〈エンタープライズ〉はカダシア(吹替では「カーデシア」)との中立区域の近隣で僚船の〈USSカイロ〉とランデヴーをおこなった。ネチェフ中将が緊急の会合を開きたいというのだ。ネチェフはかなり切羽つまった様子で、ピカードと会うとすぐに彼に〈エンタープライズ〉から転属させる命令を伝達した。
ネチェフはライカー達に最近、カダシアンがベイジョーァ星域で不穏な動きを見せているため、〈エンタープライズ〉は新しい指揮官のもとでその調整と調停の任務につくというのだ。そして、ピカードとベヴァリー、ウォーフの3人は〈エンタープライズ〉から離れるというのだ。〈エンタープライズ〉は〈カイロ〉の指揮官であるエドワード・ジェリコに引き継がれる事になった。
一方、転属する3人はホロデッキで、今回与えられた任務の訓練に就いていた。彼らの任務はカダシアン領域内の惑星でのスパイ活動のようであったが、最終的なターゲットは伝達されていなかった。
〈エンタープライズ〉にやってきたジェリコはテンションの高い人物で、出迎えたライアーは気が重かった。
ピカードからジェリコへの指揮権の移譲はテンフォーワードを使って事務的に行われた。指揮権が移るとジェリコは〈エンタープライズ〉を自分の流儀に変えようと急速な改変を始める。勤務形態を3シフトから4シフトに変え、船のシステムまでも急激に変革させようとする彼のやり方には、長年ピカードの下で働いて来た〈エンタープライズ〉のクルーにはなかなか受け入れがたい物だった。
〈エンタープライズ〉はカダシアンの船〈レクラー〉とのランデヴーの為に中立区域へ向かって進んだ。その間にもジェリコは〈エンタープライズ〉を調査任務の現状の形態から戦闘任務の形へと変えて行った。そして、普段ユニフォームを着る事を免除されているディアナに着用を強要する始末だった。
ジェリコに対する反感は次第に強まり、思い余ったライカーはピカードに相談しようとするが、ピカードはこれからの任務の為の訓練で疲労しきっており、相談出来る状態ではなかった。
ジェリコの一見横暴な態度はまだ船に残っているピカードにもおよび、船内の空気はしだいに重たい物になっていった。
ピカード達は任務についた。シャトルで〈エンタープライズ〉を離れた時、ピカードが残りの二人に任務の説明をした。ピカード達が破壊しなければならない物は、メタジェニック兵器。これは究極のバイオ兵器で、対象の惑星の生命を根絶させるほどの破壊力をもったものだった。目的地はサルティス3番惑星で、そこでピカードたちはこの兵器の研究施設を破壊しなければならないのだ。そして、この星に前の指揮艦〈スターゲイザー〉で訪れた事のあるピカードと医療部の精鋭のベヴァリー、そしてこの二人と関係の深い戦士ウォーフが選ばれたのだった。
ピカード達は、途中の惑星でフェレンギ人の密輸業者をたらしこみ、サルティスに乗り込んだ。目的地は地下の深遠にあり、3人はその暗闇の中を進み始めた。
一方、カダシアンとのコンタクト任務についた〈エンタープライズ〉は指定した星域で交渉任務についた。内容はここ3週間余りのカダシアンの不穏な行動に対する説明を求めるものだったが、ジェリコのきつい性格はまさにカダシアンとの強気の交渉の為にあったようなもので、彼の思惑通りに事は進かに見えた。だが、カダシアンの代表はすぐにピカードがいない事を不信に思い始めたそぶりを見せはじめる。
サルティスで破壊工作任務についていた3人は苦労の末に目的地に到着するが、それはカダシアンの巧妙な罠で、ピカードが拉致されてしまう。〈エンタープライズ〉でもピカードの任務失敗はすぐに判明し、救出をするようにネチェフからの指示が出る。
ピカードはカダシアンの船に移され、ガル・マレッド(吹替ではマドレッド)による尋問が始まった。彼の目的はピカードを捕らえる事で、この一連の行動はピカードを捉える罠だったのだ。
Guest Cast:
Ronny Cox as Captain Jellico:岸野一彦
Natalija Nogulich as Admiral Nechayev:横尾まり
John Durbin as Gul Lemec:幹本雄之
Lou Wagner as Solok:星野充昭
David Warner as Gul Madred:筈見 純
Creative staff:
Director:Robert Scheerer
Story By:Frank Abatemarco
Teleplay By:Ronald D. Moore