●心を大切にする”ホリスティック医学”
東洋医学が西洋学と最も異なることは、内臓にも心があるということ。”内臓に心なんてあるわけないじゃん”って思う人はほとんどでしょう。でも、東洋医学では、”怒り過ぎると肝を傷め、喜び過ぎると心を傷め、悲しみ過ぎると肺を傷め、考え過ぎると脾を痛め、驚き過ぎると腎を傷める”とそれぞれの臓器と感情とを結びつけて考えます。内臓と心とは強い結びつきがあるということを経験的に知っていたのですね。だから、東洋医学では、心を重視して診断をし、そして治療をしていくのです。
最近では、西洋医学でも”心療内科”という科ができましたが、それでも心と体は切り離して治療しています。
単なる肩こりでも、心の乱れによって内臓が傷つけられたことによって起きている場合がほとんどです。ましてや内臓の不調や女性特有の疾患などは、心の調子が直接影響を受けてしまいます。
ですので、当院では”心のケア”を大切に考えています。ただ単に今起きている体の不調を治すのではなく、その人の生活習慣や仕事の環境、家庭の環境など全ての環境が整えるようにケア(ホリスティック医学)をしていきたいと考えています。
●自然との調和を大切にする”中国伝統医学”
当院は、中医学理論に基づいた診断方法(弁証論治)を用いて、患者さんの体の症状を丁寧に診ていきます。中医学というのは、その名前のとおり中国の伝統医学です。中国で二千年ほど前に完成した”黄帝内経”という医学書が、現在に至るまで少しずつ発展しながら中医学という一つの医学基礎理論を確立しました。”黄帝内経”は、鍼灸医学を初めとする漢方医学や気功、薬膳などのバイブル的存在で、その理論は今現在に至っても変わることのない普遍のものとなっています。
中医学の大きな特徴は、人体と自然との関わりを重要視しています。また、人体をその部分で見るのではなく、一つの統合体として各部分が相互に協調し、また働きかけ合いながら影響し合っていると見ています。ですので、西洋医学にはない独特な生体観・生理観・病理観を持っています。
当院では、いわゆる西洋学的な症状に対しての対処療法的な治療はほとんど行いません。常に、体全体のバランスを整え、健康な状態に戻すという全身治療を行っていきます。人の体は、季節変わり目や、気温、天候などに影響を大きく受けます。また、同じ症状でも人によって体質の差などのよって、中医学的に全く異なる症状が表れます。ですので、一人一人治療方法を組み立てることになります。症状も少しずつ変わっていきますし、季節によって、また気候によって体調も変わってきますので、その都度治療方法も変わっていきます。患者一人一人に合った”オーダーメイド”な治療と体全体の調和を最も大切に考えた治療を目指しています。