2007年5月の備忘録 トップページへ
読書の評価は ◎・・・めちゃ面白いがね。 ○・・・なかなか。 ◇・・・まあこんなもんかな。 △・・・つまらん。 ×・・・時間の無駄。
本は緑が読了本、赤が新刊本、水色が古本です。先頭の数字は今年になってからの購入および読了冊数。
5月1日(火)
古本1冊購入。
088加納朋子「モノレールねこ」(文藝春秋四六)\840
090○松尾由美「九月の恋と出会うまで」(新潮社四六)読了。
芸術家関係の人しか入居出来ないという偏屈なオーナーのいるマンションに引っ越してきた北村志織に、部屋のエアコンの穴を通して未来からの声が助けを求めてきた。
1年後の未来からだというシラノは隣の部屋に住んでいる青年(自分)を尾行して欲しいと言う。。。
いかにも女性が好みそうなおとなしい展開。さくっと読めます。
ひとつ気になったのがタイムパラドックスがというか、構造上の矛盾が。
志織はぬいぐるみの熊が喋るようになって、平野は小説の登場人物が動き回るようになったわけですが、平野はそれで小説の賞を取って賞金が入って部屋を変わる金が出来たわけです。
しかし、まず、平野が志織を助けようとしている元の段階では時間線は変わっていないので登場人物が動き回らずに良い小説が書けずに賞も取れない。すると部屋を変わることが出来ずに志織にアクセス出来ないということにならないのだろうか。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
DVD「カオス」を観る。ジェイソン・ハゲ・ステイサムかっこいい。しかし、ジェイソンの名に恥じず、ホッケー仮面の人と同様に不死身です(笑)。まあ、あれだけあっさりと退場はないよなと思ったら案の定。
SWATの隊長の命令無視といい、逃げ出してくる銀行員をそのまま帰しちゃうことといい、アメリカの警察ってかなりいい加減?。
そんな粗探しはおいといて暇な時に部屋で観るにはちょうどいい。
5月2日(水)
091◇戸梶圭太「誘拐の誤差」(双葉社四六)読了。
道端に落ちてたスケボーで遊んでいたら通りかかった車にぶつけてしまい、乗っていたバカ男に殴られて死んでしまった10歳の俺は、幽霊となってその後の捜査を見ていくのだが。。。。
なんと幽霊になった俺は人の心を読むことができるようになっていた。ということで、ここからは、低俗なバカを描かせたら右に出る人のいない戸梶ワールドが全開です。登場人物が全員バカといういつもの戸梶ワールドです。
表紙に「本格警察小説」と書いてあったのはいったいどういう意味なのか。作者の描く、いい加減な警察が実はリアルな警察だと言いたいのか。
久しぶりに戸梶作品読んだけど変わってないねえ。
5月3日(木)
092○熊谷達也「氷結の森」(集英社四六)読了。
「相克の森」「邂逅の森」に続くマタギシリーズ3冊目。といっても今回の主人公はマタギなのですが、舞台は樺太からロシア。
物語は「紫苑の絆」(谷甲州)とか「凍樹の森」(谷甲州)とよく似てます。
狩猟のシーンはほとんどなくて、普通の冒険小説でした。ただ、わしの好きな厳寒地での逃避・追跡行が描かれているので満足。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
DVD「グランド・ザ・レース」を観る。
レースというわりにはちっともスピード出てないよ。普通に公道走ってるだけだろこれ。「キャノンボール」みたいなのを期待してのにちょっと残念。ギャグもわし的には不発ばっかり。むー。
DVD「デッド・フライト」を観る。
ちょっと前に観た「スネーク・フライト」のパクリ?と思えるような設定。飛行機の中でゾンビが大暴れ。飛行機という逃げ場のない閉塞空間での恐怖がなかなかにグッドですよ。「スネーク・フライト」と同じくらいに好きだな。
頭を撃たなくても死んでしまう(すでに死んでるけど)という設定はゾンビ物としては欠点なんだけどそれすら許してしまうくらいに面白いよ。
5月4日(金)
093◇松村比呂美「ふたつの名前」(新風舎四六)読了。
伴侶に先立たれてしまった老人たちに出会いを提供しているサードライフに勤めている保奈美は時折いやな記憶が蘇る。失踪した前父のDVに原因があるのではという疑惑が・・・・。
