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ほころびとつぎあて 2001年05月分


2001/05/28(月)〜05/31(木)

 いやはや、参りました。掲示板の方にも書きましたけど、マイFMV(BIBLO)のキーボードが突然いうことをきかなくなりまして。
 MS−IMEの設定を直したりユーザー辞書を初期化したりレジストリいじったり、最後にはリカバリーCDを使って買った時の状態に戻したりもしたんですが、直りませんでした。マイFMV、今ごろは富士通のどこかの工場に入ってます。たとえ800*600の画面でもたとえすぐフリーズするイカレポンチでも、やっぱソレナリに愛着はあるので早く元気になって戻ってきて欲しいものです。
 ちなみに。今回のトラブルで分かったんですが、富士通のユーザーサポートというのはなかなかに親切ですね。もう自分では何をしてよいやら見当もつかなくなったのでマニュアルを引っ張り出してきてパーソナルエコーセンターというところに電話をしたんですが、担当してくれたアライさんという女性はひじょーに丁寧にイロイロ教えてくれました。結局は直らなかったんですが、もちろんそれは彼女のせいではありませんし。原因が、例えば接触不良などといったハード的なものだったら、つまりはオレの取り扱いが悪かったということなのでしょう。
 …ともあれアライさんです。電話の向こうで、根気強くあれこれトライするその姿勢は、まごうことなきプロでした。口調は柔らかかったんですけど、なんと言いますか、ある種の頼もしさを感じた次第です。
 それにしても…。やっぱパソコンというのは、ある日イキナリ故障したりするものなんですねえ。まァ今回は幸いなことに、データが飛んだとかそーゆー深刻な事態は生じなかったんでよかったんですけど。バックアップもほぼ完璧(ポスペ以外は。泣)に取れたし、LANを組んでいたおかげで比較的短時間で妻のマシンにデータも移せたしで、比較的軽傷で済んだとは思うんですが…、それでも木曜の夜までは、妻のマシンに自分の環境を作るためにバタバタしてましたからね。時間を取られたのは、やっぱり痛かったですかね。
 まぁそんなワケで、この日記も四日分としてまとめて書かせていただきました。  あと、特筆すべきことは…、娘とケンカしたとか(笑)。
 今年も某出版社とラジオ局が主催する声優イベントを収録したテレビ番組の構成をやりそうだとか(苦笑)。
 その番組はスカパーで放送されるのに、ウチはまだ加入してないとか(爆笑)。
 ま、オレはキングレコードでビデオ作ってた時にもデッキ持って無かったし、LDソフトも作ったけど未だにLDプレイヤー持ってないし、サターンのゲーム作ってた時もハードは持って無かったし。つーかその頃プレステ買ってたしー。
 …んー。なんかトンデモないような気もしますが、別にそれぞれのメディアの研究をしてなかったワケじゃないんだから許していただきたいものです。ただビンボーなだけだったんですから。サターン? エエ、今はありますとも! 現役稼動中っすヨ! DC? なんですかそれは?
 …にしても、日本ハムの試合見たいからCS放送は何とかしたいよなァ…。

2001/05/27(日)

 先日、近所でやっていたフリーマーケットで子ども用の歴史の本を買ってきました。「日本の歴史(10)新しい日本」(ポプラ社)という本で、奥付によると昭和44年に初版が出たようです。
 表紙は霞ヶ関ビルの空撮写真で、キャプチャーに「空から見た東京」と書いてあります。発売がもう一年(二年?)遅かったら、表紙は西新宿で完成したばかりの京王プラザホテルが写ってたんでしょうか? つーかソモソモ、霞ヶ関ビルと京王プラザホテルとでは、どっちが高いんだ? …んー。後でちと調べてみますか。

 …調べてみました。全くネットとは便利なものです。
ビルの名前完成した年階数(地下)高さ
霞ヶ関ビル昭和43年36階(3階)147m
京王プラザホテル昭和46年47階(3階)169.7m
 なるほど、京王プラザの方がずっと高いんですね。この二つのビル、設計者は同じだそうですが。
 調べている途中で分かったんですが、霞ヶ関ビルの次に建てられた高層ビルは、浜松町の世界貿易センタービルだそうです(昭和45年・152m)。コレは盲点と言うか何と言うか。浜松町に行くたびに「高いビルだなー」くらいは思ってましたが、なんと日本で二番目だったとは。快傑ズバットに指摘されちゃいますね。
 …と言うコトで結論。「日本の歴史」の出版がもし遅れていたら貿易センタービルも表紙になる可能性があったということですか。なんか地味ですが。ああ、確か宇宙開発事業団もこのビルに入ってるんでしたっけ?

2001/05/26(土)

 横浜の野毛あたりを歩いていて「ああ、こんなトコロに住みたいなぁ」なんて思ったりして。んでも、仕事のたびに東横線を端から端まで乗ってるワケにもいかないのであっさり断念したりして。と言いますかその前に、マンションのローンがまだ32年も残ってるしな! 繰上返済とか、そっちの方をマジに検討した方が利口だな。
 それはそれとして。中学2年の数学にすらつまづいているのに相対性理論について書いてある本を読むなどというのは、アインシュタイン博士も大笑いってカンジの行為だとは思うんですが、いったん読み始めてしまったものは最後まで読みきらないとなんだかキモチが悪い気がして、分からないなりに読んでます。慣性系ってナニさー!?(まぁ、勉強を続けていれば何年か後には分かるのではないかと。)
 物理学って偉大だなあとワケも分からず感心しつつ、それでもどこかの国ではビルの床が抜けたりして、しかもその瞬間の映像が撮影されていたりして、世の中には思ってもみないコトが本当にたくさんあるものです。思ってもみないと言えば、日本ハムファイターズって負け続けているんですけど、これはプロ野球に詳しい皆さんにとっては別に不思議なコトじゃないんですかね? 今期の状況じゃしょうがないとか? とりあえず、自分が観戦した時くらい勝って欲しいなと勝手なコトを考えたりはするこの頃です。

2001/05/25(金)

 そっかぁ。海外にもネットアイドルっているんだあ。…なんて、今さらながらに思ってみたり。
 というのも、ネットアイドルって日本だけのモノだと勝手に信じ込んでいたんですよね。だけど、ネットがケーブル回線になったのをいいコトにあちこちのサイトを巡っていたら、明らかにシロートのお姉さんのサイトなんだけどなんか画像がいっぱいあるトコロをけっこう発見しまして、んでその画像はたいてい「ちょっとだけえっち」みたいな構図やスタイリングや衣装でポーズ取ってたりするんですね。
 中には会員制のサイトもあって、まるでネット初心者のオヤジのように思わずカード番号を打ち込みそうになったりならなかったり、まァそれはともかく、これはもうどう考えたっていわゆるネットアイドルってヤツだろ? という結論に達したわけで…。
 だから何だというハナシでは全然ありませんが、こういう露出から映画スターになったりする子が出てきたらおもしろおかしいのになァ、なんて夢想はしましたな。ボイスもムービーものっけてさ。履歴書に写真つけて送るより、よっぽど効果的だったりしてさ。
 そういえば、後楽園ゆうえんちでネットアイドルを集めるイベントがあるそうで。願わくば、電脳空間を出てもアイドル足り得る彼女たちであって欲しいものですが、ご本人たちにとってはひょっとして、そういうのはどうでもいいのかな?

