■ 20090705/1998年の自己顕示欲。
ひょんなことから1998年12月に発行された白夜書房『野球小僧vol.1』(つまり創刊号)を手に取る。これがずいぶんに面白く、読み応えがある。
当然、同誌の目玉であるドラフトスカウティング・レポートも満載なのですが、それ以外の文化系の記事に読み応えがあるわけです。色川武大、えのきどいちろう、永沢光雄(名文!)、佐山和夫、虫明亜呂無……。
この号は知る人ぞ知るスージー鈴木野球音楽評論のデビュー号でもあるのですが(まさか11年後も野球音楽評論をやっているとはオドロキ)、それも含めて、文化的視点から野球を語ろうというスタンスが良い。
ちなみに文化といえるかどうかは別として、巻末にある「ダジャレン坊将軍」というコーナーにあった「♪内ノ倉前からどうぞー」には笑った。
そういえば先週月曜には、98年当時にレギュラー出演していたFMヨコハマのディレクターの送別会、っていうのがあり、雨の中、高樹町に駆けつけました。
そうなんです。横浜ベイスターズが優勝した11年前は、まだ30代の痩せぎすのスージー鈴木君が野球にラジオに大活躍(?)をしていた時期なんですね。
あれから、ニューヨーク世界貿易センターに航空機が突っ込み、千葉ロッテが優勝し、世界的な不況が訪れ、と、考えもしなかったことが次々と起こって。スージー君だけはあまり変わらずに、ただ少しばかりオヤジ面になってひっそりと地味に生きている。
松坂、新垣、杉内、久保、東出、藤川、福留、上原、二岡、里崎、古木……。『野球小僧vol.1』のドラフトレポートに出ている、なんと蒼々たる名前。彼らが日本球界だけでなくメジャーまで席巻するなんと豊かな時の流れ。
そういえば、98年夏の甲子園、横浜高校対京都成章の決勝戦はたしかとても暑かった土曜日。FMヨコハマのロビーで観た松坂のノーヒットノーラン。
異常な自己顕示欲、表現欲求に突き動かされた11年前の自分にちょっとジェラシーしながら、当時を思い出してTFMの『山下達郎サンデーソングブック』を聴いた日曜の昼下がり。
人生の残り時間が少しずつ減っていく。もっと話して、書いて、伝えなければ。
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■ 20090627/木村カエラ《Butterfly》。
名曲! 最高! エクセレント!
動画が消去された場合はこちら を。これはもうひとつの事件でしょう。ここまで複雑な曲(メロディは歌う用じゃなくて、器楽曲ですよ)なのに、ポップ。チャットモンチー《風吹けば恋》 とならんで、日本の音楽もここまで来た、と自信を持てる。もうモーツァルト・クラスのすごさ。
それにしても木村カエラはほんとうに歌が上手いな。これはカラオケでは絶対歌えません。逆に言うと、この曲が大ヒットして(するでしょう)、若い子がカラオケでこれをガンガン歌えるようになると、日本のボーカル業界のレベルがひとつ上がると思う。
ゼクシィのCMソングらしく、この曲を先週金曜夜に「結婚式」を開いた友人に捧げよう。ここから私信。結婚&ご懐妊おめでとう。《風吹けば恋》が得意なOさん。この曲も練習しておくように。
あ、その旦那にはこっちを捧げよう。今週木曜夜、名古屋の浜省ファンが経営するスナック『路地裏の少年』 で、スージー鈴木さんが熱唱した歌。
「嘆いてる暇なんかない 命がけで守る」。旦那にも、おめでとう。以上私信。
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■ 20090620/大阪の桑田佳祐。
ワタシはどちらかといえば、メディアの中でふざける桑田佳祐が苦手 で、この番組もどうせその系統だろうと思い観ていなかったのですが、なんか新聞のテレビ欄でかすかに「ロクガセヨ」と光った感じがして、HDD録画。
いやぁ、すごかった。『桑田佳祐の音楽寅さん』の6/15(月)放送分。大阪の商店街で《買物ブギ》、大阪城ホールのイベントに乱入して《悲しい色やね》、スタジオで《雨の御堂筋》、《お政治オバチャン》(おそうじオバチャン)、最後は北新地で《酒と泪と男と女》。
モウホントニスバラシカッタ!