DVは続くよ代々と。そんな物語。ふたつの名前というタイトルはミステリとしてはネタバレに近いタイトルなのでもうちょっと考えたほうがいいんでは?と思ってしまう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
DVD「インビジブル 2」を観る。
インビジブルの続編。映像的にはそれほど面白いものはなかったが、雨で輪郭だけが濡れて見えるとこくらいか。
透明人間とワイヤーアクションて割れ鍋にとじ蓋ってくらいに合ってるよ。って意味違うだろ。ま、そんな感じで続編なりに良かった。
5月5日(土)
古本3冊購入。
089西尾維新「刀語 第一話 絶刀・鉋」(講談社四六)\550
090西尾維新「刀語 第二話 斬刀・鈍」(講談社四六)\600
091西尾維新「刀語 第三話 千刀・ツルギ」(講談社四六)\600
094,095○馳星周「ブルー・ローズ 上下」(中央公論社四六)読了。
元警察官で今は法律事務所の調査員をしている徳永が個人的に頼まれたのは失踪した警察官の妻の行方探しだった。しかし、それはセレブな妻たちが秘密のSMクラブに関っていたことから警察組織、果ては政界まで巻き込んだとんでもない事態に発展していく。そして、SM嬢に一目惚れした徳永はその愛のために暴走していく。。。
愛のために暴走するってところがいまひとつ理解出来ないのですが、破滅に向かって暴走していく主人公は嫌いじゃありません。上巻では比較的展開がおとなしかったのですが、下巻に入ってからの暴走ぶりはまるで別の物語のようです。SMの世界も奥が深いのですね。
5月6日(日)
古本1冊。
092西尾維新「刀語 第四話 薄刀・針」(講談社四六)\600
096◇加納朋子「モノレールねこ」(文藝春秋四六)読了。
加納朋子の非ミステリな短編集。じわりと暖かくなるような作品が中心です。「バルタン最後の日」が馬鹿馬鹿しくて好き。
097◇西尾維新「刀語 第一話 絶刀・鉋」(講談社四六)読了。
12本の刀を集めることを命じられた男と命じた女の物語。
奇策士といいながらちっとも奇策をみせてくれないとがめが気になるのだ。
1巻目は山田風太郎的時代小説。あるいは陸奥圓命流。
かなり若い世代向けの小説ですな。
098◇西尾維新「刀語 第二話 斬刀・鈍」(講談社四六)読了。
居合抜きと対戦。ここでもまた奇策士はなんの奇策もなし。単に奇策士と名乗っているだけなのか。
居合と無刀、間合いを考えたら居合のほうが断然有利なわけですが、七花がどう攻略するのか。うーん、やっぱり陸奥圓命流だよなあ、これ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
DVD「ヴァンパイア VS ゾンビ」を観る。
腰がくだけるほどつまんね〜。ストーリーが意味不明。これほど訳分からん映画も珍しい。
この映画のヴァンパイアは日光にも平気です。途中でなぜか意味不明のレズシーンが入るし。観客用サービスか。ゾンビメイクも中途半端。
5月7日(月)
099◇西尾維新「刀語 第三話 千刀・ツルギ」(講談社四六)読了。
けっこう悲しい物語になってきました。しかし、作者の無情は容赦なく完成型変体刀所有者を殺して行きますねえ。いいぞ。
100◇西尾維新「刀語 第四話 薄刀・針」(講談社四六)読了。
日本最強の剣士との戦いのはずが、なぜか物語は七花の姉ちゃん七実の最強ぶりを描いて終わり。錆白兵はほんとに日本最強だったのかよ。
軽く読み飛ばせるので、これはこれでなかなかにいいかも。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
DVD「スネーク・トレイン」を観る。
人間は誰しも体の中に蛇がいるらしい(たぶん嘘だな)。それが実体となって口から出てきちゃうのがこの映画。
体の中の蛇が出てきゃう呪いにかかった女性をメキシコの国境あたりから列車でロサンゼルスまで密航しゃおうと男と女が列車にタダ乗りするのですが、途中で女性が口から蛇出しまくり。その蛇が乗客を襲ってパニックに〜・・・・。