2001/05/24(木)

 昨日の日記の最後に米村正二氏のことを書いたら、今日の「ポケモン」も彼の担当話でしたな。
 一緒に見ていた妻が「今日のは米村さんじゃなーい?」と言い出して、クレジットを見たら本当にそうでした。妻曰く、彼が書いていればクレジットが無くても大抵分かる、他のライターさんとは一味違う…んだそうで、いやはや作家はこうありたいものです。
 んで「ハム太郎」なんですが(ハナシがイキナリ変わって申し訳ないですが)、彼の飼い主の女の子の名前は「ロコちゃん」て言うんですよ。ネットにも「今週のロコちゃん」なんてコンテンツを作ってる人がいるくらいで、かわいらしいデザインではあります。
 しかし、どーして「ロコちゃん」なんだろうかなー。まさかそんな名前でもあるまいしなーと、ずっと疑問だったんですが、先日(といってもだいぶ前ですが)やっとその謎が解けました。ロコちゃんの本名は「ヒロコちゃん」て言うんですね。だから「ロコちゃん」。なるほどなあ。
 うーん。まるでくらもちふさこのマンガのキャラクターみたいな命名です。オレ的にカッコいいです。「いろはにこんぺいと」なんて大昔のマンガでは、ヒロインの名前は「チャコ」なんですが、これは「寿子→ひさこ→ひちゃこ→ちゃこ→チャコ」という変遷(笑)を経て付けられているワケで、あー! そういうのよくあるある! ってカンジでしょ? びみょーなリアリティの描出がたまらないというか。
 ちなみにくらもち作品では「東京のカサノバ」とか「kiss + πr2」なんかが好きです。「天然コケッコー」もね。

2001/05/23(水)

 ゲームボーイのソフト売り上げで、もう何週間かトップを走っているのが「とっとこハム太郎2 ハムちゃんず大集合でちゅ」なんですけど、小さな女の子がいてオヤジがモノカキか何かしている家庭の例に漏れず(って、どーゆー例なんだか)、我が家にもあります。
 ま、キャラクター商品だしな。そういうのが得意などっかのメーカーが小学館から著作権借りてちょこちょこっと作ったんでショ? なんて勝手かつ失礼なコトを考えていたら、さりげなく任天堂の開発だったりして、そりゃ外部プロダクションを使ったのかもしれないけど、プロデューサーには宮本茂さんなんかも名前を連ねていたりして、んで実際に遊んでみるとこれがけっこーおもしろくてですね。我が家的フェイバレットソフトの一本になりつつあります。
 一種のロープレで、プレイヤーはハム太郎に扮してどこかに遊びに行っちゃってるハムちゃんずのメンバーを探すという内容です。タイショーくんがアドバイスをくれるので、彼にイロイロ聞きながら仲間のハムスターを探すんですが、ハムたちのアクション(アニメ)パターンがむちゃくちゃたくさんあって、見ていて飽きません。オレはこうしくんが嫌いなんですけど、その彼の喋り(セリフ)と表情すらけっこう楽しんで見てしまいましたから…。なんつって、固有名詞をたくさん出しても本編のアニメを見てない方には何のことやら分からないかもしれませんな。

 「とっとこハム太郎」はテレビ東京系で放送されてるんですが、脚本家泣かせの設定がキラリと光る、お子様に大人気のテレビアニメです。いや、本当に脚本家の皆さんが泣いているのかどうかは存じ上げませんが、オレなんかは見るたびに「あー。むっずかしいなァ」と思います。
 なにがどーゆーコトなのかと言うと、「ハム太郎」の世界では、人間側とハムスター側の関係性が不可逆なんですな。ハムたちは人間側の事情や会話を解するけど、人間たちにとってはハムスターは大切なペットに過ぎず、彼らにもハムスターとしての社会があることを知らないし、ましてや人間たちのためにハムたちがドリョクしてたり(してなかったり)することなんて想像の外なんです。…というのが、基本設定になってるんです。
 それでもお話に「人間」と「ハムスターたち」を絡ませなければならないんですから、この辺りがムズカシイ。
 例えば、ハム太郎の飼い主の女の子が何かを無くして困っていると、ハムスターたちが協力してそれを見つけてあげて、女の子が知らないうちに目の届くようなところに置いといてあげる、みたいな構成になるんですが、これってヘタすると、人間側とハムスター側が全く分離したお話を作ってしまうキケン性もあるワケですよ。
 この例でいくと、探し物が見つかったことに関して、何らかの形で女の子とハム太郎の間にある種の「相互理解」とか「関係性」が生じた…、みたいな描写をひとつ加えないとけっこーツライですよね。もしそれをしないと、
 ・女の子は大切なものを無くしました。
 ・ハム太郎たちは頑張ってそれを見つけました。
 ・女の子は大切なものを偶然発見しました。でも、ハム太郎たちの努力は知りません。
…になっちゃって、「だからナニ?」「だったら人間なんか出さないで、ハムたちの社会に特化したお話にすればいいじゃん?」ってなっちゃいますし、実際に「人間たち」の世界も設定されてるんだから、両者をキチンと融合させるのがこのシリーズの作家に求められる最低の技術なんですよね。
 で、放送されてるアニメはそこんとこダメだ! とか言いたいわけではゼンゼンなく、むしろこのムズカシイ課題に果敢にチャレンジして成立させておられる皆様に尊敬の念すら感じているというお話なんですけど、実はこれってオレの技術力とか構成力が低いせいかもしれないなー、なんて今ふと思ったりして。

