更年期障害の治療

《INDEX》
《目次》
●東洋医学的な”更年期障害”とは・・・
●更年期障害のタイプ別特徴・・・<
●タイプ別治療方法・・・<
●治療期間と周期・・・
●東洋医学的な”更年期障害”とは・・・●東洋医学的な”更年期障害”とは・・・
東洋医学では、女性は7の倍数で体の状態が変化していくと考えています。

    14歳前後・・・初潮
    21歳・・・女性としても成熟期を迎える
    28歳・・・体の機能のピークに達する
    35歳・・・肌や髪が衰えはじめる
    42歳・・・体力が衰えはじめ、白髪が気になりだす
    49歳・・・閉経

更年期障害というのは、閉経前後に表れる、心身のさまざまな不調をいいます。東洋医学では、月経が止まることを”絶経””経断”といい、絶経前後に起こる一連の症状を”絶経前後証候””絶断前後諸症”といいます。

症状の表れ方は人それぞれで、全く無症状の人もいますし、症状の強く出て生活に支障が出るほどの人もいます。 また、その症状が数年にわたって続く人もいますし、数ヶ月で終わってしまう人もいます。まだ、私には関係ないと思っている人は、20代、30代の過ごし方が、閉経時期の症状にかなり影響を与えますので、人事のように思わすに、若いときから注意しておく必要があります。

さて、東洋医学では、どのように更年期障害を捉えているのでしょう。

東洋医学では、生殖を司る臓腑として"腎”をとても重要視しています。更年期前になると、この腎の機能が衰えはじめ、体力がなくなり、白髪が増えてきます。月経にはこの腎の機能が大切だということを、不妊症治療や月経不順治療のところでも何度かお話していますが、女性にとって、この腎の機能が低下してくるということは、女性ホルモンの分泌が低下してくることを意味しますから、徐々に閉経へと移行していきます。、急激な腎の機能の低下は、体に対してさまざまな症状を引き起こしますので、腎の機能をいかにして保つかが、一生を通じて快適に日常を過ごすポイントになります。

更年期症状特有の顔面のほてりだとか多汗、めまい耳鳴り、肩こり情緒不安などの症状は、実は更年期小障害の本質ではなく、それらの症状を引き起こす腎の機能が低下が本質なのですね。ですので、その症状を抑えるためには腎の機能を回復させる必要があるのです

では、どんなタイプがあるか見ていきましょう。

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●更年期障害のタイプ別特徴・・・
@腎陰虚タイプ
月経の特徴 経遅(月経が遅れがち)、出血量が減少、おりものも減少
全身症状 頭がふらつく、耳鳴り、不眠、多夢、皮膚に掻痒感、燃え上がるようにのぼせ汗をかく、手のひら足の裏、胸がが熱くなる、腰や膝がだるい、また陰虚症状が強くなると精神的なイライラや怒りやすくなる、脇が痛む、口が苦い顔面が紅潮してくる

A腎陽虚タイプ
月経の特徴 月経過多や不正性器出血を起こす
全身症状 顔や目が浮腫む、寒がり、四肢の冷え、軟便、頻尿あるいは尿失禁、腰や膝がだるい

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●タイプ別治療法・・・
@腎陰虚タイプ
陰虚の症状を改善し、熱の症状を取り除く治療(育陰潜陽治療)を中心に行っていきます。陰分を補っていくことで、顔のほてりや、手足のほてりを改善することが出来ます。また、精神的なイライラ怒りやすいといった症状は、疏肝理気治療を加えていくことによって改善をしていきます。鍼治療が中心になりますが、下半身中心に温灸を施していきます。治療部位は、頭部、背部、腹部、前腕部、膝下の前面になります。

A腎陽虚タイプ
陽虚の症状を改善し、冷えの症状を取り除く治療(温腎壮陽治療)を中心に行っていきます。消耗している腎気を補っていくことで、体力を付け、体を温めていきます。冷えの症状が強い場合は、温中去寒治療を加えていくことによって冷えを改善していきます。お灸が中心に、鍼治療によって腎気を補っていきます。治療部位は、背部、腹部、前腕部、膝下の前面になります。

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●治療期間と周期・・・
隔週1回(症状の軽い人)ないし週1回(症状の重い人)の治療を5回〜10回1クールとして、1クールごとに症状の状態を見ながら治療期間を決めていきます。

1クール目 初期症状の改善を徹底的に図ります。(標治期間)いらないものは取り除きましょう。
2クール目以降 一つ一つの症状を確認しながら、気血の通り道を整備していきます。それから最も重要な腎のエネルギーを充填していきます。(本治期間)

1クール目で、主は症状は取れていきます。あとは、お灸を指導していきますので、日常生活の中で、少しずつ症状を軽減してながら、再発しないようにしていきます。症状がなくなったからといって、急に治療を中止してしまうと、またぶり返してしまうことがありますので、定期的に気血を整えていく治療をしていきましょう。

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