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ほころびとつぎあて


2001/07/31(火)

 あ。選挙は行きましたよ、もちろん。選挙特番もソレナリに見てました。
 選挙ってのは、オレら有権者にとっては間違いなく「おもしろげなイベント」なので、大いに活用…というか、やっぱ楽しまなくちゃ損じゃん? って気がしてるんですが、どうしていつも投票率が低いのか理解に苦しむトコロです。みんな、つまんないのかなァ?
 納税額の多少からいったら、去年のオレなんか選挙権を剥奪されても当然くらいの貢献しか(国や自治体に対して)してないのに、それでも不思議なコトにキチンと投票ハガキは届きましたもんね。もちろん、これは何かの間違いだとは思うんですが、せっかく間違えてくれたんだから義務というか義理というか、とにかくそれは果たしますよというね。
 個人的には、参院選より衆院選の方が燃えるんですけどね。萌えはしませんけどね。

2001/07/30(月)

 土曜も日曜も働いていたオレは、世間では仕事の始まり月曜日なのかもしれないけどさー! などと思いつつも、横浜西口名画座に出かけて「それいけ! アンパンマン ゴミラの星」を妻&娘と共に鑑賞したのでした。
 横浜西口名画座には初めて行ったんですが、なんというかこう、名画座テイストがぷんぷんと漂っている、オレ的にはナイスな小屋でした。古いし狭いし、なんかヘンな柱が立ってるし、売店のおばちゃんがとっても親切なイイ人だったし。
 有楽町あたりのロードショー館しか知らない妻にはある種、カルチャーショックのようでした。「映画館の中で蚊に刺されたのなんて生まれて初めて〜!」とか言ってましたしね。
 で、肝心の映画ですが。米村正二脚本だから見に行ったんですが、「ん〜。もうちょっと酔わせて欲しかったかなァ」な感じでした。もちろん、ウェルメイドな作品ではありましたし、クライマックスのたたみかけとか、大いに盛り上げるその作劇術にも感心したんですが(そう、例えるなら『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を彷彿とさせたというか)、やはし「勇気の花がひらくとき」の感動があまりにも大きかったもんですから、ついつい比較しちゃったりするんですよ。
 あと、(ネタバレですが)ゴミラは生き返らせるべきでは無かったよな、とか。小さな子ども向けに「命」の尊さを教えるには色々な方法があると思いますし、なんつってもこれは「アンパンマン」の映画ですから、脚本家の一存でそこらへんをどーこー出来ない事情があったのかもしれませんが(加えて、みんなの真摯な祈りに応えて『命』が蘇るという、米村アンパンマン脚本の王道パターンも決してキライではないんですが)…、失われて、二度と元に戻る事がないから、それはとっても哀しい事だから、だからこそ今ある命は大切にしなければならないんだよ、という描き方の方が良かったとオレは思います、思いました。
 半ば妄想的に「ゴミラの再生」別案を思い描いてみたりもしたんですけどね。
 ずっと一人ぼっちだった、孤独だった。同じ境遇ゆえに心が結ばれていたゴミラとヤーダ姫。お互いをもうこれ以上、寂しいままの存在でいさせたくない。その真なる想いがありながらも、ヤーダ星を、彼女の星を救うために噴火した火口に身を投じるゴミラ。
 せめて彼の再生が、ヤーダ姫だけに、彼女だけに分かる(認識できる)存在として描かれていたら、オレなんかはもう号泣したと思うんですが。ある種のユーレイ状態とか。どうして彼女にだけ分かるのかといったら、かつて同じ魂を、寂しくても一人ぼっちでも頑張る…! という健気な魂を共有してたからですけどね。
 (でも、そういうのは『アンパンマン』的な作劇ではないのかも、と思ってみたりね)
 ちなみに、そのヤーダ姫は酒井のりぴーが演じているんですが、ウマすぎです。声質もハマっていたとは思いますが、キャスティングを知らなかったら(それこそ)声優さんによるお芝居だと思っていたかもしれません。
 …映画を見た後は、久々に山下公園に行ったり中華街で肉マンを食べてたりしました。(休日だから)。氷川丸を見て、「ワイルド7」を思い出したりもしてました。(オヤジだから)。帰りの電車の中で娘にお話をせがまれて、無視ぶっこいたりもしてました(休日なので、お話作りをしたくなかったから。極悪父)

2001/07/29(日)

 「DREAM POWER 2001」雑感続き。
 会場に来ていたお客さんのほとんどは気にしていないらしい事実(多分ね)を考えると、これからオレが書くコトは無粋以外のナニモノでもないんだけど、でもオレはやっぱり気になるんだよなあ、という話です。
 つまりね。去年の「DREAM POWER 2000」の時もそうだったんだけど、出演者の皆さんの多くが、台本を手に持ったままステージに上がるんですよ。で、オレとしては、「それって『お客さんに見せるステージ』としてはどうよ?」とか思うワケなんですな。なんかカッコ悪くない? とか。
 で、結論は前にも書いた通り、多分お客さんはンなこと気にしてません。大好きな声優さんが生で、ステージ上で活躍している様子そのものを見て、ひじょうに満足されていたようです。だから、結果オーライだとも思うんですよ。
 そもそも、声優さんは普段、スタジオで台本片手に演技をしているわけだし、その立ち姿そのものが、ある意味でファンサービスになっているという側面もあったりするわけだしね。
 …と、ここまで自分を納得させながらも、それでもやっぱオレには違和感アリアリなんですわ。その原因も実はすでに分かっていて、つまりこれは出自の違いって話なんでしょうけどね。テレビ(実写。アニメではなく)の仕事では、顔出しのタレントさんが台本を読み込んでくる、内容を覚えてくるなんてのは当たり前の話だったし、現場でちゃんと喋れなければ面と向かって、あるいは裏で無能呼ばわりされるコトだって珍しくありませんでしたからね。
 で、彼や彼女たちはどうして台本を見ながら喋っちゃイケナイのかというと、台本は本来、そこには存在しないものとして想定されているからです。ドラマの場合を考えると分かりやすいかと思います。独自の作品世界を創り上げている筈のその映像空間に、台本なんていう「現実へのつながり」が見えちゃったら、ンなの興ざめもいいトコでしょ? レポートものやバラエティにしたって、いちおうはそのタレントさん独自のパーソナリティの拠ってその空間を演出しようとしているのに、彼・彼女をコントロールする存在(台本に限らず、演出者とか制作者とかモロモロありますけど)が垣間見えてしまったら、しらけちゃうでしょ?
 …うん。だから、オレはしらけちゃっていたんだと思います。職種の違いによる意識の差は致し方ないものだとしても、台本がスグそこにあるという安心感からは、いい意味でも悪い意味でも、ステージ的(あるいはテレビ的)なナニモノも生まれないよなァ、なんて思って。
 …そんな中で、小野坂昌也さん、関 智一さんのコント芝居は、そのネタも含めて満足がいきましたけどね。(これはお芝居だったので、当然ノー台本だったわけです)