 もしマフラーちゃんとちびまるちゃんメインのストーリーを作るなら、ここはぜひとも米村正二氏を起用して、擬似姉妹の泣けるハナシを書いて欲しいナー、なんて夢想をしている今日この頃。米村氏は「アンパンマン」でも、メロンパンナちゃんとロールパンナちゃんを使って、なかなか渋い姉妹愛のお話をよく書いてらっしゃいますし。
(ちびまるちゃんはまだ赤ちゃんのハムスターなので、母性本能あふれるお姉さんハムのマフラーちゃんがいつも面倒を見ているのです。)

2001/05/22(火)

 ・久しぶりにまる一日起きっぱなしでいたらさすがに眠くて、ヘンな時間に爆睡してました。
 ・「ファンタ」のCMのラストカットで果物から飛び出たビキニのお姉さんが腰を振ってますが、アレはひょっとしたら「サザエさん」のオープニングのパロディなんだろーか? …なんて今さらながらに思いました。んがぐぐ。
 ・「遊戯王」の夢を見ました。登場人物の名前も知らないのにおかしなハナシですが、とにかくデュエルをして勝ちました。「ぼくのターン!」とか。
 ・例の中学数学(2年)の問題集ですが、イキナリ符号を間違えたりして、苦戦とはいかないまでも相変わらずのバカっぷりです。
 ・で、今日のこんな話は「だから何だヨ!?」ってな種類のものではありますが、スイマセン、他に書くべきことが見つからなかったんです。
 ・ところで、今晩の「プロジェクトX」は文字通り燃えそうなお話らしいですね。

2001/05/21(月)

 まだ見ていなかったクレしん映画「ヘンダーランドの大冒険」をビデオで見ました。その結果、マイランキングに変化が生じたので(別に誰も知りたくはないでしょうが)お知らせします。以下の通りです。
 1位:「嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」
 2位:「電撃! ブタのヒヅメ大作戦」
 3位:「嵐を呼ぶジャングル」
 4位:「暗黒タマタマ大追跡!!」
 5位:「爆発! 温泉わくわく大決戦」
 6位:「ヘンダーランドの大冒険」
 7位:「雲黒斎の野望」
 8位:「アクション仮面VSハイグレ魔王」
 9位:「ブリブリ王国の秘宝」
 というワケで6位デス! おめでとう「ヘンダーランド」!
 …つっても、「クレしん」に関してはこういう順位付けなんか、いくら「マイランキング」だとしてもあまり意味はないと思うんですけどね。ただ、自分がどういうテイストのものを好んでいるのかは明らかになりましたな。ヒトコトで言っちゃえば「『泣きの作劇』をしてるのにヨワイ」ってコトなんですけど。「しんちゃん」ですから、やっぱ「家族愛」の方向へのそれ、なんですけどね。
 20代の頃は「サザエさん」の偽善性にマジでずーっとハラを立てていたオレですが、「しんちゃん」での家族の描き方は、わりかし素直に納得できるんですよね。これは、年を取って家族を持ったというオレ個人の事情にも大いに関係がありますが、それ以前に、作品そのものが持つ「世間への対し方」みたいなモノの差であるような気がしてます。もっとも、「サザエさん」なんて国民的かつ道徳的番組として認知されてしまっている作品では、やりたくても出来ないコトってのが、すでに山ほどあるんでしょうけど。オレもそれは求めないしー(笑)。
 簡単にまとめて言うと、「サザエさん」はウソです。みんなが「仕方のないウソ」あるいは「理想のウソ」として認めてしまっているので、致し方なく成立しているフィクションです。
 対して「しんちゃん」は、当然のコトながらもっとウソです(笑)。どっかのお母さんたちに「子どもに見せたくない作品」として糾弾された程度にしょーもないウソです。しかしながら、真実の入れ込み方、その魂がキラリと光るので、すっごくハートに刺さるし、だから残るんです。んで、心に残ったその大事な輝きは、多分一生モノでしょう。フィクションが人にチカラを与えるとしたら、それは例えばこういうコトです。
 …なんてエラそうに書いてみましたけど、ソモソモ「サザエさん」と「しんちゃん」を比較するっていうのが無理なのかも。しかも印象批評だけで。(ああ、だからオレ数学ができないのか、なんて今ふと思ってみたりして)。

2001/05/20(日)

 つーわけで買いました、ニューチェアー! 安物です。お店にあったOAチェアー類の中でいちばん安かったやつなんですけど、でも満足デス!
 ん〜、さすがに15年前の商品とは違って快適! 座り心地チョー気持ちイイってカンジ?(語尾上げ) 柔らかいし音もしないしドッシリしてるし、いやマジで仕事はかどりそうだわ。あー嬉しい。こんなことなら、さっさと新品を導入すれば良かったです。
 あとねー。中学数学の問題集も買ってきました。しかも2年生のやつ。数Tの問題集を立ち読みしてたらイキナリ面食らったので、レベルを落としてみました。なんつーか、幼稚園に練習試合を申し込んだ稲中卓球部の心境です。かくなる上は圧勝ってヤツを目指します。(で、遠からず幼稚園児にも負けた様子をご報告できるかと思います。情けな!)
 それから、本屋さんの文庫マンガコーナーを覗いて気がついたんですが、ついに出たんですね、「愛と誠」の文庫版! いつ出るかいつ出るかと待ってたんですが…。4年遅いっつーの! オレはもう講談社コミックス版を古本屋さんで全巻揃えちまったっつーの!
 …そう言えば、「月刊ガラスの仮面」なんて総集編雑誌も発売されたそうだしコミックバンチのアレとかあるし、時代はあらためて「振り返れ70年代〜80年代」デスカ? …懐かしいからいいんですけど、やっぱどっかで誰かが「21世紀はオラが守る!」くらいのコトを言わないと。回顧と解雇はホドホドにしとかないと。…んで、そのあたりについての自分の中のバランス感覚もちと調整しとかないと悪い意味でオヤジになっちゃうかもなァ…、なんて気はしたですよ。

2001/05/19(土)

 もうダメです! 書斎の椅子が、つまりこの文章を書くために使っているマシンの前に置いてある椅子がッ! 硬くてやってられません!
 ネジが何本か外れているので動かす度にギシギシ音を立ててウルサイし! 高さも合っていないのか、数時間も仕事をしてると肩が、それも左肩だけがたまらなく痛くなるし! 買ったのは渋谷の丸井です。もう15年近くも使ってきたこの椅子ですけど、そろそろお役御免でしょう。オレは決意しました。近々のうちにニューマイチェアーを購入すると! ちゃんとエアーで高さ調節とかリクライニングとかできて、なにより執筆意欲が湧く椅子を!
 …いや、高さ調節やリクライニングはともかく、執筆意欲って椅子の問題かぁ? と思われたアナタ。ワタシたち職業文筆家が、一日のうちいったい何時間を机の前で過ごすとお思いですか? それを考えたら…、ねェ?
 アレ? それを考えたら、あんまし買う必要ないんじゃん?

