@頭痛の種類と分類
頭痛は、急性的or慢性的に生命を脅かすもので、診断に際しては、細心の注意が要求されます。わずかでも診断に際して疑義が生じた場合は、専門医への受診を進めるべきです。
ここでは、診断が比較的容易で治療経過が良好と思われる筋収縮性頭痛(下の分類の「2」に属する)および後頭神経痛(下の分類の「13」に属する)について述べることにします。その他の疾患については、様々な特徴的な兆候が認められますが、素人判断は禁物として、一刻を争う場合もありますので、専門医で精査すべきでしょう。
国際頭痛分類第2版(「頭痛の分類」で検索すれば詳細を知ることができます。)
(第1部 :一次性頭痛)
1. 片頭痛
2. 緊張型頭痛
3. 群発頭痛と他の三叉神経・自律神経性頭痛
4. その他の一次性頭痛
(第2部:二次性頭痛)
5. 頭頸部外傷による頭痛
6. 頭頸部血管障害による頭痛
7. 非血管性頭蓋内疾患による頭痛
8. 物質またはその離脱による頭痛
9. 感染による頭痛
10. ホメオスターシスの障害による頭痛
11. 頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいは他の顔面・頭蓋の構成組織に起因する頭痛あるいは顔面痛
12. 精神科的頭痛
(第3部:神経痛・顔面痛・その他)
13. 頭部神経痛と中枢性顔面痛
14. 他の頭痛、頭部神経痛、中枢性あるいは原発性顔面痛
A筋収縮性頭痛
筋収縮性頭痛は、緊張型頭痛に分類され、鍼灸治療がよく奏効する疾患の一つです。主な原因は、種々のストレスなどによる筋の過緊張などで、症状は、持続性・両側性の疼痛で、「肩こり」に対して、「頭コリ」ともいわれます。緊張している筋を圧迫すると痛みを訴えます。頭痛とともに肩こりを訴えることもあります。
治療は、筋の緊張部位に鍼をします。生活環境が改善されれば、短期間で治癒する疾患です。
B後頭神経痛
頚部の神経は、8対あり、上位4対が頭部に、下位4対が上肢を支配しています。この上位4対の神経が、椎間孔から体表に出るまでの経路に何らかの障害を受けた場合に発症します。これも、鍼灸治療がよく奏効する疾患の一つです。主な原因は、神経の筋貫通部の絞扼、頚部神経根症などで、症状は、ズキンズキンとかピリピリといった後頭部の刺痛です。絞扼した神経を圧迫すれば圧痛を認め、頭皮を擦過すれば感覚の異常を訴えます。後頭神経には小後頭神経(ほぼ耳寄り、C2、3前枝)と大後頭神経(ほぼ中央寄り、C3後枝)があります。
神経の筋貫通部の絞扼の場合は、、頚部神経根症と比較して経過がよいようです。