途中、サザンの曲や新曲も歌っていたがまったくパっとしない。商品価値としてはナツメロ(それも大阪モノ)をカバーする桑田、というところにポイントがある。
桑田氏について、知って知って知り抜いていたと自負していたが、この期に及んで認識を変えなければ、と思った。「桑田佳祐は本質的にボーカリストである」ということ。
この20年ぐらいのサザンの作品はまったく評価しないし、それは小林武史の仕業 と思うし、もっといえばもうサザンは解散したも同然 と思っていた。
が、ナツメロを歌う桑田氏はとっても素敵で、かつ音楽的にもすばらしい。本当に上手い。
桑田氏は、これを本業にしたほうがいい。もうコンポーザーとしてのセンスも能力もないのだから(ほんとはあると思うのだがそれを見せないのだからしょうがない)、徳永英明以来つづくカバーブームの真打ちとしてアルバムを出せばいい。
そのときの選曲には、AAAかなんかのイベントで聴いた《よろしく哀愁》や、こちらは聴いていないが同様のイベントで歌ったらしい《あの鐘を鳴らすのはあなた》を入れてほしい。
この企画、アーチスト人生の余生に入るのではない。むしろ現役続行ということだ。過去の遺産にしがみついてつまらないアルバムをたまに出すサザンのほうが、ワタシにはよっぽど余生に見える。
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■ 20090613/お笑い批評宣言。
ワタシの好きな言葉に「音楽は感覚的な解釈に理性的な解釈にも耐えうる素晴らしいエンタテインメントだ」というものがあります。出典不明。もしかしたら自分で作った言葉かも知れないのですが。
平たく言えば、「イエーイ!楽しいぜ!」という楽しみ方も出来るし、「チャットモンチーは日本のポリスだ」 的な理性的・論理的・分析的な楽しみ方も出来るという意味です。
音楽以上に、お笑いはそうだと思います。理性的な解釈が楽しい。逆に言えば「お笑い」という言葉の軽さもあって、誰も理性的な解釈に踏み出さない。もったいないなぁ。トータルテンボスもポリス なのに。
【特集】
お笑い批評宣言 ――バラエティから見る日本文化史
■永久保存版 ゼロ年代テレビお笑い史――ビッグ3以降のバラエティ番組を考える
■ゼロ年代芸人列伝 ――時代を切り開いた30組
■お笑い賞レースの傾向と対策
■お笑いライブガイド 東京・大阪
■関西ローカル番組の歴史
■元・松本信者の告白 ――松本神話解体への序曲
■注目若手芸人クロスレビュー
【巻頭インタビュー】
■NON STYLE
〔インタビュー〕【お笑いブームの現場から】
■U字工事
■マシンガンズ
〔インタビュー〕【ラリー遠田Selection ポスト・ゼロ年代芸人の肖像】
■マヂカルラブリー
■クロンモロン
■桜
〔インタビュー〕【お笑いブームを斬る】
■かわら長介
■大谷ノブ彦(ダイノジ)
■〔座談会〕お笑いNow&Then――松本人志から「お笑いブーム」へ
ラリー遠田×荻上チキ×黒瀬陽平×大見崇×宇野常寛
買いましょう。表紙の山崎真実も可愛いし。
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■ 20090606/身辺雑記。
なんだか忙しい。このご時世、仕事があるだけでもありがたいけれども、それにしてもという感じ。音楽も映画も野球も摂取不足でよくない感じ。というわけで、今回は前回以上に手抜きで。
まずは読んだ本。昨年のシリーズ、西武片岡の「激走」を「激賞」している。同時にその片岡の活躍を黙殺したマスコミにも怒っている。東大阪市の大先輩、意見が合います 。
お世話になっている佐野正幸氏の新作。昭和48年(1973)年のパ・リーグのドキュメント。この年に着目する視点が見事。詳細な感想はこちら に。
ほい。あとは短文で。『つばさ』もダメで予約録画解除。伝説の名作『ちりとてちん』の快挙は何だったんだ?
