■ 20071229/2007年レコード大賞の発表。
はい。昨年はDef tech 。一昨年はYUKI 。二昨年は大塚愛 。三昨年はクレイジーケンバンド 。四昨年はリップスライム 。五昨年はピチカートファイブ 。時代を感じますなぁ。と、またまたまた去年のコピペ。
さて、唐突ですが、ワタシは例のとんねるずの番組の『食わず嫌い選手権』とかいうコーナーが嫌いです。嫌いがゆえにほとんど観たことがないので、以下誤認などがあるかも知れませんが。
たぶんタレントや俳優が自分の嫌いな食べ物について語るのでしょう。たぶん私生活の内輪話なども語るのでしょう。たぶん自分の映画や番組の宣伝ぽい話も語るのでしょう。
なぜ嫌いか。話は単純で『なんで俺様がお前らの食べ物や内輪話や宣伝を聞かなくちゃいけねぇんだよ』。
論旨をハッキリさせるために、ちょっと強いニュアンスで書きますが、こちらも齢四十を超えて、テレビやお笑いや音楽や野球、もろもろについて、自分の審美眼に自信があります。相当あります。だからそのようなエンタテイメントに対峙するとき、気分は「俺様」なのです。「俺様」を楽しませてみろ、というスタンス。
だから、「俺様」さえも圧倒するようなプロフェッショナルの仕事を見せてほしい。プロまで行かなくとも、そこを目指して努力してほしい。感性か知性か努力、どれに偏ってもいいのでその総和が最低偏差値60は超えてほしい。
『食わず嫌い…』とか、深夜番組にクソのようにまき散らされている安易な番組には、「俺様」を圧倒しようという志すらない。M-1グランプリのあのテンション(偏差値90超)と比べてみられよ。これが同じ地上波という舞台の登場人物なのか、と。
このような気持ちは音楽においてより強く発生します。更に強いニュアンスで書きますが、ワタシ、音楽、詳しいです。歌は下手ですが、ギターは上手いです。ピアノも弾きます。楽典の初歩も分かります。メジャーもマイナーもディムニッシュも完全に理解しています。「俺様」を超えた「プレミアム俺様」です。
『なんで俺様がこんな音楽を聞かなくちゃいけねぇんだよ』と思いながら、新しい音楽と対峙しつづけて生きてきました。
レコード大賞:くるり《ワルツを踊れ〜Tanz Walzer》
という流れでこのアルバムが今回のレコード大賞。感性+知性+努力の偏差値はゆう85は超えています。
ここ にも書きましたから、あえて繰り返しませんが、要するに「ちゃん」と作られた音楽。時間をかけて煮詰められた音楽。感性、知性に加えて、苦労して音楽に向かっていったという「努力」がいい意味で感じさせられるアルバムです。
今回は二昨年の大塚愛 とは違い、割とまじめな文脈ですでに高く評価されている作品なので、若干気恥ずかしいのですが、ここでの評価は、「ロックとクラシックの実験的融合」みたいな「結果」的な話ではなく、オーケストレーションやアレンジという地味で途方もない「過程」のほうに視点を置いた評価です。
準大賞:東京事変《キラーチューン》
この曲はBメロ、サビがいい。フランク・シナトラに歌わせたいようなメロディ。椎名林檎はなんと8年ぶり の受賞。
次点:DREAMS COME TRUE《大阪LOVER》
可愛い曲でした。歌が上手いグループにありがちな紆余曲折 を経て、ポップスの世界に戻って来ましたね。お帰りなさい。
既報のとおり、MFP(Most Funky Player)は、セ・リーグ、荒木雅博、パ・リーグ、ダルビッシュ。これで本サイト、年内終了。お騒がせしました。よいお年を。
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■ 20071224/パンクからニューウェーブへ〜M-1 2007観戦記。
まず最初に語っておけば、今回のM-1はこれまでに比べて正直満足できるものではなかった。「低レベル」というわけではなく、最後に残った3組は例年通りのハイクオリティだったけれども、それ以外がヒドく、格差が大きすぎた。
特にザブングルには「神聖なM-1の舞台を汚している」という嫌悪感さえ感じた。ま、そこまでいかないものの、趣味の問題かも知れないが、POISON GIRL BANDや千鳥の面白さはよく分からないし、ハリセンボンにも笑えなかった。
笑い飯については、登場順もあるが、正当な評価だったとワタシは思う。「お茶の間」は別に怒りも不満もないと思う。
そんな中、ダイアン。よくがんばった。最終決勝に残らなかったメンバーがこんな低調な結果だった中、唯一の救い。来年への希望。ただ一つだけ言えば、もっと面白いネタはたくさんあったのに。