2001/07/28(土)

 渋谷公会堂で「DREAM POWER 2001」の収録をしてきました。
 文化放送開局50周年記念の声優イベントなんですが、これを8月にスカパーで放送するんで、そのための収録だったわけです。
 ま、「収録をしてきました」つっても、オレが現場で何をしていたワケでもありませんけどね。忙しいのはディレクターや技術スタッフさんたちです。今年はリハーサル中からカメラが回ってましたから、終演までホント、一日仕事でしたしね。お疲れ様でございました。
 オレはと言えば、来週のスタジオ収録に備え、楽屋に設けられたサブで、ステージ進行とその内容、所要タイムなんかをチェックしてたくらいです。(で、これから修正台本を書きます。素材は予想タイムよりもかなりショートなカンジかも? デス。…って、また誰にも分からないような書き方を…。)
 放送はペイパービュー(番組ごとの課金システム)ですが、出演声優のファンの方はご覧になるといいかも、デス。皆さん、ひじょうにハイテンションに演じておられます。
 あと、別に声優さんには興味はないけど、声優ファンの皆さんのノリを知りたい方とかも、ご覧になるといいかもしれませんね(って、いますかそーゆー人?) 通常のライヴもの以上に客席の抜きカットが多いわけではありませんけど、なんつーか、ひじょーに分かりやすいコトになってるとは思います。
 それから、小森まなみさんのコーナー、井上喜久子さんと山本麻里安さんのコーナーは、ある意味で必見モノではないかと思いました。客を酔わせるのに、あーゆーネタとキャラ設計で成立する(商行為の)「在り方」ってのが、まァこれは今さらなのかもしれませんが、自分にはよく分からなくて、でもそれはひじょーにお客さんにはウケていたので。
 まあこれは単純に、「アニメラジオ」なるものの「向き」をオレは知らない・理解できてないって話なのかもしれませんけど。(だから『愛美』みたいなキャラを作っちゃうんですけど・笑)
 で、そういうオレがテレビ版の構成をやってていいのか? って話もあるんですけど、もちろんこれはOKです。俯瞰でGO! って感じですかね。最近、自分の本当の商売は「接着剤」なのではないか、なんて思ってたりもしてますから。(あー。今日は分かりにくい書き方ばかりしているような…。…いいや。もう)

2001/07/27(金)

 さっき「金曜ロードショー」で「ジョーズ」をやってたんですよ。んで、昔っから疑問に思っていた事を再び思い出しまして。…調べりゃいいんですけどね。でもスグ忘れちゃうんで、書いておこうと思って。
 何の話かっていうと、ラストでロイ・シャイダーが鮫の口中に入ったボンベを銃で撃つ、その時のセリフなんですけどね。
 オレが小学生の頃、劇場で(つまり字幕で)見た時には「笑え、畜生!」とか、そんな感じだったんですよ。でも、テレビの吹替え版で見ると「くたばれ化物!」的な、威勢のいいセリフになってるんですよね。
 これって、全然テンションが…、というより、キモチの在り様が違うでしょ? 自虐混じりの「笑え、畜生!」に対し、けっこー自信満々の「くたばれ化物!」だもん。ロイ・シャイダーの表情自体は、追い詰められながらも戦う意欲満々なカンジはするんですけど、それにしてもねえ…。セリフのエネルギーの向きが全然違う。
 どうしてこういう差が生じるんだろう。…と困った時には、オリジナルを参照するのがモノのスジってものなので、オレは英語のセリフそのものを確認しなくちゃならない(すでに義務?)んですけど、ビデオ借りるとか、オンエアを録画するとか、そういうのをスグに忘れちゃう。
 つまり、オレはちょっと気になってるだけで、生活上のモロモロに比べたらそんなに重要なコトじゃないのかも、なんてコトなのかもしれないんですけどね。
 ん〜。今度、ビデオ屋さんに行った時には思い出せますように。

2001/07/26(木)

 さっき、妻が部屋にやって来て曰く「最近、日記書いてないでしょ?」
 (日記? そういや確かにここ2、3日、書いてないかもしれないけど、どーしてそんなコト知ってんだ? コイツ、オレの日記こっそり盗み読んでるのか? テレビの上にさりげなく置いてるのがマズいのかな。置き場所変えるか?)
 …とか思っていて、ふと気付きました。なんだ、日記ってこのコンテンツのことじゃんか。そっか。火曜日から更新してなかったしなっ。…ホッとしました。
 つまり、この文章とは別に、もう8年近く書きつづけている正真正銘の日記なるものがオレにはあるんですけどね。そっちの方かと思いまして。
 いやあ。でも、まさか妻がココを(そういうツッコミを入れる程度に)読んでるとは思ってなかったなあ。これからは滅多なコト書けないなあ(笑)。いや、書きますけどね。

2001/07/25(水)

 一日中ミーティングをしてまして。
 決めなきゃいけないモロモロが、無数の言葉のやり取りの果てに少しずつでも確定していく様を肌で感じるというのは、やっぱ喜びの一種ではあるなあ、なんて、当然の事を改めて確認してたりしてました。(ま、結局全部は決めきれなかったんですけどね)
 久々に終電近くの電車に乗ったりして「とりあえず外で、夜遅くまで仕事をしてる感」なんかも味わったりしましたけど、深夜に帰宅したからといって、それで仕事の束縛から逃れられる筈もなく、なんだかんだで毎日朝まで起きている今日この頃。疲れるよなあ。

2001/07/24(火)

 電車に乗ってうとうとしてたら、どこからともなく柑橘系のイイ匂いが。どこかのご婦人がつけていた香水でしょうか。
 キツすぎもせず、弱すぎもせず、微妙な按配を保ちながら漂ってくるその香りに、なんとなく幸せな気分になったりして。
 ただでさえ眠いアタマとカラダに拍車をかけられて、そのまま最寄りの駅までずうっとうつらうつらしてました。いやはや、匂いのおしゃれとはこうありたいモノです…って、誰もオレにそんなコト言われたくはないでしょうから、控えめに主張しとくに留めます。
 暑い盛りですからねー。汗臭いのだけは勘弁して欲しいですよねー。特に満員電車の中ではね。だいたいこの時期、2〜3日も風呂に入らないでいると、確実に臭いますからねー(十数年前に経験済み・よせって)。

2001/07/23(月)

