1年前に不調になった10年物のセロー225wのメンテナンス記録。
1年ほど前に、エンジンが吹けなくなり、キャブレターが詰まったと思いながらも、何一つメンテナンスもせずに今まで放置してしまった。
理由は色々あるのだが、結局のところ時間的に余裕がなく、辛うじてバッテリーを外しただけにしてしまった。
強制保険は切れたまま、ガソリンは腐ったまま。
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今回1万円でエアーコンプレッサーと2,500円でガソリン携行タンクをを購入し、少しずつメンテナンスを行うことにした。
休日の僅かな時間だけで、工具は一般家庭にある普通の工具のみ、錆取りや塗装などもついでに行うかも。
ということで、作業前のキャブレター周りの状態。
タンク,サイドカバーなどはあらかじめ外してある。
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| インシュレーターにクラックが入っている | タバコのヤニの様のような塊 |
サイドカバー・シート・燃料ホース・タンクの順で外し、キャブレターを外す。
一度外したネジは、次に何時出来るか分からないので、元の場所に軽くねじ込んでおく。
使用工具はプラスドライバー・小型モンキー・六角レンチのセット。
キャブレターの下(フロートのある場所)を外すと、真っ黒に固まったメインジェットと真っ黒なタールの様な物がへばり付いたケースの底があった。
今回はここまでで、必要と思われるパーツをバイク屋さんで発注。
| キャブレター | インテーク | 燃料コック | |||||||||||||||||||||||||
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参考にはヤマハのサイトの部品情報検索ページを使う。
キャブレターのフロートカバーを外し、キャブレタークリーナーを吹き付けて待つ間に、燃料タンク内部のお掃除・錆取り。
実は、燃料タンクの切り替えコックから燃料漏れも起こしていたのでパッキン等を交換、古いパッキンには固着したときに無理やり剥がした跡の剥がれがあった。
タンク内を覗いて見ると各所に錆が浮き出ている。
空気中の水分が結露することによってタンク内もさびるということなので、普段満タンにして置いたのだが、やはり上の方はどうしても錆び易いらしい。
しかも、修理しようと思って燃料を抜いてから約半年。
その間にもかなり進行してしまったようだ。
タンクの錆落し剤も売っているらしいけど、今回、昔ながらの方法?で錆取りと掃除を行った。
つまり、家に有ったM3とM4のナットとボルト、合計約100本を入れ、灯油を1リッター。
そして、両手で持って、ガラガラジャラジャラとシェイクすること2時間。
すっかり両腕の力を使い果たしてしまった。
手の届く所はスコッチブライトで磨き、ブラシの届くところは真鍮ブラシで磨いた。
疲れるので、合間を見つけてはキャブレターにクリーナを吹き付けていたり、お茶してたり。
その後に新しい灯油で洗浄。
もう一度、掃除したいのでタンクと燃料コックの組み付けは次回に持ち越し。
まだキャブレターの方はガソリンのカスが取り切れて無いようなので、とりあえず、灯油で洗浄して、もう一度やり直し。
ホームセンターで錆び落し剤を購入して次回に備える。
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| クリーナー漬け、お金がある人はドブ付け | 硬くなったホースとパッキンを交換 |
前回、灯油で洗ってしまって置いたキャブレター。
今回は本格的にクリーナーを吹き付け掃除を行う。
といっても、表面に見えていた汚れはほとんど取れているので、最初にキャブクリーナーを吹き付け、次の作業の段取りが終わるまで放置する。
バッテリーもついでに充電。
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| 上から、中央列 ニードルバルブの穴、メインジェット、ジェットパイロット、パイロットスクリューの穴 | 放置したバッテリーは・・・・ |
| パイロットスクリュー、スクリューパイロット、ジェットパイロット、パイロットジェットとか少しややこしくい |