次に敗者復活。実は最終決勝に残らなかったメンバーの漫才よりも、よっぽど面白いのがたくさんあった。前々回 に書いた予想、とろサーモン、キャン×キャン、サンドウィッチマンの面白さは我ながら正解で、このうちどれが決勝に進出しても最終決勝まで行ったでしょう。とろサーモンなら優勝の可能性もあったと思う。
東京ダイナマイト(公式サイトには登場予定が書いていなかったが出てきた)も面白かったし、他にもワタシ的には新顔の「ナイツ」「アームストロング」が発見。来年に向けての備忘録として書いておく。
さて、最終決戦。ワタシはM-1の新しい流れを見た感じがした。
ここ に詳しく書いたけど、中川家、ますだおかだ、フットボールアワーを「ロック」とすれば、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアルの3組は、言わば「パンク」な感じ。何かというと、スピード感に乗じて、直線的に一気に「爆発」へ向かっていく感じ。タテノリ。うねりのないエイトビート。セックスピストルズ。
ただ、本気の漫才好きなら分かってもらえると思うが、あれはM-1の浸透によってもたらされた方法論であり、4〜5分の、テレビサイズの方法論。本来の漫才はもっとうねりのあるやわらかなヨコノリのもので、そうでなければ、10分以上持たせなければならない舞台の漫才はやり過ごせない。
それに、技術的、物理的にもうアンタッチャブルや、チュートリアル以上の「パンク」は難しいのでは、という思いもあった。
今回、キングコングは、そんな「パンク」な方法論を更に高めようとして、西野は絶叫したわけだが、トータルテンボスとサンドウィッチマンが間隙を縫って、次の方法論を呈示した!
「ニューウェーブ」。British Invasion。70年代後半のパンク・ムーブメントの次に出てきた、主にイギリスのバンド群の総称。
トータルテンボスは、ポリス。パンクの連中よりももっとインテリで、レゲエやスカを分解して、3ピースとは思えない複雑なアレンジとテクニックで聴かせた3人組。
とすれば、サンドウィッチマンはカルチャークラブやスタイルカウンシル。ソウルやR&Bの白人的解釈。
なにが言いたいかというと、M-1のパラダイムも、スピード一発の「パンク」の時代が終わって、もう少し深くて多元的な「ニューウェーブ」の時代に突入したのではないかということ。
そしてそれは、ワタシ的にはたいへん嬉しいことで、またその流れにダイアンやとろサーモンもいるような気がする。そして、こんな時代認識の視点から言えば、キングコングの決勝(1回目)は評価が高すぎたのではないか、と考えるのだが。
いずれにしても、サンドウィッチマンとトータルテンボスによって、M-1が、そして日本の漫才シーンがドアをあけて次のステージに行ったことは間違いない。繰り返すが、今回のM-1はこれまでに比べて正直満足できるものではなかったが、次のステージのことを考えて、来年もまた生きていけそうだ。
というわけで、今回の予想は上位3組中、「トータルテンボス」「敗者復活」は選んでいたが、あと1組は外し、そして最終決勝3組の順位も外し。ただし敗者復活のところで「もしかしたら大穴は不気味なサンドウィッチマン」 と書いたことが、予想家として唯一の大当たり。では来年はダイアンの優勝を信じて。
お疲れ様でした。俺。
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■ 20071223/直前の朝。
雨も上がり久々の散歩。ラジオはTFMで内田恭子の番組(リップスライムがゲスト)からお気に入りの『ハート・オブ・サンデー』 。JONI MITCHELL《RIVER》からJONI MITCHELL《DO THEY KNOW IT’S CHRISTMAS?(12"MIX)》。港南区小山台の坂を上ったら、遠く(近く?)大船方面にホテル・エンパイア が見えた。雨は完全に上がった。北風は寒いけど空は高く高く。
この高い空を、ダイアンはどこで見ているのだろう。トータルテンボスは落ち着いて朝を迎えたのだろうか。
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■ 20071215/恒例。M-1順位予想。
ある昂揚というか、陶然とした感じが続いている。知恵熱のような。そう。あのダイアンがM-1の「ファイナリスト」(こう呼ばなければいけません)に入った。ダイアンが全国ネットのゴールデンで「モリトス体操」(ネタ)をやったとしたら…失禁するぞ。
このホームページでなんどもなんどもダイアンを宣伝してきた 甲斐があったいうものだ。これで万が一、ダイアンがグランプリを取ろうもんなら、ワタシって「M-1見巧者」??