2001/05/18(金)

 ビデオで「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」を見ました。これでしんちゃんの映画は「ヘンダーランドの大冒険」を残すのみです!
 なるほど、皆さんおっしゃるように、しんちゃんの映画ってのはどれもオモシロイですな。ここで個人的なランキングをしてみると、
 1位:「嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」
 2位:「電撃! ブタのヒヅメ大作戦」
 3位:「嵐を呼ぶジャングル」
 4位:「暗黒タマタマ大追跡!!」
 5位:「爆発! 温泉わくわく大決戦」
 6位:「雲黒斎の野望」
 7位:「アクション仮面VSハイグレ魔王」
 8位:「ブリブリ王国の秘宝」
 …ってカンジでしょうか。こうして並べてみると、オレは本郷みつる監督作品より、原 恵一監督作品の方が好きなんですね(ヒトゴトみたいですが)。
 さて、「ヘンダーランドの大冒険」はオレランキングでどの辺りに入るんでしょうか。あー! 早く見たいッ!(見ればぁ。←しんちゃん風)

2001/05/17(木)

 最近、新書で物理関係の本を読んでるんですが。
 そもそも、四次元についての本を読んだのが始まりだったんですけどねー。これがまたある種の苦痛で。おもしろいんだけど今ひとつスッキリしなくて。…というのも、数学がまったくダメ! だからなんですけど。
 その本に書かれているのは、せいぜい「数T」レベルの内容だと思うんですが、ほらここ、「思うんですが」としか書けないトコロにダメっぷりが現れてるでしょ?
 実際問題、高校時代のオレの数学の成績はさんざんでしたからねー。卒業した高校は教科の成績を10段階で評価してたんですが、オレの数学の最高点は「2」ですから。それも1年の1学期のみ。あとはみんな「1」デス! つまりずーっと赤点デシタ!
 笑っちゃいますが、ずっと理系クラスにいたんで、いちおう「数UB」も「数V」も履修したコトになっているんですけど、数Tでおちこぼれたヤツに理解できるワケありゃしません。ただその時間、教室で座っていただけです。参加賞ってカンジですか?
 毎週テストがあって、12回(だったか13回でしたか?)、とにかく連続して0点を取りました。その高校始まって以来だったそうです。あんまり分からないんで、ある時は「虫になったグレゴール・ザムザ」という題の絵を用紙の裏に書いて提出したら数学科教官室に呼び出され、「貴様は学問を冒涜している!」なんて叱られたりもしました。今では懐かしい思い出です…、なワケねーよ!
 こんなオレがどうして数学の単位を取ることができたのか? ここまでお読みになった皆さんは疑問に思われることでしょう。オレも疑問です(爆笑)。
 数Tの時は…、どうしたんだったかなー。マジで思い出せません。
 数Uの時は…、素行が良かったんで許してもらったような気がします(どーゆー高校だよ?)。
 数Vの時は…、数学科の先生方も困り果てたんでしょうね。会議をして「須甲には共通一次の問題(当時はそーゆーのがあったんですよ)をやらせて、50点以上取れたらそれを数Vの単位として認めてやることにしよう」ってな結論になったそうで。共通一次って、よーするに数Tですよ? 数Vをやっている生徒になんて失礼なコトを! バカにするなプンプン! …とオレが怒ったかといえば、ンなわけないじゃないですか(笑)。ありがたく試験を受けさせていただきました(軟弱)。
 それでも連続して4回も失敗したオレに残されていたのは、職員室でのラストチャンスでした。担任の先生の目の前でテストを受けたんですが、10問中6問しか解けませんでした。すぐさま採点が始まったんですが、イキナリ2問目が×でした。つまり、残りの問題が全部正解してないとオレは単位を貰えないわけです。危うしオレ!
 先生の赤ペンがうなり、マルマルマル! っと曲線を描いていきます。おお、素晴らしい! ブラボーだぞオレ!
 しかし! 最後の問題で、先生の手は止まってしまったのでした。「…ここ、符号が間違ってるんだけどなァ…」
 しばし答案用紙を見つめていた先生は、「ま、いいや」と呟いて、そこに大きく赤マルをつけてくれたのでした! かくしてオレは、数Vの単位を取ることができたのです!(だから取ってねーよ!) ともあれありがとう高橋先生!(あ、書いちゃったよ)。
 しかしなあ…。シナリオ(というか作劇一般)てーのは論理を重要視するモノなんだけどなあ。なんかオレ、根本的に資質が無いのか? それとも、やれば数学も出来るのか? 40歳を目前にして(きっとスグなんだろーなァ)今また微積にトライ!? 家庭教師はトライ? あ、あの、こないだ新聞の投書欄で悪口書かれていた? (そうだろ? あれトライだろ?)
 …オチがつけづらくなったところで。アディオス!(←びみょうにまちがってるような)

2001/05/16(水)

 雨が降ってましたねー。終日おとなしく原稿です。
 ところで、ここに書いている日記とは別に、オレはもう8年も日記を書き続けているんです。「10年日記」ってあるでしょ。1ページが横に10分割されていて、年は変わっても同じ日付の日記は同じページに書けるやつです。
 これがなかなかにオモシロオカシくてですね。もう8年目ともなると、すっかり忘れていた過去の自分の記述を読んでは、落ち込んだりイヤな気分になったりしてます(苦笑&泣)。ああ、ちっとも進歩してねえよ、とか。
 こんな仕事もあったなァとか、こんな人もいたなァとか…、それこそ「オトナ帝国の逆襲」じゃないですけど、懐かしがるコトもできるんですけどね。なんかまだ生々しくてですね。オレが突然死したら、誰がこれを処分するんだろうなーなんて、余計な心配をしてたりして。
 …死後にせいぜい価値が上がるように、虚名でも何でもいいから「高める」ドリョクをしなくちゃいけないのかも。むう、日記に振り回される人生ですな(笑)。
 (昔、後輩の一人は、死後に読まれてもいいように日記にはデタラメを書いているって言ってましたけど。)

2001/05/15(火)

