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第140話/"Face of the Enemy"『ロミュラン帝国亡命作戦』
STARDATE 46519.1

 ひどい頭痛になやまされながら、ディアナが目を覚ました。コンピュータに照明をつけるように命令を出すが、反応しない。体を引きずりながら鏡の前に立ったディアナはその中に映る自分の姿を見て驚愕する。そこにはロミュラン人の姿をした自分がいたのだ。
 状況が掴めずにおろおろしていると、突然ロミュラン人の士官が部屋に入って来た。彼の名は、副司令官のノヴァックと言い、彼女はロミュラン帝国のウォーバード、カザーラに乗船しているというのだ。ディアナはバカラ6番惑星で行われていたニューロ心理学の学会に出席していて、宿舎へ戻る途中だった筈だ。ノヴァックは戸惑うディアナに、一時的にロミュランの上層部、タル=シ・アーの一員のラカール少佐と名乗るように言い、これからすぐにこの船の指揮官のトーレス司令官に会わなければならないというのだ。この船はケイレブ星域にに向かっており、司令官は行先以外は何も知らされておらず、ラカールから聞きだそうとしていると言うのだ。
 もし、彼女の素性がばれればノヴァック共々殺されてしまうだろう。ここから無事に脱出するには、自分の言う通りに行動し、任務を完了するしか無いと言うのだ。ディアナにはこのロミュラン人がうそ偽りを言っていない事がわかっていた。
 ディアナはノヴァックに連れられてカザーラのブリッジに入る。彼女はベータゾイドの気質でもある、度胸と自分が想定されている地位の力でなんとかトーレスの追求をかわし、その場を切り抜ける。
〈エンタープライズ〉は第75実験ステーションで珍しい乗客を迎えた。20年前に宇宙艦隊を脱走した、かつてのピカードの部下であるデセブ元少尉で、彼は帰郷をを望むとともに、ロミュランの地下組織で平和工作を行っているスポックからのメッセージを携えていた。
 それは20時間以内にケイレブ宙域に向かい、そこである船とランデブーし、ある物を受け取れと言うものだった。デセブはピカードに若気の至りで突っ走りとんでもない事をした事の許しを乞うた。ピカードはデセブの言葉を信じ、〈エンタープライズ〉をケイレブ宙域に向かわせた。
 一方、捕われのディアナはカザーラ船内でノヴァックから、自分の役目と、自分が身代わりになったオリジナルとノヴァックがどんな任務を受けているのかの説明を受ける。カーゴホールドにおかれた3つのコンテナの中には停滞フィールドに護られた、副総督のモラックとその副官2人。彼らとノヴァックはスポックの地下平和工作活動の中心人物で、この先何千人もに及ぶであろう、亡命者を無事に受け入れる為の政治工作の交渉をする為に、スポックが放ったロミュランの開放活動を司る全権大使のようなものだったのだ。
 ディアナが演じるラカールのオリジナルは、現実にロミュランの最高司令部であるタル=シ・ヤーのメンバーだったのだが、殺害されてしまい、他のロミュラン人では代役になりうる人物がいなかったのだ。そして、ロミュランにとってリスクの少ない、連邦の士官であるディアナが狙われて誘拐されたのだった。
 計画ではケイレブ星域に赴き、傭兵のコヴァラン人の船にコンテナとディアナを引き渡す手筈だった。
 そして、ディアナはトーレス指揮官の夕食に参加しないと却って疑われるとノヴァックに言われて、夕食に参加し、あやういところでコヴァラン人の船とのランデヴーに救われる。
 だが、コヴァラン人の傭兵はディアナの不安通り信用がおけそうに無く、その事をノヴァックに告げると彼はコヴァラン船を破壊してしまった。驚愕するディアナだったが、この場をなんとか乗り越え無ければならない。ディアナは持ち前の度胸でトーラスと圧倒し、船を掌握してしまう。
 一方、ケイレブ宙域に達した〈エンタープライズ〉はそこに何も発見出来なかった。ピカードはデゼブに何も無い事を詰め寄り、実際にはスポックからではなく、スポックのメッセージを携えた、地下活動のメンバーから伝えられた事を告白する。だが、スポックからのメッセージだということは明白で、かならず何かがやってくるというデゼブの言葉をピカードは信用するしかなかった。
 コヴァラン船を破壊し、作戦に失敗してしまったノヴァックはディアナを送り帰さなければならなくなり、わざと連邦の星域を通過して近隣の基地に近づかせようとする。しかし、実際にその命令を出すのはディアナで、なんとかトーレスを丸め込む事に成功するが、そこに思いがけなく〈エンタープライズ〉が出現する。
 トーレスは〈エンタープライズ〉をかわして脱出しようとするが、その行動が逆に自船を発見させるきっかけになってしまう。
 ディアナはこの期を逃さず、〈エンタープライズ〉にコンテナを転送してしまおうとノヴァックに提案する。強気だったディアナも味方を目の前にして、一刻も早く脱出してしまいたいのだ。
 ディアは〈エンタープライズ〉にロミュラン船が発見されたのがわかってしまった事を逆手にとり、トーレスを解任し、巧く船をコントロールして空砲をで〈エンタープライズ〉を撃ち、まんまとコンテナの転送に成功する。そして、スクリーンに映ったディアナの姿から、彼女自身が救助を望んでいる事を察知したピカード達の転機で、偽装装置を動かす瞬間の隙をついて、ディアナは〈エンタープライズ〉に奪取される。
 ノヴァックは殺されてしまったが、彼の働きはディアナ自身とロミュランの未来を救ったのだった。

Guest Cast:
Scott McDonald as N'Vek:津田英三
Majel Barrett as Computer voice:磯部万沙子
Carolyn Seymour as Toreth:高橋ひろ子
Barry Lynch as DeSeve:仲野 裕
Dennis Cockrun as Alien Captain:星野充昭
Robertson Dean as Pilot:福田信昭
Pamela Winslow as Ensign McKnight:山口由里子

Creative staff:
Director:Gabrielle Beaumont
Story By:Rene Echevarria
Teleplay By:Naren Shankar


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