いやはや、もっと「スネーク・フライト」的パニック映画かと思いきや意外とオカルト風味。ま、ラストは笑える巨大モンスターパニック映画。
5月9日(水)
101○海野碧「水上のパッサカリア」(光文社四六)読了。
第10回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
このミステリーの後に文学と付くところが味噌で、まさしくこの作品は「ミステリー」ではなく「文学」のほうに傾斜しているのでした。
内容は帯にあるようなハードボイルドと言い切るにはちょっと弱く「恋愛ハードボイルド」な感じ。
半年ほど前に事故死した妻のことを回想しながら翡翠湖畔に犬と一緒に何かから隠れるようにして住んでいる大道寺のもとに、昔の仕事仲間がやってきたことから物語が大きく動きだす。しかし、そこまでたどりつくのに愛の日々の回想が100ページほどもあるのはちょっと辛い。まあ、独特の淡々とした長めの文章が合っているといえば合っている。
主人公視点の一人語りで淡々と進む物語はこの恋愛ハードボイルドにふさわしい哀しみの物語であり、何事にも揺るがない凍った心を持つ主人公に惹かれるものが多い。
これはかなりツボにきました。今年の私的ベスト入り確実です。
5月10日(木)
102◇森見登美彦「【新釈】走れメロス 他四篇」(祥伝社四六)読了。
文学作品のパロディ。収録されているのは「山月記」(中島敦)、「薮の中」(芥川龍之介)、「走れメロス」(太宰治)、「桜の森の満開の下」(坂口安吾)、「百物語」(森鴎外)。まず、わしは元となった文学作品を一つも読んでない。「走れメロス」だってたぶん学校の授業でダイジェストで読んだ程度。だからこの換骨奪胎した【新釈】がどれだけ原作の雰囲気を伝えているのかさっぱり分からないのである。そして、この連作らしき物語を読んでもその面白さは伝わってこないのである。ただ、一連の京都を舞台にした作者の小説世界はきちんと受け継がれている。
103◇藤村いずみ「ルート246」(新風舎四六)読了。
詐欺師の父親ゆずりの才能に目覚めた倉田梨り子は「仕返し代行サービス」を開設。いろんな仕返し・復讐依頼が持ち込まれる。詐欺のテクニック解説みたいな軽い短編集。しかし、どのテクニックもコンゲームとしての面白みはまったくない。どれもありきたりのトリックばかり。読者はありきたりのテクニックじゃなくて、あっと驚くものを読みたいのだ。
5月11日(金)
104◇黒木亮「カラ売り屋」(講談社四六)読了。
経済小説短編集。株のカラ売りで儲ける「カラ売り屋」、国の補助金にたかる「村おこし屋」、なんだか分からない「エマージング屋」、潰れそうなホテルの再生に賭ける「再生屋」の4編。
「エマージング屋」は専門用語がばんばん出てきて、主人公はいったい何をして儲けているのか全然分からなかった。
経済小説初心者としてはもうちょっと用語解説があるとありがたい。
5月12日(土)
古本2冊購入。
093川端裕人「桜川ピクニック」(文藝春秋四六)\790
094万城目学「鹿男あをによし」(幻冬舎四六)\800
105△鯨統一郎「オレンジの季節」(角川書店四六)読了。
同じ会社の女性の上司と結婚して、自分が会社を辞めて専業主夫になると決めた薫の主夫業奮戦記。。。。てな感じでストーリーは進んで行くのですが、ラスト近くになってとんでもない展開が待ち受けていました。いや、これはまったく別の小説じゃないの。こんなオチはないでしょう(笑)。
106◇道尾秀介「片眼の猿」(新潮社四六)読了。
人間離れした聴力を持つ私立探偵が楽器会社の機密漏洩を探る仕事についているところから物語は始まり、あちこちに張り巡らされた伏線がラストでちゃんと収束する。
うーん、伏線を回収するあたりは素晴らしいのだけど、結局は叙述トリックがメインなんだよなあ。まあ、こういうのが好きな人は騙されて喜ぶのかも知れないけどわし的にはあまり面白みがないなあ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