 30歳過ぎると早い早い。
 いえね、今とりかかっているある仕事の、メインスタッフの顔合わせがあったんですけどね、現場の人間ではオレが最年長でしたヨ! いちばん若いスタッフはオレより10歳も年下でした。いやはや。…なんて、今さら抱く感慨ではないのかもしれませんが。改めて自分のポジションとか年齢とか、いろんなモノを自覚した次第です。
 んで。さらに驚いたコトには、あたしその、お若い方たちに言われたんです。「若く見えますね」って。やだ、どうしよう、もう36のオバサンなのに!
 …何も女言葉になる必要はありませんな。いやでもなー。昔っから「おまえフケてんなー」って言われ続けてきましたからね。うむ、実年齢には関係なく、オレはそう見られてしまう運命なのかもしれん、なんて思ってましたからねー。彼らの発言が意外でした。で、オトコですからね、若く見えるって言われて、特に嬉しくもありませんな(もちろんイヤでもないけど)。ただもう、日々を粛々と生きるだけです。

2001/05/14(月)

 塵も積もればなんとやらで。
 ここを読んでくださっている主婦の皆さんなら同意していただけると思うんですが、ってゆーか、ドコの主婦がこんなページ読むんだよ? 妻にすら存在を忘れられている寂しいページなのに!
 …失礼しました。ポイントカードの話です。ヨドバシカメラなんかにもあるでしょ、買った商品の値段の何パーセントかをポイントとして溜めておいて、後で換金してくれるやつ。オレも以前は、そういったサービスにあまり興味が無かったんですが、意外とコレがバカにならないんですな。店員さんに勧められるままに、なんとなーくカードを作って、なんとなーく買い物を続けているうちにけっこうな金額になってたりして、んでこれまたけっこーな品物が買えたりして、なんだかお得感満載ってカンジです。
 まァ、その分他のいろんなモノをも買っているというコトではありますが、どうせ日常の買い物はしなくちゃならないんだから、ならサービスが豊富な方がいいですもんねェ。そういうワケで、我が家には妻のも合わせるといったい何枚のポイントカードがあることでしょうか!(数えてないけど)
 クレジットカードは2枚しか持ってませんけどね。つーか、どーしてオレみたいなヤクザな個人事業所得者がカード作れたのか不思議です。本当に不思議なんですけど?(イヤ、不正なコトなんてしてませんけど)

2001/05/13(日)

 午後、日吉(横浜市港北区)の街まで行ったので、あちこちの花屋さんを覗いて見ると…。
 いやあ、母の日にカーネーションをプレゼントする人って、けっこう多いんですね。どこの花屋さんも、店先はお客さんでいっぱいでした。小さな子どもはもとより、OLさんぽい女性や五十年配のお父さんまで。これまであまり意識したことは無かったんですけど、毎年、母の日の花屋さんて、こういう状態だったんですね? ひょっとしたら、日吉という街の性格もあるのかなァとも思いましたが。
 多分プレゼント用なのでしょう、東急(百貨店)で、女性もののエプロンを物色していた小学生の男の子が、なんだか微笑ましかったです。我が家でも、娘がカーネーションを買って妻にプレゼントしてましたけど。

2001/05/12(土)

 去年、「インターネットはケーブルテレビで!」というインフォマーシャルを作ってからは「あー。ケーブル回線っていいなあ。ウチも早く導入したいなぁ」なんて思ってたんですが、諸般の事情でそれがなかなか出来ませんでした。
 が! 本日からやっと我が家もケーブルテレビ回線の恩恵に預かれるコトとなった次第です! ブラボー! ついでに家庭内LANも構築しました。TCP/IPの勉強もし直しました(セキュリティかぁ…)。
 で、WEBブラウジングに使ってみると、これがやっぱ快適です。すっごく早いです。特に画像サイト系。もうダイヤルアップには戻れないような気がします。電話代も、もう気にしなくていいし。オレはネットゲームもチャットもやらないので、IPがローカルなのは特に問題にならないし。
 …と、いいコトづくめのようですが、なんか今、マシンが不安定です。ナゼかふつーに終了できません。電源の強制オフばかりしてます。同時にケーブルモデムに接続した妻のVaioには異常は無いようですから、オレマシンの個的な問題だとは思うんですが…。何がなにやら。まァ、もう少し様子を見ることにしますか。

2001/05/11(金)

 佐々木無宇、雑君保プ、岡野 勇の各氏と悪だくみ…、じゃなくて飲み会。うーん。ある意味、濃いメンバーですな。
 なんか、映画とかアニメとかテレビとか、そーゆーハナシしかしてなかったような気がします。政治とか宗教とかエアロビクスとかに関してじゃなくて。
 あ、エアロビクスについては少し話したかな。「昔は『エアロビサイズ』見るだけでコーフンしたっすよ!」とか何とか。まだリモコンではなかったテレビのチャンネルを、音がしないように切り替えるのにいかに気を遣ったか、とかね。オヤジ傾向ぷんぷんですけど。イエ、いいんですけど。
 場所は新宿だったんですけどねー。「ライ麦畑」風に言うと、もう一億人くらい人が出てて、タイヘンだったですよ! あんなに歩きにくかった新宿は初めてです。…なんて、オレはもう10年くらい、新宿から遠ざかってるんですけどね。細かいトコロ、だいぶ変わりましたね、あの街も。

2001/05/10(木)

 アンデルセンの「あるおかあさんの話」という童話を再読しました。死神に連れ去られた子どもを取り戻そうとする、おかあさんの話です。
 おかあさんは死神の居所を見つけるために何でもします。”夜”に請われて泣きながら子守唄を歌い、”イバラ”のために彼を抱いて胸を血だらけにし、”湖”を渡るために両目を差し出し、死神の温室の番をしている”墓もりのばあさん”には、長い黒髪を白髪に変えられてしまいます。
 「どうしてここへくる道がわかったのだ。どうやってわしより早くくることができたのだ。(山室静訳)」と死神に問われたおかあさんは「だって、母親ですもの!」と答えます。
 この後、おかあさんが、そして彼女のぼうやがいったいどうなってしまったのかは実際に童話を読んでいただくとして…、やっぱオレなんかは、ここのくだりでいつも泣いてしまうし、母親というのはそういうものだろうと思うワケです。で、そういうものであって欲しいとも思うんです。(もちろん、社会的な家族の役割としては『おとうさん』もそうであるべきなんですが、アンデルセンはそういうコトを言いたいわけではないと思います。反対もしやしないでしょうが。)
 最近、本当にヤな事件が多いので、昨日に引き続き、別アプローチで「そういうお話もあるヨ」と紹介してみた次第です。