[出場順]
笑い飯(吉本興業 大阪)
POISON GIRL BAND(吉本興業 東京)
ザブングル(ワタナベエンターテインメント)
千鳥(吉本興業 大阪)
トータルテンボス(吉本興業 東京)
キングコング(吉本興業 東京)
ハリセンボン(吉本興業 東京)
ダイアン(吉本興業 大阪)
近年まれに見る楽しみなファイナリストたち。では昨年決勝進出3組とその順位を当てた「M-1見巧者」候補のワタシが熟考を重ねて順位予想。
1.トータルテンボス
2.敗者復活
3.ダイアン
4.キングコング
5.笑い飯
6.POISON GIRL BAND
7.ザブングル
8.千鳥
9.ハリセンボン
トータルテンボスはほぼ決まり(「誕生国務長官」のネタを観たい!)。問題は我がお奨めのダイアンがいかんせん本番未知数ということ。緊張などの引き算を加えて3位に予想。気合いの入り方が違うとの噂のキングコングは、気合い空回り(例:一昨年の品川庄司)と予測し、4位。
では、敗者復活は?この5組のうちいずれか。
1.とろサーモン
2.キャン×キャン
3.サンドウィッチマン
4.三拍子
5.麒麟
6.ギャロップ
上から可能性順。ショーパブ臭漂うキャン×キャンよりも血気盛んなとろサーモンを推す。もしかしたら大穴は不気味なサンドウィッチマン。それにしても東京ダイナマイトは今年いないのね。
いずれにしても一年間でいちばん楽しみな番組。あと一週間。本当に楽しみです。
がんばれ、ダイアン!
小ネタ。沢尻エリカが好きなレッド・ツェッペリン の曲、ベスト10予想。
1.Whole Lotta Love
2.Stairway to Heaven
3.Communication Breakdown
4.Rock and Roll
5.Livin' Lovin' Maid
6.Good Times Bad Times
7.Celebration Day
8.The Song Remains the Same
9.Trampled under Foot
10.Black Dog
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■ 20071210/ダイアンM-1出場おめでとう。
優勝予想、トータルテンボス 。2位ダイアンの1-2フィニッシュか。
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■ 20071209/福留のFA移籍について思う。
福留孝介がメジャー移籍確実という。一時期はとんでもない金額が騒がれたりもしたが、今日現在では4年55億円 と(それでも凄いが)。
素晴らしい選手だと思うし、現在日本にいる野手の中ではもっともメジャーに近いことは認めよう。ただし、ひとつだけ気になることがある。
逆指名で入団してFA使うのか? 福留。
もっともルールに反しているわけではなさそうなので、あくまでワタシの個人的な不愉快さを表明しているにすぎないのだが。
「逆指名した選手はFA権を永久剥奪する」……このような一文を選手会は締結しておくべきだった。とすると(1)福留は近鉄(当時)に入ったかも知れないし、結局(2)逆指名という制度自体がもっと早く崩壊したかも知れない。
そして(3)我々野球ファンは、3年早く福留のプレーを楽しめたかも知れない。
(3)がいちばん重要。逆指名、希望枠、自由獲得枠…と名前を変えても結局は「裏金枠」 の大きな問題は、それが大学社会人にしか適用されないことから、高校卒のピチピチとしたプレーをみるチャンスを我々野球ファンから奪っていることである。
FA権短縮について、選手会もいろいろと交渉 をしているようだが、この福留の「逆指名FA」に対してどのようなスタンスを持っているのかを聞きたい。
それにしても、「逆指名FA」に対して、誰も問題にしないのが不思議で仕方ない。同じく逆指名の巨人上原 が同じくFA宣言したときには、いろいろ言われそうな気もする。
それ以前に、メジャーの年棒バブルが崩壊して、そもそもメジャーに行きたいという選手が少なくなるかも知れないのだが。
とにかく、逆指名システム継続をのたまう連中の論拠のひとつ、「逆指名システムがなければいい選手はみんなメジャーに行く」というペテンは、もう通用しなくなることだけは確かだ。
いろいろ言われがちな朝日新聞が久々に放った痛快な論調。
バレンタインだからこそ言える「ロイヤルズはマリーンズより格下」。