草なぎ剛復活をテレビで。何度も言うが メンバー同士が君付けやあだ名で呼び合う感じが気持ち悪い。
いまやってるサッカー日本代表の試合を見ずにナイトスクープの予約録画を観ている。この感じがいい。
野球を観て気持ちが閉塞していく感じ。この本末顛倒な感じはどうだろう? 千葉ロッテの打線。
浜田省吾《路地裏の少年》が無性に聴きたい。カラオケでは新バージョンになってしまうが、アルバム『生まれたところを遠く離れて』に入っている旧バージョンがいい。
アルバム『生まれたところを遠く離れて』は裏ジャケットがいい。ボブ・ディランの影響? うしろには当時出来たてのサンシャイン。
この裏ジャケ見てたら、ふと、大学時代のど暇な日々を思い出した。なぜか深夜2時ぐらいの木造の部屋、アナログ盤で聴いた山下達郎《夏への扉》を思い出した。忙しい今、ど暇だったあのころ。
ユニコーン・ファンに嫌われつつある スージー鈴木です(笑)。よく読めばスージー鈴木がそうとう強烈なユニコーン・ファンであることが分かるのにね。
(追記)《路地裏の少年》を聴く。確かに新バージョンとは違い、リズム・セクションがとても不安定なのだが、こっちのほうがいい。溝の口の木造で聴いた《路地裏の少年》と《夏への扉》、阿佐ヶ谷のワンルームで聴いたユニコーン《自転車泥棒》。25歳までに聴いた音楽は一緒の宝物だ。葬式でかけたくなるくらい。
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■ 20090531/有吉とガリガリガリクソンの批評芸。
さいきんのTBSは本格的にダメだなぁと思う。ROOKIESの過剰なプロモーションもさることながら(テレビ史上こんなに露骨なやり方は初めてでしょう)、いちばんダメな部分は番組名に出ています。
『うたばん』『ひるおび!』『サカスさん』。このあたり。なにかというと業界用語、内輪受け、身内で喜んでいる感じ。
そう。「身内な感覚」がダメだなぁ、と思うのです。語り手が笑っている感じ。語り手が受け手を見ていない感じ。
そんな中、唯一認めるのが『あらびき団』なのですが、加えて本日の『アッコにおまかせ』がとても良かったのでここに記録しておきます。
ますだおかだと有吉弘行が出てて、この組合せだけでとても満足なのですが(和田アキ子が岡田圭右のことを愛している感じが心地いい)、有吉の例のニックネーム芸が堪能できて大満足。
岡田圭右→「ちゃらスベリ」、はるな愛→「コスプレおじさん」、和田アキ子→「リズム&暴力(R&B)」……よくできている。笑った。
ここまでくれば一種の批評芸でしょう。感覚的には、70年代後半のころのタモリの物まねに近い(寺山修司や竹村健一など)。「その対象の捉え方自体が芸になっている」という知的で高度な芸。
そういえば、最近いちばん面白い芸人は、個人的にはガリガリガリクソン。『あらびき団』の常連。好きなミュージシャンやテレビ番組、趣味を観客に聞いて、そこから性格判断(?)をするというフォーマットのやつ。
まぁ、騙されたと思ってこれを見てください。
「谷村新司」→「係長」。ワタシはこれ、異常に知的だと思うんですよ。批評芸としてとても高度。知的で高度だから、何度見ても笑えるのです。
アホはテレビから消えろ。知的な批評芸だけ残れ。TBSは『あらびき団』『アッコにおまかせ』だけ残して、あとは、日本一知的なAM局、TBSラジオの運営に専念すればいい。もっといえばベイスターズ経営からも手を引けばいい。
と、テレビやお笑いに対して「知的」という言葉を使って語るのは、実はちょっと抵抗があって、なんだかいやらしいことだと重々分かっているのですが、誰かがこういう風に語らないとアホばっかりが増殖していくので、ワタシが人柱となって。
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■ 20090524/採決の実施を知らせる合図のベル?