DVD「デッド・ゲーム」を観る。ゲームの中で死んでしまうと、プレーヤーもゲームと同じ死に方で死んでしまうという恐ろしいビデオゲーム「Stay・Alive」。友人の死の謎を解き明かそうと6人がそのゲームを始めるが、一人また一人とお約束のように死んで行く・・・・。
うーん、ちっとも怖くないことを除けばそれなりに楽しめる。
5月13日(日)
古本1冊購入。
095永井するみ「カカオ80%の夏」(理論社四六)\700
107○海堂尊「ジェネラル・ルージュの凱旋」(宝島社四六)読了。
バチスタシリーズ4作目。まあ、1冊は別の出版社から出たから3冊目でもいいんだけど。
救命救急センター部長・速水の収賄疑惑をめぐる物語ですが、前作「ナイチンゲール」と物語内の時間は重なっています。
こちらはミステリ的要素はまったくなく、東城大学医学部附属病院を舞台にしたヒューマンドラマといった趣き。
沼田先生みたいなのっどこにもいるよなあ。と思い浮かぶ人の数が多くて笑ってしまった。
白鳥があまり活躍しなかったのはあれですが、その代わりにミス・ドミノ氷姫も出てきたし。それにしても速水部長かっこ良過ぎです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
DVD「ドッグ・ソルジャー」を観る。スコットランドの山中で演習中に人狼たちに襲われた英国陸軍兵士達。来近くの民家に立てこもって人狼と激しい攻防戦を繰り広げるが。。。。
人狼の顔がいかにも作り物っぽいのを除けばなかなか面白い。人狼のシルエットは「アンダーワールド」のライカン風。しかし、人狼が全部で何匹(人)いたのか最後まで分からなかったが、ストーリーの展開からあの家族であれば6匹(人)か?。
勢いで見せるホラー物なので全然怖くないが、飛び散る内臓やはみ出す内臓がけっこうリアルっぽくて良かった。
5月14日(月)
古本1冊購入。
096森見登美彦「きつねのはなし」(新潮社四六)\790
108◇永井するみ「カカオ80%の夏」(理論社四六)読了。
夏休みに書き置きを残して家出した友人を探す、女子高生・凪の一夏(一週間)の冒険。
雪絵に見本として利用されていただけだと分かった段階で手を引きそうなものだけどなあ。若いっていいなあ。とりあえず突っ走るその若さ。
「ミステリーYA!」のYAってヤングアダルトの略???だったらこのレベルでもしょうがないか。
5月16日(水)
古本1冊購入。
097小川勝己「イヴの夜」(光文社四六)\1000
109○万城目学「鹿男あをによし」(幻冬舎四六)読了。
奈良の女子高で臨時の教師をすることになったおれは、鹿に話しかけられ日本に大地震を起こすなまずを押え込むためのサンカクと呼ばれる「目」を探すことに・・・・。ってこうやって要約しちゃうととんでもないファンタジーですが、これがなかなかに青春モノで良いのです。
いやみな教頭にマドンナと呼ばれる女性教師、神経衰弱な主人公。そう、「坊ちゃん」の世界がとんでもワールドに反映されてます。
日常からかけ離れたとんでもワールドが展開されるのですが、奈良だったら、ひょっとしてそんなことがあっても不思議じゃない感がうまく出ているところが並じゃありません。
5月17日(木)
110◇新堂冬樹「底なし沼」(新潮社四六)読了。
闇金融の世界で帝王と呼ばれる蔵王はサラ金業者から完済した証書を買い取ってもう一度払わせるという債権二重取りをシノギにしていた。ある日、キャバクラで女を取り合った相手を嵌めようとしたら、その相手も同じヤクザがバックについていることが分かり・・・・。
うーん、いつもの新堂作品とあまり変わり映えがしないなあ。なんか新機軸がないともうこれくらいのエグさでは驚きはないよ。というか、ワンパターン化に思えてくる。
5月18日(金)
111◇川端裕人「桜川ピクニック」(文藝春秋四六)読了。
「ふにゅう」に続く男親の子育て小説短編連作集。どれも物語に山場がなく平板なうちに終わってしまうが、なんとなく作者の言いたいことは伝わってくる。
「おしり関係」と「親水公園ピクニック」は良かった。
5月19日(土)
古本1冊。
098折原一「タイムカプセル」(理論社四六)\500
映画「リーピング」を観る。「出エジプト記」にある10の災いを元にしたオカルト映画。うーん、やはりキリスト教徒ではないのでちっとも怖くない。ラストは意外に派手でした。
