観覧車


諦める...ことで肩の荷が下りる。
それは夢かも知れないし、恋かも知れない。
生活習慣を変えることかも知れない。

もう駄目だと思いつつも、
心の何処かで密かな期待感がある。
もう少し粘ってみれば、
明るい未来が待っているのではなかろうか?
もう少し努力してみれば、
もしかしたら人生が大きく変わるかもしれないじゃない?

分かっている。
本当は...これを断ち切ること。

努力では報われないものがあることを。

ただいつまでも心を切り替えることができなくて
どんどん自分が嫌いになってくる。

そして、とうとう人前にでることすら
申し訳なくて、ひきこもりがちになる。

それでも、なんとか陽光のもと飛び出して
誰もいないことを確認したら、大きく伸びをする。

「生きている」
「生きている。心は不健康だけど、とりあえず生きている」

もし、叶わぬ恋や夢に執着する粘り強さを
日常のささやかで少し退屈なことに我慢できる
忍耐に変換できれば
そして、もしもできれば、食生活やスポーツに
目を向けることが出来れば....
新しい創造的な日常が待っているかもしれない。

能動的な恋や夢を
受動的になりすぎて、依存して
それらが自分を救ってくれるといつしか現実逃避して...

気がつけば...時間だけが過ぎていた。

私は観覧車の前で立っていたに違いない。
ひとつの恋に縛られ、また似たような恋に振り回され
ひとつの希望という衣をまとった快楽に溺れ
それは終わることなく、ただグルグルと回っていたのだ。

一度、流れてみよう。
しばらくは、頭の中を空っぽにして
日常に流されてみよう。

もうグルグルと回るのは、止めにしよう。