カダシアとの非武装区域設定の会議に向かう〈エンタープライズ〉にある乗員が帰ってくる。昇進研修にでていたロー・ラーレンだ。彼女は大尉となって〈エンタープライズ〉に帰還した。ピカードの気の効いた帰還歓迎の出迎えに嬉しそうな表情を見せるローだったが、ピカードはすぐにライカーから呼び出しをくらってしまう。非武装区域でカダシア船が連邦の小型宇宙船に攻撃を受けているのだ。現場に急行した〈エンタープライズ〉はカダシア船にむらがる小型宇宙船群を発見する。「マキー」だ。マキーはカダシアに対する連邦の制作に反抗するかつてカダシア人に手痛い被害を被った者達で、ピカードの呼び掛けには反応すらしない。〈エンタープライズ〉は攻撃する事も出来ず、威嚇しかできない。とりあえず、カダシア船は救助出来たが、怪我人を受け入れた〈エンタープライズ〉の乗員の反応もどことなく冷たい。ピカードは同胞の非礼をわびるが、カダシア船の指揮官のガル・エヴァックは〈エンタープライズ〉がそばにいて幸運だったと認める。だが、エヴァックはマキーの高度な武装をもっている。エヴァックはようやく設けた連邦との非武装区域だが、このままでは存続が危ないと言う。
ピカードはネチェフ提督を呼び寄せ、事態を報告する。その場でピカードはネチェフから近々マキーの大規模な攻撃が予測されるという話を聞く。そしてそれを阻止する命令を受けてしまう。
ピカードはローをスパイとしてマキーに送り込む事にする。彼女はカダシアに支配されていたベイジョアの市民で、かつて艦隊で問題を起した過去が有り(このために、少佐まで昇進していた彼女は少尉に降格処分となっていた)、さらにしばらく艦隊勤務をはなれていたため、この役目には打ってつけだったのだ。そして、任務はすぐに始まることになった。ローはカダシアの為に働く事には抵抗があった。そのために少佐のポストをなげうってまでベイジョアの反乱軍に荷担したのだ。だが、いまマキーによる攻撃があるとこの非武装区域に生活している何千万もの罪もない人たちに被害が被る事になるのだ。ローは裏切るかもしれない自分をピカードがいかに信頼しているのかを悟った。
ローはマキーの末端が接触している酒場に連邦から追われるベイジョア人のテロリストを装って現れる。追っ手を演じるデイタとウォーフの絶妙な芝居で、その場にいたマキーのメンバーの信頼を得たのか、彼女はマキーのアジトへと誘拐される。
ローが目覚めると、そこはマキーのアジトの中の尋問室だった。逃げる事は許されず、おまえはカダシア人を殺したのか? と聞かれる。ローは自分の事を差し障りの無い範囲で本当の事を話す。これはスパイに対する尋問で、彼女の経歴はうまく工作されていて、彼らに受け入れられる。
マキーの指導者らしい男はローを案内して彼女に自分達の生活を見せる。彼も住んでいた土地を突然カダシアに襲われて失った一人だった。マキーはそういう者達のあつまった集団なのだ。
彼はローにいくつのときに父親を殺されたのか? などと聞きながら、食事をとる。彼が食料合成機で合成させたのはベイジョアのハスプラートだった。かつて、ベイジョア人の級友によく作ってもらったという。それはローの父親の好物でもあり、彼女の数少ない料理のレパートリーで唯まともに一作れるものの一つだった。ローは彼の話にすっかり心を許す。彼はメイシアスという名前で、ふたりのもとに先程ローを尋問した物がおとずれて、ローの経歴の裏がとれたと報告してくる。
マキーに受け入れられたローは彼らの作戦会議に参加する。最近、カダシアが新しいバイオ兵器を使うというウワサがながれているというのだ。それが実行されれば、莫大な衣料品がひつようになるという。ローはその医療物資を〈エンタープライズ〉からかっさらおうと提案する。〈エンタープライズ〉は要塞の様な物だと他の者は警戒するが、メイシアスはローに参じ、その作戦を実行させる。
ローの作戦は、ニセの救難信号で〈エンタープライズ〉を2重太陽系におびき出し、救助のために探査している最中にシールドのすきまをついて侵入して、医療物資をかすめようとするものだった。
連邦の警戒網を突破したローの乗る小型艇はまんまと〈エンタープライズ〉をおびき出し、作戦を実行する。だが、彼女の作戦は〈エンタープライズ〉に察知された。しかし、それがローだとわかると、ピカードはそのまま気付かない振りをしてローのなすがままにさせた。無事に医療物資を奪取したローはマキーの仲間の絶大な信頼を得る事になる。メイシアスはローはまだスパイの疑いを受けていた事を話す。メイシアスはもう疑われる事はないだろうと言った。
〈エンタープライズ〉に帰還したローはマキーの間でささやかれているカダシアの生命兵器の噂と、それに対するマキーの状況を報告する。ピカードは大規模なおとりの密輸艦隊を編成するので、マキーをその罠に誘い込む事をローに命じる。
マキーのアジトに戻ったローはピカードに指示されたとおり、生命兵器の部品を積載した船団がDS9からカダシアへ向かうというニセの情報を報告する。そして、その言葉を信じたメイシアスは全マキーの部隊にその情報を流す。なんとなく良心の呵責を感じるローの所にメイシアスがやってくる。ローは初めてメイシアスに自分の父親の話をする。ローはメイシアスに自分の父親の姿をだぶらせていた。だが、そこにカダシア人のスパイが現れ、突然の銃撃線になってしまう。そこでメイシアスは自分の仲間をかばって被弾し死んでしまう。
最初、マキーと接触した酒場にローが現れる。そこにはピカードが接触の為にまっていた。ローを買うふりをして情報を交換する。ローはマキーの情報をピカードに流すが、ローは自分がどうしていいのかわからなくなってしまったとピカードに打ち明ける。ピカードはただ一言、自分の命令が遂行出来るか? とローに言う。ローはピカードの命令に従うと言うが。
ローはベイジョア人に変装したライカーとともにマキーの戦闘機隊に混じり、かれらをわなにはめるための任務につく。だが、ローはマキーの作戦開始の直前でライカーにフェイザーを突きつける。ローの魂はすでにマキーとともにあった。ローは作戦を御破産にし、マキーにこれが罠である事を知らせ、マキーの仲間の元へと去ってゆく。ライカーにピカードへの「申し訳ありません」の一言を残して。
ライカーの報告を〈エンタープライズ〉で受けたピカードは、一言も発する事が出来ず、ただじっと前をみつめるだけだった。
Guest Cast:
Michelle Forbes as Ro Laren:藤木聖子
Natalija Nogulich as Admiral Nechayev:磯部万沙子
Richard Poe as Gul Evek:宝亀克寿
John Franklyn-Robbins as Macias:藤本 譲
William Thomas, Jr. as Santos:大川 透
Shannon Cochran as Kalita:滝沢久美子
Creative staff:
Director:Patrick Stewart
Story By:Naren Shankar
Teleplay By:Rene Echevarria