| 養生徒然 |
| 2009年11月10日(火) | インフルエンザ対策 | |
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新型インフルエンザが、子供を中心に猛威を振るってます。うちの子供が通っている学校でも、学級閉鎖、学年閉鎖が相次いでいます。集団で行う行事は軒並み中止。特に受験を控えている高学年は、厳戒モード。新型ゆえ、免疫がありませんので、感染があっという間に広がってしまいます。その対策として、ワクチン接種が推奨されてますが、そのワクチンも生産が追いつかず、順番待ち。ただ、ワクチンを接種したからといって、感染しないわけではないのです。感染をしても重症化しないというだけで、糖尿病などの基礎疾患のある方にとっては、接種は必要かもしれませんが、平素健康体で、風邪を引きにくい人にとっては、あまり必要がないのかもしれません。 とはいえ、特に仕事をしている人や妊婦の方にとっては、やはり感染しないことに越したことはありませんので、日常的にインフルエンザに感染しない予防対策をすることが必要です。 基本的でもっとも効果のある方法は、うがいと手洗い。いつどこでインフルエンザウィルスに曝露するかは分かりませんので、その感染路である喉と手を、常に清潔にしておくことは、とても重要です。最近では、うがいと手洗いをして、さらに手指消毒液で消毒をすることを推奨しているようで、マスク同様、消毒液も手に入りにくい状況になっています。 それから、インフルエンザに感染しても、そのウィルスの増殖を抑えることができれば、発症することを抑えることができます。発症したとしても、軽症で済むでしょう。今年の5月に某新聞で、新型インフルエンザに対して麻黄湯がタミフル並みに効果がある、という記事が掲載されました。以前から、麻黄湯はインフルエンザに効果があると言われていましたが、新型にも効果があったということで、漢方薬が再び注目されることになりました。 麻黄湯は、麻黄、杏仁、桂皮、甘草の4つの生薬から構成されています。麻黄には、エフェドリンという成分が含まれていて、よく風邪薬などにも含まれています。作用として、気管支平滑筋弛緩、血圧上昇、血管収縮、興奮(心臓・中枢神経系)、中枢性発汗、利尿、降圧、体温低下、抗ウィルス作用。桂皮にも、麻黄と同じように、抗ウィルス作用があります。甘草は、やはり風邪薬などに良く含まれているグリチルリチン酸という成分が含まれていて、炎症を抑える作用があります。 麻黄湯以外にも、お馴染みの葛根湯や小青竜湯などにも麻黄、桂皮、甘草は含まれてます。同じようにインフルエンザには効果があります。桂皮は、香辛料で使われている”シナモン”の和名で、洋菓子で良く使われてますし、シナモンティーとしても飲用されてます。意外と身近にある生薬なのですね。シナモンを日常的に摂取することは、インフルエンザの対策になっているかもしれません。 罹ったかな?と思ったら、まずは漢方薬を服用してみるのは、効果的な対策の一つでしょう。インフルエンザ対策の一つとして、取り入れてみる価値はあります。ただ、漢方薬といえども、西洋薬同様、用法用量を誤ると副作用が出るので、服用される前は、一度専門家に相談してください。 | ||
| 2009年10月13日(火) | 仁者の寿き | |
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論語の一節に”知者の楽しみ、仁者の寿(いのちなが)き”という言葉があります。”知者(道理をわきまえた人)は、変化を好んで楽しみが尽きることがない。仁者(情け深い人)は、常にゆったりとしてあくせくしないから、長生きである。”という意味ですが、知者は、水のように流れて止まらない動であり、仁者は、山のようにどっしりとして静であるともいっています。 短い人生、やはり楽しんで生きたいし、でも健康で長生きもしたい。そのためには、知者でなければならないし、同時に仁者でなければなりません。そういうことが、凡人には不可能だからこそ、凡人は常に欲求不満で、ストレスを抱え、自分勝手に、我がまま放題、少しでも得しようと、あくせく動き回ります。なので、つまらない人生を送り、身の心も病んで、苦しんで一生を終わります。 孔子は、そういう人たちに対して、人生を楽しんでいる人、健康で長生きをしている人は、こういう人だということを、分かりやすく教えてくれてます。人生は、常ならずで、今まで平穏だったのに、次の瞬間不穏になる。今まで安全だったのに、次の瞬間危険にさらされる。そういう例は枚挙に暇がありませんが、そういう人生の様々な変化を憂うのではなく、楽しむことができれば、知者になれるかもしれません。少しでも有利に人生を生きようとして、少しでも得しようとして、無用な心配ばかりをして、そのために他人を蹴落とし、他人をだまし、他人を妬むようになる。足るを知れば、その他のことは自分にとって必要のないこと。それで自分の心が満たされれば、他のことに心を動かされることはありません。そうなれば、仁者になれるかもしれません。 楽しく、充実した人生を生き、健康で、長生きをすることは、実はとても簡単なことのなのです。難しく考えるから、楽しくないし、不健康になるのですね。知者のように楽しみ、仁者のようにゆったりと生きましょう。 | ||
| 2009年9月17日(木) | 昼寝のススメ | |
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私は、午前の治療が終わって、昼食後に時間があれば昼寝をしています。15分程度でしょうか。起きた後は、体が軽く、頭をすっきりします。最近、マスコミでも昼寝の効果を扱った内容の報道がされていますが、ある高校では、昼食と全校で昼寝タイムを実施しているとかで、午後の授業の集中力が明らかにアップしているとのこと。生徒たちもそのことを実感しているようです。 睡眠を取ることは、東洋医学では気を養うことを意味し、昼間活動している陽気を、睡眠によって休め、陽の気を補う効果があります。なので、午前中の治療で消耗した気を、昼寝によって養生し、充実した気の状態で午後の治療をすることができるというわけです。 実は、厚生労働省でも”日常生活における快適な睡眠の確保に関する総合研究”の中で、正しい昼寝の方法を明らかにしてます。それによると、昼寝の時間帯は午後2時頃が良いようで、リズム的にこの時間帯が一番眠たくなるようなので、そのときに寝るのが良いとのこと。昼寝の時間は、20分前後がベスト。30分を超えると、睡眠が深くなってしまうので、夜の睡眠に影響を与えてしまうようです。それから、昼寝をする前にコーヒーを飲むと良いようです。カフェインが、昼寝の妨げになりそうですが、実際にカフェインの覚醒作用は、飲用してから30分後かかるので、昼寝には影響しないとのこと。丁度、カフェインが効き始めた頃に起きることで、目覚めが良くなり、爽快感が増すようです。 治療中に寝てしまう患者さんも多くいますが、鍼灸の刺激で体がリラックスをしていますので、丁度時間的に昼寝の時間に重なると、絶好の昼寝タイムとなります。仰向けでの治療の時間は、丁度、昼寝の時間分くらいの長さなので、鍼灸の刺激による気血の流れ改善効果と昼寝による気血の養生効果による相乗効果が得られます。なので、鍼灸をしながら、昼寝をすることこそが、最高の癒しになるでしょう。 | ||
| 2009年8月14日(金) | 十全大補湯 | |
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十全大補湯というのは、気を補う代表的な漢方である”四君子湯”(人参・白朮(または蒼朮)・茯苓・甘草)と血を補う代表的な漢方の四物湯(当帰・川きゅう・芍薬・地黄)に黄耆と桂皮を加えた10種類の生薬から構成されています。 この十全大補湯は、数年前から西洋医学の分野でがん予防の漢方として、大変注目されていて、十全大補湯それ自身に、がんの発生や再発の予防する効果や、転移を抑制する効果があることが報告されています。 十全大補湯には、どのような薬効があるのかというと、まず一つは免疫機能の増強作用があります。免疫機能で欠かせないのが、病原体を直接攻撃するマクロファージや抗体、それからそれらの細胞の情報伝達をするサイトカインがありますが、十全大補湯はこれらを活性化し、産生増強・誘導するといった効果があります。また、抗がん剤や放射線治療によって、障害を受けやすい骨髄での造血機能や免疫抑制に対する保護作用があります。 それから、がん治療をしていく上での、体カ低下や疲労倦怠感、食欲不振を改善して、抗がん剤や放射線治療の副作用の軽減するなどの効果もあります。 免疫機能がアップすることは、がんの増殖や転移を防ぎ、治療中の体力の消耗を防ぐことで、がんに立ち向かうための体力を温存することができるというわけなのです。がんの治療で、これだけの効果が立証されているわけですから、がんになりにくい体にしていくことも出来るわけです。がんになりにくい体になることは、もっと身近にある感染症にもかかりにくいということになるわけで、いわゆる病気に強い体になるということなのです。 現代人は、とかく生活環境や食習慣によって、免疫機能が低下していることが言われています。これだけ医学が進歩しているにもかかわらず、がん患者は増え続け、それによって亡くなる方も増えています。そうならないためには、生活環境や食習慣を変えることがとても大切ですが、すっかり変えることは、現実的には難しい面もあるでしょう。となると、十全大補湯のようなその効果が立証されている漢方の力を借りて、免疫機能を強化する必要があるかもしれません。 私は、この十全大補湯を焼酎に漬けて、十全大補酒として、毎日飲用してます。お酒の飲める方は一度試してみると良いでしょう。1ヶ月も飲用すると、その効果を実感することができます。 | ||
| 2009年7月2日(木) | 房中術 | |
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先日、患者さんから、夫婦生活の適正な回数を聞かれて、一瞬戸惑いましたが、中国の古典に”房中術”というのがあり、それに記載されている回数を、その患者さんの年齢に照らし合わせてお答えしました。 房中術というのは、中国古来の養生術の一種で、男女の性生活におけるテクニックをいいます。房は、寝室を意味し、性行為を意味します。中は、その最中ということを意味しています。 房中術の目的は大きく二つあり、一つはいかに効果的に子孫を作るかということと、もう一つは二大欲の性欲をいかにコントロールして、健康を保ち長寿を全うするにあります。 中国では、道教が盛んになった頃から不謹慎ということで、当時の資料は散逸してしまいましたが、日本の最古の医書”医心方”にその当時の中国の資料から引用した内容が記載されていて、房中術の一部が現在でも残ってます。 東洋医学では、腎が五臓の本であり、この腎をいかに養うことが、健康で長寿でいられる秘訣といわれています。腎は、生殖機能と密接な関係がありますので、性行為で著しく精気を失ってしまうことは、この腎が弱くなり、短命になるといわれています。なので、いかに節度のある性生活を送ることが大切であるかを説いている書物だったというわけなのです。 様々なテクニックが書かれていますが、単に行為中のテクニックだけでなく、たとえば、日食、月食のとき、雷雨のとき、大雨や風の強いとき、真夏の暑いときや真冬の寒いとき、虹が出ているとき、地震のときは、性行為をしてはいけないとか、太陽、月、星の下では、いけないとか、冬至の前後10日ほどは性行為をしてはいけないなど、どういう理由かは分かりませんが、場所や時期についても書かれています。 また、性行為の回数について、20代は4日に1回、30代は8日に1回、40代は16日に1回、50代は20日に1回、60代は30日に1回、精をを漏らすこと、とあります。精を漏らすとは、いわゆる射精のことで、妄りに精を漏らすことは、腎を損なうことなので、よほど気力体力が盛んでないものは、この回数を守ることが大切と説かれています。 現実的にはどうかというと、朝日新聞が2001年に行った20歳から50歳まで500組のカップルに聞いたアンケートがあります。それによると、この房中術の回数に該当する割合は、20代 23% 30代 20% 40代 22% 50代 23%となっており、どの世代もおおよそ4分の1が該当してます。全ての年代にいえるのは、これ以上少ない回数が5割以上を占めているということで、意外とこの房中術の回数というのが、平均以上ということになり、これ以上多いと、腎気を著しく損傷する、いわゆる房事過多ということになり、腎虚の原因になるのでしょう。 新しい生命は、男女の陰陽の気が交じり合うことによって、生まれてきます。そのためには、腎を養うことがとても重要ですので、房事過多にならないよう、心がけましょう。 | ||
| 2009年5月28日(木) | 1日3分の習慣 | |
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様々な健康法が巷に出回っていますが、意外とその時間を確保して続けるというのは、忙しい毎日を過ごしている人にとっては、難しいことだと思います。気合を入れて、スポーツクラブに入会しても、行くのが億劫になってしまっては、もともこもありません。 私も面倒くさがり屋なので、時間がかかるものやわざわざ出かけないといけないものでは長続きしません。なので、一日3分、いつでもどこでも出来る健康法(そんなに大げさなことではありませんが・・・・)を実践してます。 大抵の方は、毎日2回以上は歯磨きをすると思いますが、歯茎のマッサージをする人は意外と少ないのではないでしょうか。口は、体の気血を作る大切な食べ物を咀嚼して、体に取り入れる大切な器官。その重要な役割を担っているのが歯です。その大切な歯を支えているのが歯茎。 私自身、幸い永久歯になってから虫歯には一度もなったことはありませんが、時折歯茎が炎症を起こします。歯がいくら丈夫でもそれを支える歯茎が弱くては、いずれ総入れ歯になってしまいます。気血の源を十分に取り入れることが出来なくなれば、健康を維持することは出来ません。なので、毎日1分間歯茎のマッサージをしてます。おかげで、歯茎の炎症が起こらなくなりました。 それから、毎日デスクワークをしている人、一日中立ち仕事をしている人など、同じ体勢で長時間過ごしたり、偏った体の使い方や無理な姿勢でいると、体の歪みが出てきます。その歪みを放っておくと、肩こり、腰痛、それに伴う頭痛や便秘などの内臓の不調、自律神経症状などが現れてきます。女性の場合は、月経不順や月経困難症、PMSなどの症状が出てきます。 マッサージや整体をして一時的に体の歪みをとっても、日常生活を改めない限り、体の歪みは避けられません。なので、私は、毎日1分間スワイショウをしてます。体をでんでん太鼓のように、左右に捻ることで、体の歪みが取れていきます。 人間生きている以上、ストレスは避けられません。仕事のストレス、人間関係のストレス、気候や環境のストレスなどなど・・・・自律神経失調症やうつ病は、ほとんどがストレスが原因。日本人は、体質意的にうつになりやすい体質なので、日常的にリラックスする時間を作って、ストレスの解消を図らないと、心身ともに悲鳴を上げてしまいます。 ストレスは気の滞りの大きな原因。気が滞れば血も滞ります。気血が滞ると体に様々な障害を引き起こします。その究極の障害が、癌や脳卒中、心臓疾患です。なので、私は、毎日1分間瞑想をします。ゆっくり頭の天辺から空気を吸い、ゆっくり足の裏から空気を吐き出します。信仰のある方は、祈りをすると良いでしょう。気功やヨガをやっている方は、得意なポーズを取りゆっくり腹式呼吸をすると良いでしょう。 一日3分間、毎日行うことで、美味しく食事を摂り、体の歪みを改善し、心身ともにリラックスをすることが出来、健康な毎日を過ごすことが出来ます。みなさんも一度試してみてはいかがでしょう。 | ||
| 2009年4月27日(月) | 舌の話 | |
