5.世界の鯉釣り
 a イタリアの鯉釣り
*基本的な状況
  2002年5月、イタリアに、鯉釣りのために個人旅行をしました。5月27日に出発し約二週間の予定でした。
 出発前に、イタリア観光局、旅行代理店等に基本的なことを問い合わせましたが、情報は得られませんでした。
  一般に、欧米では、川釣りには許可が必要で、また、釣り期に規制があるのは常識です。
  不安ながら、愛用の鯉釣り道具と市販の餌を用意して出発しました。餌や釣り具でスーツケースは30kgになり、
 その上、釣り竿とリュックサックを背負う姿になりました。
 鯉釣りの予定地は、ポー河周辺と決めていましたから、ヴェネツアの南約100kmのフェッラーラ(Ferrara)に
宿を取りました。
フェッラーラ(Ferrara)はヴェネツアの南約100km
市の中心にある古城
 到着後、早速、釣具店を訪れ、店主に趣旨を話すと、気の毒そうに、今、鯉は禁漁期で鯉釣りは出来ないとの事です。
やはり、悪い予想の通りでした。
 鯉(carpa(cyprnus carpio))の禁漁期は5月15日より6月30日まで、また、フェッラーラ県発行のライセンスが必要でした。
こんな事は当然でしょう。日本がいい加減すぎるのです。
 また、釣具屋の店主が、手持ちの、鯉釣りの雑誌を進呈してくれました。正直、イタリアに、こんな立派な鯉釣専門の雑誌があるのも驚きでした。 A版、約100頁。
*ポー河の状況
 ポー河に生息する魚類の種類は、インターネットで簡単に検索できます。また、インターネットでイタリアの鯉釣りの
HPを開くと、大鯉の写真が満載されています。
 フェッラーラに到着後、早速、近辺のポー河を見に行きました。また、約70km離れた河口付近も、タクシーを雇っ
て探索しました。

 ポー河は、利根川と較べると、はるかに水量豊かな
大河で、河口付近に於いても、自然のままの魅力的
な釣り場です。

 ただし、ポー河は、暴れ河で、その年によって、水位
に大差があり、春の雪解け時には水位が上昇します。
ポー河河口付近の、水位の上下に対応出来る、浮き橋。

 川岸も定かでない、自然のまま。
 ポー河は、古来より再三の洪水に見舞われ、流域を変えてきたことは、利根川と似ています。そして、治水対策は
古来からの為政者の関心事でありました。
 かのナポレオンも当地を統治したことがあり、フェッラーラの町を洪水から守るために、町の北を流れるポー河と、
町の南を流れるレーノ川を結ぶ運河を建設しました。今もナポレオン運河と愛称されています。
ナポレオン運河。幅約100m。
川ます、なまず、鯉釣り場。
両岸の堤防を除けば自然のまま。

五月初旬になると潅漑のため、ポー河より通水され、水位が2〜3m上がります。
*二回目のイタリア鯉釣りに挑戦

 2003年、5月、前年の失敗に懲りて、禁漁期以前に、余裕を持って再挑戦しました。
 昨年知った、県庁の窓口を訪れると、気の毒そうに、今年より、規則が変わり、イタリアの居住者以外は、許可証
を発行出来ないことになったという説明です。
 一年かけてイタリア語を勉強し、やっと通じたのが、こんな不幸な現実でした。
 ここで引き下がったのでは、何のために、再度、イタリアに来たのかわかりません。昨年知り合った釣具屋の主人
に相談すると、県庁に掛け合ってくれて、三ヶ月有効の、期限限定許可証を発行してもらえました。
 ポー河本流は、今年は、猛暑による異常渇水で、挑戦しても無駄であろうとの忠告でした。

 そして、次善の策として、昨年も見た、ナポレオン運河の釣りを薦められました。
釣れないと言われても、簡単に諦められない鯉釣り狂。
取り敢えず、ポー河本流を視察。何処の国にも鯉釣り狂。
しかし、自然のままのポー河岸に降りるのは多難です。
ナポレオン運河に来てみると信じられない減水。
芥子の花も歓迎しているから、明日は此処に来よう!
昨日視察した、思い出のナポレオン運河へ意気揚々と来ました。
 上記の、釣り竿の並んだ写真が、2003年5月の様子です。
 しかし、異常猛暑で40度C超、貧弱な暑さ対策では凌げない高温でした。這々の体で退散しました。
 ポー河よりナポレオン運河への取水口。五月上旬より取水される。2003年は猛暑と異常渇水で、ポー河は、前年来たときより、水位は数メータ低い。  ポー河よりナポレオン運河に通じる閘門。
 左岸、右岸の岸は土が露出しているが、通水後は水位上昇し見えない。
左:ナポレオン運河の鯉釣り狂。日本のヘラブナ釣りの様にパラソルの下に、仲良く二人連れ。
此の砂利混じりの固い岸に、どうしてパラソルを立てたとか?
 鯉釣は諦めて、この後は、鰻料理の探索と、観光に切り替えました。
*イタリアの釣り場、釣具、仕掛け、餌、獲物の鯉
 i、釣り場
  自分のホーム・グランドが利根川のため、すぐに、イタリアの大河、ポー河を思い浮かべますが、どちらかというと、
湖、沼、池が主体の様です。
テントを張って、山上湖の釣り。
 ii、釣具
 日本の有名メーカーの釣竿やリールが並んでいるのは当然として、竿立て、パラソル立て、竿やパラソルを立てる
穴掘り機は、日本でお目にかかったことのない品物でした。この穴掘り機は是非にと思いましたが、重くて持ち帰れ
ませんでした。
 イギリスから、仕掛けの類が入っているのも意外でした。
iii、仕掛け
 以下の写真を見ていただけば、一目瞭然、最近の田螺や干芋の付け方と似ています。鉤は鉤素に結んだ既製品
があるのも、いずこも同じ安直ばやりです。
iiii、餌
 イタリアでも、餌は釣具店で買うもののようです。日本との違いは、餌メーカーの主とした喰わせの市販品は、
丸い餌で、中身は各社の企業秘密です。使い方は、iii、仕掛けの写真参照。
 そして、秘密の寄せ液(?)に浸せば大鯉間違いない?
好みの寄せ粉餌を丸め、喰わせ餌を入れ、団子にする。 匂い付けの液体
v、獲物の鯉
 野鯉は勿論ですが、鏡鯉、ドイツ鯉、そして外道は大なまずです。
Mister Fish
Via Belo Bartok , 2-44100 Ferrara
Tel. e Fax 0532 . 97 . 76 . 07

社長、美人の店員(英語少々可)。 フェッラーラ(Ferrara)の郊外にある釣具店内一部。釣り具、釣餌、ライセンスのことなど相談出来る情報センター。かなりの大型店。
Mister Fishの社長は、今年は異常渇水で、ポー河本流の鯉は全く釣れないという。
 フェッラーラ市内から近い管理釣場を紹介してくれた。

 ここは、釣の許可証は不要。

 BONDENOの管理釣場。フェッラーラの市内より約15km。
 左:事務所より左を見て。右:事務所より右を見て。
 歩いて廻るには大儀な程の大きい池。暑い日で、鯉の大群が帯状に浮いていた。
 パラソルの下で、上半身裸の姿で釣っていましたが、猛暑で釣果はさっぱりの様子です。
 今年も鯉釣りは諦めて、この後は、鰻料理の探索と、観光に切り替えました。
イタリアの鯉の話も飽きたでしょう。話題を変えます。イタリアのおいしい鰻料理の話です。
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