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■ 20071201/12月はお怒りの国。
久々にいちゃもんつけたろ。
なんだ?このジャケット は? 「いやいやそう深刻にならないで、こちらはネタでやっているんだから」と見せかけるという悪徳手口がいろんなところで見られる。「ネタ」といわれるとひるんでしまう田舎者が多いから、案外この手口は効く。
が、こんなジャケット、こんな写真、こんなロゴを見せられても、ワタシだけは騙せない。人の不幸につけこんで壺を買わせるようなものだ。気をつけて。
日本代表にいまいち盛り上がれない理由が分かった。ユニフォームだ。昔に比べるとマシになったけど、やっぱりダサイ。同じことが福岡ソフトバンクにも言える。なんなんだ?あのPCで打ったようなロゴは。
なぜか中村紀洋のことを思い出す。日本代表のときに、妙に忠誠的な発言をしておいて、ペナントレースに帰るとふてくされているっていう。あーいう本末転倒な輩の記憶があることも、盛り上がれない理由のひとつかもしれない。
それにしても古田敦也がテレビ朝日の日本代表戦の解説に登場。おっと解説者になるの? アメリカに行くか、どこかの二軍監督でもすればいいのに。解説になるにしてもテレ朝だけはやめてくれ。
なぜテレ朝は(日本代表公式応援ソング、奥田民生《無限の風》じゃなく)SMAPの曲をかけてるのかよく分からん。
最後には少し前向き(?)な話。こーいう記事 があったようで、自分でも考えてみる。ただし、ちょっと変わったランキングを作って、マニアックで「分かってる」自分をプレゼンする気はもうないので(っていうか逆に必要以上にマニアックだと言われつづけてきた感じが)、単純に、自分が聴きこんだ回数でランキングを作るのが紳士的でしょう。
1.はっぴいえんど《風街ろまん 》
2.サディスティック・ミカ・バンド《黒船 》
3.岡村靖幸《靖幸 》
4.ユニコーン《ケダモノの嵐 》
5.サザンオールスターズ《綺麗 》
6.YMO《Solid State Survivor 》
7.ザ・ブルーハーツ《THE BLUE HEARTS 》
8.ピチカート・ファイヴ《さ・え・らジャポン 》
9.佐野元春《Cafe Bohemia 》
10.荒井由実《MISSLIM 》
なんせ《風街ろまん》の次に《黒船》ですから。まぁ、なんて、ポップなことでしょう!
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■ 20071125/浜村淳のすごさと「野球落語」。
今週も「1日ぶり」に藤原氏 と飲んだり、同じ席上で「神」 の姿に生で会えたり(感謝)、そこから新宿で一泊して、この後期「水曜一限」で担当している大学の講義に行き、木曜夜は西麻布で「荒井由実を歌う会」に参加し、とたいそうバタバタした一週間でした。
そんな多忙な日々、毎日聴き続けているラジオがあります。「昼間の仕事」で12:00〜15:00に席にいるときは『ミュージック・パワー・ステーション』 (相変わらず選曲最高です)を聴きますが、毎日ではない。毎日聴くのは、「毎日」だけあって……
大阪毎日放送『ありがとう浜村淳です』のインターネット放送!
この番組、相当古いです。ワタシが大阪朝日放送の中村鋭一の番組を聴いて起きていた小学生だったころから、その番組の競合だったもんね。
ことの発端は、年に4回行く、大阪芸大スクーリング。朝9時ぐらいに阿"部"野橋駅(余談:なぜ近鉄は「倍」じゃなく「部」表記?)から乗る電車の中でラジオを聴いていたら、数十年ぶりに『ありがとう…』と出会ったわけです。
これが相当面白くって、インターネットを辿って毎日聴けることを発見し、今に至ると。
インターネットでオンエアされているのは、毎回の始めの一時間分ぐらいのよう。政治から芸能まで、さまざまなニュースをたいへんわかりやすく解説するコーナー。このコーナーの分かりやすさというか面白さが抜群なわけです。
ニュースということなので、当然その早朝にいろんな調べ物をして解説に役立てているわけでして、すごいスタッフや放送作家がいるのかなぁと思い、先述の「神」に訊いてみたのですが。
「あー、あの人は、自分でいろいろ調べてしゃべったはるで。」
ほんまかいな、と思い、最新著作を買ってみました。
うん。やっぱり毎朝、自分で新聞チェックして、喋る内容を考えて構成しているみたい。スゲー!