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私は、患者さんを診る時に、必ず舌を診せてもらいます。東洋医学では”舌診”といいますが、舌は体内の状態を写す鏡であり、患者さんの体内の状態を診る時に、とても重要な情報を与えてくれます。 舌の何を診るかですが、まずは舌の形。これを舌質とか舌体といいますが、色や形、動きや生気を診ることができます。それから、舌の苔(舌苔)。苔の色と苔の性質を診ています。 それから、舌で何を診るかというと、大きく分けて4つのポイントがあります。一つは正気の盛衰を診ること。二つ目に病位の深浅を診ること。三つ目に病邪の性質を診ること。四つ目に病状の進退を診ます。 舌質と舌苔から得られた情報から、4つのポイントをそれぞれ判断して、今の患者さんの体内の状態を推測していくわけです。 では、正常は舌はどのような舌かというと、舌質が、柔軟で、敏捷、円滑で自在に動かすことが出来ること、色は淡紅、つまりピンク色よりも少し赤みがかった色で、生き生きとして鮮明であること、腫れてもいず痩せてもいない、大きさが適当であること、苔は、舌表面の顆粒が均等であり、苔が舌に薄く付着して、適度な湿り気を持っており、その苔を拭っても、除去することが出来ない状態。 なかなかイメージが沸きにくいですが、赤ちゃんの舌や健康な子供の診ると、このような舌をしていることが多いです。 舌に、白い厚い苔がびっしりある人は、まず胃の調子が悪く、体に水毒を多く蓄えています。それが熱を帯びてくると苔が黄色くなっていきます。風邪を引いて熱のあるときは、このような舌をしているときが多いです。舌の色が淡白になると、気血の不足や陽の気が足りない陽虚になっています。体が冷えやすい人は、このような下をしています。強い冷えが体内にあると、舌が青くなります。熱があると舌は赤くなります。瘀血体質の人は、紫色の舌をしてます。 それから、比較的に多い舌の状態として、舌に細い溝がある人がいます。これを裂紋といいますが、基本的に気血の不足が原因ですが、色との関係で、淡白な人の場合は消化器が弱い脾虚であり、紅い舌をしている人は、陰の気が足りない陰虚になっています。舌が腫れぼったい人も、多くいます。水分が体に多くある証拠で、やはり気が不足していたり、脾虚の状態になってます。疲れやすいとか、下痢になりやすい、浮腫みやすい人は、大抵この舌をしています。 舌は常に一定ではなくて、そのときの体内の状態を反映していますので、健康のバロメータでもあります。苔が厚くなっていけば、胃腸の調子が悪くなりつつあり、水毒が多くなりつつあり、舌が、白から黄色に変化して入れば、病状は悪化しています。逆に、苔が段々薄くなれば、病状は回復していることを表してます。 なので、毎朝、鏡に向かって、アッカンベーをして、自分の体内の状態をチェックしてみましょう。 | ||
| 2009年2月26日(木) | 奔豚気 | |
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東洋医学では、子豚が腹から走りあがるような症状を”奔豚気”といいます。子豚が走るというイメージは、日本人ではなかなかでない発想ですが、中国人にとっては、そういうイメージが沸きやすいのかもしれません。 具体的にどのようは症状かというと、概ねお臍辺りから、あるいはみぞおちの少し下辺りから何か生き物が駆け上がってくるような感覚で、それ伴に不安感や動悸、あるいはのぼせや胸騒ぎ、喉に突き上げてくるような感覚などの症状が表れてきます。 一般的には、”気逆”という現象で、激しい気逆が”奔豚気”と特別に言い表されます。西洋医学的には、これと同じような概念はありませんが、更年期によく起こる症状で、上記の症状以外にも、立ちくらみや冷えのぼせ、焦燥感や頭痛、めまい、肩こりや、耳鳴り、不眠、悪心、嘔吐などの症状がこれに該当します。 これから暖かくなってくる季節、肝気が動き始めてきますので、この奔豚気が起きやすくなります。子豚が暴れまわる前に、気の流れを正常に整えておくことが大切で、ストレスレスな生活を心がけていきましょう。 | ||
| 2009年1月18日(日) | 安胎薬 | |
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妊娠して間もない頃は、喜びと伴に不安も付きまといます。せっかく宿った命ですから、流産という悲しい結果だけは避けたいのは人情です。染色体の異常などで、自然淘汰的に流産してしまうのは仕方ないにしても、黄体機能が弱かったり、事故や強い精神的なショックで起こる偶発的な流産は、悔やんでも悔やみきれません。 流産を防止する方法は、西洋医学的には、それぞれの状態によって、たとえば黄体機能が弱い場合は、黄体ホルモンを補ったり、切迫流産の可能性がある場合は、お腹の張りを取る薬を使ったりします。 東洋医学の場合も、それぞれの状態に応じて、鍼を使ったり、お灸を使ったり、あるいは漢方を使ったりします。お灸については、当院のHPにも掲載してあるような経穴にお灸をすることで、流産を防止します。切迫流産の場合は、お腹の張りを取るために鍼を使う場合もあります。 漢方では、安胎薬として古典にも記載されている”当帰芍薬散”が広く使われてます。この漢方は、婦人科系の代表的な漢方ですが、流産防止の漢方としても有名です。流産防止以外にも、早産、つわり、妊娠中の貧血、妊娠中毒症など、妊娠中の様々な症状に効果を発揮します。このような妊娠中の諸症状を改善する万能薬は、西洋薬にはありません。数千年前から長年、中国や日本などで使われてきたこの安胎薬は、西洋医学的にもその有効性は明らかにされてます。 鍼灸もそうですが、このような漢方を発明した当時の治療家たちの並々ならぬ努力は、ただただ脱帽するばかりです。人類が発明した偉大な薬であり、治療方法ですから、使わない手はありませんね。 | ||
| 2008年12月18日(木) | 妊娠の季節 | |
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妊娠しやすい季節があるということは、実は産科医療に携わっている人の間で、経験的に知られているのです。ある特定の時期に出産が集中するということなのです。4月、5月生まれが多いということは、日本の学校制度上、4月から学年が始まりますので、それに合せて計画的に妊娠するということも考えられますが、実はもう一つ、10月前後にも出産のピークを迎えるのです。春と秋は、季節的に過ごしやすいので、その時期に出産したいから・・・とも思えますが、その時期に上手く妊娠できるかは分かりません。この時期に出産したいから・・・と思い人が多いからではなくて、実は、この時期は妊娠しやすいから、この時期に出産が集中するということらしいのです。 さて、妊娠しやすい時期は、いつかというと、過ごしやすい春や秋ではなく、実は最も過ごしにくい真夏と真冬なのです。しかも、気温が高ければ高いほど、逆に低ければ低いほど、その確率は高くなるということなのです。真夏は、暑くて夏ばての人も多いでしょうから、最も体調が悪い時期ともいえます。冷え性の人にとっては、最も嫌な季節の真冬は、やはり最も体調の悪い時期でしょう。なのに、何ゆえ最も妊娠しやすい時期なのか・・・・ その大きな理由は、”気圧”なのです。春や秋は、高気圧と低気圧が入れ替わり立ち代り、日本の上空を移動していきます。つまり、天気が晴れたり曇ったり、雨が降ったりと、安定しないわけです。そうすると、気圧の変化が常に体に影響を与えますので、体調を崩しやすい人が多いのです。よく言われる”季節の変わり目に体調を崩す”というのは、この気圧の変化の影響を受けているからなのです。 真夏や真冬はどうかというと、真夏の場合は、太平洋高気圧がどっかりと日本上空に居座り、気圧は安定しています。真冬は、大陸から冷たい空気を運んでくるオホーツク高気圧が日本上空に居座り、やはり気圧は安定するのです。その勢力が強ければ強いほど安定しますので、より暑い夏、より寒い冬の方が、気圧変化による体調不良が少ないというわけなのです。 低気圧が近づいてくると、古傷が痛むとか、特に女性の場合は、頭痛や倦怠感を訴える人が多くいます。これは、低気圧によって、自律神経が乱されるためで、自律神経が乱れることは、ホルモンの分泌も乱れるわけで、卵巣や子宮機能も乱れてしまうというわけなのですね。なので、低気圧の到来が少ない季節である、真夏や真冬は、自律神経のバランスも良く、ホルモンの分泌も乱れることが少ないので、月経が安定するために、妊娠しやすい季節ということが言えるのです。 12月に入り、一気に寒くなってきましたが、今年は例年になく寒くなりそうですから、イコール妊娠するには最適な季節とも言えるのでしょう。 | ||
| 2008年11月19日(水) | バナナ | |
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バナナダイエットがブームになって、スーパーからバナナが消えるという騒動がありましたが、最近ではそのブームも去ったようで、売り切れるということもなくなったようです。流行に熱しやすく冷めやすい日本人の悪い体質の典型的な例となりました。 このバナナダイエットは、バナナ自身にはダイエット効果はなく、バナナの栄養価と安価に手に入るというところに注目して、一食をバナナだけにして、一日の摂取カロリーを減らすといった、とても単純なダイエットだったようです。バナナでなくても、何でも良いわけで、ようはカロリーを減らしましょうという至極当たり前の理屈に則ったダイエットだったということで、一気にその熱は冷めてしまいました。 先日、患者さんが通院している漢方医の先生が患者さん向けに書いているリーフレットをいだきまして、そのリーフレットにこのバナナダイエットのことが記載されていました。もちろん、バナナダイエットを推奨するような内容ではなく、バナナ自身の栄養価について解説してました。 その解説によると、バナナは大変豊富はミネラルを含んでいるとのこと。カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムが豊富で、特にカリウムは、りんごの4倍、みかんの3倍、イチゴの2倍含まれているようです。カリウムが不足するとどうなるかというと、血圧の上昇、疲労倦怠、筋力の低下、不安、イライラ、抑うつ、睡眠障害などの精神症状が出てきます。 また、バナナに含まれているブドウ糖やショ糖、果糖がバランスよく含まれていて、短時間に血糖値が上がり、その血糖値が2時間ほど継続するようです。血糖値が早く上がるということは、体のエネルギーとして早く使うことが出来るということで、短時間に栄養補給ができ、しかも持続力もあるいということなのです。このあたりの性質が、ダイエットには向いているといういわれなのかもしれません。 それからもっと重要な効果に、免疫力をアップさせる効果があるということ。バナナを食べると白血球が増えるようで、それと伴にTNFという腫瘍破壊因子も増えていくようです。このTNFは、インターフェロンと同じくらいの効力があり、がん細胞に対してその増殖を抑えることができるのです。バナナを食べることは、がん予防にもなるということなのです。 ただ、この免疫力のUPを期待したい場合には、バナナが熟して黒い斑点が増えた状態の方が効果があるようで、バナナ全体に見られるようになったときが食べごろとのこと。今まで、あの黒い斑点の部分は、傷んでいるからと、わざわざ取り除いて黄色い部分だけを食べてましたが、それでは抗がんパワーは発揮されなかったのです。これからは、積極的に黒い斑点の部分を食べるようにしましょう。 | ||
| 2008年9月19日(金) | 葛根湯 | |
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風邪には葛根湯といわれるくらい、もっとも知られた漢方の一つ。風邪の引き始めに服用された方は多いのではないでしょうか。葛根湯は、葛根、大棗、麻黄、桂皮、芍薬、甘草、生姜という生薬がから構成されてます。 たとえば、ツムラの葛根湯の添付文書には、”自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のあるものの次の諸症。 感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん。”と書いてあります。風邪の諸症状に効果があるというのは、既に知られていますが、肩こりや神経痛、じんましんにも効果があるというのはあまり知られてはいないのではないでしょうか。 葛根湯医者という落語があります。頭が痛い、お腹が痛い、体がだるいなど、体が調子悪いと来た患者に、とりあえず服用させてしまうという、藪医者の話ですが、逆に、風邪の諸症状を緩和させる必要最低限の生薬を、微妙な割合で配合している優れものの漢方として、実は有名なのです。なので、葛根湯医者は藪医者ではなく、名医なのです。 葛根湯の名前の由来である”葛根”は、解肌退熱・解痙、生津止渇、止寫の効果があり、肩こりや神経痛を改善します。風邪に葛根湯といいますが、葛根は、風邪を引いて起こる体のこわばりや肩こりを取るのが主な役割なのです。 大棗は、補脾和胃と安神の効果があり、お腹の調子を整えて、精神的に落ち着かせる効果があります。不眠の症状がある場合に威力を発揮します。 麻黄は、発汗解表、宣肺平喘止咳、利水消腫などの効果があり、熱を下げて、咳や体のむくみを取り除きます。麻黄は、一般的に市販されている風邪薬にも含まれている場合があります。また、気管支を拡張させて咳を止める成分として、一般の風邪薬に含まれているエフェドリンという成分が、この麻黄から抽出されます。麻黄は、とても強い作用のある生薬なので、長期に服用するのは注意が必要です。 桂皮は、香辛料として有名な”シナモン”です。発汗解肌、温経散寒などの効果があり、熱を下げたり、頭痛を改善する効果があります。一般に市販されている解熱鎮痛薬は、発痛物質であるプロスタグランジンの産生を阻害し、痛みを和らげます。桂皮の場合、このプロスタグランジンを産生の命令を出す前の免疫機能に働きかけて、痛みを起こさせないようにします。なので、解熱鎮痛薬よりももっと根本のところで効きますので、プロスタグランジンの産生を阻害することによる副作用が起こらないのです。ただ、痛みが起きてしまった後では手遅れなので、痛みが起こりそうだというときに、桂皮を服用すると、劇的に効果があります。 芍薬は、清熱涼血、去瘀血止痛などの効果があり、血液の循環をよくし、痛みを取り除いたり、炎症を抑える役割をしてます。 甘草は、生薬同士の薬性を整える効果があるところから、多くの漢方に含まれてます。また、甘味がありますので、甘味料としても多くの食品に使われています。潤肺止咳、清熱解毒などの効果があり、炎症を抑えたり、咳を止めたり、あるいは痙攣性の痛みを止めたりします。一般に市販されている風邪薬などに含まれているグリチルリチン酸は、実はこの甘草から抽出されます。葛根湯の効果の炎症症状を緩和するほとんどの役割は、この甘草が担当しています。グリチルリチン酸は、構造がステロイドと似ていますので、抗炎症作用があるのですが、大量に服用すると、偽アルデステロン症を引き起こすので、注意が必要です。 生姜は、散寒解表、温胃止痛、化痰、解毒などの効果があり、体を温めて、痰を取り除き、胃の調子を整えます。生姜は、一般の食材としてはポピュラーなので、特に冷え性の人は、心がけて摂ることをお勧めします。 私もよくこの葛根湯を服用します。風邪かな?と思ったときはもちろんですが、なんとなく体がすっきりしないとか、疲れていると感じたときも服用します。翌朝は、すっきりして起きられるので、不思議な漢方です。何か変??と感じたときに、1,2回服用してみてください。変な症状が改善できればOK、改善できなければ、葛根湯では対処できない症状に発展したか、他の疾患が隠れている場合がありますので、そのときは病院に掛かるなどしてみましょう。 | ||
| 2008年8月18日(月) | 呼吸 | |
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普段何気なくしている呼吸。最近、浅い呼吸の人が増えているということを、あるテレビ番組で取り上げてましたが、原因は様々で、運動不足や日常的な姿勢、ストレス等々・・・ 呼吸は、脳の延髄というところでコントロールされています。運動などをして、酸素の需要が増えると、呼吸を早くする命令を出し、安静状態になり需要が減ると、呼吸を遅くする命令を出します。呼吸は、延髄のコントロール以外に、扁桃体という情動の中枢の影響も受けています。 実はこれが一番くせもの。つまり、緊張すると呼吸が速くなり、リラックスすると呼吸がゆったりするのは、この扁桃体の影響を受けているからなのです。精神的に不安になると、この扁桃体から出るパルスがスピードアップします。それに伴って、呼吸のスピードもアップしてきます。なので、体の酸素の需要にかかわらず、心の状態で呼吸が早くなったり遅くなったり、浅くなったり深くなったりするわけです。 ただ、扁桃体からの影響は、一方的ではなく、意識的に呼吸のスピードを変えることで、逆に扁桃体をコントロールすることが出来るのです。ようは、不安になって、呼吸が速くなったら、呼吸をゆっくりと深くすることで、不安感が解消するというわけなのです。 ヨガや気功などでは、呼吸法がとても重要視されています。調心・調息・調身という原則が、ヨガにも気功にもありますが、呼吸を整え、姿勢を整えることで、心が整うということを、何千年もの前から気づいていたのですね。 何か心に不安感があったら、何か体が重たいと感じたら、ゆったりと深い呼吸をしてみましょう。きっと、心も体もゆったりと落ち着いてくることでしょう。 | ||
| 2008年7月30日(水) | メタボ | |
