ウォーフが自室でアレクサンダーの為にクリンゴンの帯剣の教義を教える準備をしていると、とうのアレクサンダーとその友達が遊びながら飛び込んで来た。しかも、アレクサンダーの友達の投げた玉が当たって、中から出て来た水でびっしょり。ウォーフはむっとなるが、アレクサンダーに教義を教えようとする。だが、アレクサンダーは戦士になんかなりたくない、と言って、ウォーフをつっぱねてしまう。
作戦室で今後の周辺星域のパトロールの戦略を話し合うピカードたち。だが、ウォーフはどこか上の空で、集中していない。会議が終わって、心配したピカードが尋ねると、ウォーフは息子のアレクサンダーの教育の件で悩んでいた。ピカードはウォーフに明日から始まるコートバーの祭に参加する為に、マランガ4の前哨基地へ行ってみてはと提案する。だが、ウォーフはマランガ4が目前の星雲の反対側でシャトルで3日もかかる場所だということで躊躇した。ピカードは〈エンタープライズ〉ならすぐに到着するからと、なかば強引にウォーフに勧める。
マランガ4に上陸したウォーフは、広場で行われていた儀式的なタイラン・モーラの寸劇に参加する。それを見ていたアレクサンダーは、なにか触発されるようなものを感じ、その寸劇に加わる。そして、その寸劇に伝説の英雄ケイレスに扮する男が入り、アレクサンダーは興奮する。
その夜、ウォーフは一人で遊んでいたアレクサンダーを見つける。いろいろ話を聞くと、見知らぬ男に小銭を巻き上げられそうになっている。ウォーフはそれを咎めて〈エンタープライズ〉に帰還しようとするが、そこに数人の刺客が出現する。多勢に無勢であわやと思った時、物陰からウォーフをフェイザーで援護する者が現れ、あっと言う間に形勢が逆転する。
ウォーフはその男に見覚えがあった。彼は弟のクルン(日本語版ではカーン)から送られた、警護の男、ケムターだった。
〈エンタープライズ〉に戻ったウォーフはケムターをライカーに紹介する。彼はモーグ家の跡取りである、ウォーフを暗殺から守る為に遣わされたのだと言う。そして、ウォーフが襲われた場所からはデュラス家の家紋の入ったナイフが見つかり、ライカーはその調査を始める。デュラスの姉妹、ルーサとベイトーアが裏で糸を引いていそうなのは明らかだった。
ケムターはウォーフにアレクサンダーの教育に困っていないかと言う。アレクサンダーはモーグの家を継ぐ跡取りだ。その教育には慎重をきさなければならない。ウォーフは自分がちゃんとやっていると言うが、ケムターはそれでは不十分だと言い、ふたりで一緒に教育をすれば、それも可能だと言う。
アレクサンダーの寝室で懐かしそうにケイラーの写真を見たケムラーはクリンゴンの故郷ではアレクサンダーの親戚がお前が来るのを待っていると言う。
デュラスの姉妹はディープスペース・ナイン・ステーションに立ち寄った事がわかり、ライカーはDS9のクォークからルーサとベイトーアが向かった星域を聞き出した。目的地はカーラ星系だった。だが、ケムターはそんな事を信じるのか? と妙な事を口走る。
ケムターはウォーフとともにホロデックでアレクサンダーの鍛練を始める。ウォーフの血を継ぐアレクサンダーの筋はしっかりしたものだったが、アレクサンダーはそれをよしとせず、逃げ出してしまう。
〈エンタープライズ〉はカーラ星域に到着するが、そこには難破船の行き残りのボータという男が一人いるだけで、ルーサとベイトーアの姿はなかった。ボータはルーサとベイトーアの消息と引き換えに、ここから連れ出して欲しいと言う。ルーサとベイトーアはウファンディ星系にユリディアン人の貿易商に会う為に向かったようだった。
テンフォーワードでウォーフが一人でたたずんでいると、クムターが性急すぎたことを詫びにやってくる。だが、ケムターとウォーフは今後のアレクサンダーの教育に関する見解の差で、またも衝突してしまう。ケムターはこの船を離れた後のアレクサンダーを異常とも言えるほど気遣っていた。人間の中にいれば、いまのままでいいかもしれないが、他ではあくまでアレクサンダーはクリンゴン人なのだ。
ケムターはアレクサンダーにクリンゴンの伝承を話しながら、クリンゴン人としてどうあるべきかを説こうとする。だが、アレクサンダーはそれをなかなか受け入れようとはしない。ケムターはウォーフに言ったように、一歩外に出てしまえば、みんながクリンゴン人としてしか見てくれなくなる事をアレクサンダーに言い、クリンゴンの学校へ通いクリンゴン戦士としての教育を受けるように半ば命じるように言う。だが、アレクサンダーはそれを聞こうとはしなかった。
〈エンタープライズ〉はユリディアン人の貿易商を見つけ、すぐそばに隠れていたルーサとベイトーアのバード・オヴ・プレイを発見する。ルーサとベイトーアがウォーフ暗殺を命じたのだろうと詰め寄るライカーだったが、二人は「なんの冗談?」ととりあわない。証拠の品を見せる為に〈エンタープライズ〉に二人を乗船させるが、その証拠の剣は、ベイトーアの未だ生まれていない息子に受け継がれる物。この世に存在しない筈のものだった。
ルーサとベイトーアの尋問中に席を離れたケムターはアレクサンダーに銃を向けている所をウォーフに取り押さえられる。だが、ケムラーは自分が40年後の世界から来たアレクサンダーだと名乗った。彼は自分が戦士として成長しなかったために、父ウォーフを早くして失った後悔から、カンムラ星系で出会った謎の人物から時間を遡る方法を教えてもらい、自分の過去を変えるためにやってきたのだ。だが、アレクサンダーは結局自分が言う事を聞かず、失敗だったと言う。
だが、必ずしも失敗ではなかった。ウォーフがその事実を知ったのだ。アレクサンダーは未来の息子の意志を引き継ぐ事を誓った。そして、アレクサンダーは父を愛していると告げて、未来へと立ち去った。
なにも知らぬ、アレクサンダー少年は、ケムラーが何も言わずに立ち去ったことを寂しがるが、一人で剣術の鍛練をする少年は、明らかに変わりつつあった。
Guest Cast:
Brian Bonsall as Alexander:高山みなみ
Gwynyth Walsh as B'Etor:藤木聖子
Barbara March as Lursa:磯部万沙子
James Sloyan as K'mtar:郷里大輔
Joel Swetow as Yog:菅原淳一
Colin Mitchell as Gorta:仲野 裕
Michael Danek as "Kahless" Singer
John Kenton Shull as "Molor" Singer:仲野 裕
Armin Shimerman as Quark:菅原淳一
Creative staff:
Director:Jonathan West
Story By:Mark Kalbfeld
Teleplay By:Rene Echevarria