今回は書くことがなくって無理やりひねり出したネタなので、あまり面白くないかも知れません……。
シンコーミュージックの「全曲解説シリーズ」。ビートルズ、ツェッペリンに続いて、クイーンを買いました。
「全曲解説」というコンセプトがとても面白いのですが、いかんせん翻訳が最悪なのです。
クイーンのファンにとって、バンドの7枚目のスタジオ・アルバム『ジャズ』は採決の実施を知らせる合図のベルである。
なんじゃこりゃー!! 前後の文脈を読むと、「『ジャズ』はファンからの人気がない」というとてもシンプルな意味。つまり「採決」とは「人気がないという評価を下す」という意味なのですが、そんなレトリックは不要。
あと、「採決」「実施」「合図」「ベル」……完全にダブってるやん。意訳してくれ。もうひとつ同じページから。
ブライアン・メイいわく、とりわけ状況が殺伐としてきた時、事態の収拾役を務められるのは彼らのフロントマンだけだということがしばしばあった。
なんじゃこりゃー!! フレディ・マーキュリーと直接言わずに「フロントマン」と代名詞化する言い方は英語で「しばしば」(この日本語も翻訳界でしか見ない)あるけど、そんなののも余計だ。意訳意訳。
ブライアン・メイによれば、殺伐としてきた雰囲気を(時折)まるく収めることができたのはフレディ・マーキュリーだけだったという(意訳:ワタシ)
ほら。ぜんぜん意味がクリアになる。しばしばを「時折」と普通の日本語にしてカッコの中に入れました。というのは「時折」というフレーズが無くてもいいんじゃないか、と思ったので。
この文章の情報のコアは、『ジャズ』のレコーディングが殺伐とした雰囲気で、それをまとめたのは(いちばん人が悪そうな)フレディだったという驚きであって、それ以外はあってもなくってもよいものだからです。
いや、本当に取るに足らないことかもしれませんが、この本、高校生がなけなしの金をはたいて読む類の本です。事実、ワタシが高校時代、ひどい翻訳のビートルズ本を買って投げ出した経験がありますから。
1500円取るんだったら、それなりの仕事してくださいよ。名指しします。翻訳の田村亜紀さん、川原真理子さん。
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■ 20090516/三木たかしのラストシーン。
ワタシの好きな作曲家ランキング第6位 に輝く三木たかし氏が亡くなった。
三木たかしの最高傑作は、《津軽海峡冬景色》でも《時の流れに身をまかせ》でもなく、西城秀樹《ラストシーン》だ。
1976年の12月の押し迫った時期、小学4年生のワタシが見た日本テレビ『木曜スペシャル』、日本全国からトラックが東京を目指して走るという企画(?)の番組で、西新宿の高層ビル、ゴンドラに乗って西城秀樹がこの曲を歌うシーンが忘れられない。
ラスト・シーン(西城秀樹)
作詞:阿久悠 作曲:三木たかし
何年でも待つよと言ったら あなたは寂しく微笑みながら
そんな事をしたら不幸になるわ 忘れた方がいいと言う
ありがとう しあわせだったわ 一緒に歩けなくてごめんなさい
あたたかい春の陽ざしの中で 熱があるように僕はふるえてた
もう恋などしないといったら あなたは馬鹿ねとつぶやきながら
そんな事を言って困らせないで 無邪気な方がいいと言う
ありがとう しあわせだったわ できればもっと早く逢いたかった
にぎやかな街の通りの中で 夢をみたように僕は泣いていた
「一緒に歩けなくてごめんなさい」「できればもっと早く逢いたかった」。大人の世界を知った小4の冬。
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■ 20090510/フューチャリング?
「イトウユナ・フューチャリング・スポンテニア」とはっきり言ってた。mp3録音した『くり万太郎のオールナイトニッポンR』 の合間のCMで。
「フューチャリング」……日常会話はともかく、公共の電波でも多用されますね。「フューチャリング」……未来予測でもするのかしら?