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今年から健康診断に、メタボ検診ならぬウエストの測定が加わりました。男性は85センチ、女性は90センチがボーダーラインのようですが、これ以上のウエストサイズの場合、内臓脂肪が疑われるそうで、この内臓脂肪が様々な生活習慣病(心臓病、脳卒中などなど)を引き起こすとのこと。飽食の日本においては、高血圧患者数は3,900万人、高脂血症は2,200万人、糖尿病(予備軍を含め)は1,620万人、肥満症は468万人。これだけの生活習慣病予備軍がいれば、国も対策を立てないと、国の存亡(?)にも関わってきます。このメタボ対策のために、また巨額の医療費が投入されるわけですが、どれだけの費用対効果があるのか、今後の展開が楽しみでもあります。 血圧が高いといっては下げる薬が処方され、コレステロールが高いといっては下げる薬が処方され、血糖値が高いといっては下げる薬が処方され、もちろん食事制限や運動などのダイエットをしながら、大量の薬を服用して、いわゆる正常値にコントロールしているわけですが、果たしてそれだけで健康は保てるのか・・・ 先日の新聞記事にもありましたが、現代の日本は高覚醒社会だということが載っていました。つまり、常に緊張状態にさらされて、交感神経が常に亢進している状態が長時間にわたり続くことによって、たとえば不眠症になったり、うつ病になったりするということなのです。仕事で、朝から晩まで、息抜きをすることが出来ず、常に仕事に追われ、交感神経が全開モードで走り続ける。自殺者が、年間3万人を超えている現状や、働き盛りの過労死の増加を考えれば、この交感神経が亢進し続けている状態が、体に対してどれほど負担を強いるのかは理解できます。 この交感神経が亢進していると、体中の血管が収縮し、心拍数が上昇することで血圧が上がり、肝臓に蓄えられているグリコーゲンの分解が促進し血糖値が上がります。ようは、高血圧、高血糖は、強いストレスが加わることでも起きるのです。また、肝臓でのグリコーゲンの合成が低下するので余分な脂肪が血液中を漂い高脂血症にもなります。 単に食事制限をしたり、運動をしたり、禁煙をしても、ストレス上手くコントロールしないことには、本当の意味でのメタボ対策にはならないのです。仕事の合間にボーっとする時間が必要ですし、残業を減らして、休日を増やし、ゆとりある時間を過ごすことが大切なのです。そうすると、収入が減ってしまうから生活が苦しくなる。。。。といわれる方もいるでしょうが、贅沢を取って命を縮めるか、多少の不便を我慢して健康を取るかといえば、後者を取る人が多いのではないでしょうか。命あっての物種ですので、質素で、スローな生き方をして、健康な毎日を過ごしましょう。 | ||
| 2008年6月23日(月) | ヒスタミン | |
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ヒスタミンというのは、体にある肥満細胞の表面にある抗体に抗原(アレルギーなどを起こす物質)が結合たときに、肥満細胞から放出される物質の一つで、主に血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張、腺分泌促進などの薬理作用があり、この作用により、たとえば花粉症のときに起こるくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが発生します。 このヒスタミンは、体にとってはある意味アレルギーの元である抗原を取り除いてくれる働きをするので、ありがたい存在なのですが、その作用が体にとってはとても不快になります。花粉症で毎年悩まされている人にとっては、くしゃみと鼻水、鼻づまり、それから目の痒みや充血などは、天敵にも等しいほど憎い存在です。 不快極まりないこの症状を抑えるためにどうするかというと、抗ヒスタミン薬を服用し、このヒスタミンの働きを防ぎます。ただ、この抗ヒスタミン薬には、またまた不快極まりない副作用があります。一つは眠気です。風邪薬などにも入っている抗ヒスタミン薬は、服用すると眠気を催すので、車の運転はご法度。成分によっては、ショック症状を引き起こしたり、肝障害血小板減少症状などの引き起こします。また、排尿困難、口渇、便秘などの副作用もあります。それから、母乳をを与えているお母さんにとっては、さらに深刻な事態が・・・母乳に移行した抗ヒスタミン薬によって、赤ちゃんが昏睡状態に!なので、母乳を与えているお母さんは、やたらめったに風邪薬や鼻炎薬、胃腸薬などを服用してはいけないのです。 それで、ここに来て、アメリカなどの研究では、この抗ヒスタミン薬は、実は効かない!という報告がされていて、直に抗ヒスタミン薬は使われなくなるでしょう。ようは、ヒスタミンは体にとって悪いことは何もしていないので、そのヒスタミンの働きを抑えることで起きる体の副作用の方が深刻だということなのでしょう。 じゃあ、花粉の季節に辛い思いをしている私はどうなるの!!とお嘆きのあなたに・・・ひたすら耐えてください・・・というのは酷なので、一つ良い方法を教えましょう。前の年の夏に、エアコンに当たらずに思いっきり汗をかいてください。そして冬になったら、暖房控えめで、自分の力で体を温めましょう。エコにもプラスになりますし、自分の体にもプラスになります。こうすることで、自律神経がちゃんと働くようになります。そして、抗菌グッズを使うのを止めましょう。人間には、ちゃんと免疫という抗菌作用が備わっています。この免疫機能を弱めると、突然やってくる抗原に対して免疫機能が暴走します。常に免疫機能を働かせることによって、必要なときに必要な免疫機能が働くようになります。 花粉症などのアレルギー疾患は、都市型の現代病です。ヒスタミンくんががんばって、体を守ろうとしているのに、それを悪者扱いして、排除しようとするから余計に症状が悪化するんですね。まずは、都市型の生活習慣を改めることから始めて、本来ある免疫機能に戻してきましょう。 | ||
| 2008年5月23日(金) | 一怒一老 | |
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一怒一老(いちどいちろう)とは、一度怒ると一つ歳を取る、怒るたびに老けていくということですが、中国の孟子が書いた文章にも”気が上がって下がらないと癇癪に、上がり下がりしないとと病気になる”とあります。つまり、怒りっぱなしだと病気になるということで、病気になれば当然体が衰えて、老けていく訳です。 怒りの感情は、大脳の辺縁系という古い皮質にあって、この辺縁系は、人間もたとえば猫などの小動物も大きさは変わらないのです。怒る感情は、人間とて動物的になってしまうという訳なのです。ただ、動物との大きな違いは、人間の場合、古い皮質の上に新しい皮質が発達して覆いかぶさっていますので、怒った感情を上手にコントロールすることができるのです。なので、怒りの感情が起きても、それをそのまま表現することをしないで、無闇に争うことはしません。 この怒りの感情を過剰にコントロールしずぎると、それがストレスになり、体中にいろいろな障害を引き起こします。高血圧や糖尿病、胃潰瘍に狭心症・・・そこまでひどくならないまでも、いわゆる自律神経失調症になってしまいます。 この言葉とは逆の意味に使われるのが、”一笑一若(いっしょういちじゃく)”。笑うたびに若返るという意味ですが、ようは全くストレスがなく、体がリラックスしている状態。笑いの健康法というのがあるくらいですから、笑うということがどれだけ人間の体に良い影響を与えるかがわかります。 笑うことで、免疫力がアップしたり脳内麻薬といわれているエンドルフィンの分泌が増えたり、自律神経機能が活発になることによってホルモンバランスが良くなるなど、医学的にも証明されています。 ストレス社会といわれて久しいですが、ちょっと目線を変えて怒りの感情を起こさないようにして、ちょっとしたことに幸せを感じるようになれば、ストレスいっぱいの社会の中でも、心身ともに若返ること間違いなしですね。 | ||
| 2008年3月20日(木) | 病は口より入り・・・ | |
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”病は口より入り、禍は口より出る”は、12世紀中国の宗代に記された書物に出てくる諺ですが、病気は口から入る飲食物が原因で起こり、禍は口から出る失言や妄言が原因で起こるということ。口から出るもの入るものは、余程注意をしないと、その人にとって災いが起きるということですが、易経の卦の一つ、山雷頤にも”君子は言語を慎み、飲食を節す”とあり、やはり、口から出るもの入るものに注意を払う事が、人生を健康で平穏に過ごす重要な要素だと言っているのですね。 最近、メタボリックシンドロームが頻繁に取り上げられるようになっています。生活習慣病予備軍ですが、これもまさに口に入るものに対して不摂生であった結果であって、そのことに注意を払わないと、後で大変なことになりますよという警告なのです。 どの国の政治家においても、ちょっとした言動で、大きな騒動になることは、枚挙に暇がありません。言った言わない、何気に言ったことで、大きなトラブルになってしまった経験を、みなさんもされた事があると思いますが、そのことで深く心が傷つき、体調を崩してしまうこともあります。やはり、病の原因にもなりうるのです。 このことを肝に銘じ、口に節度を持つことを心がけたいものですね。 | ||
| 2008年2月13日(水) | 食後の一睡万病円 | |
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万病円(まんびょうえん)というのは、江戸時代にあった万病に効くといわれた薬の名前。万病を円く治めるという意味で付けられたようですが、成分はわかりません。良く落語などにも題材として取り上げられています。 ”食後の一睡万病円”という諺は、まさに食後に一眠りすることは、万病円の薬のように身体にとてもいいということなのですが、食後すぐに寝ると牛になるとも言われているように、行儀が悪いということで、子供のころ躾けられた方もいるかと思います。 食後は、胃が食べたものを消化するために盛んに動いています。消化器は副交感神経が優位になると、活発に動きますので、食後は身体が副交感神経優位になっています。つまり、身体がリラックスしているのですね。リラックスしようとしている身体を無理に動かそうとすると、交感神経が働いてきます。そうすると副交感神経の働きが阻害されて、消化器の運動が悪くなり、消化が十分に行われなくなります。消化不良になれば、腸に負担をかけ、便秘や下痢の原因にもなり、栄養も十分に摂れなくなります。また、消化器の機能も十分に働きませんので、胃腸の不調を引き起こします。 ようは、食後の一睡は、消化器の機能を助けるためにはとても必要なことなのですね。消化器が滞りなく働いていれば、気のもとになる栄養もしっかり摂ることができますので、常に気が充実していきます。 忙しい日本人は、食後ゆっくりしている暇などなく、すぐに働き始めます。なので、消化器の不調を訴える人が多くなっているのですね。もちろん、欧米食で、胃腸に負担が掛かっているとか、ストレスで自律神経がおかしくなっているなどもありますが、もう少し、食後はのんびりと横になって、リラックスしてみてもいいかもれません。そうすることで、医者要らずになれば、これほど安上がりな健康法はないですよね。 | ||
| 2008年1月15日(火) | 雨にも負けず | |
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先日、子供が学校の国語の授業で宮沢賢治の”雨にも負けず”を暗唱したから、聞いてくれというので、しばし耳を傾けました。誰でも一度は聞いたことがあるかと思いますが、最後までしっかりと覚えている人は少ないかと思います。最後まで聞き入って、ふと、この詩には、養生の根本的概念がしっかりと織り込まれていると思いました。
雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち 慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ
野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて
日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き 最近、ロハスという言葉が流行っていますが、これはアメリカで生まれた発想で、”Lifestyle of health and sustainability”の略。「健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル」と訳すらしいのですが、既に宮沢賢治の詩は、まさにこのライフスタイルそのもの。わざわざアメリカからそういう発想を輸入しなくても、もともと日本のライフスタイルはロハスだったのです。 江戸の町は、当時の世界では最も衛生的で、リサイクルの先進地だったのです、それこそロハス。明治以降、脱亜入欧の思想の基、日本のライフスタイルをことごとく捨ててしまった日本人。横文字にならないと流行らない癖は、いい加減捨てなければなりません。 養生法を欧米に学ぶのではなく、既に日本にあった伝統文化の中から学ぶべきなのではと思います。それが一番日本人に合った養生法なのですね。 | ||
| 2007年12月12日(水) | 邪気取り | |
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12月に入り、寒さが本格的になってきましたが、寒さも列記とした邪気。寒邪といいます。寒邪が身体に入ると身体が冷えてきます。わかりやすいですね。なので、厚めのコートを着たり、マフラーをしたり、手袋をしたり、・・・そうそう、貼るカイロも忘れてはいけませんね・・・で、防寒をします。 寒邪があれば暑い邪気の暑邪もあります。乾燥する燥邪となり、風が吹けば風邪(ふうじゃ)となります。これからインフルエンザの季節ですから、当然ウィルスも邪気になります。また、花粉などもアレルギーを持っている方にとっては邪気になります。ハウスダストや猫の毛、接着剤・・・・などなど、人間の周りには邪気だらけなのですね。 自然環境の邪気は、これは相手が自然ですから、どうにも出来ません。こちら側が合わせるしかありません。四季折々の自然現象は時として、人の心を和ませてくれますが、ちょっと油断をすると身体を蝕む厄介者になりますから、こちらがいろいろな知恵を用いて、防衛します。 ハウスダスト系の邪気は、毎日こまめに掃除をすることで対処することができます。私は、掃除機と呼ばすに、邪気取り機と呼んでいます。この邪気取り気で取るのは、何もハウスダストだけが邪気じゃないのですね。 毎日、コミコミのバスに乗り電車に乗り通勤通学している人は、そのストレスといえば相当なものになるでしょう。そういう周囲から受ける精神的なストレスも邪気なのです。不幸なことがあると、お気の毒様と言いますが、まさに気の毒になる邪気なのです。 そういう邪気の塊になった人が歩くと、足の裏から邪気が出て行きます。家に帰って素足になった人が家中を歩くと、そういう邪気をあちこちにばら撒いてしまうのですね。もちろん見えませんが、家中邪気だらけ・・・なので、そういう散らばった目に見えない邪気も、この邪気取り機(掃除機)で吸い取るというわけです。 これから、大掃除をされる方も多いかと思いますが、一年で溜まった家中の邪気を邪気取り機で綺麗にして新しい年を迎えましょう! | ||
| 2007年11月19日(月) | 病人だらけ?? | |
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先日、八王子市が実施している基本検診の受診者の統計が、市の広報に掲載されていました。それを見てびっくり!!受診者約8万人のうち、6割の人が医療が必要、3割の人がが再検査の必要があるというのです。異常なしがなんと1割しかいない!!八王子は病人だらけか!!と一瞬愕然としましたが、よく考えてみると、市が実施している基本検診の受診者の多くは、おそらく定年退職をされた高齢者がほとんどだと思われます。 私のような自営業の方や専業主婦の方で40歳以上の人も、この基本検診を受診できますが、人数としては、少ないのでしょう。サラリーマンや学生は、それぞれの団体が実施する健康診断をじゅ峻していますので、もう少し違う結果にはなっているでしょう。 それにしても、受診者の9割がなんらかの異常を抱えているというのも、いくら受診者の年齢が高いからといって、少し高いのかなという気がします。もちろん、私は異常なしですから、1割の中の一人なのですが、もっと異常なしの割合が多いと思っていただけに、びっくりです。 少なくとも、再検査の3割の人は、まだ病気として発症していないわけですから、その時期に身体をケアすることで、それ以上悪化させずに済みますし、次回の検診では、異常なしとなることも可能です。 栄養状態が今より劣っていた時代でさえ、腹八分目が良いとされていたのですから、栄養過多になっている今の日本では、腹六分目位が丁度良いのではないでしょうか。大阪で開業されている甲田医師は、健康維持のためにプチ断食を勧めています。確かに、心臓病、脳卒中、がんなど、栄養が過多になり過ぎて起こる病気が多いので、栄養を取らない方がが、今の日本では健康にいいのかもしれません。もちろん、過ぎたるは及ばざるが如しですが・・・ | ||
| 2007年10月15日(月) | メンテナンス | |