というわけで、この年(あら、言うてる間にまた一つ年を取りそう)になって、浜村淳に驚愕するという、なんとも思いも寄らない展開でした。
(以下、半分私信的に長い追記)
先週の「第10回東名ハイウェイシリーズ」での駄話から生まれた「古典・野球落語」、『初芝』(『芝浜』の剽窃です…いちおう)が完成しました。special thanks for 藤原氏&「ちりとてちん」 &wikipedia 。
古典・野球落語『初芝』
千葉ロッテの初芝清兵衛は酒におぼれ、守備に身が入らぬ日々が続く。マリンの風の影響もあり、エラーばかり。ある朝早く、女房に叩き起こされ、守備の練習でもしろと、嫌々ながら千葉マリンに向かう。
しかし時間が早過ぎたため球場がまだ開いていない。 誰も居ない幕張の美しい浜辺で顔を洗って煙管を吹かしていると、そこで偶然にグラブを見つける。このグラブがべらぼうに使いやすく、その日ファインプレーを連発。ライト席からの「清兵衛!清兵衛!」の大コール。盛り上がった清兵衛は、仲間である堀や小宮山を呼んで浮かれ気分で大酒を呑む。
翌日、二日酔いで起き出た清兵衛に女房、なんでこんなにまで泥酔しているのか、とおかんむり。 清兵衛は拾ったその使いやすい魔法のグラブの件を躍起になって訴えるが、女房は、そんなものは知らない、と言う。 焦った清兵衛は家中を引っ繰り返してグラブを探すが、何処にも無い。
清兵衛は愕然として、ついにグラブの件を夢と諦める。以来、清兵衛は酒を断ち、心を入れ替えて真剣に守備に精を出す。
普通のグラブで懸命に守り、守備率も安定し、結果そのシーズン、清兵衛は結局「ゴールデングラブ賞」を獲得。その上、守備の名人と言われた広岡達郎、吉田義男らに「俺たちが日本野球の三大内野手だ」とこの上ない賛辞を言われる。そしてその年の大晦日の夜、清兵衛は妻に対してその献身をねぎらい、頭を下げる。
ここで、女房は清兵衛に例のグラブを見せ、告白をはじめる。
あの日、夫から拾ったグラブを見せられた妻は困惑した。拾ったものを勝手に使えば当時でも窃盗罪にあたる。長屋の大家と相談した結果、大家はグラブを拾得物として役所に届け、妻は夫の大酔に乗じて「グラブなぞ最初から拾ってない」と言い切る事にした。時が経っても遂に落とし主が現れなかったため、役所から拾い主の清兵衛にグラブが下げ渡されたのであった。
この真相を知った清兵衛はしかし、妻の背信を責めることはなく、道を踏外しそうになった自分を助け、真人間へと立直らせてくれた妻の機転に強く感謝する。
妻は懸命に頑張ってきた夫の労をねぎらい、久し振りに酒でも、と勧める。はじめは拒んだ清兵衛だったが、やがておずおずと杯を手にする。「うん、そうだな、じゃあ、呑むとするか」
しかし思い立った清兵衛、次には杯を置く。「よそう。ゴールデングラブが夢になるといけねぇし、せっかく認めてくれた広岡さんに『酒はやめろ玄米を食え!』、吉田さんに『酒なんかやめて貯金しなはれ貯金!』と今更言われるのも…」(完)
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■ 20071118/涙、なみだの『ちりとてちん』。
日本最大(?)のスローピッチソフトボールの大会、「第10回東名ハイウェイシリーズ」に行く。三河安城。ビールは20杯ぐらい飲み、球場に響き渡るロールアップキーボードで200曲ぐらい弾いたけど、1球も投げず1回も打席に立たず終了。
久々に藤原ヒロユキ 氏や野球図書館長 と会話。ワタシ含めた3人があるドラマについて意気投合。大盛り上がり。
NHK朝ドラ『ちりとてちん』 。
いまちょうど昨日土曜の回の見終わったところ。マジで涙が止まらない。小草若の涙の寿限無。そして草若師匠の復活……。
そもそも藤原氏と野球図書館長とワタシというバラエティに富んだ論客3人が意気投合するというのはこのドラマの度量の広さを示している、はず。
というわけで、若干ハイテンションなので、あまり分析的に語らずに、1年数ヶ月ぶり にこのフレーズで早々と〆。
『いま、ちりとてちんを観ないやつは、バカだ。バカだ。大バカだ』。