「伊藤由奈 feat. Spontania」の「feat.」、つまり「featuring」。これはま、やっぱり「フィー チャリング」というべきでしょう。
とここまで書いたら、拙速な読者の方々は、ワタシが「現地語発音原理主義者」と思うかも知れません。いえいえ、ぜんぜん。そもそもカタカナで英語発音を再現すること自体、基本的には無理だと思いますから。
なお最近、原語発音を意識してピーター・「ゲイ」ブリエルと表記する場合が多い。日本ですでに親しまれている、ピーター・「ガ」ブリエル、ハンフリー・ボガー「ド」、タイ・カッ「プ」、ルー・ゲーリッ「ク」でいいじゃないか。
―――こんなことを雑誌に書くワタシが「現地語発音原理主義者」であるはずがないじゃないですか。
じゃ、なんで「フューチャリング」を問題とするのか。それはですね、「伊藤由奈 & Spontania」「伊藤由奈 with Spontania」「伊藤由奈とSpontania」でいいところを、わざわざ英米風にしよう、そっちのほうがオシャレでイケてるからということで「featuring」という言葉を使っておいて、しかも「feat.」なんて略語の方法まで借用しておいて、そこまでして……「フューチャリング」は本末転倒だろう、ということなのです。
やるなら徹底的にやりなさいと。中途半端はいちばんダサいですよ、と。
繰り返しますが、ワタシはピーター・「ガ」ブリエルでいいというスタンスです。それ以上に韓国語(の漢字)も日本語読みせよ と主張する一種の国粋主義者(?)です。
そのワタシがいいたいのは、徹底的にやってくれりゃまだ我慢するけど、中途半端なんだったらもう「伊藤由奈 & Spontania」でいいじゃないかと。「フューチャリング」…胃の奥がカユくなるような感じです。
あ、RCの名曲《シュー》をパクり、いちおう清志郎の歌い方を真似してみたこの曲 がワタシの弔辞です。
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■ 20090505/祝10周年!〜【殿堂】入りネタの発表。
祝!we"a"kly suzie!10周年。お疲れ様でした、俺。ブログのコンセプトを早々と10年前に先取りし、しかしいつのまにか時代に取り残され、未だにHTML手打ちというアナログな作りに成り下がってしまったこのサイト、10周年です。というわけで、過去の595ネタ(!)の中から部門別に「殿堂入り」の文章を選んでみます。
このサイトの文章についてよく言われるのが「何書いているか分からん」「マニアック」「難しすぎる」というもので、これ系の感想聞いたらガックリときます。
もっと平易で分かりやすく、それでいて熱い文章へ。小林信彦、本多勝一、渋谷陽一、ナンシー関を目指して、一週間に一度のpersonal disciplineは次の10年へと続いていきます。がんばれ、俺。
なお、上の||過去の全ネタ索引|| にも【殿堂】マークを入れておきました。ご参考まで。
【音楽部門】
20081207/沢田研二の相対性理論。
20080526/サザン活動停止?何じゃそりゃ?
20080303/北中正和『Jポップを創ったアルバム』批判。
20061030/ミカ・バンドの再結成が、なぜ不愉快か。
20030804/岡村靖幸への手紙。
【野球部門】
20080601/オリックスは復刻ユニフォームを着るべきではない。
20080412/WBCをボイコットすればいい。
20060614/後藤光尊くん、背番号1を返上したらどうかね?
20051219/仰木彬を殺したのは誰だ。
20040309/問題をウヤムヤにする装置としての長嶋。
【演芸部門】
20081026/爆笑問題太田とますだおかだ増田との間に。
20071224/パンクからニューウェーブへ〜M-1 2007観戦記。
20051127/太田光を殺さないで。
20050110/M-1グランプリ2002のDVDは犯罪的だ。
20030616/なぜ「ネタ」をやらせないんだ?