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先日、カーポートの屋根の部分が余りにも汚れているので、掃除をしました。ブロックも汚れが酷いので、これも専用の洗剤を使い掃除。まだ、汚れている部分があるので、これから徐々に手を入れていこうと思っていますが、家のメンテナンスは、手間が掛かります。放っておくと、景観が悪くなるばかりでなく、傷みも早くなります。 身体もまさしく、家と同じで、ちょっとした不調を放っておいて、その時々にちゃんとケアをしていかないと、隠れている病魔がある日突然暴れだします。 先日、毎年、市で行われている健康診断に行ってきました。40歳を超えると、無料で健康診断が受けられるようになりますから とてもありがたいサービスです。サラリーマンであれば、毎年会社で受けられますが、我々のような、いわゆる自営業は、市の健康診断が無料で受けられる唯一の手段となります。 結果は、全て異常なし。コレステロール値が、いつも低めで、下限のぎりぎりの数値。肝臓の数値もど真ん中の数値。アルコールはほとんど飲まないので、当然といえば当然なのですが、肝臓はアルコールよりもストレスに弱い臓器ですから、アルコールを多飲しなくても、ストレスや過労で数値が上がってしまいます。私自身、一応医療に携わっていますから、自分の今の健康状態についてはおおよそ判断がつきますが、やはり数字によって表現されると安心します。 東洋医学は、顔を診て、舌を診て、脈を診て、お腹を診て、それから自覚症状を確認して、今の健康状態は何々証と診断をします。しかしながら、例えば、あなたは腎虚ですね、とか、肝気鬱結ですね、といっても、必ずしも腎臓機能が悪いわけでも、肝機能が悪いわけでもありません。もちろん、数値として正常値を超えている人もいますが、超えていなくても症状として、腎臓機能が弱いとか肝臓機能が弱いという表現をしていきます。 私自身、健康診断的には全く異常はありませんが、やはり身体の調子が悪いときはあります。多くの人も、検査をしても異常はないけれども、様々な辛い症状に悩んでいます。その調子が悪いという状態を、そのときにきちんと取っておかないと、ある日突然、倒れたり、がんの宣告を受ける羽目になる可能性もまります。 なので、西洋医学的な健康診断で身体の状態を数値化しつつ、東洋医学的な健康診断で、数値には表れない異常を把握し、総合的に今の健康状態を把握することが、ある意味究極的な健康診断になるのではと、思っています。 | ||
| 2007年9月12日(水) | 更年 | |
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”年を更る”と書いて”更年”といいますが、よく女性の40代後半から閉経期を”更年期”といいます。東洋医学的には、何もこの時期だけを更年期というのではないのです。 更年とは、生物学的に体が変化をして、環境や出来事が、心や体に影響を与えやすい時期を言います。特に女性の場合は、40代後半から50代にかけては、閉経という生理上の大きな変化があり、ホルモンバランスが崩れることによる、心身の不調を訴える時期ですので、大きくクローズアップされます。 東洋医学のバイブル”黄帝内経”には、この更年についての記載があります。女性の場合は7歳サイクルで、男性の場合は8歳サイクルで体が変化していくと書かれているのです。
7歳・・・歯が生え変わる 14歳・・・初潮 21歳・・・女性としての成熟期を迎える 28歳・・・体の機能のピークに達する 35歳・・・肌や髪が衰えはじめる 42歳・・・体力が衰えはじめ、白髪が気になりだす 49歳・・・閉経
【男性】 私自身、40歳を超えたときに、体力が落ちている事を実感しました。髪も段々薄くなってきていますし、鏡で見る自分の顔も衰え始めているなと、しみじみ思うようになってきています。なので、余計に自分の体を気を使うようになり、薬酒を造り、気功や太極拳を欠かさずやり、緑の多いところでリラックスすることを心がけています。 | ||
| 2007年8月16日(木) | 站桩功 | |
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毎朝、治療を始める前に站桩功(たんとうこう)をしてます。気功の一つで、ただひたすらに立っているだけの気功。様々な気功の基本になる功法で、これをマスターするだけでも、かなり気が充実してきます。 方法は、簡単。足を肩幅に開いて、両足は平行にし、体重は左右の足ににバランス良くかけます。膝は、つま先より前に出ない程度に軽く曲げ、肛門を軽くしめます。顎を少し引いて、舌は上顎につけて、立っている木を抱えるように、弧を描くように、前に出します。手のひらは、バレーボールを挟むような気持ちで、向かい合わせます。目は軽く閉じ、あとはひたすら立っています。 以前、気功を習っていたときの先生が、最低2時間はしなさい、といっていました。到底、この中腰の状態で、2時間はできないので、やっても30分程度。それでも、30分くらいやるとかなり体の気が充実してきます。気功を本当にマスターする場合は、最低でも2時間は必要なのでしょうが、気功の老師になるつもりはないので、日常的に続けるには、これくらいが丁度良いと思います。 站桩功を始めて5分くらいすると、手のひらの間に、気のボールを感じるようになります。しばらくすると、腕の間に、気の柱を感じるようになります。それを感じるようになると、体の調子の悪いところに違和感を感じるようになります。違和感のある部分に少し意識を向けると、徐々にその違和感を感じなくなります。そうすると、体全体に気がスムーズに流れている感覚になります。終ると、とても気持ち良く、清々しい気持ちになります。 手軽にできる気功ですので、みなさんも是非チャレンジしてみてください。 | ||
| 2007年7月18日(水) | 魔法の水 | |
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先日、私が所属している鍼灸師会の支部勉強会で、いつもとは違った趣の話題がありまして、参加してきました。その話題は、普段治療では当たり前のように行っている消毒についてなのですが、消毒には様々な方法がありますが、どの細菌やウィルスに対して有効かによって、消毒法は区別されています。 病院などは、手術をしたり、多くの入院患者がいますから、どんな細菌に対しても有効でなければいけないわけですから、高水準の消毒法が要求されますし、我々鍼灸師の場合は、外科手術をするわけではないので、中水準程度のエタノールなどの消毒法で十分なのです。 少し前から、病院内でのMRSA問題が話題になっていますが、消毒に対して耐性を持つ細菌が発生し、その菌に感染して亡くなる方も出てきています。多くの患者を扱う病院にとっては、死活問題なわけですが、最近では、”水”で消毒をすることで、その問題を克服しているようなのです。 水で消毒??と不思議に思う方も大勢いるかと思いますが、この水は、高水準の消毒法にも引けを取らない、とてつもなく強力な消毒法であって、なおかつ無味無臭、とても安全で取り扱いやすく、さらにリーズナブル。夢のような”魔法の水”なのです。この水を利用した病院では、MRSAで感染する人が激減したという報告もあるほど。 この”魔法の水”は、強酸性水(酸化水、超酸化水などともいいます)といって、pH2.7以下の酸性度の強い水なのです。レモンがpH2程度、お酢もpH2〜3程度ですので、想像するだけでも酸っぱい感じがしますが、無味無臭なのです。しかも、消毒力が半端ではなく、食中毒に関係のある最近であればものの30秒もあれば死滅してしまいます。MRSAも30秒でノックアウト。水虫だった30秒でアウト!なので、飲食関係のお店では、この強酸性水を導入するところが増えているようです。もちろん病院でも増えています。 では、この魔法の水をどうやって手に入れるかというと、実は精製するための機械があるのですね。業務用の大型のものから、家庭用の小型のものまで、様々な大きさのものがあります。家庭用で使い分には、1回に2〜3リットル程度作れるタイプで十分です。価格はちょっと高めで10〜20万程度しますが、精製された強酸性水を買うとなると、1リットルで1,000円位しますので、100リットル以上作れば本が取れます。 これだけの強力な殺菌力がありながら、放っておくとただの水になってしまうので、全く無害なので、そのまま流しに捨てることもできます。ただ、欠点を唯一挙げれば、効果が短いということ。とはいえ、30秒足らずで菌が死滅してしまうわけですから、効果は長く続く必要はないのです。放っておくと普通の水になってしまい、殺菌力が落ちてしまいますが、密封された容器に入れておけば、長持ちします。 現在、手ごろな精製器が品薄状態らしいので、興味のある方はネットなどで調べてみたください。私も、是非導入したいと考えています。 | ||
| 2007年6月20日(水) | 逍遥 | |
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”逍遥(しょうよう)”は、気の向くままにあちこちと遊び歩くこと、そぞろ歩き、散歩などの意味がありますが、それ以外にも、世間の俗事を離れて楽しむことという意味もあります。 古代ギリシャの大哲学者アリストテレスが創設したリュケイオンという学園で、アリストテレスが弟子たちと学園内を散歩しながら語り合ったところから、この学園の一派を逍遥学派といいます。まさに、気の向くまま散歩をしながら、世間の俗事を離れ、哲学を語り合った姿を思い浮かべると、何ともゆったりとした気持ちになります。 私は、毎日駅から家までの15分ほどの道のりを歩いています。バス通りですので、バスに乗ることもできるのですが、3、4バス停分の距離なので、却って歩いた方が早いかもしれないと思い、健康維持のためにも歩いています。往復30分程度ですが、物事をぼーっと考えるには丁度良い時間です。逍遥というように、散歩というほどのんびりした雰囲気はありませんが、歩いていると自然といろんな事が頭の中に浮かんでは、そのことについてあれこれと考えます。ときにはHPに載せるネタを考えたり、治療についての良いアイデアが浮かんだり、週末の予定を考えたりと、意外とこの時間は充実して、その後にプラスになるアイデアが浮かんできます。そういう意味では、まさにアリストテレスが実践してきたスタイルそのものなのかもしれません。 患者さんには、ウォーキングをお勧めしていますが、単に体の運動のためだけではなくて、ぼーっと何かについて考えることが、精神的なリラクゼーションにはとてもプラスになることは、紀元前の哲学者たちがやってきた事がそれを証明していますので、みなさんも是非ウォーキングしながら、思索にふけってみてはいかがでしょう。人生にとっての良いアイデアが浮かぶかもしれません。 | ||
| 2007年5月30日(水) | 目に青葉 | |
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”目に青葉 山ホトトギス 初鰹”といえば、山口素堂の俳句ですが、5月の立夏を過ぎた季節を表現しています。新緑の季節、八王子の西に横たわる高尾山系も緑でいっぱいです。
先日、患者さんが、”高尾山に登って、気分がリフレッシュしました!”と喜んでいましたが、確かに、山に登ると気持ちがすっきりします。山に限らず、緑の多い場所には良い気が流れています。鎮守の森といわれる神社にも必ず緑に囲まれています。緑には気を醸成する力があるのでしょう。 最近では、森林セラピーというものがあり、いわゆる森林浴をして、身体の健康を維持しようという試みです。心拍がゆっくりになったり、血圧が下がったりと、森林にいることで、自律神経の副交感神経が優位になり、体がリラックスするという科学的データもあるようです。 森林は、五感全てを刺激ます。緑を見て癒され、緑の香りで癒され、風に揺れる木々の音で癒され、木に触れることで癒され、そして緑の恵みを食して癒されます。 これから、ますます緑が濃くなっていきますので、気を充実させ、心身ともにリラックスするために、是非緑の多い森に出掛けてみてはいかがでしょう。 | ||
| 2007年4月28日(土) | 排毒 | |
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ここ数年、デトックスを売り物にする様々なサプルメントや食品、飲料などが発売されていますが、果たしてその効果の程は、どの程度かは分かりませんが、以前デトックスの効果のある経穴を健康豆知識でもご紹介しましたが、元々東洋医学では、デトックスというのを重要視しています。 気が滞ると気の毒になります。相手が不幸に出会ったときに”お気の毒様”といいますが、 あれは、その不幸によって気が滞り、それが精神的に肉体的に悪影響を与える事を気遣っての言葉なのです。それから、血が滞ると血の毒になり、水が滞ると水の毒になります。 ずべての毒は、身体に対して様々な悪影響を及ぼし、気の毒は精神的な不安定さを生み、身体が脹れるような痛みなどの症状を起こします。血の毒は、いわゆる瘀血ですが、腫瘍などの塊を作り、激しい固定した痛みを生みます。水の毒は、それが痰濁となり、やはり浮腫や嚢腫、吹き出物などの症状を生みます。 これらの毒を外に出すための経穴は、いくつかありますが、健康豆知識で紹介した”築賓”は、外から入ってくる毒を排泄する効果があります。それ以外に、お臍の真上1寸の所に”水分”という経穴があります。これは、体内に溜まった余分な水を外に吐き出すのを促します。手にある”合谷”は、気の滞りを解消し、経絡の流れを良くしていきます。足にある”太衝”という経穴は、血の滞りや気の滞りを改善してくれます。 この他にも、排毒の経穴がありますが、その毒の状態によって、いくつかを組み合わせて効率的に毒の排泄を促していきます。みなさんも、日常的に溜まった毒を、これらの経穴を使って、外に出してくださいね。 | ||
| 2007年3月28日(水) | もみの木 | |
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最近、もみの木の精油を購入して、治療院のところどころに数滴ずつたらして、治療院の中をもみの木の香りで満たしています。おそらく、朝一番に来た方は、何か香るなと感じた方もいるかと思いますが、治療院においてある貴宝石の上にたらしていますので、夜までは石に近づくと多少香ってきます。 このもみの木は、ロシアやカナダなどの北の国に自生している針葉樹ですが、よくクリスマスツリーを飾るために使う木といえば、なんとなく分かると思います。このもみの木から採取されたオイルには、細胞を活性化させる生理活性物質が豊富に含まれていて、新陳代謝の活性や殺菌効果などに優れているとのこと。ロシアなどでは病気の治療で使われたり日常生活の中での健康管理で広く一般的に使われているようです。 もみの木は、学名を”アビエス”といって、永遠の命という意味があります。確かに、日常生活の中での健康管理は、プライマリーケアには欠くことのできない要素ですから、アロマオイルなどの薬効を上手く生活の中に取り入れるのは、ある意味永遠の命、まではいかないまでも、健康で長生きする秘訣なのかもしれません。 針葉樹独特の木の香りの中に、ちょっと柑橘系のフレッシュな香りがミックスされた、とても爽やかな香りです。お灸の匂いに消されてしまっているかもしれませんが、治療にいらしたときに、香りを感じてみてください。 | ||
| 2007年2月28日(水) | 地産地消 | |
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最近、良くこの言葉を耳にします。ようは、その地域で生産された農産物や水産物をその地域で消費することをいいます。様々な意味で、この地産地消は捉えられていますが、養生の上から考えると、この地産池消こそまさに基本中の基本。 最近では、ハウスものが多く出回っていますので、本当に旬の食材はなんなのかが、わからなくなってしまうこともありますが、地産地消の場合は、旬の食材を新鮮なうちに食べられるというところにありますので、できる限り居住地の近隣で生産されたものを選ぶというのがいいでしょう。 うちの近所には、その地域の農家の方が直販所を設けて、週に何度か売りに来ます。毎回、長蛇の列で、あっという間に完売してしまいます。うちでも、何度か買って食べたことがありますが、やはり採れたての野菜ですから、新鮮さが断然違いますし、独特の風味があり、スーパーで買う野菜とは、比べ物になりません。大抵、平日の昼間なので、余程運がよくなければ、買うことはできませんので、こんなに近くにありながら、新鮮な野菜を手に入れることができないなんて、とても残念なのでが・・・ これだけ食材が豊かになった時代ですから、全ての食材を地元で生産されたのもで揃えるのは無理ですが、養生のために、できる限りその土地で生産されたものを取り入れたいですね。 | ||
| 2007年1月29日(月) | 嘘から出た実 | |
