JALの企業年金問題は、他人事ではないと思っている企業が結構あるのではないでしょうか。この問題、気づいていたのに先送りしたことが傷をさらに深くしたと考えられます。「先送りできる問題は先送りして誰かの責任にする」・・・巨大化した組織にはよくありそうな現象です。
中小企業でもスケールは小さいものの、企業年金問題(特に厚生年金基金)は深刻です。昨今は経済環境の悪化でそれどころではなく、ただでさえ先送りされる企業年金問題は忘れてしまいそうです。
環境が大きく変わるとき、必ず「過去の遺産」と「未来への変革」の葛藤が起こります。個人の感情は「過去の遺産」にしがみつき、組織としての冷静な判断は「未来への変革」を望む。それが「総論賛成、各論反対」を生み、問題解決の遅れを生じさせます。「企業年金の減額はやむを得ないとわかっていても、自分の年金は減らされたくない」・・・これが私のような凡夫が考えていることです。
成長時代に作られた企業年金は「過去の遺産」です。頭でわかっている「未来への変革」のシナリオを行動に移せるかどうか・・・ここまでわかっていれば「誰がこれを実行するか、矢面に立つか」・・・問題解決の最大のハードルは常に「誰が」なのです。(西原)
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