ホロデックでデイタがシェークスピアのテンペストの演劇パフォーマンスの練習をしているが、観客のピカードはあまり真剣に見ていない。セットの雰囲気がちょっと合わないようだ。デイタが多少変化をさせると、ぐっとマシになる。ピカードとデイタがシェークスピア劇の表現方法に関して議論を始めると、ホロデックの彼方から蒸気機関車が驀進してくる。なにかのプログラムのエラーか? ピカードはコンピュータに機関車プログラムの停止を命じるが、実行されず、すんでのところで轢かれそうになる。
デイタが外に出てプログラムをチェックすると、機関車のプログラムはベヴァリーの「オリエント急行殺人事件」のものが混じってしまった事がわかった。ピカードはデイタに原因の究明を命じて、かすり傷を治療しに医療室へ向かう。ベヴァリーはオリエント急行殺人事件はロマンティックな話よと言うだけ。そこにライカーから次の任務の準備が出来たと連絡がはいる。だが、任務を実行する寸前に〈エンタープライズ〉はコントロールを失い、突然ウォープに入ってしまう。ピカードは突然コントロールを失った〈エンタープライズ〉を停止させるが、ジョーディがなにかをする前に勝手に止まってしまった。デイタとジョーディが出力変動の分析をするが、原因はわからない。だが、今度この異常にさからうと〈エンタープライズ〉自体が危険な状態に陥る事がわかる。
ジョーディとデイタは点検通路に入り、原因調査を始めるが、そこでふたりは船のコントロール系統に奇妙な回路の様な物が出来、それがセンサーとエンジン・コントロールを結び付けている事を発見する。ジョーディはその回路にさわろうとするが、エネルギーフィールドに遮られていた。ふたりはライカーに事態を報告する。このままでは〈エンタープライズ〉のコントロールはしだいに奪われてしまう。そしてこのネットワークが第3ホロデックから伸びている事がわかる。
ライカーはウォーフとデイタを伴って第3ホロデックにはいるが、そこはオリエント急行の列車の中で、いろいろなホロデック・イメージの登場キャラクターがごっちゃになった奇妙な乗客達がおり、彼らは妙なパズルのようなものに興じていた。そこに突然車掌が入ってくる。一人の乗客が車掌に目的地にちゃんと到着出来るかを尋ねてくる。それで目的地は「ヴァートフォーム・シティ」だということがわかる。さらにデイタの分析で、列車の客室のライトがホロデックのパワーソースと直結していることを発見する。そこまで分析をしたところで、突然車掌が切符の提示を求めてくる。とっさにライカーは個室に切符を忘れて来たとごまかすが、そこに機関士が列車を乗っ取られたと駆け込んでくる。そして、その機関士はそのあとから入って来たギャング風の男に射殺されてしまう。丁度それと当時に、〈エンタープライズ〉のエンジニアリングデッキではパワーサージがジョーディを襲う。そして、急に〈エンタープライズ〉は加速を始めてしまう。車掌とこのギャングは結託しているらしく、このままでは事態が収拾しないと悟ったライカーは客車をあとにする。
エンジニアリング・デッキで事態の分析をするライカーたちは、船がホロデックのキャラクターたちに乗っ取られ、〈エンタープライズ〉の回路がデイタの頭脳のようになっていることを発見する。〈エンタープライズ〉は知性を持とうとしているのだ。
デイタは陽電子脳と似た構造になっていく〈エンタープライズ〉の回路の変化をシニア・スタッフに説明する。だが、問題は〈エンタープライズ〉がどこに行こうととしているのか、目的はなんなのかだった。とにかく事態を打開しなければならない。ピカードは今度はカウンセラーのディアナをホロデックに同行させる。
あいかわらず、乗客はパズルに興じているが、彼らはその目的をしらない。さらに列車を乗っ取ったギャングは縄でしばった保安官とカードに興じているが、ディアナが手をだそうとすると、手出しするなと凄んでくる。そして、そのキーストーン・シティが目的地だと言うギャングが見せたカードには奇妙なワイアのオブジェのような絵が描かれていた。そして、車掌がキーストーン・シティが近い事を知らせてくる。だが、切符を持っていないデイタたちは、キーストーン・シティで降ろされてしまう。そしてディアナたちはここで降りたギャングを追跡する。
キーストーン・シティの道路のマンホールのなかにホロデックのパワー・グリッドを発見したデイタはそこからのアクセスを試み、ギャングを見つけたディアナは彼を追跡する。だが、すぐに異変が起こり、デイタは黄色いタクシー・キャブに襲われる。
ギャングは街を歩きつづけ、レンガが一個欠けた場所にやってきて、ふところからレンガを出してそこにはめる。すべては意味がわからない。
一方ブリッジではカーゴ・ベイに異常があることをジョーディが発見し、ピカードの指示で調査に赴く。そこには奇妙なワイア構造物が自ら発光させながら居た。
ホロデックの中ではデイタがタクシー・キャブを相手にしながら、パワーグリッドの復局をこころみる。すると突然船が振動を始め、ホロデックでは地震がおきてしまう。その地震で壁のそばに居たディアナは怪我をしてしまう。だが、依然として〈エンタープライズ〉の目的は不明だったが、ホロデックのキャラクターたちは〈エンタープライズ〉の各部分を擬人化したもののようだった。ディアナは再度ホロデックに入ってみるとピカードに言う。
列車に乗り込んだデイタ、ウォーフ、ディアナはすぐに車掌にとがめられるが、彼らは今度はヴァートフォーム・シティへ向かう切符を手にしていた。ヴァートフォーム・シティとはなにか。それがわかれば〈エンタープライズ〉の目的もわかりそうだった。列車が遅れているという車掌の言葉にウォーフが石炭くべを手伝う事になる。
〈エンタープライズ〉は正体不明の恒星に到着し、いきなり牽引ビームを発射し、ヴァーティオン粒子を拡散させる。だが、この恒星のヴァーティオン粒子は不安定で、すぐに消えてしまう。カーゴ・デッキの物体はバーティオン粒子で成長するのだ。
ピカードは新たなヴァーティオン粒子を安定して放射する恒星を探し出し〈エンタープライズ〉を誘導する。列車の機関室でデイタがその任につき、なんとか車掌をまるめこみ、進路を変更させ、物体を成長させる。成長した物体は〈エンタープライズ〉を離れ、船はピカード達の手に戻った。
Guest Cast:
David Huddleston as Conductor:川久保潔
Vinny Argiro as Hitman:小関 一
Thomas Kopache as Engineer:小形 満
Arlee Reed as Hayseed:菅原淳一
Creative staff:
Director:Cliff Bole
Story By:Brannon Braga
Teleplay By:Joe Menosky