One Night Roadshow

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Going Back To・・・

『砂の器』  5月6日 ★★★★★
'74日本 監督:野村芳太郎 脚本:橋本信夫、山田洋次 原作:松本清張
出演:丹波哲朗、森田健作、加藤剛、緒方拳、島田陽子、山口果林、渥美清ほか
殺人事件が起こった。犯人はもちろん、被害者の身元に関する手がかりもない。残されたほんのわずかな手がかりを追って、日本全国飛び回る今西刑事(丹波哲朗)。執念でもって一歩一歩真実に近づいていく。
一方新進気鋭の音楽家和賀英良(加藤剛)。後援者である大臣の娘と婚約し、新作にも期待され、前途洋々である。
一見全く事件と関係なさそうな和賀英良であるが、今西刑事の執念の捜査により、事件との関連と、その過去が少しずつ明らかにされていく。
手がかりの細い糸をたぐり寄せたぐり寄せ、いつしかそれが一枚の絵を描いていくようなミステリで、2時間半を長いと感じなかった。

ドラマと違って、和賀英良の心情は全く表現されない。すべて刑事が調べた事実とそこからの想像でしかないのだが、和賀の新曲「宿命」にのせて流れる和賀の貧しく厳しい少年時代の映像が胸に迫り、現在の複雑な心の奥が想像される。
少年時代から現在までずっと仏頂面であった和賀が、演奏が終わった瞬間にだけ見せた笑顔が印象に残る。

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『グッバイ、レーニン!』  5月3日 ★★★★★
'03ドイツ 監督:ウォルフガング・ベッカー 出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザースほか

映画館に入ったら、ロビーで東ドイツに関する展示があって驚いた。東西ドイツの日用品(缶詰とかお菓子とか)や戦後から壁崩壊前後までの歴史の資料とか。東西ドイツの国境に据えられていたプレート(本物!)まであってびっくりした。福島日独協会の協賛らしい。

東ベルリン。母が心臓発作で倒れ、昏睡状態になっている間にベルリンの壁が崩壊し、生活が大きく変化した。8ヶ月後奇跡的に意識を取り戻したが、大きなショックを与えると危ないと言われる。息子アレックスは、母のために東ドイツが継続している芝居をすることにする。
スーパーにはなくなってしまった東ドイツ製のピクルスの空き瓶を探したり、ニュース番組のビデオまで作ってしまったり、大変な努力をする。

Sugarは社会科に全く疎いので、詳しいことはわからないのだが、東ドイツの体制に不満を抱いていた人たちも、突然の壁崩壊で新しい社会になってとまどうことも多かったのだろう。お金の価値が下がったり失業したり、大変なことも多かったみたい。

自由な世の中に歓声を上げながらも、新しい生活も楽ではない。いつしかアレックスが作るニュースの中の東ドイツは、こんな国、社会だったらいいのになという理想の姿になっていく。
最後に作った建国記念日の嘘ニュースで、国境を取り払うと発表する元宇宙飛行士(東ドイツの英雄)のニセ書記長の演説にじーんとしてしまった。

歴史や社会について考えさせられ、家族の愛に感動し、さらにユーモアあふれて笑える映画。かなりお得な映画だった。おもしろかった。

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『黒薔薇の館』  4月9日 ★★★
'69日 監督:深作欣二 出演:丸山(美輪)明宏、田村正和ほか

映画館に入るときに数人並んでいたのだが、映画好きそうなおじさまが、 偶然会ったらしい同じようなおじさまに「こういう変な映画だとみんな見に来るんだね」 と言っていたのが印象に残った。

大金持ちが道楽で経営するサロン「黒薔薇の館」。そこに毎晩現れるようになった謎の美女藤尾竜子(丸山明宏)。 集まる男達はみな彼女の虜になってしまう。経営者の佐光も例外でなく、竜子のためにサロンを改装し、 彼女を愛人にする。
そこへ家を飛び出していた次男亘(田村正和)が帰ってくる。亘も竜子の魅力に逆らえないのだった。。。。
ストーリーなんてどうでもいいのだ。丸山明宏の妖しさ、美しさが堪能できればそれでいいのだ。 毎晩違う衣装、違う髪型で歌い、踊るその姿のあでやかさ。ああ。
それにしても、役柄は魔性の美女とはいえ、実は男性なわけで、美輪さまはともかく、 周りの男性陣はどんな気持ちでラブシーンを演じていたのかなーということが気になった。 それから若くてぴちぴちのぼんぼん役、田村正和なのだが、声としゃべり方は変わってなくて、妙に笑えてしまった。

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『イノセンス』  2月26日 ★★★
'04日本 監督:押井守 原作:士郎正宗「功殻機動隊」

「球体関節人形」という言葉のあやしげな響きと、犬のかわいさにつられて観に行った。 未来、人間そっくりに作られた愛玩用ロボットが暴走し、持ち主を殺害するという事件がたびたび起こる。 捜査するうちにロボット製造会社の秘密が明らかになってくる・・・というような話なのだが、
世界観やキャラクターの説明がほとんどなかったので、正直言って、よくわかんなかった。それもそのはず、 この話は単独の話ではなくて『功殻機動隊』の流れの中の話だったらしい。
でも、東洋的で怪しげな雰囲気の町並みや、幻想的なシーンの美しさは目の楽しみであった。 こういう世界を観てぞくぞくするのって、やっぱりオタクなんだよなあ。。。

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『白い巨塔』  2月7日 ★★★
'66日本 原作:山崎豊子 監督:山本薩夫 出演:田宮二郎ほか

1日2回限り上映という企画だったのに、いつの間にか上映回数が5回にもなっていてびっくり。 おかげでちょうどいい時間帯に見ることができたのだけど。しかも、めちゃめちゃ混んでいた。 ほぼ満員のフォーラム(地元の映画館)なんて!! 注目度の高さにびっくりである。

小説の方を読んでしまったので、正直言ってストーリーを追う楽しみは全然なかったのだが、
郷里の母に孝行しようと出世に燃えていた財前くんが、教授になったとたんに権力をふりかざし、 パワーゲームに巻き込まれていくさまは迫力だった。
そして田宮二郎のかっこいいこと! 渋いこと。
周りの教授連中や財前父のギラギラしてることいやらしいこと! 権力持ったオヤジはこうでなくては。

今のドラマは全体的に若くてキレイにまとまっちゃっている気がした。こてこてなのって、西田敏行ぐらいだよねえ。
でも里見先生は江口っちゃんの方が好き。

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『クジラの島の少女』  1月23日 ★★★
'03ニュージーランド 監督脚本ニキ・カーロ

ニュージーランド。マオリ族には、昔パイケアという勇者がクジラに乗ってやってきて、 部族を導いてくれたという伝説があった。現在の族長であるコロは伝統が薄れていくのをおそれ、 強力なリーダーが現れることを望んでいたが、生まれた孫は女の子パイだった。がっかりする祖父に反抗して、 パイの父親は外国へ行ってしまう。

女は族長にはなれないという祖父には内緒で、神に捧げる歌や、 伝統の技である棒を使った格闘技を覚えていくパイ。誰よりも伝統を重んじる祖父を喜ばせたい、 自分も誇りあるマオリ族の末裔である、というパイの思いは、なかなか祖父には通じない。
そんなある日、浜にクジラが打ち上げられる。そして奇跡は起こった。

なんといっても、海の美しさ!! クジラの雄大さ!! ニュージーランドの美しい自然を満喫しました。

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