冷却水交換とラジエーター清掃


夏場はエアコンが効かないだけならともかく、水温がみるみる上がっていき、家族を乗せていると非常に精神衛生上良くない240ですが、「ラジエーターをipdのコア増しのやつに交換したら劇的に良くなった」という証言を青レンガ氏より直接聞き、「これはもう買うしかない!」と、ほとんどその気になっていました。

しかし、よく考えてみると新車の時からそんなに悪かったのだろうか?という疑問が起こります。いくらなんでもそんなことは無かったに違いない。細かい不具合が積み重なった結果として現状に至っているとすれば、その不具合を何とかできないものか?

と思っていると、救世主・倉持氏より「ラジエーターの汚れを見よ」というお達しがあり、それまであんまり本気でチェックしてなかったラジエーターの表面をしっかり見てみることにしました。

手前側にはエアコンのコンデンサーがあるので直接はよく見えません。ラジエーターを持ち上げてみることにしました。

ホースは外さずに無理やり持ち上げています。

とりあえず上のクランプを外して斜めにラジエーターを持ち上げ、表面を確認したところ、それはもう酷い汚れというか「澱」のように堆積した虫の死骸やホコリなどの絡み合った実にエグい物体がこびりついていました。これではいくらファンを回しても水温が下がらないのは当然です。表面の「澱」をガサガサと掻き落とした後、ホースで水道水を絞りながらジャーッと掛けてみました。ただし、このやり方は、ATFの配管に負担を掛けるため、お勧めしません。

結局これでかなりの汚れを落とすことができましたが、ラジエーターを外し切らずに作業しているため、どうしても下の方が手薄だったのが気に掛かり、後日ラジエーターをすっかり取り外して作業することにしました。

まずは冷却水を抜く必要があります。普通の国産車などでは、ラジエーターにドレインが着いてますが、何故か240のラジエーターにはドレインがありません。なんと、ロワーパイプをズボッと抜いて排水する、ということになってます(ヘインズにもそう書いてある)。

下のホースを外して冷却水を抜く

こうすると、もちろんクルマの下に緑の液がブワーッとぶちまけられる訳ですから、それなりの対処をしておかないと悲惨なことになります。ちなみにバケツ一個では全然間に合いませんでした(笑)。

しかし、実は一応エンジンブロック側にドレインがあります。非常に見づらい所ですが、下から潜って上を見上げ、排気マニホルドの下の側面のミッション寄りの所を見ると、このようなバルブが付いています。

これにホースをつなぐ

内径6mm程度(ガスのゴム管ぐらい)のホースを用意し、バケツに流れ出すようにしてバルブを緩めると、ジャジャーと流れ出てきます(ここが詰まっていたため全然出なかったというケースもあるそうです)。

これぐらいのバケツでOK。

これで大半は抜けますが、冷却水を交換するときは念の為もう一度水を満杯にしてから抜いた方が良いでしょう。

今回はラジエーターを外すため、他のホース類も全部外していきます。

アッパーホースを外したところ

ATFの配管を外して端を処置したところ

ラジエーターには、冷却水だけでなく、ATの場合ATFを冷やすためのラインも接続されています(たまにトラブルでこれが冷却水と混じってしまい、大惨事=ATオーバーホールになることがあるそうです)。

冷却水の通路には多少のゴミが入っても大したことにはならないので、鼻歌まじりに作業していても大丈夫です。しかし、ATFは駄目です。非常に細かい通路を制御して変速をしているATFの心臓部にゴミが詰まると最悪の場合ATをお釈迦にしてしまいます。ATFのクーラーラインをいじる時はくれぐれもゴミを混入させないように気をつけましょう。

ATFのラインは外すと「トローり・・・」という感じでATFが流れて来ますが、慌てずあまり垂らさないうちに栓をします。写真ではガムテープでむりやりやってますが、あまり誉められたものではありません。

ようやく外れたラジエーター

表面を観察すると・・・

ウッ、き、汚い!!

凹んだフィンを丁寧に修復し・・・

散水用のノズルで攻撃。

本当は近所の洗車場に持ち込もうと思ってたんですが、なんと行ってみたらツブれてました(笑)。ので、結局ノズルを買ってきてシューッとやることにしました。

実際のところ、前回に表面に猛烈にこびりついていた「澱」を取った時のような劇的な効果はなかったものの、気分的には「すっかり綺麗にした!」という満足感に浸ることができました。元どおりラジエーターを戻し、配管を組みつけます。

取っておいた冷却水を戻します。

冷却水交換の場合は、ここで新しくクーラントと水を調合して入れることになります。サイフォンの原理でリザーバーにどんどん流し込んでとりあえずMAXレベルまで入れて、エンジンを掛けて様子を見ます。少しエアが抜けて量が下がるようなら、継ぎ足しておきます。これで作業は完了。このラジエーターで、穴が空くまで粘ってみようと思います。


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T.Sueishi Last updated 1999.09.18