液晶テレビ

三号機                          戻る

                                2004年夏ごろ製作

 

 

 安くなったパソコン用の液晶モニターを使って大きなテレビが作ってみたくなり、挑戦しました。

問題は、そのインターフェースにあります。安物アナログRGBのパソコン用液晶モニターは、そのほとんどが

入力にアナログRGBのインターフェース(VGAコネクタ)しかもっていません。しかも、水平周波数が30KHz以上です。

普通に市販されているNTSC->RGBコンバーターは15KHzなので、そのままでは使えないのです。

このころはまだ、AITENDO‘S電子工房さんの存在を知らなかったので、パソコンショップを回っては、使える

コンバーターを探していました。

どうやら、NTSC−>RGB は アップスキャンコンバーターで、

RGB−>NTSCはダウンスキャンコンバーターと呼ぶらしいです。

アップスキャンコンバーターでも小型のRGBモニター用などには秋月電子とかが製品を出していますが、

VGAモニター用のものはなかなかありません。

ダウンスキャンコンバーターの市販品はたくさん売られているのですが、その逆のものはあまりありませんでした。

杉ちゃんのような用途で使う人が少ないと見えて、あっても2万円から3万円もします。これではテレビが作れません。

そんな中、6000円のアップスキャンコンバーターを見つけました。これでも高くて悩んだのですが、これ以上安いものは

もう見つからないだろうということで、しぶしぶ購入しました。

本来ですと、もうひとつ下のレベル(NTSC−>LVDSなど)でのコンバーターを使って直接液晶モニターをドライブさせるのが、画質的にもよいのですが、

なんせ使うモニターが今手持ちにあるパソコン用のVGAモニターで、そのままパソコンにも使いたいというわがままな希望がありますので

こんなことになりました。

ちょっと高級なパソコンモニターには、VGA入力の他にコンポジットやS−VIDEO入力があったり、

逆にテレビにVGA入力コネクタが付いていたりしますが、15インチで2万円を切るようなモニターにはそんな機能がなく、

自作で何とかしようというのが今回の計画です。

今なら間違いなくAITENDO‘S電子工房さんの液晶テレビ自作キットを購入していたでしょう。トータルで考えると絶対こちらのほうが安いですから。

(ただし、市販の完成テレビに比べるとまだ若干割高にはなりますが)

アナログ地上波のテレビで遊べるのもあと数年です。さて、がんばって見ましょう。

 

ケースは木箱を作りました。

本来なら、木箱の中にアルミシャーシーくらい

いれたいのですが、そんな予算がありませんでした。

テレビチューナーの基本部分は一号機二号機と同じです。

ロータリーエンコーダーを使って選局をします。

中央の大きな基板は、20年程前に作った、ステレオ

     二ヶ国語アダプターです。

今のテレビにはこのアダプターの使えるジャックはついていませんね。

前はこれを使ってクラシック音楽のテレビ放送をよく視聴していました。

従って、オーディオアンプもステレオでスピーカーも2つ付けました。

チューナーユニットからのオーディオ信号にセパレーション信号が

残っていることを祈りつつ、つないでみたところ、見事にステレオと二ヶ国語

に復調できました。

左側のスペースには、初めにはバイク用鉛シールド電池が2個入れてありました。

ACからのハムノイズがアップスキャンコンバーターを暴走させるので、

安定動作目的です。

シールド電池はその後、ポータブルデスクトップパソコン二号機に婿入りしました。

現在は、外部入力の+12Vで動作するようになっています。

 

 

TV用のステレオ・二ヶ国語復調ユニットキットです。

モノラル・ステレオの切り替えは自動ですが、主副音声の切り替えは

主・副・主+副を手動で切り替えます。

基板上にあるステレオ・二ヶ国語のインジケーター用LEDはパネル前面

に変更しました。

自作用キットのため、パーツの間隔が広くて作りやすかったです。

ただしその為、基板全体が大きくなってしまっているので、今では好まれる

サイズではないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

このチューナーユニットのコンポジット出力は、ビデオなどと同様に扱うときにはRFアンプを追加するように説明書に記載が

ありました。ここでも指示に従ってトランジスタ1石のアンプをユニバーサル基板に組み込んでいます。

(どうやら極性も反転させているらしいが詳細は不明)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロータリーエンコーダーとチューニングユニットキットです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電源部

 

DC−DCコンバーターと12Vレギュレーター、

最初にAC駆動を試みたときのトランスです。

このトランスはその後、バッテリーの充電用に配線変更しています。

ハムノイズが減らせないかとあちこちにコンデンサーをつけてみましたが

効果はありませんでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーディオ部はLM380N×2の

これもキットです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらが今回の主役、アップスキャンコンバーターです。

コンポジットビデオとS−VIDEOが入力でき、

VGAのスルーコネクタもありますのでパソコンもつないだ

ままにしておけます。

 

右側サイドのコネクタにVGAモニターを接続します。

 

台湾メーカーの商品です。

 

 

 

 

 

 

 

電源はDC+5Vです。

ケース内部の電源部から供給します。

モノラル小出力のアンプ内臓ですが

ここでは使用しません。

 

左側にはリモコン受信部がありますが、

このリモコンは入力切替と色合いの変更

などができます。

ただ、このコンバーターは電源を入れるたびに

VGAスルーに入力が戻ってしまいますので、

TVを見るたびに入力を切り替えなければならず、

ちょっと不便です。

 

 

 

 

動作写真

かなりきれいに写ります。

 

今回の為にIIYAMA電気の15インチモニターを接続してみました。

あわてて撮影しましたので、画像が中心になっていませんが、もちろん

モニターいっぱいにTV画像が表示できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きさは400×250×120mm

 

+12Vの入力と出力のジャックをつけました。

入力はACアダプタやシガープラグからも使用できます。

出力は+12VタイプのVGAモニター用でここから供給

できます。

実は、シールドバッテリーを入れて屋外で使用していた時には、

14.1インチの+12V駆動のモニターを使っていました。

このモニターはその後、ポータブルデスクトップパソコン二号機に

養子に行っております。

何でも使いまわしの杉ちゃんであります。

 

 

 

 

 

下右側の上下二つのLEDが復調インジケーターです。

現在ステレオで受信中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋外で使っていたときに、いちいちアンテナを張るのが面倒なので、

UHFアンテナをケースにつけてしまいました。

これで、電池をいれれば完全なポータブルテレビですが、

少々持ち運びがしずらいところが難点です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケースサイドに車用のシガーソケットをつけました。

内臓バッテリーがあれば、バッテリー単独で使用できます。

ここにはバッテリーチェッカーを付けてみました。

テレビ使用中のバッテリー残量をおおよそではありますが知ることが出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがですか。

リモコンはありませんでので、市販のテレビよりは機能がおとりますが、まずまず満足のいくものが出来上がったと思うのですが。

数年前まではこんなに簡単に自分でテレビが作れるとは思っていませんでした。

既に地上波デジタルの放送も始まっており、アナログ放送は2011年には終了してしまいます。

今後は、B−CASカード付きのチューナーユニットが市販されるのを待たないと、自作テレビはできないでしょう。

自作派にはどんどん厳しい社会環境になっていきます。寂しいですね。

 

2006/9/14                             戻る