なぜ映像は残っていないのか?

「新八犬伝」は全部で464話作られた内、
1話・20話・464話(最終話)しか現存しておりません。


当時使用されていたビデオテープが外国産であり、非常に貴重かつ高価だったため、
 さらに、上書きしてまた使うことができるという特性のために、
テープは何度も使い回しにされました。
 保管する目的で第1話と最終話は残されますが、それ以外の作品は、
 NHKの方針として、次の作品の為に消されてしまったのです。
「新八犬伝」に限らず、時代劇「天下御免」など、
その他の多くの人気番組や貴重な番組も、マスターテープが上書きされ消えていきました。

当時使われていたテープはその頃のスタッフのお給料の3ヶ月分だったとか。
作品を残そうとして隠し持ったテープを上司に見つかってしまい、
泣く泣く差し出したスタッフが、上司にそのように言われたのだそうです。
それでも第1話と最終話以外に、スタッフの手によって別個に
「新八犬伝」20話が残されていたのは、奇跡的、と言ってもいいかもしれません。

さらに、作り手側の意識として、テレビの番組を資料として、
また文化として保存するという捉え方がまだ生まれていなかったとも言われます。

今でこそアーカイブスとして、放映したいろいろな番組を保存していますが、
当時は、テレビ番組は瞬間の芸術であり、消えていくのは当たり前で
仕方のないことと思われていたようです。
現在でも映画などに比べて、テレビ作品というのは軽く見られがちです。
子供向けの番組ですからなおさら、だったのではないでしょうか?
同時期に放送されていた、民放局でのアニメ・特撮作品などが
かなり残されているのをみると、本当に残念、無念としか言いようがありません。

 けれども放送当時、非常に高価だったとはいえ、ホームビデオが発売されていました。
(ちなみに、ソニーからでていた録画できるというテレビが
当時のお金で69万8千円で発売されていたそうです。)

そして、個人でTV番組をビデオに録画していた方々が、
実は全国にはいらっしゃったのです。

このサイトを立ち上げて今までの間に、当時録画していました、という方々からの
情報を何件かいただいたこともありました。
ですが、長い年月の間に所在がわからなくなっていたり、
すでに無くしてしまっていたり、
またNHKの方針と同じように、テープが高価なため、
別の番組を上書きして繰り返して使っていたとのお話で、
現在のところ、現存する3話以外の「新八犬伝」のTV映像は見つかっておりません。

しかし、まだ諦めるのは早いと思います。

作品が保存されていないことを、そして今、NHKが探していることを
ご存知ない方達もまだいらっしゃるわけですから。
そしてその中には、今の機械では再生できないと仕舞われっぱなしの古いテープを
お持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 
もはやNHKでは残されていない、この作品の録画テープを今でも持ってるよ!という方、
または内容の確認はできなくても、1970年代のNHK作品を録画した古いテープをお持ちの方、
どうか
こちらからご連絡くださいますようお願い致します!

 当時の古いビデオの再生機器はNHKに残されているそうなので、
映像の確認作業はできるとのお話です。
 どうぞよろしくお願い致します。