【その他部門】
20081123/手紙〜拝啓、十五歳の鈴木君へ。
20080114/二十歳のころ。
20060507/サークル・ゲーム。
20050418/アメリカと中国から遠くはなれて。
20020805/えのきどいちろう氏珠玉の名文。
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■ 20090426/「君づけ」はないだろう。
別に草なぎ剛の事件に興味はなく、むしろ騒がれすぎで彼も可哀相だとも思うが、記者会見での発言、「木村君、中居君……」などの「君づけ」はないだろう。SMAPの中での通称が社会的コンセンサスになっているという態度が不遜だし、それ以前に謝罪会見で内輪を敬称するのもおかしい。また、対して香取慎吾の発言「ツヨポン」なんてのは論外。ただそれだけ思った。
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■ 20090425/こんにちは、さらば青春の光。
「M-1グランプリ」は認めるが、「R-1ぐらんぷり」「キング・オブ・コント」はあまり認めない。なぜならルールが不明快だから。
「R-1」「キング……」ともに、そもそもネタで使用する大道具が異なるという段階でもう公平じゃない感じがする。逆に言えば「M-1」についてはマイクの前のしゃべりのみで評価が決まるということがシンプルでよろしい。
ま、黎明期にはテツ&トモが出て違和感を感じたこともあったが。あと、前回大会、NON STYLEがネタの中でリップクリームを使ったことを、松本人志が後から批判していたという。逆に言えば、松本人志がそれぐらい厳正に審査しているということだ。
更に言えば、ワタシ自身、コントには食指が動かない。あ、こんにちは、漫才原理主義者のスージー鈴木です。
ただしワタシ、お笑いに対して「進歩史観主義者」 でもあります。新しい方法論を持っている表現者こそがエラいという価値観。というわけで、コント界で新しい方法論に出くわしたらどうするか?
認めましょう。
「NHK第39回上方漫才コンテスト」で観た『さらば青春の光』 という、結成8ヶ月のコントユニット。このストーリーの立て方。新しい。
ネタの手触りはアンジャッシュに似ているが、関西弁ということもあって、適度なベタ感がある。っていうか、アンジャッシュの(ワタシがあまり好きではない)「シュール」「知的ぶりっこ」という感じがないのがよろしい。
あ、このサイト、なにげに10周年です。次回は記念ネタにします。お楽しみに。
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■ 20090418/千葉ロッテ次期監督についての個人的意見。
我が千葉ロッテマリーンズは、シーズン開始早々、次期監督が誰か、なんて話題がマスコミを賑わせており、落ち着かないことこの上ない。
そんな騒ぎに荷担する気はさらさらないが、西村徳文、牛島和彦、ジョニー黒木、小宮山悟、ひいては千葉出身ということ(だけ)で、与田や掛布の名前が出てきているという惨状を見るにつけ、不本意ながら個人的意見を言わせてもらう。
現二軍監督、レン・サカタ 氏がいいのではないか。
オリオンズの歴史を引きずらない方がいいと思うのである。いや、歴史を無視することについて一般論としては反対で、オールド・ユニフォーム・ブームや、西鉄と西武の歴史をつないだ、昨年の「ライオンズ・クラシック」などの試みはまことに素晴らしいと思うが、マリーンズの次期監督問題については別だ。
多くのマリーンズファンは、平成の世に、幕張という無機質な空間に生まれた「無色透明」な球団、千葉ロッテマリーンズのファンになったと思う。昭和のパンチパーマな野球史から自由な、スマートで垢抜けたプラスティックな球団、マリーンズを好きになった。
だから少なくとも、候補として名前が挙がっている、村田兆治や有藤道世は間違った選択だと思う。この10年、ファンがせっせと作り上げたある垢抜けた世界観を、いっきにパンチパーマ・ワールドに戻してしまう愚挙だと思う。少なくともワタシはぜったいに支持しない。
だから、現在本命と言われる西村徳文も、そのオリオンズ臭からなんだかしっくりこないのである。
それ以前の問題として、コーチ経験がない監督もリスクが高すぎるんじゃないか。ジョニーも小宮山も好きな選手だ(った)が、時期尚早だ。そして「千葉出身」とかいう、根拠がありそうでまったくない人事もないだろう。いいかげんにしてほしい。
