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「肩こり」の原因疾患についての概略


★「肩こり」で、医師を受診する際、「こり」が発生する5W1Hを正確に把握し医師に伝えることは、「肩こり」を早く治す一助になります。
@肉体的・精神的な筋肉の過緊張  
筋肉の過使用により発症するもので、慢性的な筋の緊張が痛みの原因となります。肉体的な筋緊張の場合は、時間経過とともにあるいは湿布などで軽減しますが、精神的なストレスによる筋の過緊張では、鈍痛が多く、再発し易い慢性的な経過をたどることが多いようです。
A頸部の末梢神経障害 
頸肩部のこりや痛みがある場合で、頸部を前後あるいは左右に動かして、頸肩部に痛みが誘発・増悪すれば、頸部の神経の炎症が考えられます。上肢の挙上や下垂位でこりや痛みが誘発・増悪する場合もあります。
B肩関節の病変による二次的な発症 
「いわゆる五十肩」などのように、肩関節の疾患においても、頸肩部のこりや痛みを発症することがあります。肩関節の疾患では、肩の愁訴のために、肩関節を十分に動かせないので、頸肩部の筋が代償的に動き、これらの筋に痛みを発症することがあります。
C内臓(内科)疾患 
内臓疾患でも、頸肩部のこりを発症することがあります。内臓疾患に於ける頸肩部のこりの特徴は、首肩の運動に無関係、慢性化傾向、自発痛などですが、内臓疾患が進行すれば、各内臓疾患に特有な随伴症状を認めることがあります。
D精神科疾患(うつ病)
うつ病や心身症、心気症などでも肩こりが発症するといわれています。この場合は、「肩がこる」というより、「頭頸肩が重い」といった方がいいのかもしれません。発症・緩解を繰り返すことが多く、慢性化することが多いようです。
E肩こり「四方山話」
「肩こりは日本人にしか起きない?」、「肩の筋肉は、重い頭や腕を支える」など、肩こりに関する雑談的な内容を掲載しました。

※参考資料:本HPを作成するに当たり、下記の文献を参考にしました。
1.東洋医学便り(第5号):日産厚生会玉川病院
2.診察法と治療法(4):出端昭男、医道の日本社
3.愁訴からのアプローチ(15):全日本鍼灸学会・東京地方会、医道の日本社
4.JCAカイロプラクテッィク学院テキスト
5.毎日新聞(94-12-24)



整形外科的疾患による肩こり


★整形外科的疾患で、筋肉にこりや痛みが生じる場合は、おもに以下のケースと思われます。
A.筋肉そのものの過使用の場合(肉体的・精神的ストレスによるもの)
B.何らかの原因で末梢紳経が刺激されて、筋肉が緊張する場合(いわゆる神経痛など)
★Aの「筋肉そのものの過使用の場合」では、肉体的・精神的ストレスから解放されれば、(適度の休息や運動で)肩こりは解消する場合がほとんどです。
★Bの「何らかの原因で末梢紳経が刺激されて、筋肉が緊張する場合」では、慢性的な傾向が強く、適切な処置がなされなければ、肩のこりがより進行し、痛みとなったり、上肢の痺れ・筋力低下などの悪影を及ぼすことも、少なくありません。
★このHPでは、Bの「何らかの原因で末梢紳経が刺激されて、筋肉が緊張する場合」の主な原因と思われる、変形性頸椎症(頸椎症性神経根症)による肩こりについて掲載しました(Aの「頸部の末梢神経障害」を参照)。