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先日データの捏造が発覚した某テレビ番組の”納豆ダイエット”。試された方の多くいるのではないかと思いますが、私自身、20年以上ほぼ毎日納豆は食べています。学生の頃、下宿をしていまして、安くて栄養価のある食材は何かと探していたときに出会ったのが納豆。子供の頃は、何気なく親が出していた納豆を、あまり意識もせず食べていましたが、金のない貧乏学生の頃は、とにかく食費を安く上げようと、安価でヘルシーなものと”納豆”に目をつけたのです。 以来、納豆を常食するようになったのですが、先日のテレビ番組の放送後、納豆がスーパーの棚から消えて、入手が困難になったと聞いてびっくり!当然、我が家も納豆が手に入らず、しばらく納豆のない生活を余儀なくされました。 間もなくして、納豆ダイエットのデータ捏造が発覚して、実はダイエット効果はないということが分かったわけですが、全くのでたらめのデータによって、普段納豆を食べる習慣のない人が納豆を買い込み、納豆を食べるようになったということは、今まで納豆というのがどちらかというと、マイナーなイメージがあった食材が、一気に脚光を浴び、ダイエット効果は嘘でしたが、その栄養価は再認識されたので、それはそれでよかったのではないかと思っています。 あの独特にねばねばは、オクラ・山芋などと同じ、”ムチン質”で、肌をうるおす効果があります。ようは、美容に良いんですね。それから、納豆が納豆たる由縁の"納豆菌". この納豆菌が作り出す酵素は様々な働きがあり、その中でも”ナットウキナーゼ”という酵素は、心筋梗塞や脳硬塞の起因となる血栓を溶かす酵素として注目されています。ようは血液がサラサラになるというわけなのですね。東洋医学で言う”瘀血”体質の人は、是非納豆を常食して欲しいですね。 | ||
| 2006年12月27日(火) | 一陽来復 | |
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冬至は、一年で最も夜の長い日で、陰気が最も盛んな時期。易では、地雷復という卦が12月に配当されていて、特に冬至の日を表しています。一陽来復の”一陽”とは、この地雷復の卦が、陰卦の中に陽卦が一番下に配置されているところから来ていて、”復”は、地雷復の”復”から来ています。つまり、一陽来復は、坤為地(全てが陰卦)に一つの陽卦が生じた”地雷復”の形を表現している言葉で、この日を境に昼間の時間が延びて行く冬至のイメージが、この卦が表すイメージにぴったりあったので、この日を”一陽来復”と表現したのでしょう。 既に、冬至から5日ほど経っていますので、確実に陽気が増しています。季節の実感としては、これからが寒さの本番ということろですが、地中には確実に陽気が生じています。人の身体も同じで、確実に陽気が増していく時期です。陽気の少ない陽虚体質の人は、春先の陽気が盛んになる時期になっても、体が冷えて温まりません。陰虚体質の人は、盛んになる陽気を抑えることができませんので、花粉症などの激しい症状が出てきます。 この年末の時期は、公私共に忙しくなる時期ですが、それぞれの体質に合った方法での養生を心がけることが大切です。最も大切なことは、早めに寝ることですね、少なくとも23時には横になることが必要です。睡眠は気を養う大切な時間ですので、陽虚体質の方も陰虚体質の方も、気を養うことが一番肝要ですから、せっかくの休みだから夜は遅くまで起きて遊びたい!!という気持ちを抑え、ゆっくり休んでください。 | ||
| 2006年11月27日(月) | 寒邪 | |
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立冬が過ぎ、しばらく暖かな日が続きましたが、ここに来て一気に寒さが増してきました。暦は、そろそろ大雪です。雪のシーズン到来です。最低気温が10度を下回るようになると、冷え性の人にとっては、一層冷えが辛くなります。 東洋医学では、冬の主気を”寒”といいますが、この”寒”は陰邪で、身体に入ると陽気が損なわれ、身体の陰陽のバランスが崩れます。そうすると、ますます身体が冷え、温煦作用(身体を温める作用)と気化作用(エネルギー代謝や臓腑そのものの機能)が失われ 身体全体の代謝が低下していきます。 この寒邪には、凝滞性(身体の気血津液を滞らせる)と収引性(気の作用が収縮する)があり、気血が凝滞すれば、それが痛みになり、気血が収引性すれば、経絡、筋脈が収縮や痙攣を引き起こします。 冷えると膝が痛くなったり、腰が痛くなったり、お腹が痛くなるのは、寒邪の凝滞性が原因で、冷えが膝関節や腰の筋肉、あるいは胃腸に溜まり痛みを引き起こしています。朝方になると足が攣ってしまうというのも、冷えの収引性によって、筋脈が収縮してしまうことで引き起こされます。 こういう症状は、基本的に温めると楽になりますので、まずは温めましょう。うちに来ている患者さんでも、既に腰やお腹、足の裏にカイロを当てている人が増えてきました。寒邪が溜まってしまう前に、温めて寒邪を発散させることが大切です。また、生姜などの温める作用のある食材を積極的に摂ることで、寒邪が身体深く入らないよう体質にしておくことが大切です。 冬の身体は、寒気のよって、身体の腠理(そうり:汗腺)が収縮していますので、汗の出にくい状態になっています。これは、身体の体温を外に逃がさないという作用もあります。ですので、最近流行のゲルマニウム温浴や岩盤浴で大量の汗をかいた後は、腠理が開いた状態で、そこから寒邪が入り込みやすいので、直に汗を拭いて、身体が冷めないうちに服を着るようにしてください。温まったつもりが、逆に寒邪を招き入れてしまうことになっては、元も子もないですからね。 | ||
| 2006年10月27日(金) | ウォーキング | |
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私は、不妊治療で来られている患者さんに、日々の体づくりの一つとして、ウォーキングをお勧めしています。先日、あるテレビ番組で”一日100歩でダイエット!!”という内容で、ウォーキングを紹介していました。 単に歩くというだけでは、効果が出ないので、ちょっと工夫した歩き方をすると、腰の深いところにある大腰筋という筋肉が刺激され、代謝が高まり、それによって、脂肪が燃焼して結果として痩せるということらしいのです。 なぜ、大腰筋なのかというのは、この大腰筋には”ピンク筋”という筋肉組織が多く含まれているからなのですね。このピンク筋には、身体が動いていない休息中にも脂肪を燃焼し熱を作っているということが最近の研究でわかってきたのです。 つまり、寝ていながらダイエットが出来るという訳なのですが、要は、身体の代謝が高まると、身体の脂肪を使ってエネルギーを作るわけですから、自然と体重が減っていくのですね。血圧か低く、身体が冷えている人は、基本的に代謝が悪いので、そういう人には、このウォーキングは最適かもしれませんね。 方法は、私がいつも言っている、大またで、少し早く歩きましょうということなのですが、歩くときに、股関節から足を振り出すようなイメージ、太腿を挙げようとするのではなく、股関節と腰を大きく前に出すことによって、それにつられて足が前に出るようにすると、大腰筋を効果的に使うことができます。それから、後の足ですが、膝をしっかり伸ばして、親指で地面を蹴るようなイメージで歩くといいでしょう。 毎日の通勤やお買い物で歩く際に、これだけのことを意識するだけで、代謝が高まり、しかも寝ている間にもダイエットができてしまうのですから、やらない手はないですね。 | ||
| 2006年9月21日(木) | ギャップ・イヤー | |
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昨日、たまたま見たテレビで、脳科学者の茂木健一さんが”ギャップ・イヤー”についての話しをていました。”ギャップ・イヤー”とは、イギリスで普及している制度で、大学への入学が決まっている学生が、社会的な見聞を広めるために一定期間(概ね1年程度)、入学を遅らせ、その期間、旅行やボランティア、職業体験などで過ごす期間をいいます。 この制度は、大学に入ってからの目的意識を高めるという意味で役立っているようで、一般的には、大学に入学する若い人に対しての制度ですが、社会人でも、例えば”リフレッシュ休暇”などの、月単位の長い休暇を取り、その間にボランティアや趣味、旅行、あるいは大学での講座に参加したりと、心身ともにリフレッシュする仕組みを持つ企業もあります。やはり、社員の意欲が高まるという意味で、”ギャップ・イヤー”と言えるでしょう。 茂木さんによると、このギャップ・イヤーはとても大切で、毎日過剰ともいえる刺激を受けている脳にとっては、この刺激の少ない空白の時間が、脳の働きを活性化するというのです。例えば、進化論を発想したダーウィン、万有引力を発見したニュートンなどは、これら創造的な偉業を成し遂げた人たちも、実はこの”ギャップ・イヤー”と呼べる時期にひらめいたようです。 脳が活性化するのであれば、当然脳に支配されている身体も活性化するはずです。毎日毎日、過剰なストレスに苛まれ、身体が悲鳴を上げているにも関わらず、ゆっくりできる休暇もとれない人にとっては、このギャップ・イヤーを取ることは、身体のホメオスタシス(恒常性)を呼び起こし、もとの健康体に戻すことで、大きな病気を予防することができるでしょう。また、不妊治療で、何年も病院に通い、ホルモン剤や排卵誘発剤を使い続けている人は、一度身体を休め、本来ある身体の機能を呼び起こす意味で、この”ギャップ・イヤー”と取ることが大切だと思います。 全てのことに、この”ギャップ(すき間)”は大切なこと。機械でも、全くギャップがなければ、次第に摩耗して、動かなくなってしまいます。毎日休みなく働いている人間の身体ですから、機械以上にこのギャップは大切なことだと思います。 | ||
| 2006年8月23日(水) | 酢 | |
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最近、酢を使ったドリンクが流行っているようですが、少し前に酢のダイエットが盛んにマスコミでも取り上げられていたこともあります。 酢は、酢酸を主成分とする調味料で、糖分を含む原材料をアルコール発酵させて、途中で酢酸菌という菌を加えることにより、酢酸発酵させたものが”酢”になります。なので、酢はアルコールの仲間というわけです。 酢は、酸が主成分ですから、当然酸っぱい味だというのはお分かりだと思いますが、東洋医学では、この”酸っぱい”味を五行分類で”木”に割り当てています。同じ”木”のグループには五臓の”肝”があります。また、五志(感情)には”怒”が割り当てられています。つまり、肝に異常があると、怒りっぽくなるのです。ストレスが溜まると、イライラしてきますね。あれは、ストレスが肝を傷つけるために肝気を滞らせ、結果的に怒りの感情が起こってくるのです。 では、この肝気の流れを良くして、”怒”の感情を抑えるには、どうすればいいかというと、同じグループの”酸”と使えばいいのです。酸っぱい味は、肝気の流れを良くして、イライラを解消してくれますので、酢を使った食べ物を多く取ったり、酢を使ったドリンクを飲用することがいいのです。 本当に???と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、生理学的に説明すると、例えば疲労物質である乳酸は、仕事や運動したときに発生しますが、その乳酸を上手く処理できているうちは、問題はないのですが、その処理能力を超えて、乳酸が身体に溜まってくると”疲労感”を感じるようになります。また、この乳酸は、脳の延髄を刺激すると、人を不機嫌にしたり、イライラさせたりするのです。更に、身体の組織の蛋白質と結合して、組織を硬化させたりします。硬化させると、例えば肩凝りや筋肉痛という形で自覚するようになります。実は”木”と同じグループの五体に”筋”があるのですね。なので、酢などの酸っぱい味のものを摂ることで、乳酸を効率的に分解処理して、イライラや筋肉疲労を解消することができるというわけなのです。東洋医学が、意外(?)と生理学と矛盾しないことがお分かりいただけたと思います。 仕事や人間関係でストレスが溜まっている人は、酢を使った料理やドリンクを積極的に摂ることをお勧めします。 |
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| 2006年7月26日(水) | 湿邪 | |
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今年の梅雨は、例年になく長引いていますね。西日本中心にかなりの大雨で、甚大な被害が出ていますが、日本という国がそれだけ、気候の変化のある国であり、その気候の変化があるがゆえに、それだけ自然が豊かなのですね。 この季節、高温多湿であることは、日本国中の人が体験していますが、この多湿というのは東洋医学で言う”湿邪”で、邪気の一つなのです。”今日は蒸しますね〜”とのん気に挨拶している場合ではないのです。実は・・・ 湿邪は、梅雨だけの季節に存在ずるのではなく、例えば、雨に濡れたまま着替えないでいると、その濡れた状態が湿邪になります。床が水で濡れている職場で働いている人は、湿邪に常に曝されています。生ものを多食したり、水分を必要以上に摂ると、身体に湿がたまり、身体の中に湿邪が生まれます。 湿邪は。とても重たく粘性がありますので、一度これの侵されると、なかなか身体から出ていきませんし、一旦症状がでるとなかなか治りません。まず侵されるのが、消化器系です。脾は、湿を好みませんから、湿邪に侵されると、胃腸症状が出やすくなります。蒸し暑くなる夏場、食欲がなくなるのは、そのせいなのですね。 それから、重たい性質がありますので、下半身に浮腫みを生じさせます。湿邪がひどくなると全身的に浮腫んできます。関節に止まると関節痛を引き起こします。膝痛や腰痛の原因にもなるのですね。 それじゃ、どうやって湿邪から身を守ればいいの!!ということになりますが、まず、自分の身体の中に湿邪を生ませないことが大切。生食は控え、冷たいものの摂り過ぎないことは基本中の基本。夏野菜は、利尿作用があるので、適度に摂って、水分代謝を良くしましょう。また、日常的に適度な運動で水分代謝を良くておくことが大切。通気性の高い服を着るのも重要。蒸し暑いのに、黒のスーツでビシッと決めるのは論外。 昔から日本にあった夏の過ごし方を見直すことが、一番良い方法なのですね。 |
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| 2006年6月24日(土) | 天人合一 | |
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東洋医学の根本的な思想に、”天人合一思想”があります。わかりやすく言うと”自然と人間は一つ”ということなのですが、自然と身体は、密接に関わり合いながら一つの生命体として存在していると考えているのです。 天の気、すなわち太陽の光と大気中の酸素を指しますが、その天の気によって、新陳代謝が促進され、老廃物が排泄していきます。また、エネルギーの元となる酸素を取りいて、そこから気を作っていきます。 地の気、すなわち大地から収穫される食物や水を指しますが、その地の気によって、身体に必要な栄養素を取り入れ、体内の体液循環を円滑にしていきます。天の気と交わって、気の元を作り、そこから身体に必要な様々な気を作り出していきます。 この、天の気、地の気によって、人間の健康は保たれています。このいずれかの気が不足することによって、気のバランスを失い、それが徐々に進行して行くと、身体を害することになるのです。 日本には四季があり、寒暖の差によって、人間の身体に様々な影響を与えます。季節によって体調が変化するのは、ほとんどの人が感じていますが、季節によって身体の状態が変わるので、その時々に合った過ごし方や養生をすることによって、健康を保つことが出来ます。季節に応じて天の気も地の気も変化していきます。旬の野菜を摂るのが、健康の秘訣といわれるのは、季節によって気の状態が変わり、その気に相応しい食物が出来るからなのです。その旬の野菜を摂ることが、すなわち、その季節の地の気を取り入れることになるので、その季節を健康で過ごすことができるという訳なのです。 それから大切なのは、地の気はその人が住んでいるところの大地の気であること。最近では、輸入食材が当たり前のようにスーパーに並んでいますが、他国で採れたものを食することは、十分に地の気を取り入れることはできません。その土地に生きている以上、その土地のものを食するというのが基本中の基本。 一年中冷たいものを飲むのも、輸入されたものばかり摂るのも、加工食品ばかり摂るのも、地の気を生かすことはできません。暑いからといって、過度のエアコン、寒いからといって過度の暖房、これでは、天の気を十分に生かすことはできません。癌や心疾患、脳疾患が依然として増え続けているのは、天人合一という大切な摂理を人間が忘れているからなのですね。そうならないために、自然と向き合って生きるライフスタイルに変更してみてはいかがでしょう。 |
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| 2006年5月24日(水) | 上熱下寒 | |