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■ 20071110/1984年の《HELP》、2007年の《HELP》。
とっても久しぶりに池袋へ。せっかくなので、というのも変ですが、HMVにより、翌日発売なのにもうその日に置かれていたビートルズ《HELP》のDVDを買う。
めっちゃいい音、めっちゃいい映像。デジタルの力、恐るべし。
実は、《A HARD DAY'S NIGHT》はかなり真剣に何度も観ましたが、《HELP》はあまりちゃんとは観ていなかったのです。今回「いい映像」で再見してみて、改めていろいろ発見がありました。
いやぁ、本当に適当で軽薄でバカバカしいなぁ。
《A HARD DAY'S NIGHT》もかなりドタバタですが、《HELP》はドタバタにアチャラカが入っているっていうか。バハマロケを敢行するなど、《A HARD DAY'S NIGHT》の数倍のコストをかけながら、しかしバカをやっているのがすごい。
イギリスの映画にもかかわらず、野球のシーンがあるというのも今回観て驚いた。いつか「週ベ」で取り上げようかしらん。
ライナーノーツによれば、実際の撮影も相当いきあたりばったりだったらしく、メンバー4人はストーリーを知らないまま撮影を終えたという。適当やなぁ。
そのライナー、なぜかマーティン・スコセッシが文章を寄せているのですが、これがなかなかいい。最後の部分、引用。
The soundtrack of the movie. The soundtrack of our lives. Our memory. Of a time, a sense of possibility. That will never die. 〜映画のサウンドトラック。ぼくらの人生のウンドトラック。ぼくらの思い出。ひとつの時代、なんでもできるという感覚の記憶は、決して消えることはないだろう。(翻訳:奥田祐士)
そもそもワタシが《HELP》を初めて観たのは、大阪上本町の近鉄百貨店の催物会場だったことを思い出した。確か字幕がなくってストーリーが全く分からなかった。時は1984年か。
大阪の下町の、いろんなことに悶々としていた体重49キロ、痩せぎすの高校生が観た《HELP》。
映画のサウンドトラック。ぼくの青春のサウンドトラック。ぼくの思い出。ひとつの時代、このまま何にも出来ずにこの腐った青春が終わっていくんじゃないかという感覚の記憶は、決して消えることはない。
1984年の《HELP》。2007年の《HELP》。
(11/11追記)誤字直し(A HARD DAY'S NIGHTのアポストロフィ「'」入れ)に乗じて追記。アジアシリーズ、イ・ジンヨン(李晋暎)とキム・ジェヒョン(金宰R)の本塁打に惚れた! 特にイ・ジンヨンは「韓国の松中、それも三冠王時の」。しかし、韓国選手の名前、スコアボードは英語、テレビ中継は片仮名…漢字にしろ と言ったろうが。
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■ 20071104/2007年「MFP」の発表。
はい。ひさびさに「週ベ」以外に原稿書きました。柄にもなく年相応に落ち着いた文体にチャレンジしました。野球音楽ベスト10みたいなネタです。
さて、日本シリーズ終了。最終戦は仕事関係者のご厚意で、東京ドーム近くの「テールズ・エール・ハウス」(文京区本郷1丁目33-9 コージュ後楽園ビル2F
03-5684-8008 )というビール専門店で、なんだかよくわからないけどおいしい8.5%のビールを飲みながら、プチ・パブリック・ビューイング…と、たまには店名とか出しておいて、店舗検索でアクセス数向上をねらってみよう。
いちおう「山井問題」についての見解を述べておけば、結論から言えば勝ったわけですし、問題はなかった。ただ落合監督が、投手を変えた理由を途中から「山井のマメが」とか急に具体的な言い訳を付けはじめたのが、あまり潔くはないなぁ。山井本人の言葉を追っても「4回からマメ」は嘘でしょう?