 仕事でちと必要があって、レンタルビデオ屋さんから「仮面ライダー」(2号ライダー編)のビデオを借りてきたんですが…。
 オープニング曲、ナレーションの入りのタイミングとか、サブタイトルの書体の雰囲気とかを確認したかったんですけどね。…が、ここに大きな落とし穴が待っていたのでした!(だいたい直径5センチくらい・笑)
 家に戻ってから妻と雑談していて、それで分かったんですけど、なんと彼女、旧1号ライダーのビデオを持ってたんですわ。’92年にTBSの夏休み特番で放送していたやつらしいんですけどね。オレがチェックしたかったモロモロは、全部そのテープで確認できました。なんだ。だったらオレわざわざ借りてこなくてよかったんじゃんよっ!…先に言えよ、妻。…無理か。
 一緒に、「赤毛のアン」のビデオ(アニメね)も借りてきたんですが。テレビシリーズをそのまま収録してあるのかと思ったら再編集モノでした。1巻60分で全5巻くらいにまとめてあるのかな? それの第1巻め。…それなりに堪能はできたんですけど、もう少し気を遣おうよ〜、ってなツナギの部分も目立ちました。(なんでかな〜。音も絵も、もう少しキレイに…、というか違和感なくつなげると思うんだけどな〜?)
 今は無きディレクTVで仕事をした時、ご一緒したベテランテレビマンであるプロデューサー氏は、「ひとの撮った作品はむやみにイジれない(=編集できない)よ。意味があってそういうツナギになってるんだし、(同じ映像作家としての)仁義もあるしさあ」と仰ってましたけど、ひょっとして、そういう類の事情だったんですかね?(まあそりゃ、高畑作品はむやみにイジれないでしょうしねえ…)

2001/07/22(日)

 「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」って。3回も言わなくてもすりゃーいいじゃん恋でも何でもさァ! インパクトはあるかもしれないけど、久々にバカっぽいタイトルだと思います、悪い意味で。若者にはイイ感じで訴求してんのかな。いや、東芝日曜劇場なんですけどね。
 以上、単なるマクラです。本題はここから。20日(金)の日記で、「最近、アニメやゲーム周りで『伏線』という言葉が間違って使われてる」って書いたんですが、それについてまとめておこうと思いまして。
 厳密に書くと、「間違って使われてる」んじゃなくて、あまりにもダサい伏線(の作法)がはびこった結果、多くのお客さんが「伏線とはそういうものだ」という解釈をしている、というコトなんですが。(だから責任はむしろ、業界側にあると思います。)
 広辞苑を引くと、「伏線」のところには「1.小説・戯曲・詩などで、後の方で述べる事柄をあらかじめ前の方でほのめかしておくもの」とありますが、もうひとつ、「2.後の事の準備として前もってひそかに設けておくもの」とも書いてあります。
 オレは(恐れ多くも)広辞苑を全面的に信じているワケではありませんが、まァこの説明は妥当ではないかと思います。特に「2.」の方にポイント高し! デス。
 「ひそかに設けておく」。ここが、伏線なるものの最大の醍醐味なワケです。仕掛ける方も仕掛けられる方も。伏線は、それが描かれた時には、その場面の前後に関連した「単なる描写」であるべきです。もちろん、「重要な描写」であってもいいんですが、それは”物語の後ろの方に関係してくるから”重要なのではなく、場面それ自体として重要であっても良い、そういう場合もある、という意味です。
 肝心の、伏線に対応する場面にきて初めて「ああ、あれは伏線だったんだ」と分かる、それが最も美しい伏線の在り方です。単なる「引き」のために、「1.」のような意味で安易に使われている伏線の作法は、先人たちの開発してきた技術を無にするような行為だと思うんですが、どんなもんでしょうね。(つーか、単に作劇の技術がないだけという話もありますけど。)(例をあげれば、エヴァンゲリオンにおける数々の謎、の描写とか)
 ただし、「ひそかに設けておく」という部分には、また別の場合もあります。その情報(伏線)が、その作品世界においてはあまりにも当然すぎるような場合です。当然すぎて、だからなおさら伏線だと気付かない。巧妙な「隠し方」と言えるかもしれません。  この例で、近年オレがもっとも感動した作品は、映画「それいけ! アンパンマン 勇気の花がひらくとき」です。(米村正二脚本)。
 キララ姫というヒロインが登場します。彼女はキラキラ星のワガママお姫様なのですが、アンパンマンに助けられたことをきっかけに、彼にほのかな恋心を抱きます。アンパンマンを独占したくなるキララ姫。けれどアンパンマンは、「みんなの」ヒーローなのでした。彼女にだけ特別な好意を寄せることはしません。できません。
 アンパンマンを慕う子どもたちと一緒に遊んでもソリが合わず、一人森にさまよい出るキララ姫。おり悪く天候が悪化し、彼女は一人、洞窟で雨宿りをすることになります。
 「アンパンマン、助けに来てくれないかしら…」
 小さく呟くキララ姫。洞窟の暗闇に脅え、鳴り出した雷にも脅え、心細くてならない彼女です。そのうちに地面に座り込み、ぐすぐすと泣き出してしまいます。
 それなのに、アンパンマンは来ないのです! 困っている人がいれば、その人が助けを呼べば、いつでも、どこでもやって来てくれる。彼はそういうヒーローのはずでした。それがシリーズを通してのお約束であり、彼の当然にすぎる態度だったのです。
 観客は、ここでいったん、驚かされます。どうしてアンパンマンは来ないんだろう? キララ姫があんなに怖がっているのに! あんなに可哀相なのに!? 彼女の助けを呼ぶ声は、あまりにも小さかったのでしょうか。アンパンマンにはそれが聞こえなかったのでしょうか? 脅えるキララ姫、孤独な彼女の描写を充分に積み重ね、観客が充分に彼女に感情移入をしたところで、暗い洞窟に映る影…! とうとうアンパンマンがやって来たのでした!
 (どうして?)
 瞳で問いかけるキララ姫にアンパンマンは答えます。
 「ぼくを呼んだでしょ」
 それは聞こえるはずもない小さな呟きだったのにもかかわらず、やっぱりアンパンマンには分かっていました! 観客はキララ姫と共に救われるのです。
 どうですか、この二重の仕込み。叩き込んできた伏線を有効に活用するとは、例えばこういうことだと思います。
 この作品には他にも、ひじょうに「王道」な伏線の仕込みもありますから、興味を持った方はご覧になると良いかと思いますが。お勧めです。
 …とまあ。ごちゃごちゃ書きましたけど、いずれこういう文言は自分にはね返ってくるので、オレはオレなりに精進しなくちゃいけないんですけどね。

2001/07/21(土)

 ごめん! オレまた間違えてました!
 何を間違えてたのかというと、16日(月)の日記で「わんわん物語U」に触れて、『メインビジュアルの犬(トランプ)ってば相変わらずカッコ悪い』みたいなコト書いたでしょ。ところが、あの犬はトランプじゃなかったんだなこれが!
 今日、映画「アンパンマン」のチケットを買おうと思って、自由が丘のアンパンマンショップに行ったんですよ。その帰り、東横線の駅に「わんわん物語U」のメインビジュアルを使ったスタンプラリーのポスターが貼ってあって、それを横目で見ながら通り過ぎようとしたんですが。あれ?
 トランプの首輪の頭文字が「S」になってる?
 慌てて引き返して、じっくりと首輪の彫を観察すると、そこには「SCAMP」なる文字が!
 ナニ? つーことはコイツ、トランプじゃないの? そう思ってポスターをよく見ると、ああ! トランプらしき犬はその後ろにちゃんと描いてあるじゃないですか! そうか、「わんわん物語U」ってば、トランプの息子の話だったりする!?
 帰宅してからレッツ検索。簡単に発見できました。真相はこうです。とほほ。それこそ、よく調べもせずに独断で決めつけちゃってゴメンなさい。>信じちゃった皆様。…イエ、「T」のトランプがカッコ悪いのは本当なんですけどね。
 ああ。でもアレだね。新キャラのエンジェルちゃんはカワイイかもね。

