ATF交換


ATFは交換すべきなのでしょうか?交換しなくても良いのでしょうか?いまだに諸説ふんぷんで決着が着かない感もあります。ちょっとまとめてみましょう。

ざっとこういうことだったと思います。もちろん他にもいろいろご意見のある方もいらっしゃると思いますが・・・で、結局どうなんでしょう?私の意見としては、「注意深く作業することを前提に、数万キロ程度をめどに交換するのが良いのではないか」ということです。

うちの240は、購入後割とすぐにプロスタッフさんで点検してもらった際に「交換したほうが良いでしょう」ということで7リットル使って交換してもらっていました。が、その際にも「まだ全量交換できた訳ではないので、そのうちにまた交換した方が良いでしょう」と言われていました。換えよう換えようと思いつつ、作業が面倒そうなのでついつい後回しになり約3万5千キロ走行。そろそろ潮時かと思った訳です。

交換するにはまず何はなくともATFが必要なのですが、ごっそり交換するためには最低でも約7リットル、循環させてすっかり綺麗にするためには10リットルは必要と言われています。しかし、カー用品店では普通、1〜2リットル程度の缶しか売っておりません。さて、どうしたものでしょうか・・・

買ってきたカストロールのATF(Dexron-III)

で、近所のイエローハットに聞いてみました。一応販売はできるが、20リットル缶しかない。値段は1万8千円。しかも在庫切れ。ではスーパーオートバックスはというと、店員がさんざんあっちこっち走り回って騒いだあと、やっと「特別にお出しできます、2万円です」とのこと。待ってられなかったのでそこで買うことにしました。結局10リットル2回分買ったということですね。どの店に行っても「えーっ本当に自分で交換するんですかぁ〜」という様な目で見られたのには参りました(笑)。

では交換作業に移ります。

ATFも、動作時にはかなり高温になるので、交換作業時には冷めるのを待って注意して行いましょう。まずはATのオイルパンのドレインを抜いて、オイルパンに貯まっている分を抜きます。

ドレインからほぼ抜け切った状態

オイルパンの形状を見ると判りますが、これだけではまだ中に沢山貯まっているのが抜けていません。そこでオイルパンを外してしまいます。レベルゲージの繋がっている管を外し、ボルトを沢山外します。

オイルパンを外すとこんな具合

外したオイルパンの内面はどろどろなので、ブレーキクリーナーで清掃しておきます。ウエスなどはホコリが混入するといけないので使わないようにします。本当はここでATFフィルターを交換しないといけないのですが、チェックのため外そうとしたのに外れないので、知らなかったことにしました(笑)。

ATFの交換方法としては、ドレインから排出した分だけ継ぎ足して少しずつこまめに交換する方法もありますが、今回は循環式で一気にかなりの量をすっかり交換する方法を取ります。これは、エンジンを掛けてATFを循環させながら、排出と継ぎ足しを繰り返すという方法です。

ベントレーサービスマニュアルを読むと、ラジエーターからミッションに帰ってきたクーラーラインを外してホースを繋ぎ、そこから古ATFを排出する、と書いてあります。ところが、実際にはここに排気管が邪魔をしていて、とても外せたものではありません。仕方ないので結局同じことですが、ラジエーター側にホースを繋ぎました。泡が出てくるのを確認する必要があるので、クリアなホースを使います。

この接続部を外して、ラジエーター側の雄ネジの方にホースを接続します。ATFのリターンラインは、ATの後方に接続されている方です。間違えるとパイプからATFがだだ漏れになるので気をつけてください。

ホースの先に数リットルは入る容器を用意し、古いATFを受けます。この状態でエンジンを掛けてアイドリングさせると、ATFがドドーッと排出されてきます。しばらくしてパイプに泡がブクブクッと出てきたら、エンジンを止めます。だいたい2リットルぐらい排出されている筈です。

そしてATFのレベルゲージを抜いて、新しいATFを約2リットル注入します。灯油に使う100円ポンプで十分ですが、綺麗なものを使いましょう。それからまたエンジンを回し、泡が出るまで排出させます。

この作業を計3回やりますと、だいたいおおまかにはAT内の古いフルードは交換されたことになりますが、今回はせっかく20リットルも買ってきたので、しつこくもう一回やりました。

最後に、リターンラインを接続しなおして、ATFの量をチェックします。エンジンオイルと違ってちょっと面倒ですが、正しく行えば特に難しくありません。ATFのレベルゲージには、温間用と冷間用との二つの指標が刻まれていますが、基本的には温間用を使います。

ATFは、少なすぎる状態で走行するとAT内部機構にダメージを与える恐れがあります。また、ATFが泡立ってしまい、正しいレベルを把握できない状態にもなります。多すぎる場合にどうなるというのはベントレーマニュアルにも具体的には書いてありませんが、「the excess fluid must be removed」と書いてあるので、多分良からぬことになるはずです。きちんと調整しましょう。

というわけで、無事ATFの交換ができました。やってみればそんなに大層な作業でもないです。これで要領がわかったので、次回は安心して取りかかることができそうです。


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T.Sueishi Last updated 2000.01.12