もうひとつ。ワタシが思うに、MVPは荒木雅博でしょう。シリーズ打率.350は中村紀には負けるが、盗塁4!これはすごい。左投手からもガンガン走ってたし、あと最終戦、センターに抜けそうなゴロをサバいたあの守備にしびれた。
TBSラジオ『橋本清のエキサイトベースボールサンデー』 によれば、盗塁はすべてノーサインだったとこと。びっくり。
申し訳ないけど、中村紀は昔大好きだったが、2004年、近鉄に在籍しながらドジャースのキャンプに行ったころから、彼の「物語」に付いていく気を無くした。だからあのインタビューにも泣けなかった。実際。
しょうがない。荒木を我がホームページ認定の「MFP=Most Funky Player」に認定してあげよう。セリーグは荒木(昨年は藤川球児)、パリーグは満票でダルビッシュ(同森本稀哲)。これで決定。
おつかれさまでした。では冬眠に入ります。
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■ 20071029/プラスチック・トゥナイト。
本日行ってきました。
(1)絶対知り合いには会わないと思っていたのに、「33階の鶴光」(私信)に邂逅。びっくり。
(2)前座から3時間半立ち続けたワタシはとてもエラい。
(3)前座の「D.V.D」はドラム2つとヴィジュアルの意。ドラムのリズムに合わせて投影された映像が動く(もしくはその逆)。案外面白かった。30分程度。
(4)その映像シンクロは、次の「THE CORNELIUS GROUP」でも堪能できた。最近流行りなのね。でもどうやってんだろう? 打ち込みじゃないのにきれいに合ってる。やっぱり映像の方を音楽に合わせてるのかしらん?
(5)しかし、セミファイナルのくせに観客を30分も待たしてはいけないよ、小山田くん。
(6)「THE CORNELIUS GROUP」の音は、ポップとは程遠く、インストも多数。小山田氏はエイドリアン・ブリューのような曲芸的ギターを弾いていた。ま、ワタシには無縁の音楽。約50分。長かった。
(7)トリビアな話として、小山田氏がサービス精神でプラスチックスの《GOOD》のイントロを変な機材でかけたり、ギターで《ROBOT》のイントロを弾いていた。後者は半音ずれている感じがしたが。
(8)30分待たせて、メインイベント、プラスチックスの登場。うむ。メインは待たせてよい。
(9)中西俊夫(Vo, G)、佐久間正英(B,G)、立花ハジメ(G)、屋敷豪太(D)という編成で最後まで。佐藤チカ、島武実は登場せず(予定通り?)
(10)曲目は、
・COPY(冒頭、中西が80年当時のフリをするも、基本"WELCOME BACK PLASTICS"のファンキーバージョン。以下同様)
・I AM PLASTIC
・ROBOT(こちらもファンキーな仕上がり。しかし歌詞は"WELCOME PLASTICS"のバージョン)
・.com(新曲らしい。つまらない)
※ここで知らない曲を2曲演奏。一説にはvelvet undergroundの曲と、立花の新ユニット「THE CHILL」の曲。いずれにせよ、ワタシとは無縁。
・DIAMOND HEAD(なんかベースが自動演奏ぽく、フロントマン3人がギターとなる)
・CARDS(同様。盛り上がる)
※アンコール
・20th CENTURY BOY(唐突だが彼らのグラムロック好きは周知の事実。ギターに小山田氏登場。盛り上がる観客にドン引きするワタシ)
・TOP SECRET MAN(やはり盛り上がる。↓この曲)
(11)時間にして1時間程度。全10曲。ビートルズ来日公演のような。
(12)音の方は「THE CORNELIUS GROUP」と同じようなギターギンギンの音。立花氏のギターが予想以上に上手かった。佐久間氏と屋敷氏のリズムセクションは、当然のことながら完璧。
(13)しかし繰り返すも短すぎるライブ。ま、お年を考えればこんなもんでしょう。最後の方は中西氏座り込んでたし。
(14)でもせめて新曲やカバーをやめて、《PEACE》《GOOD》《PARK》の三部作(?)を聴きたかったが、チカがいなければ無理だったか。
というわけで、27年間の時を経て、全曲完全にソラで歌えた40オヤジを楽しませつつ、でも裏切りつつの再結成。ある意味、とっても彼ららしかった。速攻、天一でラーメン喰って、湘南新宿ラインで帰宅。
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■ 20071028/プラスチック・イブ。
明日(10/29)、恵比寿のリキッド・ルームにプラスチックスを観に行く。
プラスチックス 。ま、誰も興味関心がないと思うもののあえて説明すれば、あのねのねとプラスチックスは、ワタシがビートルズを知る前に聴いていた重要なバンド(?)で、更に言えばプラスチックスはワタシが初めて触れたサブ・カルチャーと言える。