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上熱下寒は、東洋医学の用語ですが、いわゆる冷えのぼせの症状をいいます。更年期に多い症状として、”ホットフラッシュ”がありますが、これも上熱下寒の一種です、突然上半身が熱くなって、汗を無闇にかき出すという症状です。これは、なってみた人でないと分からない辛さがあり、体の深部から蒸されるような不快感があります。 この症状を持っている人は、大抵下半身が冷えています。自覚症状のありなしに関わらず、お腹や腰から下が、冷たい人が多くいます。不妊症の治療でこられている人でも、いろいろお話を聞くと、この”上熱下寒”の症状を持っています。ほとんどの人は、大なり小なりストレスを抱えて、自律神経系のバランスの乱れが見られます。 足が温まり、頭が冷えている状態が、もっとも理想的な状態で、健康的な体であるといえます。このような体にするためには、熱を下半身に持って行く必要があります。下半身に持って行く方法は、いろいろありますが、ウォーキングや太極拳、ヨガなど、下半身を使う軽い運動をすると、下半身の血流がよくなり、熱が下に下がってきます。また、以前お話しましたが、”へそ灸”もお腹を温めて、同時に足も温めますので、お勧めです。それから、自律訓練法などのイメージトレーニングも良いでしょう。頭が冷たく、足が温かいとイメージすると、不思議と体が自然とそうなっていきます。 いずれにしても、心身ともにリラックスすることが一番大切で、自分の一番気持ちよいと感じることをするというのが、リラックスするための必須条件。まず、自分にとって何が気持ちいいかを探してみましょう。 |
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| 2006年4月13日(木) | おかゆ | |
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私は毎朝おかゆを食べています。2年ほど前、胃の調子が悪くなったときに、2,3ヶ月毎朝おかゆを食べて、胃の調子が回復したことがあり、それ以来、常食するようになりました。日本では、どちらかというと病人食というイメージがありますが、中国では立派な主食で、毎朝様々なものをトッピングして、楽しんでいるようです。 おかゆは、白米だけでなく、最近流行っている雑穀類(ひえ、あわ、はとむぎ、おしむぎ、玄米など)も利用します。中国では、薬膳というものがあって、その時の症状や体質に合った薬味を入れて、症状を改善したり、あるいは病気にならないために予防をしています。おかゆもその薬膳の一つで、例えば、肌荒れのときは、はとむぎを、風邪のときはネギやしょうがを、疲れているときや産後などには、くるみを、入れて食べます。 私の場合、クコの実やはとむぎを入れて食べます。クコの実は、肝気と腎気を補ってくれます。肝腎要というくらいですから、健康であることは、まずこの肝と腎を強くする必要がありますので、クコの実は最適だと思います。また、クコの実は、目にも良く、視力の落ちている人、目が疲れる人には、お勧めですね。はとむぎは、肌荒れの人にはとても良く、むくみの取ってくれますので、美容効果は抜群です。私も冬になると乾燥肌になりますので、はとむぎは欠かせません。 クコの実もはとむぎも漢方の生薬の一つですから、まさに薬膳です。女性には、おかゆに紅花などを薬味で入れて食べると、瘀血による月経不順などが改善できます。是非、みなさんもおかゆを楽しんでみてください。 |
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| 2006年3月21日(火) | 春分 | |
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今日は、二十四節気の一つ”春分”。朝から天気に恵まれ、気温も八王子で15℃となり、とても暖かな一日です。春分は、陽気と陰気が丁度同じになる日。秋分もそうですが、春分は、この日を境に陽気が段々と多くなっていきます。そういう意味では、体が活動的になり、心も前向きになっていきます。 気候の陰陽のバランスが変わる時期というのは、体のバランスも変ってきますので、体調も自覚的に、その変化に気づいていきます。特に気が滞っている人にとっては、詰まっている体を気が巡ろうとしますので、精神的にも不安定になってきます。 木の芽が吹く頃になると、気が重くなったり、鬱状態になったり、体がだるくなる人が多くいますが、これは体質的に気滞タイプの人がほとんどで、生理学的には、自律神経が失調気味になっています。。 この時期、ちょっと酸味の利いたものと摂ると、体がびりっと引き締まって、気の流れがスムーズになりますので、気分がウツモード、体がダルモードの人は試してみてください。 |
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| 2006年2月22日(水) | 空気の違い | |
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先日、患者さんから”ここに来るとくしゃみが止まるから不思議!”と言われました。そういえば、以前にも同じようなことを言われたなぁと思い巡らすと、そうか!空気清浄機があるからだね、ということに。ここには、2台の空気清浄機が置いてあります。 26畳用と18畳用で、タイプは異なりますが、いずれもハウスダストや花粉、ウィルスやタバコの煙、それから臭いを除去してくれます。治療スペースは20畳ほどなので、2台も必要はないのですが、お灸を使いますので、煙と臭いを効率よく除去するために置いています。 私自身、ここに毎日いますし、それほど強い花粉症ではないので、その差はあまり分かりませんが、敏感な人や症状の重い人には、空気の違いが分かるのかもしれません。花粉症の人はアレルギーをお持ちの方は、一度空気清浄機を使ってみてはいかがでしょう。空気の違いを実感するはずです。 |
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| 2006年2月3日(金) | 節分 | |
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今日は、二十四節気の最後の日の節分。季節の分かれ目を節分といいますが、特に一年の終わりにあたるこの日だけを節分というようになったのは、一年が春から始まり冬に終わる、大晦日的な意味合いが濃いからなのでしょう。 いずれにしても、一つの季節が終わり新しい季節が始まろうとしている日ですから、西暦の大晦日のような雰囲気はありませんが、気持ち的には何か改まるような、清清しい気分になります。 東洋医学でいう季節は、この二十四節気に則っていますから、明日から春が始まり、体が春の準備をしだします。冬至が陰の極まるときで、そこから徐々に陽の気が増えてきます。春分で陰陽の気が同じになりますから、立春はその半分にあたります。まだまだ、陰気が多い時期ですので、こういう時期に不意に暖かい日が来ると、油断して薄着になり、寒邪が入り込んで、風邪を引いてしまうのですね。春分が過ぎるまでは、体は冷えやすいので要注意です。
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| 2006年1月21日(土) | 過敏性腸症候群 | |
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私は、子供の頃から、この”過敏性張症候群”に悩まされています。大人になってからは自分でコントロールすることができるようになりましたので、それほど苦にはなっていませんが、意外と多くの人が、この症状で悩まされています。 私の場合は、食事を気をつけていますので、食事で調子が悪くなりことはなくなりましたが、最近では冷えと疲れで調子を崩すことが多くなりました。調子が悪いな、と思ったとき、下腹部に手を当てるとヒヤッとしています。それから、膝頭の上に手を当てると、やはりヒヤッとしています。膝の上には、梁丘という経穴があります。胃腸の急性症状を治療するのに使われる経穴で、胃腸症状の反応が良く出る場所でもあります。ここがペコペコ凹んでいたり、押すと痛かったりすると要注意。 ここにお灸をしたり、鍼をして少し強めの刺激を与えると、翌日にはすっかり楽になっています。お腹は、手をこすって温めて、両手を重ねるようにして下腹部に当てます。じんわりとした手の温かさが伝わり、、しばらくするとすっかり冷えが取れています。手の温かさというのは、カイロなどの温かさと違って、体の深部まで届く優しい温かさです。手からは熱だけでなくて、気も出ていますから、両方の効果があるのですね。昔から、手当ては、文字通り手を当てることから基本ですから、これが一番の癒しなのでしょう。 |
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| 2005年12月23日(金) | 寒と熱 | |
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東洋医学では、病気の性質を区別するときに、寒証と熱証という表現を使います。 冷たい風当たったときなど、寒邪が体に入り込み、体のいたるところで冷え独特の症状を引き起こしますが、寒証は単に寒邪によるものだけではなくて、以前説明した、陰陽のバランスが陰に傾いたとき(陽虚)にも、体の冷えは起こり、寒証といわれる症状を引き起こします。熱証も同じことが言えて、風邪を引いて熱を出したときなど以外にも、陽に傾いたとき(陰虚)にも起こります。 冷えている場所が、表面にある場合は”表寒”といい、体の内部にある場合は”裏寒”といいます。冷えている感覚はないけれども、皮膚表面を触ると冷たい人がいます。これは表寒といい、これを放っておくと、体の内部に入り、裏寒になってしまいます。 よく風邪を引いたときに、悪寒がしますが、これは寒が表面にある段階で、まだそれほど発熱していない、ちょっと熱っぽいという状態のときに起こります。それを放っておくと、寒が内部に入り込み、内臓にまで達すると、高熱になり、消化器系や肺などを傷つけてしまいます。これを裏熱といいます。 また、体が弱っているときに、午後になると熱っぽくなる人は意外と多くいますが、これは、虚熱といって、体が虚しているために、陽気をコントロールすることが出来ずに、陰気の盛んになる午後に微熱が出てきます。逆に、邪気が体に侵入してきて、体がそれに抵抗しているときに起こる熱を実熱といいます。これは、陽気が盛んな午前中に熱が出ます。 また、お血や痰湿(余分な水分が病理物資と変化したもの)が熱化して、体が熱くなる場合もあります。これ以外にも、夏の炎天下に長時間いると、熱射病になりますが、これも暑邪が体に入り込むことによる、熱証の一つです。 寒と熱といっても、体の状態や邪気の性質によって、寒熱の出方やその性質は異なりますので、その対処の仕方を誤ると、さらに状態を悪化させてしまうことになります。たかが寒熱と侮らず、自分の体の状態にじっくりと観察してみてください。 |
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| 2005年11月30日(水) | 表と裏 | |
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東洋医学でいう表と裏というのは、病変のある部分とその症状の勢いを刺しています。体でいう表というのは、皮膚の表面、あるいは皮膚から浅い組織の部分をいいます。基本的に六淫と呼ばれる邪気(風・寒・暑・湿・燥・火)は、皮膚や口・鼻から入り、比較的浅い部分で、症状を起こします。風邪の初期症状の咳や発熱、悪寒、頭痛などがそれにあたりますが、特徴としては、発病か急で、変化が早く、その過程が短いというのがあります。これを東洋医学では”表証”といい、この時期に治療をすれば、比較的に早く治すことが出来ます。
これと対象的に裏というのは、文字通り、体の深い部分、例えば臓腑や骨、気血などで、この部分を邪気が侵すと、それぞれの臓腑の失調により起こる症状、脾胃が侵されれば、消化器の症状、胃痛、腹痛、消化不良などを起こします。臓腑や気血は、相互関係が密接ですから、一つの臓腑が侵されると、それとつながりの深い臓腑に邪気が波及して、症状がどんどん複雑になっていき、治療するもの困難を極めてしまいます。これを東洋医学では”裏証”といい、その病態に応じた方法で治療をしていきます。 邪気がまだ浅いところにあるうちに叩いてしまうのが、一番理想ですが、そのためには、体の感覚に敏感になることが大切です。普段から、自分の体と対話するように心がけましょう。 |
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| 2005年11月4日(金) | 百薬の長 | |
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酒は百薬の長といいますが、ほどほどに飲むことによって、体にも良い影響を与えてくれることは確かないようです。 酒は酒でも、薬酒であれば、確実に健康のプラスになります。今年の春先から、自家製の薬酒(周公百歳酒)を飲用していますが、もともと胃腸が弱く、疲れやすい体質の私の体は、季節の変わり目の時も、夏の暑い時期も、大きく体調を崩すことなく、過ごすことが出来ました。 アルコールの弱い人には、薬酒をお勧めすることは出来ませんが、薬酒に替わる、例えば薬膳や中国茶などをお勧めします。急性な症状のとき以外は、化学的な薬や健康食品に頼るよりも、自然な薬草などを利用したもので、健康維持を心がけたいと思います。 |
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| 2005年10月17日(月) | 虚と実 | |
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虚と実というと、一般的には”嘘”と”本当”、”非現実”と”現実”などのような意味に使われますが、東洋医学では”正気と邪気の盛衰”を意味します。 正気というのは、健康体に流れている気のことをいい、邪気は、様々な病理症状を引き起こす原因になる気をいいます。虚の場合、正気が衰えている状態を表し、実の場合は、邪気が盛んな状態を表しています。 虚証は、いわゆる虚弱体質というとわかりやすいと思います。気力が充実していない、気が足りない状態をいいます。実証は、気力は充実しているけれども、気の流れが悪く渋滞してしまっている状態をいいます。どちらも、放っておくと、その体質に応じた病理的な症状を引き起こしますから、気をつけなければなりません。 虚証体質でも、体力をつけ、気を充実されば、邪気に容易に侵されることはなく、実証体質でも、節制をして、気の流れを良くすれば、邪気を追い払うことが出来るのですね。 自分がどちらの体質なのかをしっかりを見極めないと、世に溢れている健康法を実践しても、効果がないばかりか、却って健康を害してしまうことになりかねませんので、要注意。 |
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| 2005年9月17日(土) | 陰と陽 | |
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東洋医学の基本理論に”陰陽論”があります。自然界の様々な物事の発生や発展、変化には、この陰と陽という相対するものが存在し、それらの相互作用によって、自然界のあらゆるものが発生し変化していくと考えています。
陰陽の対立表 身近な例で言いますと、男は陽に属し、女は陰に属します。陰と陽とが交わることによって、新しい生命が誕生します。私たちの体には、陰と陽とがバランスを保つことによって、健康でいることが出来ます。母から受け継いだ陰と、父から受け継いだ陽とが、お互い補いまた制約しながら、微妙なバランスをとって、一つの体を作り上げています。 この陰と陽とのバランスが崩れるとどうなるか。陽が少なくなったり、逆に陰が多くなったりすると、代謝が悪くなり、体が冷え、血圧・体温などが低下していきます。陰が少なくなったり、陽が増えたりすると、代謝が活発になり、体が熱くなり、血圧・体温などが高くなります。 一日で考えると、昼間は陽気が盛んです。陽の気が足らない人は、昼間だだるく、眠たくなります。逆に夜になると陰気が盛んになりますから、陰虚の人は手足がほてり、寝苦しさを訴えます。一年で考えると、夏至はもっとも陽気が盛んで、冬至は陰気が最も盛んなときになります。 一日で、どの時間帯がもっとも体の調子が良いか、あるいは悪いか、一年で、どの時期が調子が良いか悪いかによって、自分の体質が陰証なのか陽証なのかを知ることができます。 |
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| 2005年8月29日(月) | 少欲知足 | |
