夢のなか。デイタが〈エンタープライズ〉の船内を歩いていると、ジョーディがエンジニアリングでの仕事の話をしてくる。さらに船内を歩いていると異音が耳にはいる。デイタが赴くと炭坑夫のような一団がエンジンのプラズマ管を破壊しようとしている。デイタは止めさせようと、高周波の音波を発するが、逆に捕らえられ分解されてしまう。
そこでデイタの目が覚めた。
新型のウォープ・コアを導入した〈エンタープライズ〉がテスト航海を兼ねた任務に出る。ピカードはステーションで挙行されたレセプションの愚痴をライカーにこぼす。
エンジニアリングでは、エンジンのチェックをしながら昨晩見た悪夢の話をジョーディにする。デイタは夢判断をしてほしいようだが、ジョーディにはその余裕はないし、新任の女性士官に付きまとわれて、ちょっと食傷ぎみだった。
あいかわらず、夢の内容にこだわるデイタだったが、ピカードの司令でエンジンの試運転を開始する時間になり、それどころでは無くなった。ジョーディがエンジンを始動して、ウォープに移ろうとする。だが、エンジンは反応せず、〈エンタープライズ〉は動かない。あわててジョーディは調整し直すが、今度は完璧にパワーダウンを起してしまう。ジョーディは一瞬のうちに状況が致命的になってしまったのを知る。修復には時間がかかりそうだった。
自室に戻ったデイタが飼い猫のスポットの寝ている姿を観察していると、ディアナが訪れた。ディアナはデイタに「何をしているの」と尋ねる。デイタは猫も夢を見るのか、反応を観察していたと言うのだ。ディアナはジョーディから悪夢の話を聞いて、様子を見に来たのだった。ディアナはフロイドの「夢は心を知る最良の材料だ」という言葉をデイタに残して部屋を去る。
睡眠プログラムを励起させて、夢の世界にはいるデイタ。今度は場所はテンフォーワードだった。ウォーフが変わったケーキを食べている。カウンターではライカーの額にストローを突き立てて、ベヴァリーが脳味噌をすすっている。テンフォーワードの中央には前の夢に出て来た炭坑夫が現れる。彼らはケーキに成り果てたディアナにむらがり、彼にケーキナイフを手渡す。そして、「やめて」と叫ぶディアナにケーキナイフを突き立てるところで、デイタはディアナに起される。起きると周りにクルーの仲間が。デイタの体内時計は35分しか時間経過を記録していなかったが、なんと次の勤務時間におおはばに食い込んでいたのだ。
デイタはジョーディにシステムのチェックをされるが、特に異常は見受けられない。ジョーディはスーン博士が時々寝坊をするようなプログラムを組んだんじゃないかと言うが、そんなことはちょっと考えられなかった。
デイタはホロデッキでフロイドのカウンセリングを受ける。ディアナのケーキの夢の話を説明してカウンセリングを受けるデイタだったが、ディアナが母親の象徴で、ナイフは性欲の象徴だと言われるが、どちらもデイタには縁のないもの。デイタはたいした収穫が得られずに終わってしまう。
一方、ブリッジでは到着が遅れている〈エンタープライズ〉にナカムラ提督が状況説明を催促して来た。依然、〈エンタープライズ〉は修理中。ジョーディがもう大丈夫と判断し、発信させるが、ウォープ・フィールドが縮壊して結局漂流が続く。ピカードは落胆して再度基地に遅延の連絡をし、ジョーディとデイタはエンジンの調整を再開する。だが、そこでデイタは自分がいつの間にか手にナイフを持っている事に気がつく。そして、後ろを向いたジョーディのうなじに無気味に開く口を見て、デイタは驚愕する。デイタはその場を離れるが、いきなり周囲に人気が無くなり、ストローを突っ立てたライカーが現れる。そして電話の音が。ライカーは電話を取れと言うと、その受話器はなんとデイタのおなかの中にあった。電話を取るデイタ。そこからはホロデッキで再生したフロイドの声で「殺せ、手後れにならないうちに」というメッセージが。困惑するデイタだが、ジョーディに肩を叩かれて、正気に戻る。
