4月27日の日銀金融政策決定会合で追加金融緩和を打ち出したことは、ようやく脱デフレを本当に意識し始めたのかなと感じます。2月14日に消費者物価上昇率を1%にすると言ったきり、どこまでコミットしているのか不明瞭でしたが、これで決意のほどはマーケットにも伝わったのではないでしょうか。
ただ、タイミングが悪かったですね。アメリカはちょっと景気の先行きに暗雲がたれ込めているような・・・。ヨーロッパでは、今度はスペインが・・・。さらにゴールデンウィーク明けにはフランス、ギリシャの選挙が・・・。日銀の追加金融緩和もこうしたリスクを跳ね除けるほどのパワーはなかったようです。その後、円高が進んで80円近辺まで上昇してしまいました。
円高をもてはやす評論家や学者もいますが、デフレの主原因が円高であることは間違いありません。古今東西、デフレを歓迎する国は皆無です。円高メリットと言うけれど、デフレが「悪」である以上、その原因である円高を解消することは「善」と思います。円高が解消すれば、GDPも賃金も上昇するだろうし、企業の海外への流出も止まるでしょう。そして、輸出が過熱すれば理論的には変動相場機能が働いて再び円高傾向に振れる。
今のように、他国の通貨安政策の犠牲になったり、リスク資産からの逃避先であったりして円高を生じてしまうような状態は、国を挙げて対抗するべきと思います。日銀の今後に期待したい。(西原) |