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”少欲知足”とは、”欲を少なくして、足るを知る”ことによって、煩悩を離れ迷わずに苦しむこともなく幸せに生きることが出来るという、仏教の世界の教えですが、これは単に精神世界の話だけではなくて、健康にも同じことが言えるのではないかと思います。 断食が健康に良いことは、昔から言われていることですが、これも食欲という三大欲の一つを断ち、体に本来備わっている生きる力を蘇らせることができます。断食までしなくても、美食に走らず間食もせず、四季のものを摂り、量も少なめにすることで、健康を維持ずることができるのですね。 もっと豊かになりたいと、欲を膨らまし、そのことによって迷い悩み苦しむ・・・経済的にはその方が発展するのでしょうけれども、経済的な豊かさに反比例して、精神的・肉体的な豊かさが失われていくのは、なんとも皮肉なこと。足りないことを嘆くよりも、足りているということを知ることが、健康の第一歩かもしれません。 |
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| 2005年7月27日(水) | 土用 | |
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明日は、”土用の丑の日”ですが、何も土用はこの時期だけにあるのではないのですね。土用は、それぞれの季節の変わり目にあって、立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を土用といいます。ですので、今の時期は、立秋前の18日間の間であって、暦では季節が秋に変わろうとしているのです。 なぜ”土用”というのか・・・”五行分類”を以前説明しましたが、季節もこの五行に分類されています。春は”木”、夏は”火”、秋は”金”、冬は”水”に割り振られ、残りの”土”は、季節としては割り振られていませんが、この”土”は”変化”を表していて、その意味から季節の変わり目に配当されています。 気候的には、まだ暑さはこれからですが、自然は確実に秋に変わりつつあります。それに伴ない体も秋に備えて変化していきます。まだ、梅雨が終わったばかりなのにと思われる方もいると思いますが、体も自然の一部ですから、実はしっかり変化しているのですね。体が変化しているときに無理をすると、本格的に季節が変わったときに、そのしわ寄せが体の歪みとなって表れて来ます。 丑の日にうなぎを食べるという習慣は江戸時代から始まりましたが、丑の日だけでなく、土用の期間は暴飲暴食せず、エアコンもほどほどに、仕事もほどほどにして疲れを溜めないようにしましょう。 |
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| 2005年6月28日(火) | 気候と不妊 | |
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東洋医学では、病気の原因(病因)について独特の考え方を持っています。
病因を外因・内因・不内外因の3つに分け、外因は”六淫”ともいい、内因
は”七情”ともいい、不内外因は”飲食不節”とか”労逸”などといいます。
六淫とは、気候などの自然現象による外邪(病邪)をいい、風・寒・暑・湿・ 燥・火で、以前の五行分類表を見ていただくと、木が風”、火が”暑・火” 土が”湿”、金が”燥”、水が”寒”となっています。 不妊に方で、一番多く受ける病邪は、”寒”と”湿”。”風”も多く見受け られますが、間接的な要素が多く、春先に体調を崩しやすい人が感受しやす かったり、あるいは肝鬱傾向の強い人は、ストレスなどによって、この”風” の邪気を受けやすくなります。 ”寒”は文字通り、冷えです。体が冷える、手足が冷える、お腹や腰が冷える などの、全身いたるところに起こる冷えの原因ですが、腎虚タイプの人のよう に体力がなくて、自分で体を温めることが出来ない人と、冷たい風(夏のクー ラーや冬の時期の防寒対策不足)により冷えてしまう人、あるいは冷たい飲み 物や生ものを多食する、体を冷やす野菜を多食するなどによって、体を冷やし てしまう人など、その原因はさまざまです。 ”寒”の原因によって、気血の流れが阻害され、また体表で体温や汗のコント ロールをしている気を阻害しますので、お血や差し込むような痛み(頭痛、腹 痛など)、無汗、関節の屈伸不利などの症状が起きます。女性の場合、子宮が ”寒”に侵されると、生理痛が重い、月経血がどす黒い、無月経、不妊などの 症状が起こります。 ”湿”は、日本独特の気候である高温多湿の夏に多い病邪。高湿によって体調 を崩す方は、もともと余分な水分を体内に蓄えていて、湿度が高くなると、体 内の湿が病邪となって、体にさまざまな障害を与えてしまいます。脾虚タイプ の人は、体内の水分を上手くコントロールすることが出来ませんので、余分な 水分を蓄えやすく、浮腫みやすいのです。手足、顔などが浮腫みやすい人は、要注意。 ”湿”は、性質的にとても重濁性を持っていますので、下半身を犯しやすく、 また粘性が高いという性質がありますから、排泄物や分泌物がスムーズに行わ れずに、体内に溜まったり、分泌物の異常が起こりやすくなります。全身倦怠、 頭重感、胃もたれ、下痢傾向、目やにが多い、湿疹が出来やすい、浮腫みなど の症状が起きます。女性の場合は、帯下が多い、月経血の粘性が高いなどの症 状が起こります。 これらの六淫は、単独で起こる場合よりも、いくつか組み合わさって起こります。 ”風寒””寒湿””風寒湿””暑湿”など、病邪の組み合わせによって、より 複雑な症状が現れてきますので、それだけ症状も重くなる傾向にあります。また 自然現象に限らず、例えばエアコンや扇風機、加湿器、あるいは過酷な条件下の 職場環境なども、これらの病邪の原因になりますので、気をつけてください。 |
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| 2005年6月4日(土) | 味覚と不妊 | |
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女性は、甘いものを好む傾向にあるようです。洋菓子やケーキなどの甘いデザートの食べ放題のお店では、女性が列をなしている光景をよく目にします。 前回の五行分類表を思い浮かべてください。”甘”は、”土”に属し、胃と脾 に関係があります。甘い物を食べ過ぎると、この胃と脾を傷つけてしまいます。 逆に、脾が弱ってくると、甘いものが食べたくなります。他に”肝”は”酸”、 ”心”は”苦”、”肺”は”辛”、”腎”は”鹹(塩辛い)”という関係があ ります。 体が疲れているときは、甘いものを欲しがりますが、これは糖分を摂る事に よって、体の中でエネルギーを容易に作ることが出来るからで、エネルギーを たくさん作ることが出来れば、疲れも早く取れるのですね。体の生理としては 当然の欲求です。 東洋医学では、この体のエネルギーを何処で作っているかというと、”脾”が 担当しています。脾は、後天の気(食物から得られるエネルギー)を作る重要 な臓腑で、脾が丈夫であれば、後天の気を十分に作ることが出来ますので、気 がいつも充実しています。脾が虚弱であれば、後天の気を十分に作ることが出 来ませんから、疲れやすいとか、貧血、あるいは胃腸症状などがでやすくなり ます。 当院に来院している不妊の患者さんにも、”甘いものが大好き!!”という方が いますが、その方のお腹を触ると、お腹がふにゃふにゃなのですね。脾胃が弱っ ている証拠です。甘いものを食べ過ぎて、相当脾胃がやられています。甘いもの 控えるのは、ダイエットのためだけではなくて、胃と脾を守るために大切ですか ら、甘いものに目がない人は、心がけてください。 今回の不妊の基礎知識の中で、ストレスを抱えている人は酸味のある食事を摂り ましょうとありますが、ストレスは肝気を傷つけますので、肝気を補い、肝気の 流れを良くするために、酸味のあるものを摂るといいのです。酢を飲むと、筋肉 が柔らかくなると言われていますが、五行分類表では、肝は筋と関係があります ので、酸味のある酢を飲むと肝気がスムーズになって筋に作用するのですね。 塩辛いものは、腎と関係があります。不妊症の方は、基本的に腎虚体質がベー スにありますが、塩辛いもの、例えば、味噌、しょうゆ、漬物などを食べると 腎気が補われます。もちろん、塩分の多量摂取には気をつけなければいけません が、日本の伝統的な調味料や食事はどちらかというと塩辛い味が多いようで、 常に生命のエネルギー源である腎気を補っているのです。だからこそ、長寿世界 一になるのかもしれません。 | ||
| 2005年5月16日(月) | 苦味は大人の味 | |
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先日、新聞に苦味について書いてある記事を発見しました。前回、五行分類についてお話しましたが、苦味は”火”に属します。心に関係があり、南や暑にも関係があります。 その記事には、動物は苦味を嫌うそうで、苦味を毒と判断して、そこから本能的に逃れようとするようです。子供も苦いのが苦手なようで、やはり本能的に、苦味が毒であるということを感じているのでしょうか・・・薬もそうですし、コーヒーやビール(アルコールですからもちろんですが(^_^.)、セロリ、にがうり、たけのこ、大根、ふき、ごぼうなどは、苦味のある野菜の代表ですが、あまり子供は好んで食べません。 苦味は、体を冷やす効果があり、コーヒーや緑茶に利尿作用があるのは知られていますが、それは体を冷やすからなのです。五行分類で、暑と関係があるのは、暑い時期に苦いものを摂ることで、暑さを緩和することができるからのですね。そういう関連から考えると、動悸や不眠、心臓に持病がある人は、苦いものを積極的に摂ると心気が補われて、症状が改善されます。もちろん、過剰に摂取することは、体を冷やし過ぎますから、ご注意。 歳を重ねるごとに、気が衰え、それ合わせて心気も衰えていきますから、苦味を必要とするのです。苦味が美味しいと分かるようになったということは、それだけ体が苦味を必要としているということで、それだけ体が衰えてきたということなのでしょう・・・・苦味の分かる歳になったといって、喜んでもいられませんね。 | ||
| 2005年4月23日(土) | 色と不妊 | |
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この文章は、メールマガジンに掲載したものです。
東洋医学には、五行分類というのがあります。これは、五行学説を分かりや すく表にしたものですが、五行学説というのは、宇宙空間にあるすべてのも のを木・火・土・金・水の5種類の物質にわけ、それあらの相互の関係によっ て、万物の運動と変化を説明しています。 臓腑も、この五行に分類され、木は肝、火は心、土は脾、金は肺、水は腎 というように、それぞれ割り振られています。何故、そのように割り振られ ているかは、少し難しい理論がありますので、ここでは割愛させていただき ますが、他にどのようなものがあるか、列挙してみましょう。
木 肝 胆 春 東 風 青 酸 筋 目 爪 それぞれのグループ同士は、春になると肝気が動き出し筋肉の引きつれや目 の症状が出てくるという具合、とても関係が深いのですね。これらの関係に ついては、機会がありましたら詳しくお話します。 今回は、”色”に着目して、お話したいと思います。 西洋医学でも、例えば顔が赤ければ、熱があるとか、白ければ血液の循環が 悪い、黄疸が出ていると肝臓が悪いといういうように、顔色や皮膚の色が診 断の情報源になっています。 東洋医学でも、全く同様で、皮膚や顔の色などが、弁証の情報源になります。 ただ、上記の五行分類表のように、同じグループ同士はとても関係が深いので 例えば、肌に黒色であれば、腎が弱っているとか、骨に問題がある、あるいは 耳の症状が出ているというように、肌の色だけで、どこに問題があるかを幅広 く推定することが出来るのですね。 不妊症の人に多いタイプとして、腎虚があります。腎虚の人は、腰の部分が黒 ずんでいる場合がほとんどで、髪がぱさついたり、耳鳴りを伴う場合もありま す。また、将来的には骨粗しょう症になる可能性があります。 色白の人は、肺が弱く、呼吸器の問題や鼻の問題を抱えている人がほとんどで す。乾燥に弱く、皮膚がかさつきやすい特徴があります。花粉症なども、肌の 白い人が多くいますね。もともと呼吸器が弱いのです。 それから、脾虚の人も多くいます。甘いものが好きな人は、脾が弱っています ので、気をつけてください。口内炎が出来やすいかったり、唇が荒れる人は、 可能性大です。梅雨の季節になると、体がだるくなるのも特徴です。それから 皮膚が、全体的に黄色身を帯びているのは、まさにこのタイプならでは。 このように、自分の顔色をみたり、皮膚の色を確認するだけで、自分がどの タイプか、おおよそ判断することができるのですね。
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| 2005年4月9日(土) | 体のリズム | |
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この文章は、メールマガジンに掲載したものです。
体はあるリズムによって変化していきます。例えば、明け方目覚める前に体 温が低く、昼間高くなります。血圧もそうです。外気温の変化によって、体 が体温調整をしますので、季節によって外気温に適応するように、体が調整 されていきます。女性の場合、毎月、月経が起こりますので、卵胞期-排卵期 -黄体期-月経期というリズムによって、体は変化していきます。 東洋医学の場合、陰陽のバランスによって変化していくと考えています。一日 の変化を見ると、24時に陰気の極を迎え、時間がたつにつれ徐々に陽気が増え ていき、12時に陽気の極を迎え、また徐々に陰気が増えていきます。体もこの リズムに応じて、体内の陰気、陽気のバランスが変化していきます。1ヶ月の 変化も同じように、月の満ち欠けに応じて、陰陽の変化していきますので、そ れに応じて、体の陰気、陽気バランスが変化していきます。さらに、1年を見 ていくと、夏至は、陽気の極で、徐々に陰気が増していき、冬至になると陰気 の極となり、徐々に陽気が増していくサイクルをとります。春分と秋分が陰陽 のバランスが取れている時期というわけです。 また、季節と季節の間には、土用といって、気がダイナミックに変化する期間 があります。気の変化に対応しきれない虚証タイプの人は、この時期に体調を 崩し易いのです。 このように、一日のリズムがあり、月のリズムがあり、年のリズムがあって、 それぞれが絡み合って、人の体は調整されているのです。この調整がうまくい かなくなると、さまざまな体調不良や病気になってしまうのです。 女性の場合は、毎月ダイナミックに体が変わっていきますから、陰陽の変化と いうものにとても敏感なのです。ですので、その月の変化に、一日の変化や一 年が加わると、日常から体調管理をしていたいと、たちまち陰陽のバランスを 崩してしまうのです。その陰陽のバランスが崩れが、長期にわたった状態の一 つが、不妊症なのです。 ですので、そういう陰陽のリズムがあることを知って、一日、一ヶ月、一年の 変化にうまく対応することで、妊娠しやすい体を作ることができるのですね。
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| 2005年3月23日(水) | 性格と不妊 | |
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この文章は、メールマガジンに掲載したものです。
前回、西洋医学では、卵にしか関心がないようだということをお話しましたが もう一つ関心のないことに、”性格”があります。西洋医学でも、心療内科の ように心から体の不調を治療する方法もありますが、婦人科でまず心の心の問 題を重視しながら治療をするところは皆無だと思われます。 最近では、私が所属している日本不妊カウンセリング学会のように、不妊治療 における心の問題を重要視して、不妊治療の中でカウンセリングを取り入れよ うという動きもありますが、しかしながら、そのカウンセリングを担当するのが 圧倒的に看護士が多く、治療に直接携わる医師の数はそれほどいないというのが 現状です。決して、その体制がマイナスだとは言いませんが、治療に直接携わる 人間がカウンセリングのテクニックを見につけていないのでは、片手落ちのよう な気がします。 東洋医学では、私のHPでも書いていますが、心と臓腑の関係をとても重要視し ます。臓腑に心があるという考え方があるためで、心の状態によって、体の臓腑 に異常が出るということを、経験的に理解して、それを体系化したのです。 不妊症の患者さんでもっとも多いタイプが、肝鬱タイプと脾虚タイプ。 肝鬱タイプの人は、せっかち、じっとしていられない、直ぐにイライラしやすく 起こりやすい、感情に起伏が激しい、多弁で早口、など・・・ 脾虚タイプの人は、おっとりしていて、何をするにもおっくう、しゃべるのが ゆっくりでぼそぼそ喋る、物事を考えすぎる傾向がある、など・・・ このような性格をしているからといって、全員が不妊症になるというわけでは ありませんが、そういうタイプの人が、多いということで、そのタイプの人は 大体同じような体質をしていて、同じような症状を訴えます。 よく、治療をしている患者さんから、なんだか最近精神的に落ち着いてきた とか、ちょっとしたことでイライラしなくなったとか、気持ちがとても軽く なったというようなことを聞きます。それも、そのはず。そのタイプ別に 治療方法を変え、弱っている臓腑の調子を整えていますので、臓腑が調子よく なれば、自ずと心も変わってくるんですね。西洋医学の治療ではまずあり得な い変化だと思います。 鍼灸治療が、心を癒しす治療であるということを、実際に体験してみると実感 することが出来ると思います。
