TNGBANER

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第84話/"The Loss"『失われたテレパシー』
STARDATE 44356.9

 乗員の一人、5カ月前に夫を亡くしたジャネット・ブロックス大尉のカウンセリングを終えたディアナは激しい頭痛にさいなまれる。彼女がカウンセリングをしていたのと同じ頃ブリッジで不思議なエネルギー変動が観測されていた。だが、それがなんなのかがわかる前に変動は消えてしまった。
 そして、次の目的地へ向かおうとした〈エンタープライズ〉は、不思議な力で抑えられ、身動きがとれないことがわかる。一方、ディアナの頭痛の方もひどくなる一方で、ついにベヴァリーを呼ぶ。しかし、彼女がついたころディアナの頭痛は去っていた。ところが頭痛が消えた変わりに、ディアナのテレパシー能力までは消え去ってしまっていた。
 ピカード達は必死に〈エンタープライズ〉を脱出させようとするが、何をやっても駄目で、ついに一端脱出する事をあきらめる。〈エンタープライズ〉はなにかの力によってある方向に流されているようであった。
 ディアナのテレパシー能力が喪失した理由は彼女本人とベヴァリーたちの調査でもわからず、しだいに慣れない「何も感じない感覚」が続くうちのディアナ本人が自暴自棄になっていった。彼女の容態を憂慮するライカーだったが、そのライカーにさえもディアナは感情をむき出しにして八つ当たりをする始末だった。
 一方、船を包む謎の力を分析していたジョーディとデイタは〈エンタープライズ〉が非常に細かい2次元の重力場の流れの中に乗ってしまっている事を発見する。そして、その2次元の重力場がディアナのテレパシー能力を奪い去っているらしいことも推測できた。
 いつもと変わらぬ行動をとる乗員達だったが、ディアナにはそれが自分がのけ者にされたように感じ、さらに感情をたかぶらせ、ついにはピカードに対して辞任を申し出てしまう。ピカードは感覚を失ってもカウンセラーとしての知識はこの船に必要だと説得する(事実、彼女の知識は秀でている)が、かたくなになってしまったディアナは聞く耳持たずの状態だった。ライカーの胸の中で泣きじゃくるディアナ。
 いろいろな脱出方法を試みる〈エンタープライズ〉だったが、どれもうまく行かず、やがて行く手に最終地点の空間の裂け目が出現した。マイクロ・ブラックホールが中心部にあるらしく、光子魚雷でショックを与えても、物質=反物質反応弾で攻撃しても事態は変わらなかった。
 だが、ディアナのちょっとした心理学的なひらめきが〈エンタープライズ〉を脱出させる事に成功する。逆らうのではなく、シンクロさせる。
 ディアナは一つ、大きな物を学んだ。いままで味わった事のない喪失感。そして、仲間達の暖かさ。それは何にも変え難い物だった。

Guest Cast:
Mary Kohnert as Ensign Tess Allenby:田中敦子
Kim Braden as Janet Brooks:鵜飼るみ子
Whoopi Goldberg as Guinan:東 美江

Creative staff:
Director:Chip Chalmers
Story By:Hilary J. Bader
Teleplay By:Hilary J. Bader and Alan J. Adler & Vanessa Greene


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