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第168話/"Thin Own Self"『記憶喪失のアンドロイド』
STARDATE 47611.2

 ベヴァリーが指揮をとる〈エンタープライズ〉。ディアナが第231宇宙基地から戻って来た。本来の当直のデイタがバルコン4に不時着した探査機の回収に出向いているのだ。ディアナはベヴァリーがブリッジで指揮を取るのを見て、俄然興味を覚える。いっぽう、当のデイタは〈エンタープライズ〉からの呼び出しに応答しない。ベヴァリーは放射線を発生する物のそばでは艦隊の通信機は誤動作することがあるとジョーディから聞いていた為、さほど気にはしていなかったが、当のデイタはバルコン第4惑星でアクシンデントに遭遇し、記憶を無くしていた。
 バルコン4の集落にたどりついたデイタはガーヴィンとジアの親子連れに遭遇する。彼は父親の方が喋る言葉をくり返し、頭脳と言語機能を回復させた。だが、自分が何者なのかは思い出せなかった。ガーヴィンは自分とは外見があまりに違うデイタに質問する。デイタは山にいたことだけは覚えていたが、自分が手に持った放射性物質が何なのかもわからなかった。そして、放射線物質に知識の無いガーヴィンはそれを開けて直に手で持ってしまう。
 一方、〈エンタープライズ〉では非番のライカーの元にディアナが訪れ、相談をしてくる。ディアナはブリッジでの指揮権を得る為に中佐への昇進試験を受けたいと言うのだ。ライカーはブリッジ要員は時には非情なる判断もしなければならないと忠告し、翌朝からテストを開始する事を告げる。
 ガーヴィンの家に引き取られた、バルコン4のデイタは女医に診察を受ける。顔色が良くないのは栄養失調だと言われて困惑するデイタだが、結局「あんたは氷屋だ」などと、わけがわからないことを言ったまま女医は往診を終えて帰宅する。とりあえず、呼び名が必要なため、彼の娘のジアにジェイデンという名前を付けてもらう。そして、ガーヴィンはデイタの持つ放射性物質が非常に危険な毒性のある物質だとわからないまま、鍛冶屋に加工に出してしまう。その鍛冶屋で事故が起こる。そこでデイタはアンドロイドとしての怪力を見せてしまい、周囲の畏怖をかってしまう。
 夕食の席でもデイタと女医は議論するが話がかみあわない。その最中にガーヴィンは体の不調を訴えはじめる。ガーヴィンは寝室に引っ込んでしまい、ジアとデイタが残される。ジアの母親は1年前に他界していた。
〈エンタープライズ〉ではディアナの試験が始まっていた。エンジニアリングでの危機のシチュエーションをホロデックに再現し、ウォーフとジョーディに指示をしながら難局を回避するシークェンスだが、ディアナは失敗してしまう。ライカーはあくまでも冷徹な試験官を通し、ディアナは憤慨する。
 バルコン4。記憶を失ったデイタはジアと一緒に小学校の授業を受けるが、中世並みの科学のバルコン4の知識レベルについていけず、教師もつとめる女医を途方にくれさせてしまう。
 放射性物質を売ろうとするガーヴィンの放射線障害の症状は徐々に悪化し、ついには動けなくなってしまう。デイタはこの状況を救おうと活動を始める。だが、ジアと集落を歩いていると鍛冶屋がやってきて、デイタが変な病気を広めているとつめよってくる。事実、彼らの村には放射線障害患者が急増していた。
 デイタは急増の顕微鏡を創り、ガーヴィンとジアの皮膚の分析を始める。そこに女医がやってきて、デイタの作業に驚嘆する。デイタは必死に放射線障害の治療薬を精製しようとするが、その奇妙な作業はなかなか受け入れられなかった。いくぶん症状の軽いジアがデイタの手伝いに降りてくるが、デイタはそこでジアの首に下がっている放射性物質のペンダントを発見する。
〈エンタープライズ〉ではライカーがディアナの試験のキャンセルを言いに彼女の自室を訪れる。ライカーは3度も失敗してはもうだめだと言うが、我の強いディアナはそれを受け入れようとはしない。ディアナはなんとかして、このチャンスを逃がすまいとして必死になる。そして、彼女は再びホロデックに向かい、テストを再開する。そして、ジョーディの生死にかかわるような冷徹な命令を下す。そこに、ライカーがシミュレーションの中止を告げにやってくる。ディアナはテストに合格したのだ。
 一方デイタは自力で放射線の存在を発見する。ほんとうに危険なのはこの金属だったのだ。デイタは女医に金属の回収を委託する。デイタは、病気の治療の糸口を発見するが、血気にはやった鍛冶屋に襲われ、顔の皮膚を剥ぎとられてしまう。放射性物質はすべて回収されるが、鍛冶屋に正体を見られてしまったデイタは化け物扱いされてしまう。村人達が去ったガーヴィンの家の奥に隠れていたデイタが現れる。ジアはデイタの正体を見て驚愕するがみんなを救う為の薬がもうすぐ完成すると言い、彼女の恐怖をやわらげる。そして、薬が完成する。放射線を中和する薬を開発したデイタはジアとガーヴィンにその薬を飲ませ、村の井戸に投げ込もうとする。
 デイタはなんとか薬品の投入に成功するが、鍛冶屋に背後から槍で刺されて殺されてしまう。
 ジアたちの集落はすっかり元どおりになる。デイタの行動が正しかったことが村人に理解されるが、すでに時は遅かった。村にベヴァリーとライカーがデイタの消息を捜して訪れる。デイタはすでに地下に埋葬されていた。ベヴァリーはすぐにデイタの位置を探し当て、〈エンタープライズ〉に回収される。
 修理の終わったデイタの記憶からはすっかり村での生活の部分が抜け落ちていた。だが、服装からなにかが起こった事を察知する。ベヴァリーとライカーから「君はひとつの村を救ったんだ」と聞かされるデイタの前には、いつの間にか上官になってしまったディアナがいた。

Guest Cast:
Ronnie Claire Edwards as Talur:磯辺万沙子
Michael Rothhaar as Garvin:有本欽隆
Kimberly Cullum as Gia:佐久間レイ
Michael G. Hagerty as Skoran:島香 裕
Andy Kossin as Apprentice:大川 透
Richard Ortegamiro as Rainer:大川 透

Creative staff:
Director:Winrich Kolbe
Story By:Christopher Hatton
Teleplay By:Ronald D. Moore


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