ライカーがブリッジに出勤しデイタから引き継ぎを受けるが、当直の筈のウォーフが居ない事に気がつく。照会をするとウォーフは自室に居ると言う。ライカーがウォーフの部屋を訪れると、彼はなにか奇妙な儀式の最中だった。
報告を受けたピカードがウォーフの部屋を訪れると、彼は消衰しきった様子だった。絶対に任務には忠実なクリンゴン人の彼が仕事を放棄するのは尋常ではない。ピカードが説明を求めると、以前ロミュランの捕虜居留地で子供達に語って聞かせた英雄ケイレス(吹替では「カーレス」)の物語、そのケイレスの姿を未だ見た事が無い自分のこころが空虚なのを感じ、ケイレスを見る事が出来ると言う儀式を行っていたと言うのだった。
ピカードは無理をするウォーフに、〈エンタープライズ〉の中でその修行が満たされないのなら、休暇を取ってボーラスの修行場へ行ってこいと言い、送り出す。
ボーラスに赴いたウォーフは修行を続けるが、10日も経っても成果を上げられないままだった。修行を諦めて立ち去ろうとするウォーフに導師が1500年待ってもケイレスは戻らない、10日程で諦めてどうする、そしてそれでも納得出来ないなら船に戻れと言い放つ。
修行を続けるウォーフ。そして、ついにケイレスが姿を現す。だがそのケイレスはヴィジョンをとして現れる者ではなく、実体を持った存在だった。ケイレスは言う「我、帰還せり」
ボーラスの修行場は大騒ぎになる。だれも最初は信じようとしないが、自分の経歴、死ぬ直前の記憶をすらすらと話す彼を、全てが本物のケイレスだと認めた。ケイレスはクリンゴンの社会を再び導く為に我は戻ったと告げるのだった。
ウォーフはそれでも信じられず、トライコーダーでケイレスを調査するが、間違いなくそれは生きたクリンゴン人のケイレスそのままだった。ウォーフはシェイプシフターかなにかではないかと疑っていたのだ。ケイレスはウォーフの名前を知っていた。驚くウォーフに「わしは幼い頃のおまえの前に現れたのだ」と告げる。それでもこだわりを持ち「わたしも信じたい」というウォーフにケイレスは「それが始まりだ」とやさしく告げるのだった。
ケイレスに疑問を持ちつづけるウォーフはついに戦いを挑む。だが、その戦いの最中、ケイレスは笑いだす。「見ろ、この名誉をかけた戦いに挑む我等を。これこそクリンゴンだ!」と叫び、一同を束ねるのだった。
ウォーフは〈エンタープライズ〉に帰還する。この信じられない出来事に〈エンタープライズ〉のクルーも驚くが、とりあえずケイレスをクリンゴン帝国に引き渡す必要がある。そうこうするうちに〈エンタープライズ〉にケイレスが本物かどうか確認する為に最高指導者のガウロンがやって来る。ガウロンはケイレスは確かに英雄だが、彼の思想が現代のクリンゴンの世界に混乱が生じる事を恐れていた。そして彼はケイレスが本物かどうか調べる為に戦いを挑むと言うのだ。〈エンタープライズ〉内では精密な生態検査も行われるが、その結果は彼が本物のケイレスであることを証明する物だった。
だが、以前ガウロンは彼が本物ではないと考えていた。そしてウォーフに混乱の源は阻止しなければならないという。だがウォーフは彼こそがクリンゴンの未来の鍵だとガウロンを説得しようとする。
そして、ホロデッキに再現したクリンゴンの王座の前で、ガウロンとケイレスの押し問答が始まり、ついには戦いになる。だが、結果はガウロンの圧勝だった。
ウォーフはガウロンが正しかったと悟る。そして導師達に詰め寄ったウォーフは彼らからこのケイレスが「時の門」と使って採取したケイレスのサンプルを使ったクローンだと告白する。導師はウォーフにこの事をガウロンに話してはいけない、彼こそが我々の希望なのだと言う。
ウォーフはデイタの助言から、ケイレスのクローンをクリンゴン帝国の象徴として生き延びさせようと提案する。彼は本物のケイレスではないが、信仰の象徴としてなら生きる事が出来る。その提案をガウロンもしぶしぶではあったが承諾する。
〈エンタープライズ〉を去るケイレスは再び空虚な心に捕われ落ち込むウォーフにこう言う。「大切なのは人の存在ではなく、残した思想や、導きの言葉だ」
Guest Cast:
Robert O'Reilly as Gowron:佐藤正治
Kevin Conway as Kahless:柴田秀勝
Alan Oppenheimer as Koroth:藤本 譲
Norman Snow as Torin:水野龍司
Charles Esten as Divok:大川 透
Creative staff:
Director:Winrich Kolbe
Story By:James E. Brooks
Teleplay By:Ronald D. Moore