スターベース514が2日前に通信途絶に陥った調査船〈ヴィーコ〉号の捜索に赴いた〈エンタープライズ〉は第1船体前方が大破した漂流中の船を発見する。生命反応は確認できず、乗員は一瞬の出来事に船外へ放り出され、残った者も爆発で即死した様子だった。転送移乗したライカー達調査班は船のコンピュータからフライト・レコードのデータを回収し始める。そこに人のうめき声が。たったひとり、少年が生き残っていたのだ。
ピカードは部材に挟まれた少年を転送で回収しようとするが、識別がうまくゆかなくデイタが力技で救出する。
少年の名前はティモシーとわかったが、事故のショックによる精神的なトラウマの捕われていて、記憶に異常をきたしていた。そして、自分を救出したデイタに異常に執着する。〈ヴィーコ〉号遭難に関してはティモシーは大きな船に攻撃されたと証言したがジョーディの分析では外から攻撃されたような状態ではなかった。デイタはその矛盾に対する疑問をジョーディに打ち明けるが、彼は「少年の精神はもろく難しい、懐いている君にかかっている」と言った。そして、ディアナもピカードにそう報告し、当分の間はデイタが引き取ることになった。デイタは難しい精神状態のティモシー相手に苦労を始める。しかしティモシーは超人的なデイタにすっかり傾倒し、自分もアンドロイドだと言い出してしまった。ディアナはそんな少年にびっくりしたが、彼女はそれを「何かに感心を持ち始めた。トラウマを解消する道のりの一歩を歩き始めた良い傾向だ」と分析した。
デイタはピカードからティモシーを「良いアンドロイドになるように導いてくれ」と命令され、徹底的に自分に似させようとする。そして、デイタと一緒にすごすうちに、ティモシーは徐々に人間としてのアイデンティティーを回復しはじめる。〈エンタープライズ〉は〈ヴィーコ〉号が観測していた星域へ進入するが、船を揺るがすほどの空間障壁の連続する不安定な宙域に入ってしまう。ウォーフは空間内に他の船のエコーを観測するが、それは船のディフレクターに反応した〈エンタープライズ〉自身のエコーだった。
一方、ティモシーの人間性の回復はデイタの努力でどんどん効果を発揮しはじめる。異常空間を前進していた〈エンタープライズ〉は進路上におおきなバブル状の塊の様なものを発見する。それはフェイザーを反射するほどのパワーをもった歪みで、ピカードは〈ヴィーコ〉号がこの歪みに遭遇したのではないかと判断する。ピカードはティモシーを部屋に呼び、事故の原因を聞きだそうとする。ティモシーは自分が船のコンピュータにいたずらをしたために破壊されたのだと思い込んでいたのだ。だが、そんなことはありえない。
〈エンタープライズ〉は歪みに向かって進む。ティモシーは状況がよく似ていると口走り、デイタはティモシーをともなって科学ステーションに赴く。〈エンタープライズ〉はシールドを上げた状態で進む。だが、接触の寸前でデイタはピカードに「シールドを下げてください」と進言する。〈ヴィーコ〉号は自らのシールドのパワーに押し潰されたのだった。
〈エンタープライズ〉は空間を脱出する。
ティモシーは精神のトラウマから開放され、遅れてやって来た両親を失った悲しみに沈んでいた。だが彼にはデイタという友人が出来ていた。
Guest Cast:
Joshua Harris as Timothy:田中真弓
Sheila Franklin as Ensign Felton:宮寺智子
Steven Einspahr as Teacher:菅原淳一
Harley Venton as Transporter Chief:菅原淳一
Creative staff:
Director:Patrick Stewart
Story By:Hilary J. Bader
Teleplay By:Joe Menosky