〈エンタープライズ〉は〈U.S.S.ジェノーエン[吹き替えでは「ジェノーラン」]〉の救難信号を受信した直後に、強力な重力フィールドに囚われてしまう。その重力の源は直径2兆キロの巨大なダイスン球天体だった。
接近した〈エンタープライズ〉は〈ジェノーエン〉を発見し、調査を始める。ジェノーエンはまだエネルギーが生きていて、生命維持装置と転送装置が稼動状態だった。そしてその転送装置は驚いた事に転送状態のままホールドされていて、75年間転送バッファに人がいたというのだ。ライカーはジョーディに実体化させることを指示。無事実体化した人物は、3代前の〈エンタープライズ〉の主任機関士だったモンゴメリー・スコット大佐だった。実体化したスコッティはすぐにもう一人も実体化させようとするが、パターン・メモリーがトラブルを起こし、帰らぬ人となってしまった。スコッティはライカー達の船の〈エンタープライズ〉という名前を聞き驚く。
〈エンタープライズ〉に乗船したスコッティは75年の月日が流れている事を素直に受け入れ、順応しようとした。スコッティの乗船していた船は75年前にこの天然のダイスン球天体を発見し調査しているうちにエンジンが故障し、球体に墜落、生存者は二人だったというのだ。スコッティは〈ジェノーエン〉には乗員としてではなく、退役して帰還するために便乗していた乗客だった。
スコッティは最新型の〈エンタープライズ〉のエクステリアや、装備に驚くが、なにかさびしさを覚える。75年の月日の流れを理屈では理解しているスコッティであったが、感情的になかなかとけこめず、次第にストレスがたまり始めていた。
やがて下士官の静止を振り切ってエンジン・ルームにやってきたスコッティは帰還主任であるジョーディになにか手伝う事は無いかというが、75年前の知識では何も役にたたない。終いにはジョーディと意見がぶつかり憤然とした態度でエンジンルームを離れ、ラウンジのテン・フォーワードに向かう。しかし、そこで出されたアルコールの入っていないスコッチに驚き、さらにアンドロイドであるデイタに驚き、自分がどれだけこの世界からかけ離れた存在であるかを思い知らされるのだった。
そして、デイタのアドヴァイスでホロ・デッキに来たスコッティはそこに初代の〈エンタープライズ〉のブリッジを再現する。100年近く前の懐かしいブリッジがそこにはあった。しかし仲間はもういない。沈むスコッティのところにピカードが現れる。ふたりは自分が初めて責任者となった船、初代の〈エンタープライズ〉と〈スターゲイザー〉の話をし、酒を酌み交わすのだった。そしてスコッティはこの時代に溶けこみ、生きる決心をした。
〈エンタープライズ〉は球体の調査を続ける。難破した〈ジェノーエン〉も回収しなければならず、ジョーディはスコッティが修復には最適な人物だと進言しふたりで船の修理に向かう。その最中に〈エンタープライズ〉は球体のエアロックの誘導システムにつかまり、内側へとひきずりこまれてしまう。
球体の中に引きずり込まれた〈エンタープライズ〉は、中心の恒星まであっという間に引き寄せられ、そのフレアのなかの高温にさらされる。おりしも船は不調で、シールドが持たない。やがて船は最大級のプロミネンスに遭遇。脱出しようにも補助エンジンが不調でこれ以上軌道をおとすと、球体の外壁についらくうしてしまう。しかもプロミネンスをかわすのに必要な時間だけシールドは持ちそうになかった。
一方、〈ジェノーエン〉の修復をするうちにエンジニア同志の心が通いあうようになる。そうこうするうちに二人は〈エンタープライズ〉と連絡が取れない事に気がつく。考えられるのは一つ。中に引きずり込まれたのだ。二人は急ぎエンジンを始動すると、〈エンタープライズ〉の救出に向かった。
スコッティは75年前の調査でエアロックのシステムを覚えており、それを逆手にとった形でドアを開放させる。そして〈ジェノーエン〉のシールドをつっかい棒代りにして無事〈エンタープライズ〉を脱出させたのだった。
そして、スコッティは再教育を勧めるピカードの申し出を断り 、譲ってもらったシャトル・クラフト〈ゴダード〉で放浪の旅に出るのだった。
Guest Cast:
Majel Barrett as Computer voice:磯部万沙子
Lanei Chapman as Ensign Rager:高野 麗
Erick Weiss as Ensign Kane:堀本 等
Ernie Mirich as Waiter:堀本 等
Stacie Foster as Engineer Bartel:高島雅羅
James Doohan as Montgomery Scott:寺島幹夫
Creative staff:
Director:Alexander Singer
Written By:Ronald D. Moore