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第116話/"Ethics"『神経医療エキスパート ドクター・ラッセル』
STARDATE 45587.3

 カーゴホールドでジョーディたちと備蓄品のチェックをしていたウォーフを、バランスを崩した重量タンクが襲った。幸い、生命はとりとめたが、医療室で意識をとりもどしたウォーフは体が動かないことを知り、愕然とする。脊髄に損傷があり背中から下が麻痺してしまったのだ。
 ピカードはベヴァリーの要請で脳神経外科のスペシャリストであるドクター・ラッセルを〈エンタープライズ〉に招いた。ベヴァリーは彼女の持つテクノロジーで完全回復は無理としても体を動かせるようにしようと考えていた。
 一方、ウォーフを見舞ったライカーは患者の口から驚くべきことを聞く。彼はライカーに自分が死ぬのを手伝って欲しいというのだ。クリンゴン人が動けなくなるのは死と同じ。だから死ななければならないというのだ。もし、なんの手だても無ければライカーはウォーフの親友として彼を殺さねばならないのだ。
 医療室に入ったベヴァリーとラセルは治療に対してのディスカッションをするが、ラセッルの最新の技術であるジェネトロニクス組織復活方法はまだ人体に対しては実施例がない、ましてや相手は地球人とは異なるクリンゴン人。ベヴァリーはウォーフを実験台にしかねない治療に対し躊躇する。
 ウォーフから事情を聞いたライカーがそれをピカードに報告する。ピカードはウォーフがそう望むなら、彼の望み通りにすべきだとの意見を述べ ライカーと衝突する。
 ウォーフのコンパートメントでは彼の息子であるアレクサンダーをディアナが事情を説明していた。惨めな姿を見せたくないウォーフと愛する父親にどうしても会いたいというアレクサンダーに挟まれたディアナは苦悩する。
 ベヴァリーとラっセルはリモコンで動作できる神経制御ユニットを試そうとするが、ウォーフは拒否。ラッセルは危険なジェネトロニクスをやりたいとウォーフに話してしまう。もし成功すれば、人類の医学に対する大きな進歩になる。ベヴァリーとラッセルは倫理上の大きな課題で衝突する。そこにピカードから連絡が入り、カダシアンに襲われたと思われる被災者達の応急治療に二人は向かう。だが、そこでも二人の考えの相違が表面に出てしまう。
 アレクサンダーがウォーフを見舞った。だが、ウォーフは息子の前で醜態をさらし、心に傷を負ってしまう。
 応急治療が終わり、オフィスに戻ったベヴァリーをピカード尋ねた。彼はドクター・ラッセルのジェネトロニクスをウォーフに試して欲しいと言い 、ベヴァリーを怒らせる。だがこのままではウォーフは自殺を選んでしまう。ピカードとてウォーフを失いたくないのだ。
 ウォーフの元にナイフを持ったライカーが訪れた。だが、ライカーはそんなことはしたくはない。ウォーフが死ねばどれだけの者が悲しむか。ライカーはウォーフに訴えかける。そして、自分には出来ないと言い立ち去る。そして、そのあとに訪れたアレクサンダーに、ウォーフはクリンゴンの戒律を破り、生きる為に戦うと言った。
 運命の日、アレクサンダーを見送ったウォーフはディアナに「自分が死んだら、アレクサンダーを頼む」と託した。
 手術が始まった。ウォーフの背骨ごと脊髄が摘出され、遺伝情報に基づき新しい脊髄が体内で急速に成長する。だが、急激に容体が悪化。ウォーフのすべての身体機能が停止してしまう。ベヴァリーはウォーフの死亡を認めた。
 死んだ父親を目の当たりにして泣き崩れるアレクサンダー、だが、そのとき奇跡が起こった。
 ウォーフは死ななかった。だがベヴァリーはラッセルのやり方を認めたわけではなかった。冷たく言い放つ彼女にラッセルは成す術がなかった。
 ウォーフの苦悩のリハビリが始まる。ベヴァリーとディアナの目の前の親子の絆はさらに強くなったようだった。

Guest Cast:
Patti Yasutake as Ogawa:栗山微笑子
Brian Bonsall as Alexander:高山みなみ
Caroline Kava as Dr. Russell:沢田敏子
Transporter Technician:堀本 等

Creative staff:
Director:Chip Chalmers
Story By:Sara Charno & Stuart Charno
Teleplay By:Ronald D. Moore


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