2001/05/09(水)

 おじさんの主張。コンドームでもピルでもいいから、とにかくおまえら避妊しろって。ホントはセックスすらして欲しくないんだけど、まぁ、そこらヘンはとりあえず置いとくわ。んで、万一妊娠したコトが分かったら、さっさと堕ろせって。育てる意思も能力もないんでしょ? ガキにどうやって赤ちゃん育てられるのよ? どうせ、いずれは手にかけちゃうんだから。その時、おまえらの子どもには意志も感覚もあるんだよ? もちろん、胎児の頃だってそれは変わらないんだけど、少なくともオレは、おまえらの不用意かつ馬鹿げたセックスの結果を、日々のニュースで、重い気分で受け取るのにウンザリしてんだ。優生保護法って知ってるか? 最近は、行政だってずいぶん面倒みてくれるっていうぞ。育てられないんだったら、結局は殺しちゃうんだったら、法律で認められてるうちになんとかしろって。そうすりゃおまえらも犯罪者にならなくて済むし、オレだって不快な気分にならなくて済むんだよ。
 生むなよ。つくるなよ。資格ないんだから。んで、もし身分不相応にも「育ててみたい」なんて思っちゃったら(思わないことを願うけど)、そん時は覚悟しろって。親としての覚悟をさ。それがどういうことか、おまえらには分からんだろうけど、すっごく長いスパンで世の中を良くするには絶対に大切なコトなんだ。ホントにもう、頼むぜ? 怒りのあまり、今日はこんな口調になっちゃったじゃねーか。

2001/05/08(火)

 今年のマイ・ベストムービーは、間違いなく「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」になりそうな(心の)イキオイです。多分どこかで、もう一度見に行っちゃうんじゃないかと。過去の「クレしん」映画も、ただいまビデオでチェック中です。鑑賞順と制作順はバラバラですが。今まで見た中では、「電撃! ブタのヒヅメ大作戦」が良かったかな。
 …なんて、素直にカンドーしてる間にも、盗めるモノは盗もうという下心。そんなもんです。

2001/05/07(月)

 風が強い一日でした。
 「キャプテン・ラヴ」コンテンツ、「文章」のところに香織のお蔵テキストをアップしました。
 あと、「まんが秘宝」の「ぶっちぎりヒーロー道」をなんとなく再読して、石川賢の「ウルトラマンT」をまた読みたくなったり、トリュフォーによるヒッチコックへの長大なインタビュー集「映画術」をつらつら読んだりしてました。
 あ、もちろん仕事もやってました。
 …なんて、こんな、本当に意味もない日常雑記を書き付けて、オレはいったいナニをどうしたいというのでしょうか。(えーと、多分早く眠りにつきたいだけだと…)

2001/05/06(日)

 映像作品における「キー・イメージ」、文字通り、まさしく鍵となるイメージの追及(演出)の方法。…なんてコトについて、新藤兼人の『裸の島』と『幻の湖』を比較して書いてみようか、と思ったんだけど。
 よく考えたら、オレは『裸の島』は、シナリオを読んだことがあるだけで、実際の映画をまだ見てないコトに気付いたりして。…ダメだ、それじゃ。書けないね。つーか、書く資格ないじゃん。
 まあ…、ソモソモは、『幻の湖』は「走る描写」へのアプローチが下手すぎるだろ、ってなトコロからの発想だったんですけど。やっぱりシナリオライターは、自らの作り出すロジックに足をすくわれて、肝心の映像表現を追及することは二の次にしてしまう傾向があるんじゃないのかな? なんて自省と共に思ったもので。
 サリバン先生が「言葉」の存在をヘレンに教えようとしたことには、もちろん大いなる意味と意義があるんだけど(『奇跡の人』ですが)、それと同じくらいに大事な、けれど別の「伝える手段」にも、もう少し技術的な視線を向けてみようかな、とか。(もっとも、ヘレンは視覚も持ってなかったんだけど)
 ああ、なんか今日も支離滅裂デス。

2001/05/05(土)

 ああ! 日本ハム(ファイターズ)、また今日も負けてんじゃないの! とか。
 ああ! ぼやぼやしているうちに、時間はどんどん過ぎていくなァ…、とか。
 でも、ぼやぼやしているのは楽しいなァ、とか…。
 思うに、幼少時の、自分自身の訓練の仕方というのは、後の人生に大きな影響を及ぼすね。オレなんか、中学生の頃に数学で落ちこぼれたことに象徴されるような、モノゴトに対する取り組み方ってのが、未だに尾を引いてるもんね。もっとマジメに生きなくちゃなァ…。
 …なんてコトを考えてたりする、ゴールデンウィークも終わりに近付いた日の夕暮れでした。夕暮れというか。曇ってるじゃん今日!

2001/05/04(金)

 自由が丘武蔵野館で今日まで上映していた「幻の湖」。やっと見てきましたので、今日はそれについて書いてみましょう。
 昭和57年に作られた映画です。製作は橋本プロダクションで、配給が東宝。この年の芸術祭にも参加してたようです。
 製作・原作・脚本・監督はあの橋本忍。「忍」といっても、女性じゃありません。ご存知無い方のためにちょっと解説しておくと、日本映画史上にサンゼンと輝く名シナリオライターです。邦画の黄金時代をその骨太な構成力で引っ張ってきた、オレなんかもスゴく尊敬している作家さんであります。
 どのくらい骨太かというと、騙されたと思って「切腹」とか「仇討」とか、あるいは「羅生門」とか、一度見てみてください。黒澤明の他の初期作品や、あるいは「砂の器(山田洋次と共作)」なんかでもいいと思います。大きなビデオレンタル屋さんには大抵置いてありますから。
 …重厚なテーマとあいまって、お話というものがこうも構造的な美しさをたたえつつも堂々と立ちうるものかと、驚かれることと思います。なんといいますか、「男!」なライターさんなのです。描かれている内容がマッチョだという意味ではなく、描写するべきなにものからも逃げずに立ち向かっていく(と感じられる)作風が、男らしいわけですが。
 さて、で「幻の湖」です。先日の日記にもちょっと書きましたが、この映画は公開当時から「あの橋本忍が! いったいぜんたいどーしちゃったの!?」的な反応をもって迎えられた作品だったそうです。オレも予告編だけはリアルタイムで見ていたんですが、まだ高校生でしたし、そんなにしょっちゅう映画館に行くお金も無かったので、つい見逃していました。その後も、多分何回かは名画座あたりで上映されていたんでしょうが、これまた見逃し続け、ビデオにはなってないし、もうどうしたもんだかなー、な状態だったんです。そんな折の「橋本忍特集」での上映! ワクワクしながら劇場に出かけた次第です。
 さあ! どんな映画だったかというと…。(ここからネタバレを含みます。今後的に鑑賞の予定がある方はご注意ください。…と言っても、そうそう上映してはいないんでしょうが)

