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第172話/"Journey's End"『新たなる旅路』
STARDATE 47751.2

 艦隊司令のネチェフ提督との会議の為にスターベース310を訪れた〈エンタープライズ〉にウェスリー・クラッシャーが休暇で帰って来た。久しぶりの再会に〈エンタープライズ〉のクルー達は大歓迎するが、当のウェスリーはなんとなく元気が無い。なにか空虚な物を感じているかのように、母親が部屋を去った後にため息までついた。
 ピカードとライカーはネチェフを迎える為に会議室の準備にいそしんでいると、当のネチェフがやってくる。今回の任務の指示はカダシア帝国との境界に位置する惑星ドヴェラン第5惑星から連邦側の市民である北米インディアンの移民達を退去させるものだった。その惑星は20年前に彼らが移民した惑星なのだが、その種族は200年前から地球を去って安住を求めてようやく目的地を見つけて定着したのだった。ピカードは伝統を重んじる彼らを移民させる事を難題だと悟った。
 一方、エンジニアリングではジョーディが戻ったウェスリーを待ってましたとばかりに引きずり回して、自分の成果を見せ付けるが、ウェスはいつもと違って乗って来ない。
〈エンタープライズ〉はドヴェラン第5惑星に到着し、地上のインディアン達と移民の交渉を始めたが、話は難航した。この惑星は彼らが200年間追い求めた地で、ただ単に環境が優れているだけでなく、彼らの種族にとって魂にかかわる特殊ななにかを持っているのだと言う。だが、カダシア領域であるこの惑星は彼らにとって危険である事に代わりはなかった。
〈エンタープライズ〉船内。ウェスリーとベヴァリーが口論している。ベヴァリーは折角休暇で戻って来たのだし、アカデミーの4年生なったのだから船内で手伝う事はプラスになるというのだが、ウェスは「たまの休みなんだから、放っておいてくれ」と言い放つ。
 その夜、〈エンタープライズ〉船内では地上のインディアン達の代表者を招いてレセプションが開かれる。その席でも酋長のアンサワと彼の祖父カタワから続く伝統の話をしながらピカードは移民を勧める話をするが、逆に家系の伝統の話を持ち出される。ピカードにはアンサワの話は理解出来るのだ。そんななかに時間に遅れたウェスリーがやって来る。ウェスは気乗りしない表情で、ひとりでテーブルについてたたずむ。すると、いきなり、後ろからラカンタというインディアンの男がいきなり話し掛けた。ラカンタはいきなり「2年前からきみが我々のもとにやってくることを知っていた、2年前、きみがやってくる気配を精霊達から承った」という不思議な言葉を残して立ち去る。
〈エンタープライズ〉のピカードの執務室ではウェスリーの様子がいつもと違うのでベヴァリーが心配して相談に来ていた。ピカードはウェスももう子供じゃないからと言う。ベヴァリーはその点が心配なのだ。ピカードはそのうち元に戻るさとあまり真剣には聞いていなかった。
 そのウェスリーは地上のラカンタの元を訪れていた。船内でのラカンタの言葉が気になっていたのだ。ラカンタはウェスリーがこの地の秘法を司る者だというが、ウェス自身はこの世界に来るのは初めてだった。半信半疑のままウェスはラカンタに続き、彼の祭壇のある家へと入って行く。
 一方、ピカードはカダシアとの交渉が決裂したため、すぐにもこの惑星を離れないと危険だと言う。だが、アンサワは17世紀のインディアンのニューメキシコへの隔離と、その後のスペイン人による虐殺の事例を出して、これがまさにその再現だ、それは君の祖先がやったことだと言ってつっぱねる。ピカードは愕然となり、それは700年も前の話だと言うが、彼らにとってピカードの家系は23世代に渡る敵だったのだ。会議場から立ち去るアンサワ達。愕然となって外へ出たピカードが見た物は、アンサワの部落に侵入して来たカダシア人達だった。
 カダシア人の指揮官ガル・エヴェックは何故まだこのインディアン達が残っているのだといきなり言って来る。ピカードはガル・エヴェックに移民の交渉が難航しているので、期限の6週間後まで待ってくれというが、カダシア側の態度は強硬だった。ピカードはもしこの住民達に危害を加えるのなら、全力で守ると言って立ち去る。