2001/07/20(金)

 遅ればせながら「仮面ライダーSPIRITS(村枝賢一)」を買いました。発売されてからもう2ヵ月以上経ちますけど、なんとなく買いそびれてたんですよね。マガジンZの方は、毎月立ち読みしてるんですけど。
 で、あらためて通読してみて、いやぁやっぱコレおもしろいわ。ある意味で、石ノ森章太郎氏ご本人のマンガよりおもしろいかも。
 もちろん、原作は原作で好きなんですけどね。テレビで放送された映像版に比較して、重く暗い作風とか。ま、これは「ライダー」に限りませんけど。「変身忍者嵐」も「人造人間キカイダー」も、はたまた「ロボット刑事」も、テレビから入っちゃったら、そのあまりの差に愕然とするんじゃないですかね。「仮面ライダーBlack」にしても(これはテレビ版はほとんど見てませんけど)、「ああ、やっぱりこーゆーふうに終わっちゃったよ」なんて思いましたもん。んで、それは不満ということではなく、作家の資質とはそういうものだという話だとは思うんですが。(だから数少ない例外が、『秘密戦隊ゴレンジャー』とか『がんばれ! ロボコン』になるんですかね。『イナズマン』は…、そもそもデザインからして違いすぎるし、最初っから別物? って気がしなくもなく)
 んで。村枝ライダーですが。まず、なんといってもカッコいい!です。これは原作(マンガ)からは、まず感じられなかったテイストです(少なくともオレは)。ヒーローものなんだから、これはかなり重要な部分なのではないかと。
 この日記でもたびたび登場(?)していただいている構成作家の岡野さんは、第2話「たった一人の戦場(前編)」のラストで、そのあまりのカッコよさに失禁したとか言ってましたけど、分かりますそのキモチ。あと、変身ポーズの決め方とか。…これはつまり、マンガとしての(絵的な)構成がうまい、ということだと思うんですが、見開きで本郷ライダーに変身された日には、感動する以外、他にオレにどーしろと!? …なんて気分になっちゃいますよ。
 お話の作りも上手ですしねー。これもやっぱ第2話なんですが、子どもたちの見ている前で、(顔の)改造手術の傷痕を見せながら変身する一文字ライダー、のあたりなんか、もう震えるくらいウマいです。本来の意味での「伏線」ってこういうもんだよなーって、つくづく感じましたもん。(余談ですが、最近、アニメやゲーム周りでは、『伏線』という言葉が間違って使われていることが多いので、ちと気にはなってるんです。ひとつだけ書いておけば、『伏線』つーのは、それが描かれた時点で『伏線』だとバレてしまってはいけないのだ、ってコトなんですけどね。)
 ともあれそんなワケで、久々に満足のいくマンガ読書体験をした次第です。あ、マンガと言えば、「彼氏彼女の事情」の11巻も(知らないうちに)発売されてたようなので、そのうち読んでみることにします。

2001/07/19(木)

 「髪、染めてみようかなあ」などと突然に思ってみたり。暑いからだな、きっと
 金髪、茶髪はフツーだから、この際青!とか黄!とか白!とか。あるいは、日光の届かない地下洞窟で1年くらい暮らして、銀色の髪のオレ、になってみるとか。(このネタも古いですか?)
 というわけで、夕食の折に家族会議を開き、「パパの髪は何色がいいか緊急アンケート」を行ったんですが。以下にその結果を記します。
 しろいところがいや。(1名・幼稚園児)
 …ていうかその前に白髪染めたら?(1名・主婦)
 …なんだよー。けっこうみんな、前向きじゃないなッ! オレは、新しい髪の色はなにがいいのか聞いてるんであって、今現在のオレの、苦悩と気遣いのゆえに発生している白髪(ホントか)についてコメントを求めてるワケじゃないんだよッ!
 ふーん。(1名・主婦)
 …って、ナゼそこで食器を片付け始めるかな? 娘よ、ゲームボーイが楽しいのは分かるけど、パパのお話、ちゃんと聞いてる? ねえ。ねえってば!

2001/07/18(水)

 ちょっとした不注意で住所とか電話番号とかカード番号とか、まァIPアドレスなんてのはある意味仕方ないとしても、とにかくそういった個人情報のモロモロがどこかの誰かにがバレてしまうとか…。
 ネットって怖いなァと思うのは、一般的には例えばそーゆーコトだったりはするんだろうけど、オレは最近、もっと怖いモノを発見してしまいました!
 …なんつって、そんなに大袈裟に言うほどのコトでもないんだけど、でもオレはある意味でマジに、怖いなァ、イヤだなァと思っちゃったんですよね。
 んで。それは何なのかというと、つまり「恥ずかしいサイト」の存在です。いや、「恥ずかしい」つっても、アダルトサイトという意味ではないんだけどね。例えばオレのこのページなんかも、日々しょーもない文章を垂れ流してて、恥ずかしいと言えば恥ずかしいんだけど、そんなオレから見てももっと恥ずかしいサイトってーのがあるもんだなァ、なんて思ってみたりして。
 オレはいちおう文筆を生業としてるので(苦笑。いや、確定申告の書類ではそーなっとるのよ)、やっぱテキスト系のサイトで気になるトコロが多いんだけど、例えばさ、沖縄の歴史に全く触れずにあの暴行事件に乱暴なコメントしてみたりとかさ(無知って恥ずかしい)、事実関係に全く配慮することなく某劇団(ヘロヘロQだけど・笑)の座長を批判してみたりとかさ(独断って恥ずかしい)、それはオレないし「キャプテン・ラヴ」の制作スタッフが書いたから意味があった構造の文章なのに、そのヘンを修正するコトもなくそのままコピってアップしちゃうとかさ(文章センス、あるいは編集センスがないのって恥ずかしい。ま、この件についてはオレはすでに一観客としてオモシロがってますが)、ここ数日だけに限ってもイロイロとありましたよ、恥ずかしいサイト。
 ま。恥をかくのはそこの管理人だけなので。しかも大抵の場合、公にされているのはハンドルネームだけだったりするので。彼や彼女は深刻な社会的被害を被るコトは少ないだろうとは思うんですけどね。(で、それでいいんですけどね)
 けど、それにしてもよ。わりかし誰でも、好きなコト言えちゃう、書けちゃうネットの世界ってーのは、一面、おもいっきり無防備な、恥をかきやすい仕組みの世界なのだなあと痛烈に感じたってハナシ。で、それってやっぱ、怖いよな。…皆さんは怖くないですか?
 オレだったら、思ったこと全部書かないし、そもそも書けないよねー。このサイトは本名でやってるってコトもあるし、それを除いてもイロイロ差し障りあるし。
 ただまあ、言い得る事だけを誠実におもしろおかしく、書いていければとは思ってますけどね。