 愛犬を殺されたソープ嬢が、得意のマラソン(ランニング)を生かして犯人に復讐するという話です。ひじょーにシンプルです。その構成を、少し詳しく見てみましょう。
 まず、最初の60分。
 琵琶湖のほとりに住むヒロイン。22歳のソープ嬢です。愛犬と2人(?)暮らしで、それはそれは仲良く暮らしています。彼女の趣味はその愛犬とランニングをすることで、ねんがら年中琵琶湖の西側を走っています。ちょっとデンパが入っているのか、彼女の耳にはたまに、もの悲しい笛の音が聞こえてきたりします。
 この部分では、ソープ嬢として売れっ子の彼女であるとか、店内の人間関係とか、懇意にしている銀行勤めの青年の存在などが描かれます。
 ちなみに、店でのヒロインの源氏名は「お市」です。いじわるな同僚に「淀君」なんかがいます。女の子を、戦国時代の武将の妻になぞらえてるわけです。同じ店に勤める親友にアメリカ人女性がいて、彼女の源氏名は「切支丹」だったりします。
 ランニング中に、今度はデンパなどではない、本物の笛の音が聞こえてきて、それを吹いていた謎の男性にココロを奪われたりもします。が、彼は仕事ですぐに東京に戻らなくてはならず、お互いに名乗りもせずにスグにさよならをします。  で、そんなこんなのうちに、愛犬が東京から来ていた芸能プロダクション(の誰か)に惨殺され、ヒロインは復讐を決意するのでした。

 次の30分。
 上京したヒロインは、愛犬惨殺の犯人が、芸能プロに出入りしている有名男性作曲家であることをつきとめます。先にソープをやめ、やはり上京していたアメリカ人女性とバッタリ遭遇するヒロイン。アメリカ人女性の正体は、(どういうわけか)諜報機関のエージェントだったのでした。彼女の助けを借り、作曲家の自宅前まで行ったヒロインは、彼の趣味もまた、ランニングであることを知ります。
 ある日、いつものようにランニングを始めた作曲家の後を追って、ヒロインはいきなり走り始めます。彼女の目的は、走って作曲家を追いつめて、彼を走り倒させるコトです。しかし、東京の道は彼女の脚に合わなかったのか、走り倒させるどころか、途中で追走に気付いた作曲家にいいように振り回され、結局ヒロイン自身がダウンしてしまうのでした。

 続く20分。
 失意と共に帰郷したヒロインは、銀行勤めの青年が転勤してしまうことを知ります。今まで親切にしてくれたお礼にと、彼女は青年を琵琶湖を巡るデートに誘います。今までは走ったことの無かった湖の東側を車で通った際に、無人島だとばかり思っていた島にも人がいることを知り、感動の涙にむせぶヒロインです。ひとりぼっちの島と、自身の心境をシンクロさせてたんですね。もとより、ヒロインを憎からず思っていた銀行員の青年は思わず彼女を抱きしめ、キスをし、ここにラブラブ関係成立です。
 しかしその直後、あの笛の主と再会してしまい、どうして銀行員の青年を恋人にしてしまったのだろうと悔やむヒロイン。湖を見下ろす崖の上に座り、その笛にまつわる昔話に耳を傾けます。

 その次の25分。
 笛の主が語るその内容。戦国時代、信長の妹、お市に仕えていた聡明な女性の悲恋物語です。彼女は、やはり湖のほとりで笛を吹いていた地方武士(と言いますか?)の青年に惚れて結婚を決意します。が、戦国の故でイロイロあった結果、婚儀を待たずにその女性は惨殺され、湖に沈められてしまいます。その魂を鎮めるかのように、笛を吹きつづける青年武士です。
 ヒロインは、その話に激しく感情移入して、聞いている間にもボロ泣きをしています。聞けば、笛の主は宇宙関係の仕事に就いているらしく、近々のうちに宇宙飛行に出るとのことでした。

 ラスト30分。
 物語は現実に戻ります。ヒロインの店に、あのにっくき作曲家がやってきて、あろうことかヒロインを指名します。気付かなかったんですね。包丁を片手に作曲家に襲い掛かるヒロイン。慌てた作曲家は裸足のまま店外に逃げ出します。ユニホームの着物姿のまま、やはり足袋のまま追いかけるヒロイン。東京でのランニング合戦(?)には負けたけれど、ついにリベンジのチャンス到来です。地の利を生かしつつ、追い詰めようとするヒロインですが、作曲家はなかなかのランナーでした。どんどん距離をあけられ、くじけそうになるヒロイン。もう走れません。しかしその時! かつての愛犬の姿が、あるいは銀行員青年の励ましの言葉が脳裏を去来し、ついに彼女は作曲家を抜き去るのでした。
 包丁を構え直し、作曲家に体当たりするヒロイン。血がどぴゅーっ! と出て、かくして復讐は遂行されたのです。
 エピローグシークェンスは宇宙です。スペースシャトルが発射され、笛の主が標本採取のための宇宙遊泳をします。例の笛を琵琶湖の上に置き、「これで、もし琵琶湖が無くなっても、その幻の湖と共にこの笛は永久に漂い続ける(大意)」みたいなことを言って、映画は終わります。

