〜ORANGE〜
キラキラ輝く日常。
一瞬たりとも光をなくさないその瞳。
傷を負ったから知る幸福。
何事にもかえられない今日という時間。
初夏を思わせる西空に沈む巨大な太陽。
君の頬も僕の頬も同じオレンジ色だね。
〜a lay of light〜
うつむいた足元に落ちた涙
見上げた空は灰色
振り向くことができず 封印した過去
受け入れられない現実
逃げ戸惑う脆弱な日々
未来は 未来は
どこにある?
躓いて倒れたまま
今を生きている今日の日も
いつかの未来。
求めているものは? 何?
新しい日 新しい日
新しい日を求めている。
見ないようにしていたから
辛い過去たちは影のように
つきまとって離れなかった。
見なければならない
認めなくてはならない
君や僕が歩いてきた道を
不器用にもがきながら進んできた道を
嫌いな自分を
受け入れることで時は動き出すから。
何故、苦しかったの?
何故、悔しかったの?
何故、逃げ出しの?
足元に花は咲き、空は澄み
心は色を持つというのに
何故、気付かなかったのだろう。
闇は自分が作り出したことに。
小さな約束をひとつ。
諦めぬこと
決してこの時を諦めぬこと
君の物語は 僕の物語は
歩き出すことから始まるのだから...
ささやかに見える日常に
過去の自分が求めた未来がある。
諦めずに歩けば
君や僕の物語は光に満ちた道となる。
〜ここにいる〜
心は『ここ』にある。
同じ傷を持った我ら
君が辛いなら 手を差し伸べよう
僕が辛い時 手を差し伸べてくれないか
深くえぐられた心 放浪し 涙し 疲れ迷う
だけど 僕も同じ『ここ』にいる
形は変わるが 器は変わらない
僕も君も『ここ』にいる
決して消えることのないこの場所で。
君は治りかけのカサブタを
掻きむしり 剥がさないでほしい
もう これ以上苦しまなくていいのだから
小さな 小さな場所で 申し訳ないが
せめてそのカサブタが癒えるまで
『ここ』にいてくれないか....
〜夜に寄り添う〜
突然襲われた哀しみに
心は戸惑い 逃げ出した
立ち向かおうとせず
快楽に身を委ねた
過ちはそこから始まった
完璧な日常はなく
苦しみを伴うものだと知りつつも
道を塞ぐ巨大な闇に落胆し
人生にすら絶望した
何故 立ち向かおうとしなかったのか
何故 哀しみが過ぎ去るのを待たなかったのか
逃げ出すことは 何ももたらしてはくれぬのに
たった一度の躓きを闇に変えたのは
自分の弱さ 幼さ 無知 経験不足
その暗闇の中にこそ
自分を強くしてくれるヒントがあるのに
何故 逃げ出したりしたのだろう
長い長い遠回りの末
ようやく気が付いた
道程には光も闇もあることに
激しく吹き荒れる嵐の夜
凍てつく雪の夜
自ら表に出ずに 待てばよかったのだ
心傷つける日々が過ぎ去るのを
自然に逆らえぬよう
人は誰も哀しみを避けることは出来ない
寄り添い 待ち 時に対処する
より良い健康な心を取り戻すために
放棄すべきではないのだ
人里を離れ 一人 生きてはいけぬ
ひとつの哀しみで
人生を見てはいけない
ひとりの裏切りで
全ての人を否定してはいけない
哀しみは決して絶望という名の闇ではない
あなたを変える機会かもしれない
心を休ませる穏やかな夜かもしれない
考えるための読書の時間かもしれない
肉体を鍛える場かもしれない
哀しみは 決して 否定するものでも
放棄するものでもない
だから お願い
自分を捨てたりしないで下さい
〜青空に涙〜
澱んでいる僕の内側
臆病な男はいつも俯いて
青く高い空の下に立っていても
いつも爪先だけを見ている
泥だらけで血だらけで
「見上げてごらんよ」
そう君が言ってくれたから
僕の瞳は空の青さにつぶれないかい?
太陽の眩しさに打ちのめされないかい?
不安げな僕に君は言ったね。
「すべての者に自然は平等だ」と。
俯いてばかりいた僕に
この入り組んだ心のひだに
この長く暗い闇に
初めて光が射した
僕の頬を伝う涙を
君は笑わないでいてくれるんだね。
〜大丈夫〜
死ななくて良かったネ。
くだらないことに振り回されて。
止められない。抜け出せないと思っていたのに。
とあるビルの立体駐車場で。
眼下に広がる夜の街を見て。
大丈夫だね。
うん。大丈夫サ。
