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終戦後、つまり昭和20年代のことです。 当時小学生だった私は、空き地に種々雑多な露天商が店を広げている闇市の見物によく出かけました。 その店のひとつに、何でも良く付くという、ハンダの微粒をペーストに練り込んだものを売っているおじさんがいました。おじさんのまわりに並べてある、そのハンダでくっつけたという見本の中に、ブリキで作ったボートがありました。ごく粗末なものだったろうと今では思うのですが、当時の私の目にはとても魅力的に映りました。 そこで、ぜひあのボートを作ってみたいと、なけなしの小遣いをはたいて、そのハンダを買って帰りました。 しかし、小学生の私には、結局そのボートは作れませんでした。
それから40年ほどの歳月が流れました。
模型工作を再開しようととりはじめた英誌「Model Engineer」の1995年の2・3月号に、その名も「A Biginner's Boat」という、空き缶を切り開いたブリキ板でつくる簡単なボートの製作記が載りました。 これを見たとたんに小学生時代の夢が蘇りました。
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