その後(結局、前回含め合計6〜7時間くらいキャブレタークリーナー漬けを行った)、少しずつジェット類を外していく。
メインジェット、ジェットパイロット、パイロットスクリュー等をマイナスドライバーで外す。
クリーナーが効いたためか、結構スムーズに外れた。
もちろんネジ山にピッタリのドライバーを使用した。
残すは、ニードルジェット。
フロートと連動しているのでフロートを外してから行うのだが、まず初めにフロートとニードルを連結してある細い針金のピンを外しておいた。
次に、枕木をしき、キャブレター本体とフロートを連結しているシャフト(ピン)のすぐ近くにその木を当てるて寝かせる。
次に反対側のシャフトの断面を精密ドライバーを立て(つまり上)ハンマーで叩き抜く。
あまり力を込めるとその連結部のキャブ本体を折りそうなので軽く、そしてだんだん強く、叩いた。
シャフトを抜き、ニードルバルブを止めるプラスネジを外すとあとは、スッと抜けるかと思いきや、抜けない。
固着している。
少し力をいれて、抜けそうな歯を抜くようにグラグラと揺さぶりながら引くと固着が緩み抜けた。
案の定、ニードルバルブを外した後には真っ黒な塊。
そのあとしばらくキャブクリーナー漬け。
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| 左から、ジェットパイロット、パイロットスクリュー、ドレンボルト、ニードルバルブ、右下がメインジェット | 装着後 |
その間に新しいパーツをそろえ、ガソリンタンクにサビ取り剤とお湯を入れ、しばらくした後に洗浄・灯油洗浄・オイル漬け。
こちらも、新しくパッキンを取り付けた燃料コックを装着する。
その後、キャブレター本体に新しく買い揃えたジェット類の取り付け作業にかかる。
クリーナーを灯油で洗い流し丁寧に組み込んでいく。
取り付けは取り外しの反対の作業だから単純、特に難点は無し、順番も無し。
引いて言えば、ニードルバルブとフロートを連結させる細かいスナップピン見たいな物のフロートのフックへの取り付け、難しくはないけど細かいので慎重に行う。
パイロットスクリューの戻しはとりあえず2回転としとく。
組み上がったキャブレターをバイクに装着。
インシュレーターと呼ばれるキャブレターのジョイント部はクラックが走っていたので新品に交換。
昔はインテークマニホールドとキャブの間は石綿パッキンだったような気がする、あるいは今時は兼用なのかもしれない。
キャブレターを収めようとしっかりとキャブを握るとダイヤフラムカバーがへし折れてしまった。
簡単に折れたところを見ると劣化していたのかもしれない。
ホースやケーブルを繋ぐ。
燃料タンクも装着。
調子の悪かったスタータースイッチを磨き、プラグも軽く磨く。
プラグを抜いたシリンダーヘッドに軽く油をシュッと吹く。
チェーンもグリスアップして、タイヤの空気圧も調整。
汚れていたシートとフロントフォークブーツは灯油で汚れを拭いてから、中性洗剤で洗う。
フレーム・エンジンなど全体を灯油で雑巾掛け。
そしてエンジンオイル交換、バックミラーのステーは錆びてしまっているので錆だけ落しクリアー塗装をする。
空気中に海の塩が混じるこの地では何でもすぐに錆びてしまう。
フレームの溶接のつなぎ目や、各所のボルトの頭、ホイールのスポークにも給油して錆び止め。
ガソリンスタンドに行き、携行燃料タンクにガソリンを入れてもらい、バイクのタンクに移し変える。
再び充電したバッテリーをバイクに納め、サイドカバーなどもすべて装着。
そしていよいよ、燃料コックをオンにして、イグニッションをオンに回し、スタータースイッチを押す。
なんと軽々一発始動、空ぶかしもアクセルに良く反応する。
新車で買ってから、冷えたエンジンの状態では無かった現象が起きた。
家の周りで試し乗りしたが、走りは新車時よりグッドだった。
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というわけで、かかった費用が、交換パーツ代が約1万5千円。
油脂ケミカル品が5千円とバッテリー充電器が三千五百円。
安くは無いけど、そんなもんかな。
あとは強制保険の再加入とヘルメットのシールドの交換。
もう少しだけお金かかりそうだ。
強制保険(自賠責保険は、長期間だと割安になるので、4年間で契約。
