| 日本と世界の歴史 その八 1/2 |
ここでもう一度神選民族であるユダヤ民族に附託された人類の第二物質科学文明創造の目的について考えてみましょう。神選民族とは神によって選ばれた民族という意味です。
神とは鵜草葺不合皇朝第六十九代神足別豊鋤天皇のことを指します。神足別とは「神のトーラを分け与えた」の意です。トーラとはユダヤ民族の十戒と裏十戒、即ちカバラの原理のことであります。
使命を授かったのはモーゼとその霊統を受け継ぐ代々の予言者(霊能者)を中心としたユダヤ民族のことです。特にそのユダヤ民族の使命と魂の始祖であるモーゼには次のようなことが旧約聖書に伝えられています。
「斯(か)くの如くヱホバの僕(しもべ)モーゼはヱホバの言(ことば)の如くモアブの地に死(しね)り。ヱホバ、ベテペオルに対するモアブの地の谷にこれを葬(ほうむ)り給へり今日までその墓を知る人なしモーゼはその死たる時百二十歳なりしがその目は朦(かす)まずその気力は衰(おとろ)へざりき………イスラエルの中にはこの後モーゼのごとき予言者おこらざりきモーゼはヱホバが面(かほ)を対(あわ)せて知りたまへる者なりき……」(申命記三十四章)
その使命の第一は、失われた故国を離れ、ヨーロッパやその周辺の国々の中に入り、彼等の産業・経済の分野ですぐれた才能の下に、各地に生存競争社会を醸成させ、その競争に勝利を得て、隠然とした勢力を築き、先に日本より外国へ向かった須佐男物質科学研究集団の後を継ぎ、またはその中核となり、徐々に物質科学研究に成果を挙げて行きました。
かくの如く、人類の第二文明である物質科学研究を発達させ、その究極に「物とは何か」の最終結論を発見すること、これが第一の目的であります。第二の使命は、物質科学研究とその成果によって生み出された金力、武力、権力を駆使して、世界の国々を動かし、その末に、地球上の国家をすべて再統一することであります。
先ず第一の生存競争社会の醸成と、その状況を利用することによって物質科学研究を促進して行く様子から見て行くことにしましょう。
先にお話しましたように、日本から出発した須佐男物質研究集団は、初めは日本の精神原理を物質の客観的研究に応用することにより始まったのですが、その後、ユダヤ民族の西漸の集団の力と一緒になり、物質科学研究の普遍的な研究方法の法則が発見されて行きました。
物を分析し、その結果を観察し、次にその変化を数値を以って表わす現代科学の研究方法が極めて徐々ではありますが、開発されて行ったのであります。物質科学だけでなく、産業・経済社会を客観的に研究する方法が開発されて行く中、ユダヤの予言者達が持つカバラの原理は、その客観的研究に於て、それを誘導するのに役立つこととなった事が窺えるのであります。
物質も、また各種の社会活動の法則も、その研究の内容は、これも先に説明したことですが、正反合の三角弁証法によって進歩します。この時、正―反から合の結果が出て来るのは時の変化にまかされることとなります。
正―反の流れだけでは合の結果は出て来ません。この時、ユダヤ民族に授けられたカバラの原理が言霊学の父韻と子音の関係を示すウ段の父韻カサタナハマヤラ(金木音図)、オ段の父韻(カタマハサナヤラ)の内容を持ったものとするなら、時の自然の経過に委ねるのではなく、人が自覚出来る方法によって正反から合を導き出すことが可能となるでありましょう。
かくてユダやのカバラの原理は、物質の客観的研究のみならず、一切の人間の客観的方向の研究に於て、その競争に勝利する絶対有利な立場に立つ事を可能にすることとなります。
ユダヤ民族が西漸を始めてより二十世紀にいたる二千年余の間、弱肉強食の生存競争社会は、個人はもとより、民族・国家間の紛争の規模は次第に大きくなり、各国家の首脳は軍備の蓄積に奔走し、それに応じる如く武器を製造するための作業は大型化し、そのための科学研究は盛んになって行きました。
中世を経てルネッサンスの時となり、次いでヨーロッパの各国は大船の建造、重火器の研究が進み、近代に入って世界中に植民地獲得競争の時代となり、物質科学研究は目を見張る程の進歩を遂げて行きます。
その上、イギリスに始まる産業革命の後では、科学研究の成果を従来では想像もつかない程の大規模産業の増大に結び付けて行ったのであります。
蒼く澄んだ空と緑の野を、黒い煙突の林立する町と黒煙朦々たる空に変えて行ったのであります。それと同時に中世まで社会生活の中心にあった信仰の神に代って、物質研究に於ける科学的真理の偉大さに対する信仰が重きを置くようになって来たということが出来ましょうか。
物質科学の研究が各研究分野で長足の進歩を遂げた結果、人々が消費する日用品から大型機械に至るまで、その製造産業も大規模となります。それにつれて、経済・金融活動も規模が大きく発展して行きます。産業革命以後は、金融機関(銀行等)も大きくなり、国家の枠を越えて国際化されて行きます。
また各種科学の研究も国際化されて行きます。情報分野の活動も同様、一国の枠を越えて国際化され全世界に情報網が広がります。各種科学研究機関ばかりでなく、銀行、情報等の国際化の傾向を促進させる動きの中心には必ずユダヤ人の手が入っていることは昔より知られています。
彼等の科学研究、産業・経済活動の才能の優秀さは、右の様な世界・社会の中で抜群の手腕を発揮し、それ等の機構の中心的地位を占めて行きました。彼等が持つ産業・経済活動による豊富な資金、並びに優秀な金融支配の才能は、正に世界中の金の流れを自分の思い通りに動かすことが出来るまでに強力な力を蓄えつつあります。
その経済力を駆使して彼等は何を意図するのか。勿論、その科学研究の成果によって得た金力、武力、権力の巨大な影響力の下に、世界を言霊ウとオの面から再統一することであります。その集大成の時である二十世紀の状況の説明に入ることにしましょう。
(以下次号)