2012年2月の備忘録
読書の評価は ◎・・・めちゃ面白いがね。 ○・・・なかなか。 ◇・・・まあこんなもんかな。 △・・・つまらん。 ×・・・時間の無駄。
本は緑が読了本、赤が新刊本、水色が古本です。先頭の数字は今年になってからの購入および読了冊数。
2月1日(水)
古本1冊購入。
029松崎有里「あがり」(東京創元社四六)\960
028○小野不由美「ゴーストハント 2 人形の檻」(メディアファクトリー四六)読了。
前巻ではオカルト現象か単なる物理現象なのかなかなか判明しなかったが、今回のポルターガイスト現象は誰がどう見ても超常現象なだけに誰が活躍するのかと期待して読みました。ぼーさんとジョンがなかなか美味しいところをもらってましたね。人形の不気味さがもうちょっとあると良かったかなあ。面白かったです。
2月2日(木)
029○恒川光太郎「金色の獣、彼方に向かう」(双葉社四六)読了。
鼬というか、管狐をメインに据えた4編の異世界ファンタジー。海を渡ってくる異国の神「異神千夜」と、富士の樹海をさまよい歩く「風天孔参り」が良かった。「南の子供〜」「竜が最後に〜」とあまり好みじゃないのが続いていたがこれは当たり。好みです。
2月4日(土)
030◎三崎亜記「決起! コロヨシ!!2」(角川書店四六)読了。
「コロヨシ!!」のストレートな続編。なのですが、、、「掃除」が大変なことになっています。もう「男塾」的な技の応酬(笑)。異界の者を召喚し、時間を場所を記憶をくつがえす。その大胆な展開に翻弄される藤代樹は悩みながらも生真面目に掃除の奥義を求めていくのでした。都合よく福引で西域旅行が当たるって、なんて超ご都合主義?それとも梨奈が裏から手を回していたのか?。前作同様最高!。今年のベスト入り確実の面白さ。
2月5日(日)
031○京極夏彦「ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔」(講談社四六)読了。
そのまま続編なので、前作をすっかり忘れていましたが、呼んでいるうちにちょっとだけ思い出した。前作では雛子がけっこう京極堂的役割を割り振られていて印象的だったけど今回はそれぞれ焦点が当たっていて良い感じ。とはいえ、今回は美緒ちゃん大活躍の巻だったような。特定の遺伝子にだけ作用する毒薬という発想は面白いなあ。長かったけど長い分だけ楽しめた。次もあるのかな?
2月6日(月)
032◇水原秀策「左足の虹」(PHP研究所四六)読了。
J2への昇格目前にいるJFLチーム、ミストラル佐崎のエースプレイヤー・乾に殺人の疑惑が・・・。強化部長の柏原が内々に調査をすると単に失踪しただけとわかったが、その裏にはまだ何かが潜んでいた。ちょっと前のスーパーフリー事件をモデルにしたような事件内容で、あまり気分が乗らなかった。まあ貧乏なJFLチームの実態はよく分かった。柏原の行動や言動が「殺人」という事態に対してそれほど重大感が感じられないのもマイナスかな。全体的に井上尚登のホペイロシリーズを重くした感じかなあ。
2月8日(水)
033○大崎梢「キミは知らない」(幻冬舎四六)読了。
突然辞めてしまった非常勤講師に恋した高校2年の悠奈は、先生の田舎町に行くが、突然現れた黒塗りの車から降りてきた男たちに無理矢理迎えられて、大きな屋敷に連れられてしまう。無力な女子高生が訳もわからない状況に放り込まれて翻弄されていくのでドキドキ感がたまらない。誰を信じていいのか分からない展開もまた面白い。巫女の家系の必要性の説明が弱かったかなあ。
2月9日(木)
034○松崎有理「あがり」(東京創元社四六)読了。
北の町にある総合大学の研究室を舞台にしたSF短篇集。機本伸司の「神様のパズル」からの一連の作品をもっとリアルにしたような理系SF。タイトル作は研究室の中から世界が破滅するという恐ろしい展開でグッド。「代書屋ミクラの幸運」もなかなか馬鹿馬鹿しい話で面白い。
2月10日(金)
035◇秋梨惟喬「憧れの少年探偵団」(東京創元社文庫)読了。
タイトル通りの少年探偵団。小学生5人が身近な事件を推理して解決する。乱歩の少年探偵団はあくまで明智小五郎の助手だったのに対して、こちらは少年探偵団が事件を解決するのですが、タイトル作以外はこれといって特筆なし。タイトル作にしても怪人二十面相と明智小五郎の関係を推理している部分が良かっただけなんだけど。
2月12日(日)
036○黒崎視音「蒼白の仮面 六機の特殊U」(徳間書店四六)読了。