2001/07/17(火)

 パニオンのお姉さんは上から撮っちゃダメだーッ!
 なんて、某キレイなお姉さん系ホームページを見ていてそう思いました。だってさあ。スタイル良く撮ってあげなきゃ可哀相じゃない? 自分より身長低いヒトを撮る時にさ、 自分の目の高さにレンズ合わせたら、そりゃ俯瞰気味になるよな。けどむしろココはアオリだろ。いや、そっちの方がパンツが見えるかも、…とかそーゆーハナシではなく。全くなく。
 あー。一日中、一歩も外に出ることなく原稿書いてました。スタジオ原稿。MCのパーソナリティに配慮しようとは思うんだけど、でもすぐ、そーゆーコトとは関係なくネタを作っちゃうので、なんかアレだな。MC的には使いにくい原稿になってるかもな。
 オレ的に美しいと思うのは、書いてある通りに演れば(喋れば)想定している尺ちょうどにおさまるし、その反面、伝えるべき情報だけ押さえて、あとはMCが自由に喋ろうとしても現場の材料として有効に機能する原稿なんだけど。
 なかなかに難しいものです。

2001/07/16(月)

 寝たいし眠たいのにこんな時間(17日、火曜日の午前3時過ぎ)まで起きていて、我ながらよく働くものだと思いますけど、締め切りがあるんだから仕方ないですな。(お。前向きだネ!)(←つーかフツーだろそれが)
 話は変わりますが。
 東横線の中吊りを見ていたら、今年のスタンプラリーのキャラクターは「わんわん物語U」みたいですね。それはそれでいいんですけど、なんか、メインビジュアルのトランプ(主役の犬です)がカッコ悪いなー。
 …ま、そもそもコイツは、本編(『U』じゃなくて『T』のほうね)でもカッコ悪ーく終わるんですけどね。それまでさんざん、野良犬の誇りみたいなコト語ってたくせに、最後はレディ(ヒロインの犬です)と一緒に飼い犬におさまっちゃうんだから。飼い犬になるコトそのものが悪いんじゃなくて、ヒーロー役のくせに言動一致しないトコがカッコ悪いんですけどね。
 つまりあの映画は、生涯の伴侶(レディ)との暮らしを築き上げるという「幸せ」を選択したために何か大事なモノを捨てざるを得なかった青年のハナシ、なんですな。
 いやコレ、あながち冗談でもなくて、マジでそんなふうにも読み取れるんですよ。興味のある方はビデオででも借りて見てみてください。トランプはそんな感じですけど、レディは最初から最後までカワイイしね。
 あー。あと、最近オレ的にカワイイのは、「すしあざらし」の「三つ子のタマゴ」かなぁ。…誰も聞いてないデスか?

2001/07/15(日)

 19歳の時、新宿で「若者たち」のリバイバル上映を見て、いたく感動しまして。特に、クライマックスで山本圭が「紙だ。こんなものは紙だ!」と叫んでお札をビリビリと破くところ。当時は(当時も、が正確か?)ビンボーだったので、なおさらココロに沁みたんですな。
 それから2年後、山内久先生にお会いした時に(山内先生というのは、『若者たち』の脚本家なんですけど。とりあえずは『豚と軍艦』あたりをお勧めしときます。)「あそこスゴく良かったっすよー!」とお伝えしたら、先生も満更ではなかったご様子だったんですけど「ウン。あなたのような若い人たちに、イロイロと感じて欲しかったんだけどねえ」とナゼか過去形でおっしゃいました。  リバイバル当時、先生なりに狙っていたり考えていたりした事があったのかもしれません。それも、それこそ若者に託すような種類のものを。でもそれは、結局望み得なかったものだったのでしょうか。だから、過去形だったんでしょうか。
 社会はまさにバブルに突入せんという頃で、昭和40年代初期のビンボー生活を描いた「若者たち」なんかは、ひょっとしたら全然時代の主流にはマッチしていなかったのかもしれませんけどね。オレはめちゃ感動したんですけど、だからオレのセンスそのものが非主流派…、というか、よーするに時代感覚がナッシング、ってコトなのかもしれませんけど。(まァ、これは今や半ば自覚的ではあるけど)。
 けれどもしかし、やはり時代は繰り返すそうなので。その後しばらくしてから、テレビドラマでも「ビンボーもの」が流行ったコトがあったでしょ。野島伸司さんなんかも、「若者たち」にインスパイアされて「ひとつ屋根の下」を書いたという話があるし。だから、力のあるもの(作品)は、やっぱソレナリに人に影響を与えたりはするんですよ。あとは「商品としてはどうなのよ」って話が残るだけで。
 …で、もちろん「商品として」ってトコがかなーり大事なワケなんですけどね。(あー。だんだん気が滅入ってきました。そういう話を書くつもりじゃ無かったんですけどね)
 熱風が吹き込む中、おとなしーく仕事をしながら、こんな事をつらつら考えていた今日の午後ではありました。いやまったく、暑いったら。

2001/07/14(土)

 昨日の夕食がカツカレーだったし、今日の昼食はカレーパンだったので。しかもそのカレーパンは賞味期限切れのすんごくマズいシロモノで、それでも残さず食べましたけど、そうとう胸やけがしたので。だから当分、カレー物は食べるのはやめようと、いちおうはそう誓ったんですよ。だいたい午後1時過ぎくらいに。
 なのに。ああ! なのに今晩もカレーを食べてしまいましたッ! …別に誰も困らないし、今晩のはおいしかったから問題ないんですけど、なんだかなー。カレーの神様に憑依されてんのかなー。
 コトの次第はこうです。夕方から、ロケハンがあったんですよね。インフォマーシャルの仕事で、後楽園ゆうえんちに行ったんですよ。ここでは毎年夏に、「オトナの夜の遊園地」とか言って「ルナパーク」というイベントをやってるんです。去年の「未来日記体験版」はそうとうテレビでも宣伝されましたから、知ってる方もいるかもしれませんよね。
 で、今年は角川書店の「Tokyo Walker」がプロデュースして、「LOVE博インルナパーク」というのをやるですよ。ちょうど今晩、14日の夜から始まったんですけどね。インフォマーシャルの収録は明日なんで、台本直しに備えていちおう顔を出したんですわ。
 「LOVE博」がどういうイベントかは、ここらへんをチェックしていただくとして、オレたち撮影スタッフは、台本片手にゆうえんちを始め、東京ドームシティをウロウロしてました。で、現場に行くまで知らなかったんですけど、今晩は初日だということで、プレス関係者の招待日でもあったんですね。受付で名札もらって、紙資料もらって、他にもイロイロ、ドリンク券やらお食事券(伏線・笑)なんかももらって、もう至れり尽せりです。ブラボー(株)東京ドーム! ってカンジです。会場のあちこちにはモデルのお兄さんやお姉さんが待機していて、スチール撮影にもスグ対応できるような仕組みでしたしね。
 …ま、オレらはスチールじゃなくてビデオで、しかもロケハンだからデジカムしか持ってなかったんですけど。それでも、「タワーハッカーから落ちるMC」のテスト撮りには、美男美女のモデルさんに協力していただけましたよ。オレは二人の横(ディレクター)の更に横の席に、遊びで乗ってましたけど。いやはや、不真面目な構成作家ではアリマス。タワーハッカーに乗ったのは、それこそ「キャプテン・ラヴ」の背景資料のロケハンで、やっぱり後楽園の野外劇場に行った時以来ですよ。3年くらい前かなあ。
 ま、それはともかく。「LOVE博」のウリのひとつに、「ラブカリー」というのがあるんですよ。東京ドームホテル内のレストランで、期間限定でオリジナルカレーが楽しめるというものなんですけどね。…ウカツと言えばウカツでしたが、これの紹介は是非モノなのでした。んで、せっかくお食事券を貰ったんだから試しに食べてみようか夕食時だし、ってな展開になるのは火を見るより明らかだったと言うか姉さん事件です! って言うかね。
 上にも書きましたけど、これはマジでおいしかったですよ。山岡士郎も文句は言わないでしょうってくらいに。なので、これを読んでいる方で恋人がいる人で、まだこの夏のお出かけ先が決まっていない人は「LOVE博」に行ってカレーを食べてくるといいんじゃないかなーとか思うんですが。(いやベツにヤケになってるワケでなく)

