私の工作室


初めは2階の和室から

 50歳を過ぎてからのほぼ40年ぶりの模型工作は、木造家屋の2階の寝室兼納戸兼書斎兼・・・である和室の座卓の上にミーリングアタッチメント付きのミニ旋盤(トヨミニレースML-360) を据え付けたところから始まりました。
  製作目標は少年時代には夢のまた夢であったライブスチーム、今で言うミニSLです。

建て替えで1階の洋室へ

 その後数年して、家を建て替えることになり、今度は1階に書斎兼工作室として広さ5畳の洋室を占拠することができました。
 この部屋を工作室兼用とするにあたって、重い工作機械を運び込むことになるかもしれないからと、建てる際に床補強をしてもらいました。補強とは根太の本数を増やすことでしたが、後になってから、床束も増設してもらうべきだったことに気付きました。
 もう一つ建築時に出した注文は、重いものの搬入搬出のために、外への出入り口をつけることでした(写真の中央にあるドア) 。これは大正解で、もしこのドアがなかったら、重さ100キロを越す旋盤やフライス盤を玄関から廊下を経てはるばる運び込むことなどとてもできなかったでしょう(次項参照)。
 なお、この写真は書斎兼工作室の工作室の部分です。と言っても残りの書斎の部分とはパソコンが置いてあるだけのごくわずかなスペースに過ぎません。
 
 

旋盤の運び込み

 購入した小型旋盤マイフォードスーパー7Bは専門の運送会社に据え付けまで依頼しました。すっかり組み立てられた状態でやって来た旋盤は、トラックのクレーンで吊り上げられて門を越し、工作室入り口の前に床と同じ高さまで組み上げられた木材のやぐらの上に下ろされました。室内へは鉄の丸棒をコロにして運び入れ、据え付けられました。
 次ぎに買った小型フライス盤も同じ運送会社に依頼したのですが、今度はクレーン無しのトラックで到着し、あとは全て運転手と助手の老若2人の人力で運び込みまれました。これは旋盤と違って台座無しなので、とくに狭い室内で持ち上げて工作台の上に載せるのが大変でした。私は手伝うことなど出来なかったし、その苦労ぶりを写真に撮ることなどとても出来ませんでした。

ミニ機のコーナー

 最初に買った工作機械はトヨミニレースML-360とそのミーリングアタッチメントで、どちらもたいへん優れた性能の機械です。
 しかし、旋盤の付属品としてのミーリング機ではその加工可能範囲などに制約があり、専用機が欲しくなりました。
 そこで、XYテーブルを買って、ミーリングアタッチメントを独立させることにしました。
 トヨの専用品は高価なので、安価なプロクソンのものと組み合わせてみましたが、軽合金製のXYテーブルでは剛性が足りず、軟材の軽切削しか出来ないので、結局専用品を買いました。しかし、専用とは言っても本来はトヨミーリングマシンMM-180用のものなので、フトコロ寸法が合わず不便です。そこで鋳鉄ブロックで保持ブラケットを作り直しましたが、それについては別項で申し上げます。


小型機のコーナー

 トヨ(サカイ)ミニレースがいかに優れた機械であっても、やはりミニ機ですから加工能力には限界があります。専用の工作室を手に入れ置き場所も出来たので、もう少し大きい旋盤が欲しくなりました。
 となると候補は、アマチュアの標準機とも言える、マイフォードスーパー7です。カタログは繰り返し眺めていましたが、国内総代理店のベルメックスで実物を見るに及んでますます気に入りました。
 折しも円高、昔送ってもらった価格表よりも数10パーセント値下がりしていましたので、えーいとばかりに購入に踏み切りました。
  納入されたその日、こんな嬉しそうな顔の父親を見るのは初めてだ、と娘に笑われました(^^;
 その後、中国製の工作機械が信じがたい安値で売られるようになりましたので、ベルメックスからフライス盤XZ-15を購入して現在に至っています。
 なお、小型機を購入したからといってミニ機が不要になるわけではなく、工作機械が複数台あるのはとても便利です。私は、ミニ旋盤にはコレットチャックをつけっぱなしにして、丸棒の加工専用機としています。
 小型フライス盤を買ったときには、置き場所の関係でやむなくボール盤を手放しましたが、フライス盤がボール盤のはたらきもするとはいえ、やはり専用機がないのは不便です。

別棟の工作室

  別棟というと聞こえがいいですが、要するに庭の隅にあるプレハブ小屋で、物置兼雨天時の洗濯物干し場として使っているものを木工の作業場としているのです。
 いろいろ持っている木工用の電動工具の中で一番活躍しているのが写真左のマキタの丸鋸盤です。同じくマキタの集塵機をつなげてオガ屑を吸い取らせています。この丸鋸盤は建築現場へ持ち込んで使うためのものなのでテーブルが狭く、サブロクの合板をそのまま乗せて切ることは出来ないのが難点です。上に載っているのは、付属のものでは心もとないので、厚手のアクリル板などで作った直角切断定規です。
 以前はこの丸鋸盤のテーブルにジグソーを取り付けて、模型ボイラー製作用の銅板などの金属板を切っていました。しかし相手が金属板だとジグソーの刃と一緒に板も上下動してしまってとても切りにくいので、金属板用として買ったのが写真右のバンドソーです。
 このスタイルの台湾や中国製のバンドソーは、ホームセンターなどでもいろいろ売られていますが、形は似ていても性能や価格はさまざまです。私のはベルメックスのBDF-2です。同じベルメックスのRF-115のほうが切断能力は高いのですが、置き場所の問題と、切りたいものが主に板材なのでこちらを選びました。

ミニ丸鋸盤

 マキタの丸鋸盤は木材を正確に切るのにたいへん便利ですが、小物の切断にはいささか大袈裟すぎます。そこで重宝しているのがこの「エミニ」丸鋸盤です。
 鋸刃を市販の小径チップソーに付け替え、オガ屑飛散防止用の箱に入れて使っています。
 マキタの丸鋸盤同様、専用の直角切断定規を作りました。
 優れた性能のミニ丸鋸盤ですが、PL法のおかげで製造販売中止に追い込まれたそうで、今では入手出来ません。

作るために買ったもの

  今製作中のタグボート「イマーラ」のキットには、プリンテッドシートという輪郭などが印刷されている厚さ0.8ミリの薄い合板から切り出すべきパーツが無数といってほどあります。これらをいちいち手でギコギコ切ることを思うと気が遠くなりそうです。
 それじゃあ電動工具に頼ろうと糸鋸盤を買うことにしました。ただし、なにしろ相手がたいへん薄い合板ですから、歯の荒い普通の糸鋸刃で切ったのでは切り口がグシャグシャになってしまいます。3/0とか5/0などの番手の細かい糸鋸刃を使う必要がありますが、そのような細い鋸刃を普通の糸鋸盤に使うと折れてしまうことは以前保有していた糸鋸盤で経験済みです。
 そこで目をつけたのが「エミニ」の製品なのですが、丸鋸盤同様もはや販売していないとのこと。しかし銀座伊東屋に同じようなものがあるので聞いてみたら、本来は伊東屋製のものをエミニブランドで売っていたのだそうです。
 ということで伊東屋で買ったのがこの糸鋸盤です。


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