〈エンタープライズ〉船内で催された「ピカード船長の日」によせられた子供達のプレゼントの山に当惑するピカード。ピカードは子供が苦手で、どうしたものかと悩んでいるのだ。そこへ艦隊司令部のブラックウェル提督からの緊急通信がはいる。至急宇宙船〈クレージーホース〉とランデブーせよというのだ。司令の内容は亜空間通信は伝えられない〈クレージーホース〉に乗船している艦隊の高官に聞けと言うだけだった。
接近した〈クレージホース〉から乗船して来たのはエリック・プレスマン提督でライカーが最初に乗船した〈ペガサス〉の指揮官でもあった。プレスマンの目的はその〈ペガサス〉のロミュランからの奪回というとんでもないものだった。
〈ペガサス〉は12年前に、エンジン・コイルの暴走でほとんどのクルーとともに四散したとされている船だった。〈ペガサス〉は現在の〈エンタープライズ〉などの最新鋭の宇宙船のプロトタイプの技術を満載した宇宙船で、ロミュランに奪取されると連邦艦隊の存続にも影響するほどのものなのだ。当時ライカーとプレスマンの二人だけがライフポッドで脱出したのだが、その船らしきものがダブリン星系で発見されたというのだ。その星域はすでにロミュランが調査を始めており、接近した〈エンタープライズ〉の鼻先に偽装を解いて出現する。双方とも腹の探りあいの後、科学調査が目的という大義名分で同じ星域の調査を始める。
ライカーはプレスマンの出現をある装置の奪回だとすぐに察知した。テンフォーワードでプレスマンの腹の内を探るうちに、製造そのものが禁止されているその装置の奪回に艦隊の保安部門の最高指揮官までもが関っている事を知り、愕然となる。
そんなことは全く知らないピカードは自分が何故ライカーを自分の副官にしたかの昔話をする。〈USSフッド〉でのライカーの行動を誉めるピカードに対して、プレスマンは自分の船を失い、部下達の亡霊が待つ船を捜しに行く心境を伝える。プレスマンは恐れはしない、それが指揮官の務めだと言った。
お互いの行動を監視しながら調査を進める〈エンタープライズ〉とロミュラン。そのうち、〈エンタープライズ〉は〈ペガサス〉の反応らしきものを発見するが、目標の小惑星の外には〈ペガサス〉は発見出来ない。そのアステロイドにはロミュランの船が接近しており、急な行動はロミュランに疑惑を招く。陽動するために小惑星を離れる〈エンタープライズ〉。だが、ロミュランの船は連邦の宇宙船のエンジンが出す亜空間バーストは検出出来ない。〈エンタープライズ〉はロミュラン船の離脱を確認し、死角に入る行動に出る。最悪の場合は〈ペガサス〉の破壊を進言するライカー。その発言にプレスマンは怒り、ピカードがブリッジを立ち去ったあとに、ピカードの執務室でライカーにつめよる。当時は君よりも上官の士官がその作戦にかかわっていたというプレスマン。
思い詰めたライカーは当時の極秘の記録を携えてピカードの元に訪れる。それはプレスマンを筆頭とする〈ペガサス〉の反乱疑惑の記録で、ライカーは当時の事実をピカードに報告する。それは主任機関士も副長もプレスマンに反逆を起こしたというものだった。だが、何故そういう事になったのかは、プレスマンからの直接指示で話せないと言うのだ。艦隊司令部もピカードの疑惑に対する要求を突き離す。そうこうするうちに、〈エンタープライズ〉は問題の小惑星に到着する。
〈ペガサス〉は小惑星の中に捕らえられており、プレスマンはピカードから指揮権を剥奪してでも、内部に入ると命じる。ピカードはこの作戦が自分の意志に反する物だと言う記録をデイタに残させると、小惑星の内部に船を進めた。重力バランスをとりながらギリギリの間隔の洞窟を進む〈エンタープライズ〉。やがて彼らは小惑星の岩と半ば同化して捕らえられている〈ペガサス〉を発見する。
プレスマンはしっかりした上陸班を編成して乗船しようというピカードの進言を退け、ライカーと二人だけで機関部へ転送すると言い、実行する。
機関部に実体化する二人。凍り付いた死体が散乱する機関室のエンジンコアの中にプレスマンの目的とする装置は無事のまま発見される。良心の呵責に苛まれていたライカーはついにプレスマンに反抗する。口論する二人だが、突然衝撃が船を襲う。装置を外したプレスマンは〈エンタープライズ〉に収容されるが、その衝撃はロミュランが小惑星の入り口を塞いでしまった為の物だった。
内部から破壊すると〈エンタープライズ〉自身が危険にさらされる。ロミュランの指揮官のシロールは〈エンタープライズ〉のクルーの救出を申し出るが、彼の目的が別のところになるのは明らかだった。脱出の方法を探るピカードにライカーがプレスマンの持ち帰った連邦製の偽装装置が役に立つと進言する。偽装装置は連邦では製造および開発が禁止されている技術で、それは重大な反逆行為だった。その偽装装置は影響下の物体の物質としての位相を変えてしまい、どんな物質の中でもすり抜けてしまうという恐ろしいもので、〈エンタープライズ〉を救うにはそれを使うしかなかった。
ジョーディとデイタがエンジンに偽装装置を装着し、脱出が試みられる。〈エンタープライズ〉はアステロイドなど存在しないかのようにすり抜けて、通常空間に脱出する。ピカードはロミュラン艦の前でわざと偽装をとき、この技術を明らかにしてしまう。そして、プレスマンを拘禁する指示を出す。そして、ライカーは自ら拘禁を申しでる。
プレスマンとその関連する高官達は裁判にかけられることになる。当時少尉だったライカーも審問は免れない。だが、その後のライカーの功績はその罪をうめあわせするには充分な物だとピカードは言い、彼を解き放つのだった。
Guest Cast:
Terry O'Quinn as Admiral Pressman:千田光男
Nancy Vawter as Admiral Blackwell:竹口安芸子
Michael Mack as Cmdr. Sirol:大友龍三郎
Ensign Gates:麻丘夏未
Creative staff:
Director:LeVar Burton
Written By:Ronald D. Moore