ドミ太郎納車顛末


本物のドミネーターを買う!と決めて大型自動二輪免許を取ったのが2000年の5月。当然中古を買うつもりでした。ところが、意外にも嫁さんから「中古はまかりならん」というお達しが出てしまったのです。

曰く「中古のボロバイク(失礼な!)が一体何回トラブルで止まったことか!セコイことはやめて新車を買うべし」との事。普通逆ですよね・・・そんな訳で、チャンプUに出物があろうが、ヤフーオークションに20万円台のが出ようが、手が出せなくなってしまったのです。

新車、つまり現行モデルはモデルチェンジしてから既に5年目、新型が出てもおかしくないタイミングでした。ホンダの650ccの単気筒カテゴリでは完全新規設計の水冷エンジンを搭載したXR650Rがデビューしており、このエンジンを使った新型ドミが出たら素晴らしいではないですか。真夏の渋滞で悶絶してしまう空冷より、水冷の方がいいに決まってます。宗一郎さんも、最後には技術者に折れて水冷の開発を認めた事ですし(笑)。

9月の「インターモト」で新型がセンセーショナルに発表される、ということを期待してはいたものの、関係者の話では「ドミは当分モデルチェンジしないよ」という噂であったため、ほとんど諦めていました。

結局、インターモトで発表されたのは全く予想外の「バラデロ125」でした。

そして雑誌のニューモデル特集でも、隅っこの方に小さく「ドミネーターは2001年モデルも変更なし」という記事が掲載され、私の決心はいよいよ固まりました。よし!現行モデルを発注だ!

がお世話になっていたバイク屋を紹介してくれたので、そちらにお願いすることにしました。が、先方もドミネーターは扱ったことが無いため、「多分大丈夫と思いますが、いつになるかちょっと読めませんね」という事でした。まぁこちらとしてもどうしてもすぐに必要という訳でもないので、のんびり待つことにしました。それが9月末頃。

そして一ケ月がスイスイッと過ぎて行きました。全然連絡がないなぁ、どうなってるのかな、そろそろ電話して聞いてみるか、と思った途端、携帯が鳴りました。「やっと発注できるルートが見つかりました!ホントに発注していいですか?」「はい、もう決心はつきました、お願いします!」

そしてまた、一月半ほどがズズズイと過ぎていくのでした。この頃になると年も押し詰まってきて、これはもしかして年越しかな・・・という気配が漂ってきます。まぁ慌ててもしょうがないしなぁ・・・と思いながら、さらにボロボロ度を加速するNX"偽ドミ"号は、本格的に修理するタイミングを逃し、クラッチケーブルやらスプロケやらにトラブルを抱えたまま、綱渡り状態です。

また長らく連絡がないので、そろそろ状況を問い合わせてみようと思ったら、また携帯が鳴りました。「来ましたよ!今、店にありますからいつでも見にきて下さい!」「オオーッ行きますイキマス」、翌日会社を休んで見に行きました(爆)。

初始動のため、とりあえずガソリンを入れている所

実車を見た途端、「水冷がどうの、新型がどうの」などという私のわだかまりは瞬時に雲散霧消(笑)。痺れます。これはたまりません。目茶苦茶イイです!

つい喜んで記念写真を撮ったり(緊張しています)

そして、エンジン始動!目を覚ました、という感じですね

アイドリングしています

新車の証し

うーんこのマッシブなタンクの造形と力感溢れるロゴがたまりません

すっかりイタリア産、そこら中イタリア語だらけで全然読めません

ホイールバランサー(店のオーナー曰く、「ドミってやっぱりオンロード車なんですよ」)

さて、エンジンを始動するとライトがオンになる(車検のため)訳ですが、どうもテールランプが異常に明るい。

ブレーキを掛けてないのにこの輝き

どう見てもこれはブレーキランプが光ってます。で、ブレーキを掛けても反応しない。これは変です。何か配線がおかしいらしい。ということで・・・

トラブルシュート中

さすがプロ、テスターを駆使してものの10〜20分で原因をつきとめてくれました。どうやら、テールランプとブレーキランプの配線が逆になっていたらしいのです。信じられません。さすがはイタ車です。何かあってもおかしくないとは思ってましたが・・・製品チェックせずに出荷してるってことですね。

で、このままでは困るので、とりあえずコネクタの所で配線をひっくり返しておくことになりました。

端の黄色が左側では中央から出ていることに注目。この状態で正しく動作する(笑)。

ところでこのドミは何年式だ?という訳ですが、私はまぁ2001年モデルが来ればメッケもの、多分2000年モデルだろうと思ってました。が・・・

NX650「X」

Xはホンダの年式記号で1999年を表すそうです。ということで、私のドミは99年モデルの売れ残りであることが判明しました(笑)。一体どこで寝ていたのでしょうか・・・

後は車検を受けるため、左側通行用のヘッドライトに交換しなければならないのですがこれがまたイタリアに発注のため、2〜3週間ほど掛かるとのことでした。この時点で12月初旬。年末までぎりぎりのタイミングでした。

が、いよいよ押し詰まってきた下旬、ついに登録完了との知らせが届きました。早速仕事を片づけて翌日引き取りに行くことに決め、その日は偽ドミ号で帰宅・・・とおもったら、最後の最後に不安を抱えていたスプロケがガチャリと外れてチェーンがジャラジャラ・・・何とも言えないタイミングでくたばってくれました。

翌日、どきどきしながら電車でバイク屋さんに。慣らしの説明とか、いろいろ聞いてますが半分ぐらいはうわの空(笑)。「転けて部品壊したら、発注してもなかなか来ませんから、とにかく転けないでくださいね!」と念を押すオーナーに挨拶し、おっかなびっくり走り出しました。で、いきなり環7の渋滞にはまり込み、悶絶の初走行となりました・・・

慣らしなので3〜4000回転に抑えて走っていたので最初はちょっともたついた印象がありましたが、それでも今までに比べると異次元感覚の加速。また低速から高速までドッシリとした安定感で、何とも言えない安心感で、気がつくと凄い風圧になっていて驚く、の繰り返しでした。

また、ポジションが(走っている限りは)思ったより遥かに楽、というよりむしろ今までよりずっと自分にしっくり来る、という印象でした。座面が上がってハンドル位置が相対的に下がった為かと思われますが、これは計算外に嬉しい事でした。それにしても足つきの悪さは予想通り、渋滞の中でツンツンしながら進むのは辛いですね・・・最初は大人しく車の後ろについていましたが、次第に慣れてきて自宅に近づく頃には平気ですり抜け(ただし止まってる横ね)するようになっておりました。

なんとか無事に自宅に戻ったものの、今度は車庫にどうやって納めるかが難問。盗難予防(こんな不人気車、誰が盗るんだ、という気もしますが保証は無い)のため、何としても車の後ろに押し込めたい、しかしそれにしては狭くて段差があって車がデカくて、下手に停めるとドアが開かないし・・・だからと言って毎日車を出し入れしてから出発・帰宅では、そのうちに乗らなくなってしまいそう・・・さっそく翌日からホームセンターをめぐり、資材を調達してスロープ・段差解消ブロック等を整備し、車の停め方を工夫してようやく安住の地を形成することができたのでした。

これで何とかバイクだけで出し入れができる(凄いコツが必要だけど)

ちなみに余った右側通行用のライト。どうしましょうかねこれ


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T.Sueishi
Last updated 2001.01.06