ちなみに、更新切れに気が付かず、公道を走行すると免許停止処分や、50万円以下の罰金が課せられる場合もあります、ということだ。
軽二輪(126CC〜250CC)の自賠責保険の料金は、
一年だと9,760円 2年だと14,460円 3年だと19,070円
4年だと23,590円、5年だと28,000円。(2007年5月現在)
強制保険の加入後テスト走行。
先日のほんの少しの走行や空ぶかしではエンジンの吹けもよかったのだが、少し距離を伸ばすと時折エンジンが息継ぎを起こす。
後で、バイク屋に相談したところ、タンクキャップの空気の道のつまり、あるいはタンク内の燃料パイプのつまり、燃料コックのつまり。
もしくは、交換してなかったメインジェットノズルがまだ汚れているではないかということで、もう一度キャブレターと燃料経路を分解する。
メインジェットノズルは追加注文。
ついでにヘルメットのシールドも注文。グローブもこの際購入した。
とりあえず燃料の流れをチェック。
タンクから伸びている燃料パイプを携行タンクに差しコックをオンにする。
燃料の流れは良好、リザーブ側にコックを回すが、そちらのほうも良好。
携行タンクは物の数分で一杯になる。
念の為、タンクキャップを灯油で洗いエアーで吹く。
多少のゴミを確認するも空気の流れは正常のようだ。
もう一度テストするがやはり良好。
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追加注文 | |
| ダイヤフラムカバー | ||
| エアクリーナーフィルター | ||
| メインジェットノズル | ||
| プラグDR8EIX | ||
| シールドバッテリーFTX7L−BS | ||
| ヤマハMEスーパータンククリーナー | ||
| 左上にある筒がメインジェットノズル |
もう一度キャブレターをバイクから外し分解。
上のカバーを外し、ダイヤフラムを外す。
下からメインジェットを外し、メインジェットノズル下から押し上げて抜き外す。
わりと綺麗で、穴もしっかりと開いている。
とりあえず、再びキャブクリーナー漬け。
その間エアクリーナーのフィルターを掃除しようとするも、スポンジがぼろぼろになっていたために新たに注文。
ついでに、プラグも注文。
その後4時間くらい放置、灯油でキャブレタークリーナーを洗い流し、部品待ちとする。
一年ほど前に、バイクの調子が悪くなった頃、セルをガンガン回し、何とかエンジンをかけようとしていたのだが、バッテリーの電流はライトが付く位は残したつもりだった。
その後放置したままで、半年後にバイクの端子から外しておき、充電する前にチェックしたときは辛うじてライトは点いた。
大丈夫だろうと思っていたそのバッテリーだが、充電しても完全復活せず、すぐに電圧(電流)が落ちてしまう。
結局、アガル寸前まで使用して、その後に放置したために、ジワジワト電圧が下がり、完全にアウトとなってしまったようだ。
当たり前といえば当たり前だが、シールドバッテリーは結構高いから、かすかに希望は抱いていた。
仕方なしに新しいバッテリー(FTX7LーBS)を購入、とうぜん希硫酸(バッテリー電解液)の入る前の状態のものを購入。
ホールセンターなどで液入りで売ってるものはちょっと・・・、毎日使う車用などはいいけど。
プラグもNGKのイリジュウムプラグ(品番はノーマル仕様の8)に交換。
しかしながら何で7を使っていたのか不明、覚えてない。
ちなみに品番が上がるほど冷却効率が上がるそうだ(プラグの色で判断するのが良いと思うが)。
スポンジくずの付いたエアークリーナーの金網もゴシゴシと磨き、エアクリーナのボックスもエアーで吹いて掃除。
新品のエアクリ−ナーのフィルターを取り付け。
そして、到着したメインジェットノズルの取り付け。
キャブを横にし、メインジェットを斜めにしてメインジェットの穴のところまで持ってくる。
そして、メインジェットノズルのキー溝をホルダーのキーの位置に合わせそっと押し込む。
ホルダーのそこまで押し込んだら、メインジェットワッシャを入れメインジェットのねじ込む、つまりメインジェットで押さえる。
真ちゅう製のパーツはねじ山がなめやすいので、溝とマイナスドライバーの先のサイズがぴったりなものを使うよう注意する。