結局、悪魔だと思ってたら実は天使で、天使だと思ってたら実は悪魔で、悪魔は完全体なのか?。
5月20日(日)
112◇松岡圭祐「千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮」(角川文庫)読了。
今回は中国大使館を舞台にした「赤毛同盟」とカジノでのゲーム。機会仕掛けの千里眼対生身の千里眼。美由紀は得意の千里眼を封じられて危機に。。。。
もはや小説というか単なる読み物になってしまったのか。毎回山場はあるもののだんだんこじんまりとなってきてるような。
5月21日(月)
113○荻原浩「四度目の氷河期」(新潮社四六)読了。
自分がクロマニヨン人の細胞から取り出した遺伝子を使って産まれて来たと信じ込んでいる小学生・南山渉の成長物語。
母子家庭であることで後ろ指をさされいじめられる。しかし、自分がクロマニヨン人の子供であると分かってしまえば、そういったことを全て受け止められる。子供はそうやって世界を作っていくんだね。
いじめられても折れないワタルの強さはクロマニヨン人だからだよ。っていうか、ワタルのおくてさは並じゃないね。サンタクロースがいないってことに気がつくように、クロマニヨン人じゃないって気付くだろ、普通。
サチとのおままごとのような恋愛ごっこも清々しくていいね。ただ、ラストの投げ出したような終わり方はちょっと不満。
5月22日(火)
114○朱川湊人「赤々煉恋」(東京創元社四六)読了。
ホラー短編集。「死体写真師」を筆頭に「私はフランセス」、「アタシの、いちばん、ほしいもの」などの救いのない物語はホラーとしての読後感がいいですねえ。特に「死体写真師」の永遠の救いのなさはホラーとして秀逸。
5月23日(水)
古本1冊購入。
099逢坂剛「相棒に手を出すな」(新潮社四六)\1190
115○飛浩隆「ラギッド・ガール」(早川書房四六)読了。
廃園の天使シリーズ2冊目。そして短・中編集。仮想リゾート地「数値海岸」の成り立ちと「大途絶」の真相が描かれています。前作「グラン・ヴァカンス」は「数値海岸」という仮想の地を舞台にしていましたが、今回は製作者側も描かれています。
わしには説明不足で完全に理解出来ない部分もありましたが、それでも作者の描く世界はよく伝わってきます。3作目が待たれます。
5月24日(木)
古本1冊購入。
100仁木英之「僕僕先生」(新潮社四六)\750
116○逢坂剛「相棒に手を出すな」(新潮社四六)読了。
「相棒に気をつけろ」の続編。いくつもの偽名を使い分けている世間師の俺と相棒のジリアンことちょっと太めの美女・四面堂遙のコンゲーム短編連作集。今回は新たに魅力的な骨董屋の老女・二本柳ツルが登場してさらに面白くなっている。自分で詐欺の図式を描いてるように見えて実は躍らされている側に俺がちょっと間抜けでなかなかにいい。
5月25日(金)
117○仁木英之「僕僕先生」(新潮社四六)読了。
第18回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
中国は唐の時代。親の資産を食いつぶしながら働かずに毎日ぶらぶらしている青年・王弁は父親の使いで登った黄土山で美少女に出会う。自らを僕僕と名乗る美少女は何千年も生きた仙人だった。そして二人は師弟関係を結び世界を巡る旅に出るのだった。。。
軽い小説です。楽をして人生を生きていこうとする王弁の生き方はある意味正しいと思うのだが、果たして彼が雲に乗れるような純粋な心の持ち主なのか、あるいは吉良が王弁のラッパで果たして心動かされるのか。それはあまりに安易ではないか、と思うのでありました。
それにしても王弁の成長ぶり(というほど成長してるわけではないが)はあまりにご都合主義的展開と言わざるをえないのですが、面白いからいいです。
5月26日(土)
古本2冊、新刊1冊購入。
101谷原秋桜子「砂の城の殺人」(東京創元社文庫)\450
102翔田寛「眠り猫」(幻冬舎文庫)
103藤崎慎吾「鯨の王」(文藝春秋四六)
118◇折原一「タイムカプセル」(理論社四六)読了。