ディアナのカウンセリングを受けるデイタだったが、感情を読めないデイタのカウンセリングは彼女には苦手だった。ディアナはきっと人間にどんどん近くなる頭脳のニューロネットの技術的な問題だろうと言う。最終的には夢を見るプログラムを切らなければならないかもと言うディアンだった。
ピカードの執務室。ピカードは必死に遅延の言い訳をしているが、ナカムラ提督はかなりおかんむりだ。だが、エンジニアリングの問題はピカードにはお手上げだ。自らエンジニアリングに様子を見に行くピカードだったが、手も足も出ない。ともすると変な所に手を出しそうになるピカードは彼の部下がなんとか連れ出すが、今度はデイタが消えた。
〈エンタープライズ〉の船内を歩くディアナ。なにか妙な雰囲気がして、何度もふりむくが異常は無い。ターボリフトに入るディアナ。ドアが閉じる寸前にデイタが入って来る。なにか様子が変だ。デイタはいきなりナイフを振り上げると、ディアナを襲った。
デイタはたまたま同じリフトに乗ろうとしたライカーとウォーフに取り押さえられ、ディアナの傷も浅く、命には別状は無かったが、デイタはその間の事を覚えていなかった。デイタは自分がコントロールできなくなったと言い、自分を部屋に監禁するようにピカードに進言する。そして、自室に戻ったデイタはフェイザーをウォーフに渡し、ペットのスポットを「傷付けてしまうかもしれないかも」とウォーフに託す。
医療室。ディアナが意識を回復する。ベヴァリーが治療の為にインターフェジック・スキャナをかけ、とんでも無い物を発見する。
ベヴァリーはピカードとライカーを医療室に呼ぶ。インターフェジック・スキャナによって、目にみえない正体不明の生命体が発見される。それはデイタが夢の中でクルー達の体に変なものを見た場所と一致していた。
ピカード達はこの異様な生命体を除去するための対策を練るが、これと言った解決策が浮かばない。そして、この生命体とデイタの夢が密接に関係しているのではという結論に達する。
ピカードとジョーディはデイタの夢の世界をホロデッキに投影すればなにか解るのではないかという結論に達して、実行する。
夢のプログラムを励起すると、すぐに〈エンタープライズ〉の廊下になり、デイタの後をついていくピカードたちはテンフォーワードに入った。ケーキにされたディアナ。そして、ふたたびデイタのおなかの中の電話が鳴る。それはピカード宛だった。電話を取ると「殺せ、手後れにならないうちに殺せ」というフロイドの声。場面はフロイドのオフィスに変わる。そして、突然炭坑夫達が乱入し、ピカードに説明しようとするフロイドを殺害し、ふたたびプラズマ・チューブを破壊しようとする。
デイタは再度高周波を発する。すると炭坑夫たちは苦しんで倒れる。デイタは解決策を悟った。そして、自分が夢で悩まされたのも、その高周波を発するデイタの頭脳がその生命体に致命的なためにデイタを逆にコントロールしようとしたものらしかった。そしてエンジンの不調もそこから発生する高周波が生命体に致命的なものだったためらしかった。デイタの部屋を訪れるディアナ。ディアナはデイタの人型のケーキを持って来た。不思議がるデイタに「ケーキはケーキよ」というディアナだった。
Guest Cast:
David L. Crowley as Workman:幹本雄之
Clyde Kusatsu as Admiral Nakamura:塚田正昭
Gina Ravarra as Ensign Tyler:阪口あや
Bernard Kates as Sigmund Freud:宮内幸平
Creative staff:
Director:Patrick Stewart
Written By:Brannon Braga