B筋・筋膜性腰痛
痛みが、背骨の「右(左)側」で、腰の「ベルト線より上方」にある
★痛む位置が、背骨から「3〜4p外側の右(左)側」で、腰の「ベルト線より上方」の場合は、筋・筋膜性腰痛の可能性が高いように
思われます。右図は、一側のみの痛みの場合です。
★筋・筋膜性腰痛もギックリ腰の一つのタイプですが、本症が単独で発症する頻度は低く、椎関関節性腰痛や仙腸関節障害の結果、二次的に発症することが多いように思われます。筋・筋膜性腰痛の主な発症位置は、右図のようですが、筋肉の存在する部分のどこにでも発症する可能性があります。

腰殿部の筋肉
★本症で最も多く障害を受ける筋肉は、頸部から腰部に至る脊柱起立筋(最長筋や腸肋筋などで構成)と呼ばれる、腰部の前後屈や側屈などの運動に関与する筋肉です。
★また、側腹部の外腹斜筋や殿部の大・中殿筋や脊柱起立筋の深部の筋肉なども障害を受けることがあります。
※本図は、診察法と治療法(1)(出端昭男著、医道の日本社)から改変しました。
原 因
★急性筋・筋膜性腰痛:ゴルフのような、身体の急な捻転で、筋肉や筋肉を覆う筋膜の過伸展などによる部分的な損傷、および損傷に基づく炎症によって、痛みが生じます。
★慢性筋・筋膜性腰痛:急性の筋・筋膜性腰痛の慢性化や腰背筋のオーバーワークのもとでは、血流の循環障害、酸素欠乏や疲労物質(乳酸など)の蓄積によって、慢性的な筋肉痛を呈します。
症 状
★痛みは、受傷の直後は、あまり強くありませんが、時間の経過とともに強くなることが多いようです。
★障害を受けた筋肉を伸展すると痛みが出ます。また、障害を受けた筋肉を使う(収縮する)と痛みが誘発・増悪します。
予防と治療
★本症は、柔軟な状態の筋肉に発症することは少なく、緊張して硬くなった筋肉を急速に動かす(伸展する)ことで先症します。筋肉の過緊張を防ぐためには、適度な休息や筋肉のストレッチも必要です。血液の循環障害が改善され、筋肉の痛みのもととなる乳酸などを除去してくれます。
★鍼灸治療:湿布やその他の物理療法で、効果が認められない場合は、鍼灸治療も一方策です。鍼灸治療には、炎症の抑制効果とともに血液循環を改善する効果があります。鍼灸が極めて有効な疾患の一つです。