 えーと…。だいたいこんな話なんですが。こうやってまとめて見ると、構成そのものは案外マトモというか、理論立っている気はします。このへん、さすがは橋本先生なんですが、けどなあ…。
 ヒロインが愛犬の復讐をする話です。巷間よく言われていた「どーして戦国時代からシャトルまで?」なチグハグぶりも、橋本先生的には、ヒロインの復讐とその想いを補強し、深める材料なんですよね。材料に「したかった」んですよね、きっと。
 でも、全然説得力がないんです。そもそも、走ることがどうして復讐につながるのか。アクションシーンとしての追っかけっこではなく、ひじょうに美しいフォームでの、ほとんどマラソン映画のようなランニング、その描写が、どうしてヒロインの殺意の描写になり得るのか。橋本先生は多分、ある種のファンタジーにしたかったと思うんですが、でまた、このシナリオを映像として成立させるにはそれしか方法がないと思うんですが、絶対的に演出力が足りないんですね。あるいは、演出の方向が間違ってる。名脚本家、必ずしも名演出家ならず、です。
 うまいことファンタジーの装いをほどこせれば、時代劇のシーンも宇宙空間のシーンも(その特撮のヘボさはともかくとして)あるいはかなーりデンパが入っているヒロインのセリフも、それなりに感動を与え得る描写になったかと思われるんですが、想いが先走って技術が足りない、もう全然足りない映画だなァと、そう感じました。
 ただ、つまらなかったかと言えばそうでは無かったですよ、カルト映画としては。開巻1時間もした頃から、場内からは失笑が湧き始め、ヒロインのセリフごとに大いに盛り上がっていました。シャトルが発射されるカットでは、拍手が沸き起こってましたし。オレも大いに笑わせていただきました。主役の南條玲子も、その大根ぶりにはヘキエキしましたが、カラダはキレイな人なので、ランニングシーンなんかはもう悩殺! モノでしたしね(苦笑)。

 芸術祭参加とか文芸大作をやろうとか、そーゆーミョーな色気を出さずに、もっと表現出来ることの現実に即して作れば…、もっと言っちゃえば、ホンはこのままでいいから、別の、もっとファンタジー表現を理解している監督に撮らせれば、こんな無残な結果にならなくて済んだと思うんですが。もっとも、そういう監督だったら、ゼッタイにホン直しを要求したとも思いますけどね。現実から遊離させた作風にするには、あまりにも現実的な設定やセリフがてんこ盛りですから。
 ともあれ、やっと見られたのでスッキリしました。あとは、自分の仕事をキチンとやって、もっとスッキリしたいと思います。エエ、思いますとも!

2001/05/03(木)

 本棚をなんとなく見てたら見慣れない書店カバーの本があって、開いてみたら岩重孝のマンガ「ぼっけもん」9巻でした。
 えーと、これは確かビッグコミックスピリッツに連載されてたやつですね。コピーっぽく言うと「浅井義男と秋元加奈子の青春、その愛憎の軌跡」みたいなお話で、なんつーか全編コレ傷つきっぱなし! って感じのマンガです。いやはや、思わず読みふけってイタい気分になっちゃいました。もちろん、ラブコメなんかじゃありませんし。それこそ、「エヴァンゲリオン」にある種の癒しを求めていたような子は、こういうハードなマンガをどんな気持ちで読むんだろうなー、なんて思ったりもして。(答え。そもそもそういう子は、岩重孝のマンガなんて読みはしません。以上。…苦笑)
 それにしても…。コレ、自分で買った記憶がありません。多分どこかからオレが持ってきちゃったんでしょう。どこだったかなァ…、と記憶を掘り下げていて、思い出しました。むかしのバイト先の、社員さんのデスクにあったのを貰ってきたんですな。当時オレは21でしたから、もう15年も前のお話です。うわぁ。
 この9巻では、交際を続けてきた浅井君と秋元さんが別れたりしてるんですが、田舎に帰る浅井君の見送りにも(敢えて)行かず、電車の中から彼を思い出してメッセージを送る秋元さんの、そのセリフがちょっとイカすので紹介しときます。
 『新しい女(ひと)出来たら、アタシのいいとこだけ思い出して、歯ぎしりしながら後悔して!』
 …いや、これだけ引用すると、秋元さんてなんだかイヤなだけの女のようですが、なかなかスジが通っていて、けっこうステキなひとなんですよ。読んでみそ。
 しかし、こーゆーセリフにきゅん!(笑)ときちゃうんだから、なるほど、「キャプテン・ラヴ」が萌えゲーにならなかったのも当然だなァと思いました。いや、コレは反省じゃなくて改めて自己認識を深めたというコトですが。いや、べつに深まってないか(失笑)。

2001/05/02(水)

 カ行の音が入ると、聞いた感じ、耳にした感じがキツくなるので女の子の名前としてはどうかなァ、なんて妻が言ってまして。そういう妻の名前にもカ行の音が入っているので、半分は自己嫌悪というか、まァそこまではいかないにしても「どんなもんよ?」的な疑問の提出とゆうか。いや、オレは妻の名前、好きなんですけどね。
 ん〜。何のハナシかと言うと、キムタクの娘さんなんですけどね。「心美」と書いて「ここみ」ちゃんなんですって。心が美しい女性になるようにと願って命名したんですって。きっと「ここちゃ〜ん」とか呼ばれてんだろうなァ今ごろ。
 でもそしたら、心の美しさってナニよ? どういうココロの状態を指すのよ? …と、ここでまたオレたち夫婦の会話は盛り上がったりもしたんですが。暫定的に「美しいココロとは、少なくとも世の中のダークサイドを全く知らないような純粋無垢なそれではない。酸いも甘いも噛み分けて、ようやく到達したそこに在るものでアル」と結論…、ではないか。結論に至るための大前提を出しました。今日の午前8時半のことです。その後オレは布団に潜り、妻は家事を再開したのでした。ちゃんちゃん。

2001/05/01(火)

 劇場用のエヴァンゲリオン「Air/まごころを君に」を(ビデオで)やっと見ましたー! ああ、スッキリ(笑)。まだ見てないってコトで、今まで周りの皆さんにさんざん呆れられてきてたんですけどね。
 せっかくだから簡単に感想を。オレはごくフツーに他者とコミュニケイションを取りつつ、現実のこの社会でフツーに暮らしてる(暮らせてる)オトナなので…、あーゆーコトをああも壮大に、エネルギーを使って描いているってコトそのものに驚きました。オレ的には、シンジ君が悩んでるモロモロはデフォルトで存在して当然のコトなので。当たり前に「在る」ことは受け入れるしかしょーがないっしょ? なのにねえ…。
 うむ、あの作品の監督と、あの作品をああいうテーマであるが故に評価し、感情移入するお客さんの側の「事態」は意外と深刻なのかもしれないなー、なんて思ったりしました。いや、スゴくおもしろかったし、評価に値する作品であることは確かですけどね。
 ミーハーなコトを書けば、お母さんと魂の接触を果たして活動再開するアスカ(弐号機)のところで思わず落涙です。ああいう表現、スゴく好きです。以上。
 ああ、あと「映画クレヨンしんちゃん 電撃! ブタのヒヅメ大作戦」も見ました。三石琴乃つながりで(うそ)。んで、また笑ったり泣いたりしてました。

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