再結成モノは基本的にはダメだと思う。たぶん観て満足できるモノではあるまい。また競演する「D.V.D」「THE CORNELIUS GROUP」もよく知らないし。
でも行ってみよう。慣れないデジポケで入手したチケットを握りしめて恵比寿へ。それも一人で。あ、ワタシ的には、野球、音楽、映画…どれも説明をしなければならない連れ合いと無理矢理二人で行くのなら一人の方がよっぽど愉快というポリシーなのでご心配なく。
27年前、近所の女子大の周りに貼ってあった彼らのポスターをうらめしく見つめていた中学生時代から数千の夜を越えて、今、中西俊夫に、立花ハジメに、佐藤チカに会いに行こう。
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■ 20071022/コンテンツの秋。
ほら、野球が終われば、こんなに素敵なコンテンツの嵐。
[TVドラマ部門]『歌姫』 (TBS金曜22:00〜)
面白い。なんかドラマの新しいあり方を見たような気がする。よく考えれば『IWGP』での鮮烈なクドカンの登場からはや7年。もうつぎの「あり方」を見せられてもいい。脚本:サタケミキオ(という方)。クドカン・フォロワーでありながら、次のコンセプトを持っている気がする。あとなんといっても相武紗季の存在感が見事。堀北真希の123倍かわいい。
[TVドラマ部門(2)]『ちりとてちん』 (NHK月〜土08:15〜)
『芋たこなんきん』から待つこと半年。NHK大阪制作の会心作(になると思う)。『歌姫』もそうだがキャスティングがお見事で、特に若くしてヒロインの母親を任された和久井映見のボケ母ぶりは必見。当方知らなかったが、若い落語家役の青木崇高ってのはいいな。すごい空気を放っている。
[書籍部門]『日本ロック紀GS編 コンプリート』(シンコーミュージック)
ワタシ含めて、日本全国の日本ロック史に興味を持つ人たちにたいへんな影響を与えてきた黒沢氏が亡くなり、彼の著作をその弟子筋のライターが仕上げた復刻版。ワタシは高校時代から黒沢氏のミニコミ誌を読んだり、手紙を送ってバニーズのテープを送ってもらったりしており、今回このような本が出ることの感慨は大きい。なお、余談として、この本を読み直し、野球音楽的に大きな発見(または仮説の破綻)があった。後日『週ベ』で。
[映画部門]『フラガール』
録画したのを今ごろ観た。今ごろ感動した。
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■ 20071020/クライマックスシリーズを終えて。
おめでとう、北海道日本ハムファイターズ。
千葉ロッテマリーンズ。去年より数倍も楽しかった。おととしには数%及ばないけど。
そしてやっぱり、クライマックス・シリーズ制度は楽しく、正しいと思った。システムとして完璧では無いかも知れないが、進んでいく方角として間違っていない。
でも、ワタシにとっての「シーズン」はこれで終わり。
これから、休日の散歩もできるし、日曜の伊集院光のラジオも聴けるし、平日の夜、食事しながら携帯速報をカチカチして迷惑がられることもないし、なにより平穏な毎日がやってくる。
そしてとてもニュートラルに客観的な目でセのCSと、日本シリーズ、アジアシリーズ、北京予選を観よう。
お疲れ様、千葉ロッテマリーンズ。お疲れ様、オレ。
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■ 20071017/クライマックスシリーズ第2ステージ第5戦前夜。
まだまだまだまだまだまだまだまだ!
■ 20071016/クライマックスシリーズ第2ステージ第4戦前夜。
まだまだまだまだ!
■ 20071015/クライマックスシリーズ第2ステージ第3戦前夜。
まだまだ!
■ 20071014/クライマックスシリーズ第2ステージ第2戦当日。
結果は快勝。
■ 20071013/クライマックスシリーズ第2ステージ第1戦当日。
結果は言うまい。
■ 20071012/クライマックスシリーズ第2ステージ第1戦前夜。
やるなら今しかねぇ。
■ 20071011/クライマックスシリーズ第3戦翌日。
つかのまの休息。
■ 20071010/クライマックスシリーズ第3戦前夜。
そして今夜、成瀬は、ある意味神の領域まで到達した。
■ 20071009/クライマックスシリーズ第2戦前夜。
せっかくなんでまた追記。西原理恵子の『いけちゃんとぼく』。凄い。いいとか面白いじゃなく、凄い。ある意味ナンシー関の領域まで到達した。
■ 20071008/クライマックスシリーズ第1戦前夜。
せっかくなんで追記。古田敦也が、栗山と交代で、芸能界的な安いタレント・コメンテーターになりそうな気がする。やめた方がいい。二軍監督か、米国留学、もしくはコミッショナーになれ。