その他のジェット類も取り付け、ガソリンが入っている燃料タンクも元に戻す。
プラスチックのダイヤフラムカバーは忘れられた、これがどう作用するか、そこが問題。
とりあえず割れた部分をガムテープで貼り付け針金ぐるぐる巻き。
そして、再々試乗を行うべく起動。
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| 左・新品 右・ボロボロになったフィルタ | 上・イリジウムプラグ 下・古いプラグ |
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| メインジェットノズルは筒の中、右に挿入する | 新品シールドバッテリー、液を入れたあと30分放置 |
気のせいか、前回よりもエンジンのかかりは悪い。
が、チョークをスコスコと引くと、始動。
心なしか、雑音が多い、閉め忘れの箇所でのあるのだろうか。
少し暖機を行い、走り出す。
前回みたいな息継ぎはなくスムーズ、がしかし、前回のほうがパワーがあった気がする。
フロント周りから小さなビビリ音。
とりあえず90パーセント完了というところか。
残すは、タンクのサビ取りをもう一度、ちゃんとしたタンク用のケミカルで行う。
そして、忘れられた、ダイヤフラムカバーを交換。
細かなセッティング。
で、今回のレストアは終了する。
燃料タンクからガソリンを完全に抜き、燃料コックを外し、底の穴をビニールテープでふさぐ。
燃料タンクを2〜3度水洗してタンクの上の方まで水を入れ、タンククリーナーを注入。
燃料キャップの口すれすれになるように水を足す。
キャップはせずに、ビニール袋などで蓋をする。
1リッターのタンククリーナを10倍希釈で、軽い錆なら5〜6時間、深い錆なら12時間と書いてあるので、時間が来るまで放置。
10リッターの容量に対して、2リッターのタンククリーナーなら半分の時間で良いらしいけど、休日作業としては時間が半端になる。
だから、夜に錆取り剤を入れて朝まで漬ける、1/10がちょうどいい。
ダイヤフラムカバーも取り付け、配線も結束バンドで止め、目に付くボルトも増し締め。
明日の、燃料タンクの錆取り終了時刻まで、放置。
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| タンククリーナー投入前 | 翌朝、水洗している間にも新たな錆が出てくる |
翌朝、タンクの中のクリーナー溶液を全部抜くと、タンククリーナーを投入する前と何ら変わりないようなタンク内の錆の状態。
とりあえず、水道のホースの先をつまみ少しだけ高圧水洗。
すると、錆が剥がれ落ちて、タンク内部の表面はきれいになった。
がしかし、タンクの底には、かなり深い錆の塊、もう一度クリーナーをタンクに戻しもうしばらく浸透させる。
合計18時間。
昼間は日向に置いといたのだが、どうやら水温が低いとあまり効き目がないようだ。
完璧にやろうとするなら40度くらいのぬるま湯で割り、温度をキープできるような環境で行う。
沸点寸前がベストだろうけど、現実無理。
個人で行うのは真夏の日中がベストかな。
タンククリーナー溶液を抜いて洗浄している間にも薄い錆が出てくるので、クリーナーを抜いて洗浄したら、すぐにオイルを吹かないと駄目みたいだ。
燃料コックの穴を塞ぐのに使用したビニールテープだが、粘着力不足で2時間もしたら液が抜けてしまった。
ブチル(黒い厚めの両面テープ)を使用したところ、一滴の液漏れもなく、液を抜くまでずっと、クリーナー溶液はタンクの上までの液面をキープできた。
液が漏れてもいいようにタライなどの中で作業して正解だった。
その後すぐにタンクだけをスタンドにもって行きガソリンを満タンに入れ、バイク本体にタンクやサイドカバーを戻す。
チョークを引きセルボタンを押すと、軽く一発始動。
10秒後にチョークを戻しても止まらずに粘っている。
空ぶかしでのアクセルレスポンスもよく、特に問題は確認できない。
そこで、海までチョイ乗り。
エンジンの吹けも良く、伸びも良い。
フロント周りのビビリ音は相変わらずだったが、快調そのもの。
というわけで、今回の燃料・吸気系をメインとしたメンテナンスは終了。
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