前巻「六機の特殊」を読んだのが2005年12月なので実に6年ぶりの続編。前巻が面白かったということ以外はすっかり忘れています。警視庁特殊部隊SIT対ネットの煽り屋「蒼白の仮面」。主に、巻き添えを狙った自爆事件をSITが制圧するのですが、連作ですが、第一話のラストで、読者には真犯人が判明するのがちょっとなあ。土岐隊長以下、メンバーの面々の会話が面白いのでさくっと読めます。前作を忘れていても特に支障なし。
2月14日(火)
037○仁木英之「千里伝 武神の賽」(講談社四六)読了。
絶海がダークサイドに落ちるの巻でした。千里、バソンに対して圧倒的な差がついてしまったと焦る絶海は闇の力に手を出してしまう。気持ちはわかるがそこまで堕ちなくてもと思わずにいられません。物語が途中で終わってるので次が待たれます。
2月15日(水)
古本4冊購入。
030宮ノ川顕「斬首刀」(角川書店四六)\800
031古野まほろ「絶海ジェイル」(光文社四六)\800
032木村航「覆面介護師ゴージャス★ニュードウ」(双葉社四六)\700
033笹本稜平「所轄魂」(徳間書店四六)\800
2月16日(木)
古本4冊購入。
034三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫)\380
035三上延「ビブリア古書堂の事件手帖2」(メディアワークス文庫)\332
036綾辻行人「奇面館の殺人」(講談社新書)\700
037石田衣良「スイング・アウト・ブラザース」(光文社四六)\900
038○ほしおさなえ「オレンジの陽の向こうに」(東京創元社四六)読了。
マンションに同居している真と棗。ある日を境にすれ違いが続きちっとも会えないようになってしまう。が、たまにふと会えたりするが、それはイワフネさんと呼ばれる地衣類のせいだった。しかし、イワフネさんは生者と死者をつなぐ不思議な生き物だった。生者の世界と死者の世界が繋がる時、何が起こるのか?。無駄に長いのを除けばかなり面白い。梶尾真治っぽさが溢れでているような作品でした。イワフネさんが去った後の世界とイワフネさんが移った世界のその後が知りたいなあ。
2月18日(土)
039○古野まほろ「命に三つの鐘が鳴る」(光文社四六)読了。
副題にWの悲劇'75とあるように、30年以上も昔で、しかもどうやら特高警察が存在するパラレルワールドの日本のようです。物語は新人のキャリア刑事が、電車の中で敵対する左翼組織の女を刺殺した恋人の動機を追求するホワイダニットの警察モノ。と簡単にまとめてしまえればいいのだが、これがなかなかに読ませる。「群集リドル」のほうが設定は好きだったけど、面白さではこちらが上。次の「絶海ジェイル」が楽しみになりました。
2月19日(日)
映画「TIME/タイム」を観る。
25歳で成長が止まり、そのままの姿で持ち時間がある限り生きていく未来社会。自分の持ち時間が全ての取引に使われ、富裕層は余命が何百年もあり、逆に貧乏人は余命が1日もない。25歳で成長が止まるので映画の出演者は25歳以下の若者ばかり(笑)。自分の親も子も全部25歳のままの姿。ある意味不気味。アマンダ・セイフライドが意外に美人なのにびっくりした。「ジェニファーズ・ボディ」の時はさえいな田舎娘にしか見えなかったのに。発想が面白いのでグイグイと引き込まれるが映像的にはもうちょっと派手さが欲しかった。
040◇原宏一「東京ポロロッカ」(光文社四六)読了。
多摩川でアマゾン川のような大逆流ポロロッカが起こるという噂が広まり、その噂に右往左往する人々を描いた連作短編。思っていたよりも常識的な展開でちんまりと収まってしまった感じ。
2月20日(月)
041◇西條奈加「無花果の実のなるころに」(東京創元社四六)読了。
この作者の現代物は初めて読んだ。料理好きな中学男子の日常の謎ミステリ連作集。わりと淡々と展開するので読みやすいが感情移入しにくい。時代物のほうが好きだな。
2月21日(火)
042○小野不由美「ゴーストハント 3 乙女ノ祈リ」(メディアファクトリー四六)読了。
今回は高校を舞台にこっくりさん憑きにスプーン曲げ、学校の七不思議など怪奇現象のオンパレード。霊能者の真砂子が霊なんかいないというのに起こる怪奇現象。その原因はいったい?。てなわけで天井から出てくる女の生首とかワクワク感がたまりませんでした。毎回違うオカルトで楽しませてくれます。次は何かな。
2月22日(水)
043△宮ノ川顕「斬首刀」(角川書店四六)読了。