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| 2005年2月25日(金) | 子宮はゆりかご | |
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この文章は、メールマガジンに掲載したものです。
ほとんどの方は、鍼灸治療をしながら病院に通院されていますが、IVFを5回以上 受けても妊娠に至らないという方もいらっしゃいます。
そういう方に このようなお話を聞くたびに、どうも西洋医学では、器質的な異常がない限り、 子宮には眼中がないのだと感じてしまいます。 子宮は、十月十日、赤ちゃんの成長を育む、まさゆりかごです。IVFが失敗して しまうのは。もちろん受精卵の問題もあるでしょうけれども、子宮自体が受精 卵を受け入れる準備が整っていないからなのです。薬によって作られた子宮内膜 では、確かに表面的には問題はないでしょうけれども、しっかり着床して胎盤を 作り、10ヶ月という長い間、成長を維持するのには相応しくない環境だから、移 植が失敗するのだと思います。 東洋医学は、まず環境作りから始めます。鳥が巣を作るのと同じですね。鳥は いろいろな業を使って、雛が無事巣立つまでの環境を作ります。人の体も同じ です。まず、体内環境を整えなければなりません。 気血を充実させ、子宮周辺の血液循環を良くすることで、十分に子宮に栄養が行 き渡るようにして、受精卵がしっかり着床できるような、ふかふかな布団を作り 上げていきます。 決して、西洋医学を否定はしません。IVFで年間1万人組み以上のカップルに幸せ をもたらしているのですから、それも一つの選択肢としてとても重要です。ただ、 きちんと体づくりをしていけば、もっと多くのカップルに幸せを届けてあげるこ とができるのです。 西洋医学の良いところと東洋医学の良いところを融合すれば、新しい形の不妊治 療ができるのではないでしょうか。
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| 2005年2月18日(金) | 排卵誘発剤の功罪 | |
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この文章は、メールマガジンに掲載したもので、既にお読みになられた方もいらっしゃるかと思いますが、意外と知らない部分でもありますので、現在、婦人科で不妊治療している人には、是非読んでいただきたいと思います。
当院に来院される不妊治療の患者のうち、8割以上は婦人科の治療と併用しています。鍼灸治療のみの方でも、それまで婦人科の不妊治療を受診していたという方で、婦人科での治療を経験したいる人は、ほぼ100%ということになります、 婦人科での治療では、器質的異常がない限り、まずタイミング療法を選択しますが、その場合に排卵誘発剤(クロミフェンなど)を内服または注射にて投与しますが、この薬剤は脳に作用して人工的にホルモンを分泌させ、排卵を促進させます。不妊症治療の第一選択に使われますが、当院でもほとんどの方は、生理期間が短くなり、経量が減少しています。体質によって、あるいは多量に投与すると、下腹部痛などの卵巣腫大症状や内膜の増殖の減少、あるいは頸管粘液の減少などの副作用があるのです。 排卵誘発剤は、無理やりに卵胞を育てて、排卵を促すわけですから、卵巣に多大な負担がかかります。卵胞もいくつも成長し、卵子が多数成熟するので、それだけ、気血を消耗するわけです。必要以上に気血を消耗するといういうことは、それだけ腎や脾の機能を損傷することにもなりますから、腎虚や脾虚になりやすいのです。気血が充実している人ならいざ知らず、もともと体質的に腎虚傾向であったり、脾虚傾向であった人は、それに輪をかけて虚証になってしまうのです。 排卵誘発剤を長期服用していると、徐々に卵胞が育たなくなり、質の良い卵子が産卵できなくなります。また、仮に採卵できて、受精卵を移植したとしても、腎の機能が低下しているわけですから、着床するに相応しい子宮内膜を作ることが出来ずに、着床することが出来ません。つまり、妊娠が不成立に終わってしまうのです。副作用として、子宮内膜の増殖が減少するのは、すなわち腎の機能を著しく低下(腎虚)させてしまうためで、短期間で結果を出そうとする場合は、確かに有効かもしれませんが、長期に服用することは、腎や脾の機能を必要以上に低下させてしまい、更に妊娠が出来ないような体にしてしまいます。長期服用されている人は、少し体を休めることが必要でしょう。 鍼灸治療では、腎虚あるいは脾虚になった体を元のレベルまで戻す治療をしていきます。エネルギーを充填していくのですね。十分にエネルギーが充填できたら、再度チャレンジして、良い結果を得ることができるでしょう。 | ||
| 2005年1月29日(土) | 60倍!! | |
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今年の八王子付近では、例年の60倍もの花粉が飛び散るとか・・・既に、症状が出て辛い思いをされている方もいらっしゃると思いますが、花粉症は前のシーズン大丈夫だからといって油断は出来ません。突然に発症する場合がありますから・・・残念!!(^_^.) 花粉症は一種のアレルギー反応ですが、アレルギーは本来体を防御するために働く免疫機能が過剰に反応しすぎるために起こる症状です。東洋医学的には、肺と肝と脾の機能が失調すると花粉症などの鼻炎症状が起こるとされています。いずれの臓腑も水湿の代謝に関わっていて、肺の機能が低下すると鼻に症状が、肝の機能が低下すると目に症状が出ます。脾の機能が低下すると、体に余分なは水分が溜まり、痰や鼻水が多くなります。肝はストレスに弱く、脾は暴飲暴食で傷つきます。日常、強いストレスにされられて生活している人、そのストレスを紛らわそうと暴飲暴食に走ってしまっている人、要注意です。 石原知事曰く、”ディーゼルの排気ガス規制をしたから例年より少ないんじゃない。”と自分の政策を自画自賛していましたが、それよりも労働者や生活者ののストレスを軽減するような政策を実行した方が、絶対に効果があると思うのですが・・・・鍼灸師のたわ言として取り合ってはくれませんね、きっと・・・・。 | ||
| 2005年1月11日(火) | 薬酒 | |
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先日、本屋で薬酒の作り方の本を購入した。今まで、梅酒程度しか作ったことがないので、ちょっと本格的に薬酒を作ってみようと思い立ち購入したのですが、その本に”周公百歳酒”という、今から2500年前の東周時代の名君、周公旦が作り愛飲し天寿を全うしたという故事にちなんで命名された薬酒があり、そのネーミングにいたく興味を惹かれました。 この薬酒は、延年長寿・神仙強壮の名酒として現代でも高く評価されている薬酒の一つで、効能は幅広く、滋養強壮、食欲不振、疲労倦怠、老化予防、虚弱体質、胃腸虚弱、食味欠損、血色不良などなど、『百酒の王者』とも言われています。 18種類の生薬が配合されているわけですから、この効能のは幅広さはうなずけますね。最近では家庭で作れるように材料のセットが薬局で販売されています。 というわけで、私もさっそく購入し、今はキッチンの下で焼酎にじっくり漬かっています。飲用できるまで1ヶ月・・・待ち遠しい・・・ | ||
| 2004年12月14日(火) | 東洋医学とダイエット | |
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巷に”ダイエット”に関する情報は溢れかえっています。人によってはダイエット法を片っ端から試したけど全く効果がなかったとか、あるダイエット法で劇的に効果があったなどということは、枚挙に暇がありません。 何故効かないのか、あるいは何故劇的に効くのか・・・それは、自分の体質にあったダイエット法だったから、あるいはでなかったからなのです。 な〜んだ、当たり前ジャン!って感じる方もいらっしゃると思いますが、実はこれが大事。東洋医学では、人それぞれの体質を”証”として分類することは、いろいろなところでお話していますが、太り方にもこの”証”のタイプによって違いがあるんですね。自分がどの”証”に当てはまるかによって、その体質を改善する方法も異なりますし、ダイエット法も異なってきます。”証"さえ分かってしまえば、ダイエット法を間違えることもありませんし、効果は絶大です では、どんな”証”があるのでしょうか?”気虚””気滞””腎虚”の3タイプがあります。それそれのタイプの説明とダイエット法については、別のページで詳しくご紹介しますので、しばらくお待ちくださいませ。当院に来院されている方には、みなさんにどんなタイプであるかをお知らせし、どのように日常生活を過ごしたらいいかもお知らせしていますので、その方法を実践してみてください。 ダイエットに限らず、自分の体質改善するのは、毎日継続して続けることが大切です。三日坊主では何も変わりません・・・自戒を込めつつ・・・ | ||
| 2004年11月20日(土) | ハーブティーと中国茶 | |
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当院では、治療後にハーブティーをお出ししていますが、これには二つ理由があって、一つは治療後体内の気血の流れが良くなりますから、水分を補給することによって溜まっていた老廃物を体外に排出するのを促すため、二つ目はハーブティーの薬理作用によって、治療効果を補完するためなのです。
ハーブティーには、リラックス効果や冷え性を改善したり、女性独特の症状を改善したり、その効果はさまざまですが、中国茶にも、同じような効果があります。もともと漢方薬で使われている生薬がそのままお茶になっているものがあり、漢方は英語で”チャイニーズ・ハーブ”って言うくらいですから、やはりハーブティーなのですね。有名なのが杜中茶がありますが、最近TVCMで『メイグイホア茶』というのがありますが、あのお茶は瘀血を取り除くのに効果があるのですね。ですので、生理痛で悩んでいる女性には是非お勧めです。生理痛+冷え性の人には、このお茶に生姜を入れると良いですよ。試してみてください。ハーブティーや中国茶については、”健康豆知識”のページに書いてみたいと思います。 私は、菊花と決明子をお茶代わりに飲んでいます。もともと近眼で、本当はメガネを掛けないといけないんですけど、車を運転する以外はどうも鬱陶しいのではずしています。この二つのお茶は目の疾患に効果があるのですね。 それから寝る前は、カモミールティーが一番ですね。リラックスします。みなさんも、ハーブティーをお試しください。 | ||
| 2004年11月10日(水) | 二十四節気 | |
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この治療室があるマンションの前には甲州街道が走っていますが、八王子市内を走る甲州街道沿いにはイチョウ並木があります。ところどころ黄色く色づいて来て、秋の深まりを感じます。
7日は立冬で、季節的には既に冬が始まっています。確かに寒くなってきたけど、まだ冬って感じはしない・・・と思われている方がほとんどだと思いますが、実はもう体は冬の準備を始めています。冬眠をする動物は、木の実などの餌をたくさん食べ、皮下脂肪を蓄えます。本格的な冬が来る前に、本能的にそうするのですね。 太陰暦は、月の満ち欠けです。満月の夜にお産が多いことをご存知の方も多いと思いますが、人間は太陽の影響よりも月の影響を受けるのです。だから、太陰暦に従って生活をする方がより理にかなってるのです。普段何気なくカレンダーに書いてある二十四節気をもう少し生活の中に取り入れたいですね。 | ||
| 2004年10月26日 | 恐怖体験 | |
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先週の土曜、新潟の中越地方を襲った巨大地震。既に4日目を向かえますが、20数名の死者と2000名以上の負傷者をだしました。地震の恐ろしさは、実際に体験した人でないとその恐怖感は分からないと思います。 東洋医学では、内臓にも心があるといことを治療方針のところでもお話しましたが、恐怖体験は”腎”の機能にダメージを与えてしまいます。腎は、生きるための生命エネルギーを蓄えているところですから、その機能がダメージを受けるということは、生命そのものにダメージを与えてしまうのです。ショックのために2ヶ月の赤ちゃんが亡くなったというニュースがありました。これはまさに腎の機能が一気に失われてしまったと思います。老人の方でも、ショックのために亡くなられた方がいるようですが。年を取ると腎の機能が衰えていきますので、腎にダメージが与えられるということは、生死に関わる問題になります。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。 腎の機能が低下してしまうと、免疫機能が低下してしまう、体力が著しく低下するなど、体が全体的に弱っていきます。ですので、これから寒い冬を迎えるにあたって、被災された方の体力がとても心配になります。それでなくても、避難生活で既に疲れきっているでしょうから、なおさら腎のダメージが大きくなってしまいます。 腎の機能をUPさせるには、腰の経穴に”腎兪”というのがあります。ここをカイロなどで温めることと。下腹部の”関元”という経穴をやはりカイロで温めると効果があります。それから、黒豆や黒きくらげなどの黒い色の食べ物は、腎の機能をUPさせます。菊花茶や杜仲茶などの中国茶も効果があります。 私も年齢的に老化が始まるころですので、腎機能のUPは心がけています。毎朝納豆に黒ゴマを入れて食べていますし、お茶は菊花茶を常飲しています。それから、睡眠を十分にとることが大切です。若い頃のようには、夜遊びが出来なくなりました・・・ | ||
| 2004年10月19日(火) | 太極拳 | |
| 私は、患者さんのいない時に治療院で太極拳をやっています。簡化24式太極拳といって、最もポピュラーな太極拳です。大体5分程度ですが、一回やるだけで、体中がぽかぽか温かくなり、じんわり汗をかきます。冷え性の人には絶対お勧めですので、是非チャレンジしてみてください。 | ||
| 2004年9月27日(月) | 養生高じて・・・ | |
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私は子供のころから胃腸が弱く、母親いわく”ミルクを飲みすぎて、よくお腹を壊していた”ようです。以来、私は牛乳がだめで、牛乳を飲めばトイレに駆け込むといったことを繰り返していました。小学校、中学校では毎日昼食の時間、嫌でも飲まざるを得ませんでしたので、悲惨な9年間を過ごしていたものです。 お腹を壊して、内科に受診しても適当な薬を処方されて、数日すれば治ります。あまりにもお腹を壊すものだから、親が精密検査を受けさせたのですが、異常なし・・・多少、胆汁の出が悪いかな、程度でした。 それから成人するまで一向にお腹の調子は良くありません。医者に行っても、そのときの症状は良くなりますが、もともとのお腹を壊しやすい体質は変わりません、いい加減西洋医学に対して不信感を抱くようになり、たまたま古本屋で見つけた指圧の本で、どうもお腹の調子が良くなるツボがあるらしいことを知りました。さっそく買って試したところ、素人の指圧ながら上手い具合に調子が良いんですね。といっても、完全に治ったわけではなく、以前よりは調子がいいな程度ですが・・・。 その後、西洋医学ではない医学が、西洋医学ではお手上げの症状に結果を出しているということを知り、指圧の次は漢方を試し、これもなかなかいい、その次は瞑想法で精神を鍛え、その次は気功・・・と、まあいろんな民間治療を試した見ました。 昨今、テレビをつければ、いろんな健康法の情報が氾濫しています。健康雑誌もたくさん出版され、ココアがいいらしいと報道されれば、スーパーからココアが消え、アガリクスが癌に効くといえば、ドラッグストアにアガリクスが溢れかえる・・・出ては消え出ては消えていくさまざまな健康法に、健康食品・・・いつまでも健康でいたい、早く病気を治したいというのは人情です。これが効くといえば、飛びつきたくなるのもまた人情。私は、自分がそうでしたから、その気持ちがわかります。ただ、これだけ溢れている情報のほとんどは”眉唾物”であることは知っておいたほうが良いでしょう。それが本物であれば、いつまでも愛用されていくはずなのですね。私の場合は、いろいろな療法を試してみましたが、その中で合っていたの鍼と灸だったのです。それが高じて鍼灸師にもなってしまいましたが・・・。 | ||