2001/07/13(金)

 つい最近まで知らなかったんですが、NECのパソコンって、今や単なるDOS−V機なんですってね。…単なる、なんて書き方もどうかとは思いますし、市場全体を見回してみれば、やっぱ同じ規格だった方がメーカーにとってもユーザーにとっても何かと便利だとは思うんですよ。けど、「98アーキテクチャー」でガンバッてた時代もあったんだと思うと…、パソコン業界の時の流れとか、その無常さとかを感じなくもないデス。オレもDOS時代は98ユーザーだったしねえ。
 で。ハナシは全然変わるんですが、妻と娘がポケモンの映画を見に行ったんだそうです。「セレビィ 時を越えた遭遇(であい)」ですな。セレビィはともかく、今年の夏ポケモンと言えば併映作(『ピカチュウのドキドキかくれんぼ』)のナレーションの、あの方ですが。妻に聞いてみました。
 「で、どうだったのよ?」
 「どうって? ナニが?」
 「遠藤サンの仕事っぷりはさ?」
 「遠藤さんて誰? わたし知らない」
 「? 今日、ポケモン見に行ったんでしょ?」
 「ウン」
 「ピカチュウのほうのナレーションをエンクミがやってたでしょ?」
 「ああ! エンクミ!」
 「…誰だと思ってたんだよ」
 「分かんないよー。エンクミって言ってくれなきゃー」
 …そうか?
 ともあれ感想は、「普通に聞けてよかった」とのことでした。…まァウチの妻は、上の反応からも分かるようにエンクミだからどうこうとか、意識して聞いていたわけでは無かったようなんですけどね。逆に言うと、ヘンなふうに引っかかりもしなかったというコトで、ならナレーションとしては及第点だったんじゃないの、とか、それこそオレは聞いてもいないんですが、そんなふうに思いました。(で実際、『ポケモン』は見に行かないと思うんですよね。『アンパンマン』には行くつもりなんだけど。→米村脚本だから)

2001/07/12(木)

 なんか、イキナリ思い出したので書いておこうと思って。
 多分、いつの世にも、自分の苦労話なんか語りたがるオジサンとかオバサンってのがいるらしくて、その時オレは(今より少しは若い頃だけど)、やっぱりそういう類のオバサンに、聞きたくもない説教をされてたんですよね。
 彼女は、まだ若かった一時期、建設業に携わる夫(エリートです)に付き添いながら、いわゆる「飯場」での体験をしてきた事をそのみなぎる自信の一助としているような人で、だからオレにも「あんた、山谷なんて知らないでしょ? あたしはね、そういうトコで随分いろんな経験をしてきたんだからね」みたいなコトを、「武器」としておっしゃるわけです。
 「知らないでしょ」なんて決めつけられて、思わず苦笑の笑みをもらしたオレではありましたが、でもちろん、そういうリアクションを取るからには、「知識としての山谷」以上のナニモノかが、当時のオレにもあったわけで。具体的には、ソコがそう呼ばれる地域であるとは知らないうちから、さんざっぱらテレビ番組のロケやら取材やらで歩き回っていて(ほとんど1年近くに渡って)、それなりの親しみと共に街を知っていたというコトなんですけどね。
 オレが、具体的な地名とか街のディテールと共にそれを口にしたものだから、オバサンはなんだか気をそがれたみたいだったんですけど、だってそりゃ当然ですよね。彼女は、ああいった底辺の生活(と書くのもどうかと思いますけど、少なくともオバサンのアタマの中ではそうだったみたいだから)を知らない若造としてオレを捕らえていたハズなのに、その若造は自分の想像以上にそれを知ってたんだから。
 で、もちろんオレは山谷で生活したコトがあるわけじゃないから、それは本当にそれだけのハナシに過ぎなかったんだけど、オバサンの攻撃力が弱まったところを見ると(弱まったんですけどね)、つまり彼女のそれは、単なるくだらない見栄だったというコトでね。その程度のモノをこっちが持ち出しただけで武器じゃなくなっちゃうような体験なり知識なりなら最初から語るなヨ! とか、オレは思っちゃったワケなんですけど。
 きっとオバサン、「戦争中は…」なんて語るより「山谷」をネタにした方が独創性があるし、何より体験に基づいてるし、オレに対して「効く」んじゃないかと思ったんでしょうね。でもそしたらオレは、例えば練馬区上石神井あたりの新聞専売所で、どーゆー人間関係を見てきたか、経てきたかなんていう、それこそ体験に基づくダークかつやり切れないネタ返しをしても良かったんでしょうけど(ンなコトしなかったですけどね)。
 なんつって、こんな事をだらだらと書いてるオレは、もっと年をとったら、ぜったい自分より若い衆に、このオバサンみたいな態度を取ると思うんですけどね。しかももっと巧妙に。…ヤなジジイになりたいと思ってます、オレ。

2001/07/11(水)

