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第151話/"Timescape"『時空歪曲地帯』
STARDATE 46944.2

(グレゴリー・ベンフォードの『タイムスケープ』とは無関係)
 医療室でライカーが額のキズの治療をしている。ベヴァリーは怪我の原因を聞こうとするが、なかなか言い出さない。なんとデイタのペットの猫、スポットにひっかかれたというのだ。治療が終わる頃、ウォーフから連絡が入る。かなり遠くからロミュラン船の救難信号をキャッチしたのだ。ライカーは〈エンタープライズ〉を転進させる。
 ピカードはディアナ、デイタ、ジョーディの3人とともに、長機関深宇宙に滞在した場合の精神病理学に関する学会の発表に出席する為に〈エンタープライズ〉を離れ、機関の途中だった。4人は学会の最中の思い出話しに興じるが、ディアナは突然他の3人の動きが止まってしまう現象に出くわし、愕然となる。その現象はすぐにおさまるが、何か異常が起きている事には間違いない。ジョーディがディアナにメディカル・スキャンをかけるが特に異常は認められなかった。ピカード達は疑わしげだが、すぐにそれが事実だということがわかる。今度はディアナの動きが止まったのだ。それもディアナが直面した4、5秒ではなく、3分にわたって。
 彼らは異常の原因を探る作業にはいるが、〈エンタープライズ〉と連絡を取ろうとしたデイタから応答が無いと言う報告が入る。ピカードはランナバウト機を〈エンタープライズ〉に急行させるが、途中で右舷のエンジンの燃料が消失してしまう。なんと記録データでは右舷のエンジンは20日間フルパワーで動作しているというのだ。もちろん、そんな時間は経過していない。ピカードはリビング区画に戻るがテーブルに載せていたボウルの中の果実が腐敗しているのに気がつき手を伸ばして絶叫する。手を戻すと爪が異常に伸びている。時間の流れが不均一になっているのだ。デイタとジョーディはランナバウトをこの現象から脱出させようとするが、すぐに次のエリアに捕まってしまった。ジョーディが分析すると、そこら中に時間の流れが異なる領域があり、唯一空いている方向は〈エンタープライズ〉とのランデブー・ポイントだった。ランナバウトはランデブー・ポイントに接近するが船の反応が無い。有視界航行で船を捜索すると、宇宙空間に凍り付いたようにとどまる〈エンタープライズ〉の姿があった。しかも驚いた事に〈エンタープライズ〉はロミュラン船と交戦状態で、不思議な事に逆に〈エンタープライズ〉からはエネルギー供給用のビームが発射されているのだ。
 ピカードとデイタとディアナが時間の流れを遮蔽出来る装備を身につけ、〈エンタープライズ〉へ乗船する。ブリッジでは戦闘の跡が有り、そこには数人のロミュラン人が侵入しており、さらにライカーはその中の一人に襲われでもしたのか、床にあおむけに倒れていた。ピカードは緩慢ながらもわずかに反応する機器を使って〈エンタープライズ〉の状況を調査。転送室と医療区画にロミュラン人が侵入していることを発見する。ピカード達はジェフリー管を使って各セクションへ向かう。転送室ではあれほどロミュラン嫌いなウォーフがロミュラン人を収容しており、そのうちの一人は負傷していた。そして医療室ではベヴァリーがロミュランのディスラプターのビームを受けていた。医療室が担当になっていたディアナはその光景を見て驚愕する。そしてピカードに報告しようと医療室を立ち去るディアナだったが、彼女がいなくなるとその場にいた動けない筈のロミュラン女性が彼女の行方を目で追った。
 一方、異常なパワーサージを起している機関室を調査に行ったデイタからピカードに至急来てくれと連絡が入る。なんとエンジン・コアに亀裂が入り、爆発寸前のところで止まっているのだ。そして、その場でピカードは錯乱状態になってしまい、3人は緊急待避する。
 ピカードの時間隔離フィールド発生機には異常は認められなかった。おそらく精神的なプレッシャーが彼を襲ったのだろう。
 今度はピカードではなくジョーディが動向し、ロミュラン船の機関室へ入る。そこは戦闘中の様子はなく、緊急脱出直前の様相だった。調査をするうちに〈エンタープライズ〉はロミュラン船を救う為にエネルギーを供給していることがわかった。さらにロミュラン船は信じられない事に完全に機関が停止していた。ロミュランが使用するエンジンは一度動作させるととめる事が出来ないのだ。エンジン・コアの中を調べると、そこには時間の渦巻のようなものが存在していた。そしてその渦巻がバーストし、時間が正常に流れ始める。だがその直後に時間は逆に流れ元の状態に戻ってしまう。その間に〈エンタープライズ〉は一度大爆発を起こし、また元に戻ってしまう。
 さらに調査を続けるジョーディは、最初はそのにいなかった人物を発見し、襲われてしまう。ジョーディは生命の危険があるため、時間を遮断するフィールドを停止させ、彼を襲ったロミュラン人をランナバウトに回収する。だがそのロミュラン人はロミュラン人では無かった。ショックの為にロミュラン人の姿を保てなくなった謎の生命体は、ロミュランの船のエンジンコアに自分達の種族の若者が捕われているというのだ。今回の事件はその若者を救う為に彼らの種族が起したものだったのだ。〈エンタープライズ〉からのパワー転送はその若者にとっては致命的な物で、彼らはそれを阻止しようとしていたのだ。
 事の次第がわかったピカード達は〈エンタープライズ〉を救う為に一瞬時間をさらに戻してパワー転送を事前に中止させようという作戦に出た。だが、その作戦は勘違いをしたもう一人の生命体に阻止され、パワー転送が始まってしまう。このままではまた同じ事の繰り返した。ピカードはとっさの判断でランナバウトをビームの中に突進させ、その爆発で阻止する。その瞬間にロミュラン船は消滅した。ブリッジで倒れていたライカーは不意の攻撃で倒れただけで、医療室のベヴァリーも本当は彼女が撃たれたわけではなかったのだった。
 ロミュラン船は近隣の宙域でやはり立ち往生しており、彼らを回収してロミュランへ送り届ける事が出来た。

Guest Cast:
Michael Bofshever as Romulan/Alien:沢木郁也
John Demita as Sickbay Rmulan
Joel Fredericks as Engineering Ensign:坪井智浩

Creative staff:
Director:Adam Nimoy
Written By:Brannon Braga


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