガイナンはターシャを知らない。ジョーディは彼女の言葉に首をかしげるのだった。

Guest Cast:
Denise Crosby as Tasha Yar:沢海陽子
Tricia O'Neil as Rachel Garrett:幸田奈穂子
Christopher McDonald as Richard Castillo:忍野タケル

Creative staff:
Director:David Carson
Story By:Trent Christopher Ganino & Eric A. Stillwell
Teleplay By:Ira Steven Behr, Richard Manning, Hans Beimler and Ronald D. Moore


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