ここに捕らえられているクリンゴン人は死んだ事になっている。今更戻っても殺されるだけだ。クリンゴンの最高評議会も彼らの事は知っているのだが、知らないふりをしているのだ。ウォーフは「だがここに捕らえられている限りは捕虜だ」と主張する。クリンゴンがダメなら連邦で生きる事も可能なのだ。
翌日、収容所の生活を目の当たりにしたウォーフは驚愕する。武器が農耕危惧として使われ、若者はクリンゴンの誇りも何も知らないのだ。前の夜に出会った若い女性バエルはここは平和な場所で、誰も何も困っていないとウォーフに伝える。だが、ウォーフには彼らが捕虜でしかないのだ。
目的を終えたウォーフは帰還するために脱出しようと準備を始めるが、そこにロミュランの収容所の総督のトカーがやってくる。トカーはここは収容所という名前だが、ロミュランとクリンゴンが平和に暮らしている良い場所だ、わたしはクリンゴン人達を愛していると言う。トカー自身もロミュランの最高評議会の支配を離れ、世捨て人のようにここの生活を謳歌しているのだ。ウォーフは彼らの目には悲しみがある。ここにいて幸せな筈が無いと言うが、トカーは「ならわたしの妻を見てみろ、わたしはクリンゴンの女性と結婚したのだ」と言い、ウォーフを驚愕させる。
ウォーフはちょっとした爆発騒ぎを起こして脱出するが、寸でのところでクリンゴン人の少年に捕らえられてしまい、脱出に失敗してしまう。
一方、〈エンタープライズ〉では帰還予定時刻になっても戻らないウォーフの安否を気遣い始めた。すでに予定時間から12時間以上も過ぎていた。
捕らえられたウォーフは、逃げられないように首に発進器を埋め込まれてしまう。トカーはこんなことはしたくないのだがと言うが、この収容所の平和には必要な物だった。
ウォーフの存在は明らかに収容所に不協和音を起こし始めていた。彼の何気ない日常の行動や、クリンゴンの伝説に、そしてなにより誇り高きクリンゴンとして行動するウォーフに若者達は魅せられた。だが、捕虜としてここにつれてこられた一世達はウォーフが若者と接触して、影響を与えるのを快しとしないようだった。
ウォーフとバエルは知らず知らずのうちに惹かれ始める。だが、ウォーフはバエルがロミュランとクリンゴンのハーフであることを知り、拒絶してしまう。
〈エンタープライズ〉ではウォーフの捜索が続行されていた。ユリディア人の情報屋の宇宙船の軌跡を発見した〈エンタープライズ〉は、それがロミュランとの中立区域に向かっている事を突き止め、進路を変える。
翌朝、ウォーフはバエルに謝りに行く。あまりにも彼にとってショッキングな事態のためにそうなってしまったことを告げるが、ふたりの考え方、バエルの「ここの人たちは幸せ」とウォーフの「そんなことはない」の間のギャップは大きかった。
ウォーフは狩りに興味を持った少年を狩りにつれてゆく。最初、トカー達はいやがったが、許可は出される。
少年は夕食の席に獲物を持って現れる。彼の戦士としての血は呼び覚まされた。トカーはあからさまに嫌がるが、もう止める手だてはなかった。そして、食堂はクリンゴンの戦士の勝ちどきの歌が広がってゆく。
トカーはこのロミュランとクリンゴンが仲良く平和に暮らしている世界が自慢だった。だがウォーフはクリンゴンはクリンゴンらしく生きさせなければならないと主張する。このままではこのコミュニティは崩壊してしまう。トカーはウォーフにおとなしく生きるか、死ぬかを選ばさせる。ウォーフは死を選ぶ。
処刑の時、ウォーフを慕う少年がクリンゴンの鎧を着て処刑を阻止しようとする。そして、すべてのクリンゴンがウォーフを救おうとする。トカーは自分の負けを認める。だが、この収容所のクリンゴン人の存在が知れると彼らの命は無い。ウォーフはここを離れたがる一人の少年と共に、ロミュラン政府から正式に惑星連邦に返還される。
帰還したウォーフはピカードに「キトマーの生存者などいませんでした」と伝える。ピカードはそれが嘘だと見抜いたが、「わかっているよ」と言うだけだった。
Guest Cast:
Jennifer Gatti as Ba'el:深見梨加
Cristine Rose as Gi'ral:磯部万沙子
Alan Scarfe as Tokath:谷口 節
Richard Herd as L'kor:小関 一
James Cromwell as Shrek:鈴木泰明
Sterling Macer, Jr. as Toq:中村大樹
Creative staff:
Director:Dan Curry
Written By:Rene Echevarria