日系人として二人目のメジャーリーガー、レン・サカタ。実はワタシ、彼についてはよく知らない。監督としての才能が備わっているかどうかも不明。
ただ、そのような人を監督として選ぶというセンスがマリーンズぽいと思う。そもそも1995年にボビーバレンタインを選んだということもそうだが、上記の「スマートで垢抜けた」という感覚を因数分解すれば「メジャーぽい」という要素が出てくる。
そう。日本、昭和、セカンドバッグ、パンチパーマな世界の対極にいてほしいんだ。人気OBから選ぶというあまりに日本的な人事よりも、なんだかよく分からないカタカナの日系人が監督になるという、そのニュース自体がマリーンズぽいと思うのだ。
同様の意味で、高橋慶彦でもいいと思う。あの人は日本人だけど、その個人主義的なところがぜんぜん日本人ぽくないから。ぜったいにセカンドバッグが似合わない感じ。
繰り返すが、次期監督騒ぎはシーズン終了後にしてほしい。それ以前に、週刊ベースボールにも書いたが、フロントと現場の確執が騒がれるのも、ファンにとっては不愉快だ。
だが、どうせ騒ぐのならば、ファンの気持ちを代弁した形であってほしい。スポニチ一面に「千葉ロッテ次期監督候補に与田剛」と書かれるときの、あまりに他人事な感じはどうだろう。
ま、あの史上最悪のビジター・ユニフォーム は、レン・サカタよりも村田兆治や有藤道世に似合いそうだが。
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■ 20090413/あまりに不気味な。
北野誠の件 、何が起きてるんだ? 経緯を隠すからいろんな憶測が流れて状況がどんどん不気味になる。もし街の噂通り、某宗教への発言が問題ならば、それならそうと松竹芸能ははっきりと言えばいい。これ はないだろう? というわけでワタシは岡田斗司夫氏の教え に従って、一万円分、北野誠の本を買った。
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■ 20090412/マツダスタジアム!
日本最高の球場。その称号をスカイマークスタジアムからマツダスタジアムに移行すべきだと思った。素晴らしい。
市民球場の雰囲気(深い緑と電光掲示板)を引き継ぎながら、内外野天然芝。全体的に平べったい感じ。なによりも左翼席後方に電車が通っているのがアイデアだ。
場外ホームランが電車に当たらないように、金網のようなものが備え付けられいるが、あれ要らない。栗原の場外弾が電車を直撃するのが観たい。それを期待して、電車の球場側の席を小学生が占領するのが観たい。
スカイマークもいいのだが、いかんせん交通の便が悪い。大阪からだと1時間半はかかるだろう(マツダスタジアムは広島駅から10分らしい。都市型球場だ)。あと今となっては全体的に「軽い」感じがしてどうも。球場トレンドがクラシックな方向に向いているから、マツダスタジアムに分がある。
問題はネーミング。正式名称『マツダzoom-zoomスタジアム』。これは余計だ。『広島新市民球場』でよかった。マツダはネーミングライツ費を払いながら、マツダの名前を冠せず、『広島新市民球場』と名付けるという太っ腹を見せて欲しかった。
ただいずれ略称がうまれるだろう。『マツスタ』あたりが本命か。なんか松山坊ちゃんスタジアムとだぶりそうだな(ここも国内ベスト5に入るだろういい球場)。
J sportsのマツダスタジアム中継、イニング間はヘリからの空中撮影で新球場を映していた。BGMは《20th century boy》。なんと正しい選曲。早めに足を運んでみたい。
期待されるのは、他の球場づくりへの反省の気運が生まれてくること。マツダスタジアムの映像を見た後に京セラドームの、あのげんなりする水色のフェンスを観たら泣けてくる。ナゴヤドームもひどい、東京ドームのくすんだ灰色の天井はスポーツとは無縁だ。
新球場で前田健太が20勝、栗原健太が40本。そして広島がリーグ優勝すれば、日本の野球がまた一歩進む気がする。先発がまったく機能せず、開幕から2勝5敗、防御率が7点を超えている某チームもその流れに取り残されないようにしてほしいものだが。
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■ 20090403/あけましておめでとうございます。
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