B肩関節の病変によって二次的に発症する肩こり



★「いわゆる五十肩」などのように、肩関節の疾患においても、頸肩部のこりや痛みを発症することがあります。肩関節の疾患では、肩の愁訴のために、肩関節を十分に動かせないので、頸肩部の筋が代償的に動き、これらの筋に痛みを発症することがあります。

「肩関節」と「肩」の区別
★まず最初に、「肩関節」と「肩」の区別をしておかなければなりません。右図のように、「いわゆる肩こりを起こす肩」は、医学的には、「頸」に属します。
★「肩関節」は、文字通り、「関節」を示します。

「肩関節痛」と「肩痛(肩こり)」の区別
★「肩関節痛」と「肩痛」は混同されやすいのですが、「肩関節痛」は肩関節を動かしたときの「肩関節の痛み」であり、
★「肩痛(肩こり)」は、肩関節の運動とは無関係の、本HPで述べた、筋肉の過使用による緊張や頚部の末梢神経障害による「痛み(こり)」です。

肩関節の病変により、肩こりが二次的に発症するメカニズム
★肩関節を含む上肢の運動は、主に肩関節と肩甲胸郭関節の運動で構成されています。ここで、肩甲胸郭関節とは、肩甲骨が背部の肋骨の上を滑るようにして動く運動をいい、肩関節と肩甲胸郭関節の運動とが協調することで、上肢の運動がスムースに行われます。
★もし、肩関節に何かの病変が発生し、肩関節の運動が十分に行われなくなると、肩甲胸郭関節が代償的に作用して、目的の運動をしょうとします。この結果、肩甲胸郭関節の周囲の筋肉が過緊張となり、「いわゆる肩こり」になるわけです。

★一般的な対策

 基本的には、本症における「肩こり」を治すのには、原疾患である肩関節の病変を治すのが先決です。




  HOME  肩こりのINDEX