 ラカンタの祭壇「ハヴァック」に入ったウエスリーは「余所者をこんなところに入れていいのかい?」と聞くがラカンタは「君は余所者なんかじゃない」と言う。クリンゴンでもロミュランでもフェレンギでも来る物は拒まない。ラカンタはそう言った。
 ピカードは地上での交渉の決裂と、カダシア人のあまりにも早い到着をネチェフに報告し、なんとか超法規的処置で彼らの居住件を確保出来ないかと進言するが、ネチェフの回答は冷たい物だった。
 ピカードはインディアン達の移民の準備をウォーフに命ずる。
 一方、ラカンタのハヴァックで不思議な儀式に挑んだウェスは自分の父親の魂と再開する。ジャック・クラッシャーの魂は「お前はわたしのあとを追わなくてもいいんだ」という言葉を残して立ち去る。そして、父親を追いかけようとしたところでウェスは意識を取り戻し、建物の外に出るが、そこは入る前とは一変していた。
 外ではウォーフが住民の強制退去の準備を秘密裏に始めていた。だが、ウェスリーがその作戦をインディアン達にばらしてしまう。
〈エンタープライズ〉に帰還したウェスリーは艦隊士官としてとんでもない事をしたウェスリーを叱咤するが、ウェスは自分が間違った事はしていないと主張する。ピカードは下士官であるウェスに上の命令は絶対だと言い放つが、彼は記章を外して、アカデミーを退学する事を宣言する。そこに、ガル・エヴァックが地上の状況について話し合いがしたいと言って来ている旨をライカーが報告する。
 自室に戻ったウェスリーは退船の準備を始め、母親をおろおろさせる。ウェスは宇宙艦隊は自分のいるべき場所では無いと言う。そして、執拗に止めようとするベヴァリーに、ウェスは地上で父親のヴィジョンに出会い、自分の後を追わなくていいと言う言葉を父親から聞いたのだ、それで目が覚めたと言う。ベヴァリーは必死に止めようとするが、ウェスリーはすでに悟りを開いていて、決心は揺るがなかった。そして、ベヴァリーはついには旅立とうとするウェスリーの意志を受け入れた。
 ウェスリーが降りた地上では、インディアン達が2名のカダシア人兵士を捕らえ、それをやめさせようとするウォーフ達との間で険悪な状況になっていた。カダシアの指揮官、ガル・エヴェックは部下の救出を強行しようとするが、ピカードはそれに対して、自分達の連邦の市民は命に変えても守と強硬な姿勢を見せる。だが、地上では辞退はさらに悪化し、銃撃戦になる。そして「止めろ」と叫ぶウェスリーの前で時間が止まった。唖然とするウェスリー。
 何が起こったのか唖然としていると、止まっている時間の中をラカンタが近寄り「これは君がやった事だ。君は次の次元に進む第一歩を踏み出したのだ」と言う。
「あなたは誰なの?」というウェスの前でラカンタが変身を解く。彼はあの懐かしいトラベラーだった。彼は「ずっと君が来るのを待っていた」と言う。そして、君が望むなら上のレベルに登る手助けをしようと言う。時間が動き始める。
〈エンタープライズ〉の船内ではピカードが「これが最後のチャンスだ。戦争を起こしたいのか!」と迫る。ガル・エヴェックは断腸の思いで地上の兵士の回収命令を出す。地上にいるのは、二人の息子を失った、彼の最後の息子でもう誰も死なせたくなかったのだ。
〈エンタープライズ〉船内ではガル・エヴェックとアンサワが会談をする。アンサワの部族はカダシア支配下の惑星に留まる事になる。そして、ウェスリーもこの惑星に残る事になった。これからトラベラーとともに暮らし、彼から更にいろいろな事を学ぶ為に....。

Guest Cast:
Eric Menyuk as Traveler:沢木郁也
Doug Wert as Jack Crusher:星野充昭
Wil Wheaton as Wesley Crusher:石田 彰
Natalija Nogulich as Admiral Nechayev:磯部万沙子
Tom Jackson as Lakanta:沢木郁也
Ned Romero as Anthwara:石森達幸
George Aguilar as Wakasa:幹本雄之
Richard Poe as Gul Evek:宝亀克寿

Creative staff:
Director:Corey Allen
Written By:Ronald D. Moore


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