 午前9時前から自転車に乗って外に出たら…。あうち! 陽射しがまぶしい! ほんでもって熱気がオレを包み込むう!
 いやまあ、午後に外出しても事情はほとんど同じだったんですけどね(いったん、家に戻ったので)。けど、まさか午前中からそんな「暑い事態」コトになってるなんて(あまり)思っていなかったので「ちくしょうヤラレたぜ!」な気分になりました。
 やっぱこの時期は、涼やかな色合いの服がいいですね。今日の最初の外出の時は茶系のボーダー柄Tシャツを着てたんですが、やっぱ見た目が重いし何より暑かったので、帰って来てから着替えました(汗もかいてたし)。で今度は、薄い水色のTシャツにしたんですけどね。
 この熱気の中、黒づくめのファッションでキメてるヒトなんか見ると、やっぱ暑くなりますもん。少なくとも日中の路上では見たくないというか。…なので、オレも出来得る限りは涼しそうに見える色合いの服を着ようと思いマス。
 (でも、そもそもジーパン履いてる段階で暑苦しいとか? 短パンにしてもいいんだけど、誰も男の足なんか見たくないだろうしねえ…)

2001/07/10(火)

 あう。スケジュール狂いまくりの今日昨日明日って感じです(いちおう、計画しているモロモロを守るつもりはあるらしい。いや、『らしい』じゃなくて)。
 「思ってたより時間がかかった」とか、「せっかく書き上げたんだけど、それの元になったソモソモの内容が変更になった」とか、あるいは「書く予定だったけど寝ちゃった」とか。…最後のがいちばん信憑性あったりして。いや、これは嘘です。嘘ですとも!

2001/07/09(月)

 オレの携帯の着メロを何にするか、妻としばし話し合いました。オレは「ウルトラセブンのイントロ」がいいと思うんだけど、妻は「世界はピーポー 超ムゲン大MIX」がいいんじゃないかと言います。で、あいだを取って、「イエスタデイ・ワンスモア」にする事にしました。うわ、カッコわる!
 いや、もちろんアレはいい曲なんですけどね。どうせなら、70年代のもっと暗い曲にするとか。「希望」とかはどうだろう? …あ。今、思いついた! 映画「青春の蹉跌」のテーマソングなんてメチャ渋そう! 井上堯之だしさあ! どこかにスコアが転がってたりするんだろうか…?

2001/07/08(日)

 本日の午後を「ベスト・オブ・夏の午後、2001」として認定することに決めました。まだ梅雨すら明けてませんけどね。
 すっごく過ごしやすかったってコトなんですが。窓を開けて部屋にいると、キモチの良い風がさわさわと入ってきて、思わず眠気を誘ってくれます。室内温度は30度と、それなりに高かったんですけど、湿度は40%くらいで、ちっとも蒸し暑くないんですよ。
 午後2時過ぎに歩いて買い物に出たんですけど、陽射しが強かったわりには苦になりませんでしたしね。「いやあ、こーゆー快適な日もあるんだ夏のクセに!」なんて、認識を新たにしちゃいましたよ。そんなわけで、「ベスト・オブ・夏の午後」です。
 いやはやしかし、このオレが「夏」なんてものに対してここまで譲歩するのも珍しいコトではあります。普段は「おめえの価値はなあ、街のお姉ちゃんを薄物にさせることくらいなんだよッ!」とか暴言を吐いてましたからね(吐いてますからね)。(そして、そのコトそのものには、ひじょうに高い価値を認めてますが・笑)
 ま、こういう感じ方をすることは、今後もそう何回もないでしょうからね。夏の野郎には、オレの想いを真摯に受け止めて欲しいものです。ったく、感謝しろよ夏!

2001/07/07(土)

 朝おきたらマシンの上に短冊が2枚置いてあったので、今日が七夕であることを改めて思い知った次第です。
 さすがに「世界に戦争がなくなりますように。世界中の人がなかよく平和にくらせますように」と「009」に出てきたお姉さんのようなワールドワイドなお願い事は書けませんでしたが、その代わりもっと所帯じみたコトを書いて笹の葉に吊るしておきました。…まァ、今日はほとんど曇りでしたけどね。
 17年間使っていた扇風機は壊れるし、代わりの品を買いに行った電器店のカードのポイントが1000円しか無かったり(3000円はあると思ってたんです)、「ウルトラマンコスモス」より「パラッパラッパー」の方がおもしろかったり、妻のVAIOがデフラグ中にフリーズしたりと、なんともいろんなコトがあった一日でしたが、まずは平和に、それこそ思いっきり所帯じみた只中で終わったような気がします。イヤ、「ような気がします」じゃなくて「終わりました」。
 オヤジの幸せの一断面とは、こーゆーものじゃないかという気がしてます。

2001/07/06(金)

 こないだ、某制作プロダクションのプロデューサー氏に「EMOTION EXPRESS」なるプロモーションDVDを借りました。「フィギュア17」の脚本家、米村正二さんのインタビューが収録されているというので貸してくれたんです。…が、ソモソモ我が家はCSに加入してないし、件の番組もまだ見たコトないので、そのインタビューVTRについてはとりあえず置いとくとして(置いとくなよ!<オレ)。そのDVDを借りた時に聞いた、オレ的にツボに入ったお話をひとつ。
 そのプロダクションでは、スカパー:アニマックスチャンネルの「ゲーマーズエクスプレス」というのを作ってるんですが、この番組のMCの一人が真田アサミちゃんだったりします。んで、多分(というか絶対に)彼女の影響(あるいは彼女が演じている役柄の影響)だと思うんですけど、なんか技術スタッフのコトバ遣い、特にその語尾が最近おかしなコトになっているそうです。
 たとえば、スタジオサブのスイッチャ―さんが「じゃ、次2カメにょ!」と言いつつメインモニターを切り替えたり、そのプロダクションの別の仕事、たとえば野球中継なんかの時でも、ディレクターの指示を受けたカメラマンが「にょ!」と答えてズームをしてみたり(これは『OK!』とか『了解!』という意味なんでしょうな)。このカメラマンさんなんか、オレも何度かご一緒したコトがありますけど、普段はどっちかというと中田ヒデ似のコワモテで、とっても「にょ!」なんて言いそうにないタイプなんで、驚くやらおもしろいやら。…いやはや、アサミパワー恐るべしです。
 んで。そんな話を聞いた後に、借りてきたDVDを見たら、オープニングのブロッコリータイトルのところで「にょにょにょにょにょ! ブロッコリーにょ!」と聞こえてきたもんですから、不意を付かれて大笑いしちゃいました。
 あ。スカパーと言えば、あの岡野さんもついにテレビ(出演)デビューを果たしたコトだし、そろそろ加入を考えなくちゃいけませんかねえ…? にょ!(←むりやり)

2001/07/05(木)

フルタ製菓の玩具菓子に「ハム太郎プチハウス」というシリーズがあります。テレビアニメ「とっとこハム太郎」のキャラクター(つまりハムスターですが)のミニ人形と、シーソーとかブランコとかいったおもちゃをセットにして売ってるんです。ちなみに1個120円ですが。
 最初は娘が欲しがったので買ってあげてたんですが、そのうち親(オレと妻)の方がムキになって買うようになってしまいまして。
 困ったものですが、これにはソレナリに理由があります。ミニ人形の出来映えがとてつもなく素晴らしかったから! …というわけではあんまりなくて、出てくる人形の、そのあまりの偏りに「ホントに他の人形が入った箱は出荷されているのか!?」なんて疑問を持っちゃったんですね。
 さっき調べてみたら、我が家にやってきたハムたちの内訳は以下の通りでした。