幕末の攘夷派として惨殺された天狗党の怨霊と第二次大戦の原爆が絡むホラー、なのですが全然怖くないうえにどこも中途半端な感じ。犬の役割も設定も訳が分からん。風子が主人公かと思いきや途中から雷太になったり。ちょっとがっかりでした。
2月23日(金)
044△木村航「覆面介護師ゴージャス★ニュードウ」(双葉社四六)読了。
東北のローカルプロレスの覆面レスラーが何を思ってか介護師に転職。しかし、何も訴えてくるものがない。主人公の思いが伝わってこない。わしにはまったく合わなかった。久しぶりにつまらない小説を読んでしまった。
2月24日(土)
古本3冊購入。
038前川裕「クリーピー」(光文社四六)\1000
039桂望実「週末は家族」(朝日新聞社四六)\1000
040東野圭吾「歪笑小説」(集英社文庫)\350
045○三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫)読了。
怪我で入院した店主に代わって古本屋の店番となった俺が巻き込まれる古本絡みの事件。これは面白い。メディアワークス文庫なので若者向けのアレかと思っていたけどまったくそんなことはなく、しっかりと楽しめました。栞子の推理力が半端なくすごいので付き合ったりしたら大変だろうねえ。2巻も楽しみです。
2月25日(日)
古本17冊購入。
041大崎梢「プリティが多すぎる」(文藝春秋四六)\675
042似鳥鶏「いわゆる天使の文化祭」(東京創元社文庫)\395
043川中大樹「茉莉花サンパギータ」(光文社四六)\835
044田中芳樹「髑髏城の花嫁」(東京創元社四六)\790
045遠藤武文「デッド・リミット」(集英社四六)\700
046原田マハ「でーれーガールズ」(祥伝社四六)\655
047籾山市太郎「アッティラ!」(光文社四六)\620
048リチャード・モーガン「ウォークン・フュアリーズ 上」(アスペクト文庫)\425
049リチャード・モーガン「ウォークン・フュアリーズ 下」(アスペクト文庫)\425
050高橋克彦「完四郎広目手控 不惑剣」(集英社四六)\855
051月原渉「世界が終わる灯」(東京創元社四六)\450
052初野晴「ノーマジーン」ポプラ社四六)\740
053小路幸也「コーヒーブルース」(実業之日本社四六)\740
054壁井ユカコ「サマーサイダー」(文藝春秋四六)\665
055彩坂美月「ひぐらしふる」(幻冬舎四六)\745
056樋口明雄「標高二八○○米」(徳間書店四六)\780
057石持浅海「彼女が追ってくる」(祥伝社新書)\360
046○高嶋哲夫「サザンクロスの翼」(文春文庫)読了。
第二次大戦末期、特攻に失敗して生き残った飛行士が水上飛行機に改造されたダコタを操って戦場を駆け抜ける。後半はめちゃ面白いので、前半のダラダラ部分がもうちょっと短ければ良かったのに。
047◇東野圭吾「歪笑小説」(集英社文庫)読了。
編集という立場から出版の裏側を描いたブラックユーモア小説。小説家も大変だけど、付き合っていく編集者も大変な仕事なわけですね。笑わせてもらいました。しかし、今までの笑小説と比べると毒が薄くなってるような気がする。
2月26日(日)
048◇高橋克彦「完四郎広目手控 不惑剣」(集英社四六)読了。
短編と言うよりも掌編のまとまりになってしまって、ミステリはもうどこにもなくなってしまった。攘夷派の動きを探るために九州入りした完四郎が、記者としてどちらにもつかずにただ事の動きを見ている辛さがよく伝わってくるが、それがどうにももどかしい。
049○樋口明雄「標高二八○○米」(徳間書店四六)読了。
タイトルからして山岳小説だと思って読み始めたら、ホラーとSFの短篇集でした。ホラー的な話は怖くなかったが、SFのほうはけっこう好みでした。
2月29日(水)
古本3冊購入。
058上田早夕里「菓子フェスの庭」(角川ハルキ文庫)\312
059小路幸也「花咲小路四丁目の聖人」(ポプラ社四六)\1089
060黒井嵐輔「サバンナゲーム -始動-」(小学館四六)\600
映画「アンダーワールド 覚醒」を観る。2D版の上映がないので不本意ながら3D版。平日の昼間はさすがに客が少ないです。アンダーワールドの客はわしだけでした。めちゃラッキー。今回はヴァンパイヤ対ライカンではなく、ヴァンパイア対人類+ライカンという図式。ケイト・ベッキンセールは2003年の1作目からちっとも経年劣化してないんですけど、ひょっとして本物のヴァンパイアですか?まだまだ続きそうなラストでした。
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