どうか私を罵ってください
そのほうが楽なのですから

どうか頑張ってなどと言わないで下さい
これ以上何を頑張ればいいのでしょう

私は波打ち際に横たわる流木でございます

役目の終わったモノです

日がな一日 海を見て
時折 津波に飲まれて
何処かの岸へ
流されて 流されて

強い陽射しもあれば
柔らかな陽もあります

朽ち果てた私に
若い恋人達が腰を下ろして
談笑しています

朽ち果てた私に
老夫婦が腰を下ろして
談笑しています

朽ち果てた私に
孤独な者が腰を下ろして
ただ遠く海を見つめています

役目を終えたと思っていた私に
寄り添う人達がいます

私はほんの少しだけ
温もりと希望を知りました

晩夏の夕べに...







光の中 立っているのは
私ではなく 見知らぬ誰か
私はいつかくる順番を心待ちしていました

だけど その日は来ることはありませんでした
手の平から はらはらと舞い落ちていく
乾燥した瞳から はかなくため息が漏れる

天国は平等だと聞きました

地上はどうですか?







生きているのか 死んでいるのか 分からない
今はどこにいるのか 時間も場所も 分からない

ただ酷い頭痛だけ

生きているのが 面倒くさいのではなく
生きているのか 分からない

ただ酷い頭痛だけ

腹も減っていないのに 食う
抱きたくもないのに 抱く

満たされないものを満たすため

眠りたくもないのに 寝る
することもないのに 起き続ける

誰かにお金をあげるから
誰かに殺されたいと願っている

誰かが見つからぬのなら
この命 断ち切ってしまいたい

疲れた 疲れた
ただもう酷く疲れたのです。