 かぶるくん………7匹
 マフラーちゃん…5匹
 まいどくん………2匹

 かぶるくんの出箱率(こんなコトバ、ありゃしませんが)、50%です。なんですかこりゃ。しかも、シリーズ中の人形は上記の3体だけじゃなくて、他にタイトルキャラの「ハム太郎」とヒロインキャラの「リボンちゃん」がいるハズなんですよ!? 結果として既に14箱も買っている我が家なんぞは、ソレナリに「お得意様」として認めてもらってもいいような気がしますが、なのにこの仕打ちかよフルタ製菓! …なんて、思わずエキサイトしちゃってもしょーがないでしょ? ってなもんです。
 …まァ、冷静に考えれば、買うお店とか、買うタイミングとかによって、選んでしまう箱が致し方なく偏ってしまうコトもあるのかもしれませんが、気分的には納得いきません。ナゼ、残りの2匹が出ませんか?
 ハム太郎とリボンちゃんの顔を見るまで、オレと妻はこの玩具菓子を買い続けるのでしょうか。…幸いなことに、同じ人形しかなくても、娘は彼ら・彼女らをきょうだいとか親子とかに見立てて楽しく遊んでいるようです。オレも、ごっこ遊びのシチュエイションとしての「分身の術!」というのを教えてあげましたし。
 あ。フルタ製菓といえば最近話題なのが「永井豪の世界」ですけど、こないだ帰宅したらマシンの上に未開封のそれが1箱置いてありまして、妻に聞いたら「欲しそうだったから買っといてあげたよ」とのことでした。そういうふうに見えたカナ?
 ともあれ開封したら、「変身途中の不動明」みたいなのが出てきました。これは箱の裏には印刷してないバージョンですね。今、(赤毛の)アンの横に鎮座してますけど。

2001/07/04(水)

 ちょっと気を抜いていると、途端に更新が止まってしまいます。申し訳ない。その日の仕事終えるとねー。あー! もうキーボード叩いてたくねーやー! なんて軟弱なコト思っちゃうんですよねー。忙しかったりするとなおさらねー。
 まァ、ンなヌルいコト言ってられませんか。
 …ところでオレ、ここ一ヶ月ばかり、晴れた日には靴下というものを履いてないんですが。仕事に行くのにも素足にサンダル履きで。やっぱ夏場はサンダルざんしょ。
 本来ならば、もう少しキチンとした格好で登場しなければならない場所にも、Tシャツにジーパンにサンダルでのこのこ出向くもんですから、「オイオイいいご身分だなっ」的に突っ込まれるコトも多々アリマス。
 実際、ある意味で「いいご身分」なんですけど、その分、社会人としてはモロモロのリスクを背負っているんだから勘弁して欲しいと思いますわ。国保だし国民年金だしさ。収入なんてチョー不安定だしさ。
 …ともあれ。秋になって涼しくなったら靴下を履きます。

2001/07/03(火)

 今日、柏 時子さんに教えて貰うまでちっとも気付かなかったんですけど…。あ、時子さんていうのは「黄昏よひまち」というサイトを運営してらっしゃって、ゲーム「キャプテン・ラヴ」をひじょうにお気に召してくださってる方なんですけどね。
 製品版「キャプテン・ラヴ」の’99年版と廉価版とでは、取説に使っている画像が一部、違うんですって。具体的には、嘉藤センパイの絵が違ってるんですって。
 へーそうなんだー、と思って確かめてみたら、なるほど、ホントに違ってました。’99年版の嘉藤センパイはこっちを見て微笑んでいるけど、廉価版のは横を向いてスネてます。
 時子さん曰く「廉価版の(取説の)編集をした人は分かってる!」だそうで、何を分かっているのかというと、これは多分「嘉藤センパイラヴ!」な人たちの気持ちを、ということなんでしょう。…いずれハムスターの社長さんに、なにがどーしてこうなったのかをお尋ねしてみたいと思いますわ。
 で。ついでに気付いちゃったんだけど、忍さんの画像も差し代わってるね。穏やかな微笑を浮かべていた’99年版と、なんだかムッとした表情の廉価版。ん〜。これはどうしてなんだろう。第8話をプレイしたカンジでの印象批評編集か?(なワケねーか)。
 そりゃ本質的には攻略不能なキャラだけど、なにも怒らなくてもいいじゃんか。忍さんのイケズっ。
 …とか、自作に対してメタが入るのもどんなもんだろと思いつつ。

2001/07/02(月)

 先日、某制作プロダクションでマックのハンバーガーを食べていたら、そこの顔なじみの女性スタッフに「そんなの食べてて大丈夫なんですかァ?」と聞かれました。
 意味と意図が分からなかったので「どーゆーこと?」と聞き返したんですが、彼女曰く「だって。須甲さんていつも不健康そうだから、そんなジャンクフード食べてていいのかなと思って」
 そうか。オレ、ずっとこのヒトに「不健康そう」だと思われてたんだ!
 いやあ、眼からウロコっていうか知らぬが仏っていうか。その方とは、知り合ってからもうだいぶ長い時間が経ちますけど、ついぞそういう認識をされているとは思ってませんでした。…いや別に、明るく愉快なオジサンだと思われてるとも思って無かったんですけどね。それにしても、そっか、そうなんだ。おもしろいなァ…!
 いやね、別に言われて不快だったわけじゃないんです。ただ、オレの、自分自身に対するイメージに「不健康」という単語が無かったもんですから。お、けっこー意外なトコロからジャブが来たなッ! ってカンジで。その見当のつかなさが、おもしろかったんですよね。いやはや、勉強になりました。
 ちなみにオレは、普段は妻の作ってくれる滋養溢れるものを食べてますから。いっつもジャンクフードを食しているわけではないですよ。忙しかっただけです、その時は。

2001/07/01(日)

 あうち。終日台本を書いていて、アタマがボーフラ状態です。
 ボーフラ状態とはどういう状態なのかと言うと、イロイロいろいろ考えすぎた結果アタマが疲れて、向こうからアイデアが飛んできても額の辺りに当たって斜め前方に跳ね返ってしまい、結局思いつきをモノにすることが出来ないという、例えばモノ書きとかフリーライターとか文筆業などに携わる人間にとってはひじょうに厄介な、かつ恐ろしい状態のことを言います。
 仕事時間も最後の方になると(たとえば開始から12時間後とか)、そろそろノーミソなんぞはただ「あ。ボクここらへんについてますから、とりあえず」とアタマの上の方で控えめな自己主張をするにとどまるようになってしまい、全くの役立たず野郎に成り下がります。
 イヤ、正確には違うかも。オレのノーミソの場合は、仕事開始から12時間後だろうが5分後だろうが、オレ自身が望むようには役にたってないってのがホントのところかもしれませぬ。ああ。自虐だ。

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