ゴスポートの潜水艦博物館


模型工作とは関係ありませんが・・・

 潜水艦の内部の様子は、映画などで目にすることはあっても、中に入ったことはもちろん覗いてみたこともありません。
 改装前のグリニッジの海事博物館で魚雷発射室のモックアップを見たときから、ぜひ一度実物の潜水艦の中に入ってみたいと思うようになりました。
 それ以前に訪れたパリ郊外の産業科学博物館の庭にはアルゴノートという名の小型潜水艦が展示してあり、その内部を有料で公開していたのですが、時間がなくて中に入れずに帰ってきてしまったことがあるので、入ってみたいという思いがますますつのりました。
 その後「Model Engineer」誌に、イギリスのゴスポートというところに潜水艦博物館があり、保存してある実物の潜水艦の中を見せているという紹介記事が載りました。そこはロンドンからさほど離れてはいないようなので、今度模型ショー見物に行けたら、ぜひついでに見に行きたいと思っていたのですが、今回その望みが叶うことになりました。
 この博物館の正しい名前は、ロイヤル・ネービー・サブマリン・ミュージアムというのだそうです。

まずはポーツマスへ

 ゴスポートはポーツマス港の対岸にあるそうなので、ウオータールー駅から、向き合った1組のクロスシートごとに手で開け閉めするドアがついているというイギリス独得(かどうかわかりませんが)の、少々古めかしい列車に乗って出かけました。
 車両は古そうでもスピードはハンパじゃなく、車体を上下左右盛大に揺らせながら豪快に突っ走ること約1時間半、終点のポーツマスハーバー駅に到着しました。
 その名のとおりこの駅は港に突き出しており、ホームの隙間から海面が見えます。
 ここからはフェリーでゴスポートへ渡るのですが、見つかるかしらと心配だった乗り場は駅に隣接していてすぐわかりました。

あれがそうだな

 乗り込んだフェリーは、席についてのんびりする暇もなく、たちまちゴスポートに到着し、そこからは海岸沿いの道をたどります。
 ミレニアムプロムナードという、たいそうな名前の道ですが、寒い冬の日とあって、散歩どころか人影もまばらです。
 林立するヨットのマストの向こうに黒々と横たわる巨体が、目指す潜水艦アライアンスでしょう。

着きはしたものの・・・

 やがて博物館の入り口にたどり着きましたが、どうもそれらしき大きな建物も見えず、とても簡素なたたずまいです。
  なんとなく拍子抜けする感じです。

えーッ !? ウイークエンドオンリー !!!???

 小さな建物の中の受付で入館料を払おうとしたら、係のおばさんが払わなくてもいいというような身振りをしながら何か言うのです。
 はて何だろうとよくよく聞いてみると、潜水艦の中を巡るツアーはウイークエンドにしかやっていないから今度の土日にいらっしゃい、そのときにはこれを持ってくれば入場料が半額になりますよ、と言って券をくれるじゃありませんか。
 アレクサンドラパレスでの模型ショーは日曜に終わったので、明くる月曜にここへ来たのです。次の週末にはもう日本に帰っちゃってるよ〜。
 イギリスへ来る前にこの博物館のサイトを見たときには、艦内の電気工事のため1月中ごろまでは見学ツアーは出来ないので入館料は無料にすると書いてありました。でももう下旬なので大丈夫だろうと来てみたのです。
 工事は終了しているのでしょうが、どうやらもともと艦内を自由に見て回らせるのではなくガイドつきのツアーのみで、冬の平日はほとんど入館者がいないので週末だけなのでしょう。
 しかし、いくら来年まで有効の割引券を貰っても、もう二度とここへは来られそうもないんだよなぁ・・・
 潜水艦の向かい側にある展示室も改装中だそうで、あたりは雑然としています。

ほかの主な展示物

 せっかく来たのだからと、さして広くない館内と言うよりは園内を見て回りました。
 上の写真は英海軍最初の潜水艦ホランド1号で、長らく海底にあったのを近年引き揚げたものだそうです。ホランドとは、オランダではなく、左に写真が見える設計者の名前です。
 展示室が狭いので、全体を写真に収められませんでした。
 下はウエポンギャラリーとやらにあったドイツの一人乗り潜水艦で、両脇に魚雷を抱えて輸送船などを攻撃したが、さしたる戦果は挙げられなかったそうです。
 その他、魚雷や潜水救命艇などが屋外に展示されています。

行きと帰りは大違い

 潜水艦の中には入れなかったので、予定を早めてロンドンに戻ることにしました。
 帰りの列車は往路と大違いのピカピカの新型車ですがガラ空きで、広い車内に一人ぽつねんと座って発車を待ちながら、はたしてこの列車でいいのかしらと次の人が乗ってくるまで不安でした。
 新型だけに揺れもせず快調に走る車窓から見ていると、さっきまでは晴れていたのに雨が降り出し、それが雪に変わりました。こりゃ大変、ロンドンも雪かしらと心配しましたが、着いてみれば雲ひとつない上天気。まったくイギリスの天気変化の目まぐるしさには驚かされます。
 なお、列車を降りるときに気づいたのですが、デッキのところに自転車を置くためのスペースがあり、車輪を支える金具が設置されていました(写真を撮ってくればよかったなぁ)。


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