ライカーとディアナが下士官の昇進の査定の打ち合わせをテンフォーワードでやっている。そこから少し離れたテーブルではその昇進の対象者である4人が気が気でないようすでうかがっていた。看護婦のオガワ・アリサと操舵士のサム・レヴェラ、ヴァルカン人のタウリックとベイジョア人のシート(吹替では「シトー」)・ジャクサ。彼らは二人の様子をうかがいながら胸の内話し合っている。両方を行き来しているウェイターのベンがそっとサムとシートに今のままで昇進出来そうだよと情報を長す。
昇進試験の一環の模擬戦闘でシートは反応が甘く、ライカーから注意を受けてしまう。そこに、ピカードが現れ、あらただしくデイタをライカーを伴って会議室に向かった。残されたサムとシートは今のテストの話をし、お互いを慰める。
エンジニアリング・デッキではヴァルカン人のタウリックがジョーディに自分の考えたウォープ・フィールドの新しいコンフィギュレーションの提案をする。その内容はジョーディも興味を持ったが、タウリックの強引なプレゼンテーションに辟易気味だった。
自分の昇進に対する関心は看護婦のオガワ・アリサも一緒で、上司であるベヴァリーのところになんどとなくおうかがいを立てる。でもベヴァリーはそれよりもアリサとパウェル大尉との交際の方に興味があるようだった。だが、当のアリサはそんなことより自分の昇進の方が大切な様子で、ベヴァリーを当惑させる。
テンフォーワード。今度はシートが上司であるウォーフに対してアプローチをしている。その様子を見ているタウリックとサム。そこにライカーが現れ、ウェイターのベンがファースト・ネームでライカーを呼ぶのを見て驚く。ベンは「ぼくは民間人だ」と言って、さらにライカーの嗜好をサムに教える。サムはライカーに取り入ろうと必死で、なにか話をしようとするがうまく行かない。
カダシアとの中立区域に接近する〈エンタープライズ〉。船はカダシア領域からわずかに外れた星域をただようポッドを発見し、回収を急ぐ。昇進を間近に控える下級士官達はなんなのかわからずに、かかわるが、彼らの上司達はなにがおこっているのか理解している様子だった。
一方、医療室の警護をしていたシートは退出して来たピカードに付いて来るように言われ、彼の執務室に同行する。ピカードの口から出て来た言葉は彼女を震撼させるに十分な内容だった。彼女は〈エンタープライズ〉の操縦部門についていたが、ピカードはアカデミー時代に失敗した経歴があることを重く見て、現在の部署が不適当ではないかと指摘した。
ジョーディの下で研修をしているタウラックは、シャトル・クラフトのダメージ試験をすることに疑問を持ち、ダメージの試験をするよりは攻撃された時の脱出の方法の開発の方が大切じゃないかと言い、ジョーディを悩ませる。
医療室では、アリサが「これから見る事は他言無用」との指示をベヴァリーから受ける。そして目の前には、彼女の驚愕する事態が。先刻収容されたポッドの主は昏睡状態のカダシア人だったのだ。
4人の少尉達はベンを交えてポーカーに興じる。その席で先刻のポッドはなんだったのかという話題になる。ベンは無責任に「スポック大使じゃなかったのかな」というが、真相を知っているアリサは何も言えずにいた。
ポーカーは彼らの上司達もすぐそばの部屋でやっていて、会話は次第に自分の部下達の話題になり、彼らの部下達の会話は自分達の上司の話しになっていった。
ライカーはサムが突っ走り過ぎだと言うが、ディアナに「あなたと一緒じゃない」と指摘されてしまう始末。やがて夜がふけ、ポーカーは三々五々に解散しはじめる。
ライカーのテーブルからはジョーディが真っ先に退席する。だが、エンジニアリングに仕残した仕事があると行ったジョーディはタウラックを捜しに来た。彼の提案をこれから実験して見ようというのだ。残されたサムとベンだったが、結局ベンだけが最後に残ってしまう。ベンはライカーの部屋を訪れ「少尉さんたちのゲームが解散しちまったんで」と言ってライカーのテーブルにつく。彼は上級士官と下級士官との間の潤滑油のような存在であった。
道場でのウォーフが師範をつとめるクリンゴン武術のクラスが終わり、シートだけが残されて特別の訓練を受ける。目隠しをされて攻撃をかわすその訓練は明らかにシートにはアンフェアで、彼女はウォーフに反抗する。ウォーフは彼女は合格だと言うが、そのウォーフの反応に彼女は不信な物を感じる。その訓練の名前はクリンゴン語で「死に至る」という意味があったのだ。
シートはピカードに現在の職務を追われるなら、余所の船に放り出して欲しいと進言する。だが、ピカードは彼女に「きみには重要な任務がある」と言い、会議に出席する時間を指示する。そして、ピカードは「転属させる時はわたしから言う。いまのところはそんな気はない」と言う。そのころ、アリサはベヴァリーに結婚を決めた事を伝える。
シートが訪れた会議室にはカダシア人の士官がいた。彼は連邦のスパイで、シートの任務はベイジョア人のテロリストのふりをして、カダシア人士官を不信がられずに送り帰すというものだった。ピカードは無理いじはしないというが、シートは覚悟を決めていた。カダシア人士官も彼女があまりにも若い事が気になっていた。
そして、彼女の任務が始まる。その道中でカダシア人士官はなぜスパイなどになったかを彼女に教える。彼は戦争ですさむこころに嫌気がさし、自分の世界に平和をもたらすための礎になったのだと言うのだった。
テンフォーワードでシートの任務を気遣うサム達。だが、タウラックは「ぼくらはその前に艦隊士官だ」と言う。それはあまりにも辛い現実だった。
シートを回収しようとする〈エンタープライズ〉だったが、それは失敗に終わった。ピカードは彼女の殉職を船内放送で伝える。それはピカードにとっても辛い役目だった。
今回昇進出来たのはサムだけだった。だが、サムは空しさだけしか感じれなかった。彼らのいるテンフォーワードにはひとり部下の死を受け止めるウォーフがいた。ベンはサム達と同席するようにウォーフに言う。ウォーフは「わたしは彼らの友人ではない。たんなる彼女の上司だ」というが、ベンは「彼女にとって、あなたは友人だったんですよ」と言う。そして、席に加わるウォーフを、彼らは友人として迎えるのだった。
Guest Cast:
Patti Yasutake as Ogawa:氷上恭子
Shannon Fill as Sito:天野由梨
Dan Gauthier as Lavelle:草尾 毅
Alexander Enberg as Taurik:安井邦彦
Bruce Beatty as Ben:津久井教生
Don Reilly as Joret:田中正彦
Creative staff:
Director:Gabrielle Beaumont
Story By:Ronald Wilkerson & Jean Louise Matthias
Teleplay By:Rene Echevarria