中学卒業記念に9人でタイムカプセルを埋めた。10年後に開けようと約束した。そして、10年目にタイムカプセルを開けようという、不気味な招待状が届いた。。。。
現在と10年前の過去を織り交ぜながらの展開ですが、謎が解明されずに終わってる部分があるのでちょっと消化不良。死臭がただよってくる理由とかね。
あと、p210〜p211にかけて、車のバックミラーでバイクを見て「ナンバーがついてるけど、見えないように細工してあるみたいだ」と言うのですが、バイクの前面にはナンバーはついてないよ。
5月27日(日)
古本6冊購入。
104天野節子「氷の華」(幻冬舎四六)\998
105恒川光太郎「雷の季節の終わりに」(角川書店四六)\800
106北方謙三「水滸伝 一 曙光の章」(集英社文庫)\315
107柳涼佳「蒼い森」(文芸社四六)\1029
108伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」(新潮社四六)\1029
109石田衣良「Gボーイズ冬戦争」(文藝春秋四六)\1103
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
レイトショーで「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」を観る。敵味方の関係がくるくると入れ替わってもう大変。しかし、運命の導くままに納まるところに納まっていくわけですね。前回がチャンバラ中心のアクションだったのが、今回は船同士のドンパチがメイン。170分を感じさせないめまぐるしい展開で飽きません。しかし、カリプソは結局あれだけ?。。。。なんか尻つぼみな退場です。
5月28日(月)
119○石持浅海「BG、あるいは死せるカイニス」(東京創元社四六)読了。
全人類産まれた時は全て女性、のちに一部が男性化して成り立っている世界で起こった連続殺人事件。男性化候補の筆頭であった姉が殺された。事件を探って行く妹の私の前に現れるBGと呼ばれる超エリート男性の伝説。姉はBGなることを目指していたのか。。。
設定されたこの独自の世界をすんなりと理解出来るのならスムーズに読み進められます。女子高生が主人公なので推理力だけで事件を解決していきます。SFミステリとしてかなり面白い。
5月29日(火)
古本2冊。
110夏石鈴子「夏の力道山」(筑摩書房四六)\760
111笹本稜平「恋する組長」(光文社四六)\1040
120◇伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」(新潮社四六)読了。
いままでの伊坂作品に出てきた登場人物が出てくる短編集。しかし、ストーリーそのものは意外につまらない。長編での、バラバラだったピースが最後にカチッとはまるあの快感がないんだな。あえて言えばやはりタイトル作が良かったくらいかなあ。やっぱ伊坂は長編のほうが面白いな。
5月30日(水)
古本1冊。
112山田正紀「雨の恐竜」(理論社四六)\1042
121◇翔田寛「眠り猫」(幻冬舎文庫)読了。
将軍家に仕える奥絵師・狩野探信の元に持ち込まれた幽霊画。惚れた女の父親の絵師が亡くなる前に描いたものだという。一枚の幽霊画をめぐって起こる幽霊騒動。そして奥絵師のプライドを賭けた席画対決もなかなかによい。
しかしねえ、席画対決をすぐに控えて、そんなにのんびり幽霊騒動に関ってていいのかよっ。て思うわけです。
5月31日(木)
122○石田衣良「Gボーイズ冬戦争」(文藝春秋四六)読了。
IWGPももう7冊目です。困ってる若者を助けるマコト。要約するとそれだけですよ。シリーズものの持つマンネリの面白さといいましょうか。安心して読んでいられるのですが、マコトがどんどん「いい人」になっていくようでちょっとつまらない。
今回は振り込め詐欺とか絵画のキャッチセールス。テーマは変われどマコトは変わらず。お人好し過ぎですよマコトは。
過去の備忘録を読む
2007年 1月 2月 3月 4月
2006年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
トップページへ